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2007年11月

水中の森へ

おお、気付けば11月は今日でおしまい、あとひと月で今年も暮れますね。
このブログも書き始めておよそひと月が過ぎました。
自然相手ですから、ネタ探しには少々厳しい時期にスタートしましたが
どうにかこうにか書けていますね。これからの2〜3ヶ月が正念場かな?

さて、今日はお昼の僅かな時間にお日様が顔を見せてくれたので、
デジカメの水中ハウジングのテストがてら池の水中撮影に挑みました。
池は周囲に水草が多く、中央はぽっかり開いた砂地の広場になっています。
そこを撮りたかったのですが、両手を肘の上まで水中にいれ、
2回シャッターを押したところであえなくギブアップ!

「ダメ!!冷たくて背中までしびれる〜〜〜っ」

アイスを食べて頭がキーンとなるあの感覚が全身に・・・
冷たいとは覚悟していましたが、これほどとは!完全に降参です。

撮れたカットはいずれも池の向かって左手に広がるオオカナダモの森。
ジュンサイやデンジソウなども入り乱れて深いジャングルの様相、
この中でちいさなエビや魚たちが冬を越します。
森の向こうは左岸の浅瀬でそこでは多くの抽水植物が落ち葉の侵入を食い止め、
その根元で落ち葉が分解されてできた栄養分が、この森を育てます。
丁度「魚付き林」をスケールダウンした、水と生き物の小さな循環系です。

Suichuforest

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そ・こ・び・え

朝起きた時はさほど冷え込んでいない様な気がしたのだけれど
日中になっても気温がそのままだと、テンションも下がりっぱなしです。
今日はそこら中が冷蔵庫の中みたいな一日でした。

肌を刺す様な寒さではないのですが、身体にしんと凍みてくる
ああ寒い寒いなんて騒ぐのではなく、何となく黙ってしまうような・・・
寒いというより、冷えるという感覚ですね。

鉛色の空からもらう光量では、深紅のエンコウカエデも冴えません。
それでも青々とした苺の葉に寄り添ってる様子に寸分の和みを感じました。
通りすがりのカエデに苺は「まだまだ青いね」と言われてしまいそうですが、
そんなに気にする事はありませんよ。
もう何回か霜が降りると、あなたも燃える様な朱色に染まる筈ですから。

Sokobie

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香り立つ雨上がり

今朝、起きて外を見ると久しぶりにしっとり濡れていました。
未明に雨が降ったようですが、少しばかり水たまりもできていたので
それなりの時間、あるいは量が降ったのでしょう。
こんな日は色々な物がみずみずしく香り立ちますね。

さっそく嗅いでみたくなったのがフジバカマの香り。
庭の北東にある一番大きな株をいそいそ訪ねました。
よく桜餅に例えられますが、確かにそんな感じ・・・
あまり嫌いな人はいないんじゃないかな、という日本的で清々しい芳香です。
と、あれ、少し違ったこれはまた爽やかな香り・・・花梨の香りに似てる?
微かだけれど届くその香りを辿ると、クサボケの実でした。

そういえば今年は結構たくさん成っています。
そう、小さなかごに丁度収まるくらいはありそうです、ミツバチ君Good job!
たしか果実酒にできるはず・・・のどにいいんだっけ。
花梨ものどに効用があるのでしたね。
なるほど、花梨とクサボケの実は匂いが共通=成分も共通・・・ということ?

先日、ご近所のガーデナーJunkoさんのブログに
花梨のジャム作りがアップされていましたが、
もしかするとクサボケでも作れるのかな?
果実酒もジャムも魅力的で、 クンクンしながら迷ってしまいました。

Kusabokemi

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冬色とんぼ -ホソミオツネントンボ-

一昨日は小春日和に誘われ、よく訪ねる県北部の里山へでかけました。
紅葉には少し遅いものの、まだ生き物たちの活動も見られ、
日当りのよい林縁は暖を求めて集まった昆虫たちで、ちょっとした賑わいです。

その中に、近づくとすーっと飛んで移動するスリムなイトトンボを発見。
よく見るとここそこにいます。
その名もホソミオツネントンボ、漢字で書くと細身越年蜻蛉。
「越年」は成虫で冬越しをする事を意味し、同様の生態を持つよく似た
オツネントンボ(越年蜻蛉)より細身であるというわかりやすい命名です。
天敵から身を守るため、周囲にとけ込む色彩と模様をしていますが、
まさに冬色、動いてくれなければなかなか見つけられません。
写真はマクロレンズで撮影しているため、
バックがぼけてトンボの輪郭がはっきり浮き出して見えますが、
バックの色彩系統と体色がうまく同化している様子を見て取れると思います。

