風に乗る空の旅人
低く地上を見下ろしながら、風に乗って大空を旅する・・・
まるで雲みたいな話ですが、今日の話題は蜘蛛の方です(笑)
少し前に撮影したカットを載せそびれていたので
きょうはそんな写真を選んでみました。
というのも一日どんよりで写真撮影には不向きなお天気でしたが、
今日はそもそも忙しく動き回るしかなくって
庭も景色も眺める余裕がありませんでした。
今やっと一段落ついて日付を遡っての記事アップです。
今でもまだ見られますが、10月から11月に掛けて山などに出掛けると
小さな小さなクモの赤ちゃんがそこら中を動き回っているのを目にします。
その動作をじっと観察してみると、
テントウムシがよくやるみたいに開けた高いところに辿り着いて
テントウムシとは逆にお尻を少し持ち上げます。
ちっちゃなお尻の先からはこれまた見えない様に細い糸が出ていて、
それを風に吹き流します。
糸が風に流されてもはじめは足で踏ん張ってつかまっているのですが、
やがてパッとリリースして空へ舞い上がります。
新天地へ向けて空の旅に出た瞬間です。
小さなクモがこうしたやり方で移動することをバルーニングといいます。
体重が軽い子グモだから可能なことですが、
羽も持っていない彼等が飛行という移動手段を使うというのは
じつにスゴい事だと思います。
写真はおそらくカニグモの仲間の赤ちゃんだと思います。
私のデイパックの上をうろうろしていますが、ほかにも2匹いました。
撮影したのは先月の中旬、場所は筑波山の山頂付近です。
よ置く見るとそこらじゅうに同じ種類がたくさんいました。
飛んで来て着地しては、またバルーニングで飛んで行く・・・
気に入った新天地に辿り着くまで、これを繰り返すのでしょう。
バルーニングしているクモは、航空機から観測されることもあるようです。
風まかせですから、そういうこともあるのでしょう。
雲を見下ろす蜘蛛ですね(笑)
こうした蜘蛛もまた、多くの例と同様に無事成長できる確率は
非常に低いと想像できます。
でも、数が多いですからね。必ずどこかに辿りついて
無事に成長する個体はいるし、貴方や私の身の回りにも
どこからかの長旅の果てに辿り着いた個体がいるはず。
クモは身近な生き物ですが、本当に多くの不思議を抱えています。
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