じっと観察していると時々すいっと飛んでは戻ります。
どうやらアブラムシや小型のユスリカが結構たくさん飛んでいるようで
それをしきりに捕らえているのです。豊富な餌を俊敏な動きで捕まえられるのは
もうそろそろ最後のチャンスだと思います。
やはりここにも、冬を生き抜こうとするひたむきな姿がありました。

無事に春を迎えた個体は、信じられない様な鮮やかな体色に変身します。
特にオスは焦げ茶の部分はより黒く、枯葉色の部分はスカイブルーになり、
若草色に映える美しいコントラストです。
彼らが無事に越冬できたら、またこのブログで晴れ姿を紹介したいと思います。
「それまでどうか無事で、ちょっと早いですが・・・よいお年を」

Hosomiotsunen

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ブルーハイビスカス

今朝も霜が降りました。しかし日中は穏やかに晴れ、まずまずの小春日和。
黒い日除けシートからビニールの保温カバーに衣替えした温室の中は
ノーカットの日差しのおかげで25℃を軽く突破、季節が2〜3ヶ月逆戻りします。

先日外から取り込んだブルーハイビスカス(Alyogyne huegelii)は
すっかり機嫌がよくなって、成長を止めてしまっていた蕾を開きました。
本来の開花期の直径には及ばないものの、
6センチに近い花は温室内で今一番目立っています。

ハイビスカスの名をもらっていますが、分類上は別属のアリオギネ属、
オセアニア南西部に分布する原種です。
英名はライラックハイビスカス(lilac hibiscus)といい、
色彩表現としては日本で一般的なブルーハイビスカスという名前より
こちらの方がピンと来るのではないでしょうか。
紙のような質感の花弁は日本のハイビスカスであるムクゲを思い起こしますが
やや光沢が強く、片側が尖っていて切れのある花型に見せています。
外来の割には日本の昆虫に好まれるようで、コミスジ(タテハチョウ科)と
キクキンウワバ(ヤガ科)がこの葉を食べて成長し、
無事に羽化していきました。一時的に丸ボウズになりましたがすぐに復活!
このおおらかさも含め、気に入っている花のひとつです。
Blue_hibiscus_2

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水の上にも織る錦

今朝はまた一段と冷え込みました。最低気温は-1.5℃。
また記録更新です。よく晴れて穏やかでしたが、最高気温も9.5℃、
10℃に届きませんでした。

現在工事中の池の排水路には池とは違う水生植物があるのですが
これもそのひとつ、オオアカウキクサ。
夏は鮮やかな緑で水面を覆い尽くしていますが、その名の通り、冬になると
紅葉し、水面がエンジ掛かった赤に染まります。
今は丁度その変化の途中で、より冷え込みに当たる方から赤のグラデーションが
広がって来ているところです。
黒い葉はデンジソウ、四葉の様子を漢字の「田」に見立てた名前です。
こちらは既に枯れ、オオアカウキクサの錦を引き立てています。

歌の風情とは全く違うものですが、これはこれで
「水の上にも織る錦」結構気に入っています。
デンジソウもオオアカウキクサも実は水生のシダ植物。
繊細な感じが、いかにもそれらしいですよね。

Ooakaukikusa

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やっぱり来てましたね

寒いですね今日も。
午前中は昨日からの木枯らしが吹き止まず、
からからに乾いた空気が辛かったのですが、午後は少し穏やかになりました。
(おっと、もう日付が変わったので昨日ですね。23日は更新しそびれました)

さてさて、数日前から池の魚たちの様子がおかしいとは思っていたのですが
やっぱりこんなお客さんが来てました。
わかり辛いアングルですが、カワセミです。
夕方の頼りない光では魚も見つけにくいと思うのですが、
目がいいので案外魚に気付かれずにこっそりハンティングできるのでしょう。
毎年4月下旬頃から7月前半位までと、9月から10月に殆ど毎日現れるのですが、
こんな遅い時期の、しかも遅い時間に来たのは初めてです。

夏に一旦姿を見せなくなるのは、ジュンサイが池の水面を覆い尽くすため、
魚が捕れなくなるからだと思います。
確かにこの時期はジュンサイの葉が枯れてまた水面が広くなるのですが、
多くのカワセミがもっと大きな水域に移動して冬場を過ごすので
来年まで会うことも無いだろうと思っていました。
池の魚には預かって研究飼育中のものがいるため、
餌付けをして個体確認をしているのですが、どうもここ2〜3日、
餌を撒く手が水面に影を作るたびにサッと逃げるので、
もしやとは思っていました。やっぱりあんただったかい。

それにしても、この角度から見て気がついたのですが
ダイビング前の一瞬、頬の後ろの白い羽毛を起こすのですね、
何かの役目があっての事でしょうが、あの白い部分は、
魚から見ると一番目立つような気がするのですが・・・
それをわざわざ見せるようにして飛び込むのはどうしてなのか?
結局、彼はメダカ1匹と、ヨシノボリ1匹を捕まえました。

間もなく日暮れ、ボウズじゃなくって良かったね。

Kawasemi_nov

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狂い咲き -クサボケ-

紅葉の季節にあっても、この赤い花は目立っていました。
今朝は氷点下の冷え込みとなり、竹林の上から遅い朝日が顔を出すまで
降りた霜が真っ白なままでした。
もう何日か前から霜は降りていたようですが、
この目ではっきり確認したのは今日が最初ですので、個人的には初霜。

クサボケは春の花で、まだまだ寒い3月から咲き始める寒さに強い花です。
ところがどういう訳か、この秋はぽつぽつと狂い咲きが目立ちます。
そういえばすぐ近所の「自然観察の森」のヤマザクラも一本が
結構たくさんの花を咲かせ、他にも数本ぱらぱらと花をつけた木がありました。
クサボケもヤマザクラもバラ科の木で、分化した花芽は
冬の充分な寒さにあたることで、開花へのスイッチが入るはずです。
ですから今年の春は暖冬の影響で、桜の開花が遅いのが話題になりました。
そしてあの猛暑に残暑。
もしかしたら、長く厳しい残暑がいつもの秋の気温低下を
冬に見せてしまったのかもしれませんね。

それにしてもこの花、狂い咲きのせいか形は少々くずれていますが、
花粉も蜜もちゃんとあり、虫が訪ねてくれるのをけなげに待っています。
しかし今日はあいにくの木枯らしぴゅーぴゅーで開店休業です。
やはり狂い咲きというのは寂しいものですね。

Kusaboke_nov

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分解は創生の礎 -ムジナタケ-

今年は池の周りにもクヌギの木立の中にも、キノコが多く出ました。
とてもいいことです。一度リセットされた庭の地面にも、
貧弱ながら「土壌」が生まれつつあるという証明ですから。

菌類(きのこやカビ、粘菌など)の本を読んでいると度々、
地球上に菌類がいなかったら大変!という話が書かれています。
本当にそうだと思います。キノコは「分解者」、そして生態系の礎。
落ち葉や枯れ枝、昆虫や動物の死体やふんなどを分解して土に戻します。
植物はそこから光合成により有機物を生み出す「生産者」
そして植物体や植物を食べる動物から栄養を得る多くの生き物が「消費者」
この「3者」のバランスにより、生態系はほぼ完全なリサイクルを
達成しているのです。だからこそ、持続可能・・・で、ゴミが出ません。

人間だけですね。
核廃棄物や石油化学製品みたいな回らないゴミを出し続けているのは!

ところでこのキノコ、フェルトみたいな質感の傘が特徴です。
ここから判断すると、ムジナタケ、だと思うのですが・・・正直自信無し。
もしムジナタケなら食べられます。
どうでしょうか、全体の感じはちょっと美味しそうに見えなくもない。
キノコ鍋でもつつきながら人間を反省するのも悪くないですね。
え、天罰がくだりそうですか?

Mujinatake


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鳥は知っている -ガマズミ-

午前中は雲が多く、お天気は期待していなかったので、
一瞬顔を見せた太陽に食いつくように飛び出し、ガマズミの実を撮影。

秋のこの植物は紅葉と赤い実の両方を楽しめるのですが、
実の完熟より葉の色付きの方が少し早いので、
実が充分に完熟してからでは葉が落ちてしまい撮れません。もっとも、
完熟の一瞬を鳥が知っているので、実の方もろくに残っていないのですが。

写真の木もまだ葉が黄色からサーモンピンクになりかかったあたり。
実の方はこのぐらいで完熟の僅かに一歩手前、色としては一番赤が鮮やかです。
完熟するともう少しダークな赤になり、今ほどの華やかさはありません。

子供の頃、朝の通学路でこの実をつまんで口にしました。
完熟した後一、二度霜に当たり凍みて少し甘くなったものを選ぶのですが、
やはりその時も鳥と競争だったことを覚えています。

そういえば、今朝方ヒヨドリ君が様子を見に来ていました。
せっかくなので、とられる前にひとつつまんでみましょう・・・「すっぱ!!」
やっぱり鳥は知っているのですね、こんなに食欲をそそる赤なのに。

Gamazumimi

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木枯らし1号

昨日は午後から北よりの風が少し吹きましたが、
それが関東地方の木枯らし1号であることを、今日のニュースで知りました。
昨日は寒かったのですが、当地では木枯らしという程の風でもなかったです。
ところが今日になると、「う〜ん、これは木枯らし」という北風。

窓辺から庭の梢と、その向こうで揺れている竹林を撮ってみましたが
まだ元気な緑も多いので、ことのほか爽やかな色合いになってしまいました。
吹き飛ばされた落ち葉が舞い飛んでいれば、
もう少し感じが出たのでしょうが・・・

しかし竹林からはカラカラという稈(かん=竹の幹にあたる部分)の
あたる音が響き、冬の乾いた空気である事を伺わせます。
こんな日はなるべくおとなしくやり過ごして
小春日和の再来を期待しましょう。

Kogarasi_no1

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蜘蛛の一弦 -ヤクシソウ-

ピンと張りつめた空気の冷たさに、今度こそ降霜か!と思いましたが
今朝もそれは免れました。最低気温は1.5℃、昨日は2℃でした。
景色はまだ彩りに溢れているものの、秋はもう後ろ姿。一歩ずつ冬ですね。

雪国では、小さな生きものに雪の知らせを見る「雪起こし」がありますが
蜘蛛のちび助(幼体)もその一つ。実際、よく見るとこの時期多く見られます。
こうした蜘蛛の幼体は移動の際におしりから糸を出して動き回るため
草や枝には低い太陽に照らし出されたいくつもの糸が輝いています。

一週間前にここで紹介したヤクシソウも、綿毛の出立準備が整い始めました。
折しも張られた一弦の蜘蛛の糸が銀に輝いて、綿毛を導いているかのようです。

でもこのヤクシソウの綿毛って、
どうも種子の重さと毛のバランスが今ひとつのようで、
少しの風では上手く舞い上がらず、ほとんど近くにランディングです。
やや強い風でないと、勢い良く飛んで行きません。「設計ミス!?」
いやいや、案外近くに落ちる割合をわざと高くする戦略なのかも・・・
自然界には時々、人間の見方とは違う価値観が存在するようですしね。

Yakusisousyusi


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辛いのもお好き? -メジロ-

今日は朝からどんよりで、重そうな雲の下、やや底冷えがしています。
ついに霜が降りたかと思いましたが、そこまでの寒さではなかったようです。
それでも時折雲の隙間から見える空は、やはり青く高い・・・

梢の間を気忙しく移動するのはメジロとシジュウカラ。
この時期はまだそれぞれが仲間同士で小さな群れですが、
これからどんどん寒くなるとこの2種にヤマガラ、コゲラ、エナガなどが加わって
賑やかな「混群」を構成します。

混群のメジロは枝先の小さな虫をよくつついていますが、
元々は甘い果実やジュースが大好きで、春先には椿や梅の花蜜にも訪れます。
そんな甘党がしきりについばんでいるのは、あれ?イヌザンショウの実。
「山椒は小粒でピリリと辛い」といいますが、
イヌザンショウは殆ど辛味は無し。人間の口では少しの渋味とえぐ味を感じ、
およそ甘党の好みではなさそうです。
種子食のキジバトなどがこの実をよく食べるのは知っていましたが、
メジロが口にするとは意外でした。
4〜5羽の群れでしたが、写真の一羽以外は寄り付きませんでした。
中には甘党でないメジロもいるということかしら・・・「ね、美味しい?」

Mejiroinuzansyo


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孤高の旅人 -タカアザミ-

今日はお日様が遠慮がちで、日中もやや冷え込んでいます。
来るべき寒さの「予告編」でしょうか。少々気持ちが焦ります。

高い秋空に挑戦するようにそびえるこの草はタカアザミ、
その名の通り丈は私の背をはるかに越えて、約190センチほどあります。
それを支える茎はとても丈夫で根元付近の直径は7センチ余り。

アザミの多くは多年草ですが、この植物は二年草(越年草)で、
ここには昨年の秋、西風に乗ってやってきました。
二年目の今年ぐんぐん大きくなり、100以上もの花を咲かせて本体は枯れ、
今、また旅支度が整ったところです。
「明日、西風だったらここを立ちます。お世話になりました。」
お元気で。何年も掛かって地球を一周して、また西風とやってきてください。

庭をよく見ると、綿毛が着地し来年大きくなる苗もちらほら・・・
毎年同じところで同じように遭える花も嬉しいのですが、
タカアザミのような一期一会の生き方も、また爽やかですね。

Takaazami


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晩秋の池畔

穏やかな小春日和も3日目、今日は特に気温が高いようです。
とはいえ朝方はきっちり冷え込み、池畔の木々がいい葉色になってきました。

左手の3本はクヌギですが、どの木もまだ5メートル程しかありません。
それでもこの夏は樹液を溢れさせ、たくさんのカブトムシで賑わいました。
根元に腐葉土を積んでおいたら、作戦通り幼虫が育っています。

面白いのは1本1本黄葉のタイミングが異なる事。一番奥の木はもう枯葉色、
真ん中はまだまだ緑で、左の木が見頃でしょうか。
すぐ右隣にガマズミが赤い実を付け、彩りを添えています。
ガマズミは他にも3本あって、どれもたわわに実を付けています。
ジョウビタキがさかんに訪れていますが、数羽が巡っているので、
まだ縄張りが確定していないようです。
おととしはオスが、去年はメスがこの庭を獲得しました。
今年はどう決着がつくか、行方を見守る毎日です。

水面のジュンサイの葉もすっかり減って、池の水中は夏より明るくなります。
霜が降り氷が張るまでの間、魚たちにも「小春」です。

Photo

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「原種」というこだわり

昨日から引き続き、まさに小春日和。本格的な寒さを前にして、
この時期の陽だまりはいくらあってもとっておきたい心持ちです。

写真はシクラメンの原種の一つ、ヘデリフォリウム(Cyclamen hederifolium)
種から育って昨年初めて3輪が咲き、今年はぐっと立派になりました。
私はもともと無類の動植物好きなので、
ビオトープとは別に自身で色々と飼育・栽培をしています。
庭も、純粋に地域の野生種で構成されるビオトープゾーン以外に
蝶に花を用意する目的と合わせ、好きに園芸できるビオガーデンをおきました。

しかし、ここには原則として掟が一つ。
「神様が創ったままの形の植物を植えること」即ち、原種であること。
改良品種の素晴らしさは十分わかっているのですが、
それは人間がいいとこどりをした結果であって、
うまく言えないのですが神秘が無い・・・

初めてこの事を意識したのは、
知り合いのラン屋さんの温室で洋ランの原種に出会った時でした。
それらは微小であったり、地味であったりと、完成形とはほど遠いのですが
それぞれの生活戦略に合わせた美しさや神秘性で満ちあふれていました。

バラやサルビアにしても、原種の方が蜜が多かったり、香りが強かったりと
より虫を引きつけるようです。
植物も限られた材料やエネルギーで花を咲かせるのですから
何かを優先すると、別の何かが犠牲になってしまうのかも知れませんね。

Chederifolium


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悪魔のkiss -ジョロウグモ-

ちょっとショッキングな画像でしょうか?
蜘蛛を嫌う人は多いですね。私も子供の頃は大の苦手でした。
今でも「大好き」とは言えないのですが、独自の生き方には興味があります。

このジョロウグモはメスですが、今の時期としてはやや生育が未熟です。
すぐ隣にはもっとおなかが卵でパンパンに膨らんだ別のメスがいたのですが、
鳥に食べられてしまいました。そちらは一段高いところに大きく網を張って
景気よくやっていたのですが、その分、少々目立ってしまったようです。

写真のメスは以前店舗を構えていたところの立地が悪いため、
先日越してきました。低い位置ですが下一面にノコンギクが咲き、
客通りが多いのです。さっそくセイヨウミツバチが掛かりました。
蜘蛛はすばやく近寄り、まずお近づきのkiss。
お客さんはそれだけでもう、全く動けなくなりました。

観察会などでよく「日本に毒蜘蛛はいるのですか?」と聞かれます。
「みんな毒蜘蛛です」と答えると、皆さんかなり驚きます。
しかし嘘ではありません。蜘蛛の毒は消化液の一種で、
かぎ針状のあごの先端から注射のように一瞬で注入され、
相手の神経系(種により循環系経由の壊死毒)に強く作用するのです。
この毒性が特に強く、人が噛まれたら危険なものを私たちは「毒蜘蛛」と
呼んでいますが、日本の在来の蜘蛛でそれほど強い毒性を持つものはいません。
フクログモ科にちょっと毒性が強いものがいますが
せいぜい少し腫れて痛む程度です。(でもけっこう痛いです)
それでも、体の小さな昆虫にとっては十分な猛毒なのです。
しかもそれを一撃で作用させるために最も太い神経系・循環系が
厚いキチン質に覆われていない首の僅かな隙間を狙い撃ちです。

女郎の早業、仕事一筋の「働き蜂」には一段と効くようですね・・・

Joroukiss

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オオアオイトトンボ

イトトンボというと繊細で頼りなげな印象ですが
この種類は少し大きめで飛び方もしっかりしています。
正確にはアオイトトンボ科として独立していますから、
イトトンボとは近いけど別の仲間。
ほら、はねを揃えてたたんでいないでしょ、ここがちょっと違います。

体の色は美しいメタリックグリーンなのですが、
今日は秋の日差しが戻り、金色に照らされて見えます。
比較的長生きするトンボのようで、
この池で羽化したものが飛び始めるのは夏の初め頃、
間もなくどこかへ消えて、
この時期になると産卵の為にまた戻って来て群れ飛びます。
成虫越冬するホソミオツネントンボを除けば、池で最後に見かけるトンボです。

集まってハンノキの枝に止まっている様子は、ちょっとした同窓会。
生き残って再会を喜び合うのもつかの間、
やがて来年への命を確かに残し、土や水に還ってゆきます。

お疲れさま、また来年・・・

Ooaoitotombo

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ヤクシソウ

住宅とビオトープができる以前、この地は雑木と竹が混じる林でした。
本当はその環境を活かせればよかったのですが、
建築にあたっての特例申請の都合で、一度更地にするしかありませんでした。
その時、「前よりいい林にしてみせるから」と地面に誓いました。

ですから今生えている木はすべて、自分で種から育てたり
造園屋さんに苗を植えてもらったりしたものですが、
1年が過ぎた頃から元々ここの土に眠っていた種や、
風や鳥たちが運んで来た種が少しずつ目を覚まし始めました。

ヤクシソウもこの地に眠っていたか、風が運んだ種だと思います。
この花、以前は界隈で少し見かけた事がありますが、
今では自然度の高い近所の谷津でも殆ど姿を見る事がなくなりましたから・・・

タンポポちっくな沢山の可愛い花をツリー状にぱらぱらと咲かせる姿は
とても賑やかなのですが、黄色い秋の陽に照らされた林縁では
案外周囲にとけ込んでうるさくありません。

少しレモン色掛かったこの花の黄色を
どうも私と私のカメラは再現するのが苦手なようです。
曇りのときに撮影したら、少し感じが出せました。Yakushisou


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一輪の花束 -コウヤボウキ-

どうやらお天気は急速に下り坂、さほど冷たくない風がざわついて、
それが少し湿ってきました。

きりきりと縒った線香花火の様な細い茎の先端には
これまた線香花火のようにパチパチと放射する花・・・コウヤボウキです。
漢字で書くと「高野箒」かつて高野山では、この植物で箒をこしらえたとか。
花のつくりがどこかタンポポやアザミに通じますが、同じキク科。
しかもこれ、草ではなくて低木です。キク科の木なんて珍しいですね。

サーモンピンク掛かったオフホワイトの花は
じつはスリムな花をぎゅっと束ねた集合体。
この写真のものはまだ小さな株なので9個の花束ですが、
10〜13個の場合が多いようです。花の数はおしべとめしべが寄り添った
棒のように見える部分を数えるとすぐにわかります。
可愛いのは筒状の花弁が5つに割れ、その一つ一つが爪でしごいたテープの様に
くるりとカールしているところと、将来綿毛になる短いピンクの絨毛。

それぞれの質感や表現が相まって、
デザインされたコサージュのようにも見えませんか。
Kouyabouki


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繋がるいのち-カナヘビとクサヒバリ-

立冬なんですね。個人的には11月までが秋という事にしておきたいのですが・・・
今朝は冷え込みました。庭の最高最低温度計で5℃!記録更新です。

こう寒いと昆虫も自由に動けないようで、栗の枝からクサヒバリがポトリ、
その体が地面に着くか着かぬかというタイミングでかさっと動く小さな影。

それはまだ顔にあどけなさが残るカナヘビでした。
この季節にその大きさとは、君を生んだお母さんは随分のんびり屋さんですね。
それとも残暑が長過ぎて、まだまだ大丈夫と思ったのかな。
いずれにせよ、その表情は生き抜く決意に満ち溢れていて、なかなかに逞しいよ。
最後の最後までチャンスを最大限に活かして、少しでも大きくなる。
そして、安全な塒を確保して冬を生き抜く。・・・がんばれ!

クサヒバリの方も既に産卵は済んでいるみたいで、
成すべきことはちゃんと成し遂げたよう。
卵はしっかりと伸びた栗の新梢に託し、最期に小さなカナヘビの命を繋ぎました。
その生きざま、ちゃんと見届けた。

自然はいつも繋がっていて、無駄ないのちなんてありませんね。Kanahebibaby


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水を飲む蝶 -チャバネセセリ-

今日はお日様が戻ってきました。
空気はきりりと冷たいけど、風がないので穏やか。

池の水面にはまだジュンサイの葉が頑張っていて、丁度ヘリポートのよう。
ここを利用する昆虫は案外多く、おなじみのトンボ以外にも
チョウ、ガ、ハチ、アブ、カゲロウなどなど・・・

今日のお客様はチャバネセセリ、ストローを伸ばしてのんびりブレイク
ギンヤンマの旋回する夏場だったら、とてもできないことです。
本当なら甘い蜜がよかったのでしょうが、好物のブッドレアは
もう咲き終わってしまいました。
よく見るとこの個体の羽もだいぶ鱗粉がかすれています。
あんまり飲み過ぎないようにしてください、今夜は冷え込むらしいですよ。Chabaneseseri


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野菊 -ノコンギク-

どうもこのところお天気が安定しませんね。
例年ならそろそろ安定した晴れが続き、空気が乾き始める頃なんですが・・・

この季節、庭はフジバカマやヤクシソウがピークを過ぎ、
フラワーローテーションの最後を飾る
ノコンギクやコウヤボウキが満開を迎えます。
ノコンギク以外にも、カントウヨメナ、ユウガギク、シロヨメナなどが
庭にも近所の草むらにも咲いていますが、どの種類も微妙な花色の個体差があり、
同じ様なところで咲き競っていいるので、白から紫までのハーモニーが奇麗。

写真のノコンギクはかなり色が濃い方だと思います。
園芸種の小菊同様、丈夫で花持ちがよいので切り花にも向いていますが
周りのたたずまいごと楽しみたいので、こちらから出向く事にしています。Nokongiku


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ツリフネソウ

吊舟草・・・なるほどと思う名前は沢山ありますが、これもその一つ。
くるりとカールした舳先にあたる部分は「距(きょ)」といい、
蜜腺から分泌された甘い蜜がたまっているところ。
この奥深い蜜壷にぴったりな口を持っているのはトラマルハナバチで、
この花の咲くところ必ず現れます。

ツリフネソウはホウセンカの仲間で、よくみると花の形はそっくり!
種子がさやのばね仕掛けではじけ飛ぶところも同じです。
学名はImpatiens textori そう、あのインパチェンスの仲間です。

少し湿った半日陰が好きなようで、
池の奥のハンノキの根元にかたまって11月の初めまで咲き続けます。

Tsurifune_3


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秋の池畔

斜めから差し込む光はまだ眩しさがあるものの、夏のそれとは明らかに違います。
トップからまんべん無く照らされていた時には見られなかった複雑な光と陰が
木々を一層立体的に演出してくれます。

写真は今年の9月28日のカット。
このブログの舞台となるさくら上池(かみいけ)の畔には
まだ夏の名残の蝶が頻繁に訪れています。
これから深まりゆく秋の表情をご一緒にご覧になりませんか?07092889

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