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広葉樹自治区

茨城県の最高峰は1022.2メートルの八溝山。
最高標高の低さでは千葉県、沖縄県、京都府に次いで4位だったと思います。
それでもこの八溝山の山頂付近にはブナ、ミズナラ、ダケカンバなどが生育し、
これらの落葉広葉樹が支える自然には、
より北方に分布の中心を置く珍しい動植物も多く見られます。
また、八溝山は良質の湧水群を持つ事でも知られていて、
その水を生み出すのは先に記したブナを中心とした落葉広葉樹林です。

一方、八溝山の一帯は優良な杉の産地でもあり、
茨城県の林業を支える大規模な植林地帯が広がっています。

写真は八溝山から谷を挟んだ向かいの山を撮ったもので、
ほぼ山全体が杉の植林地となっていますが、
ほんの一角にだけ八溝山に見られるのと同じ落葉広葉樹林が残っています。

本来、この辺りの潜在自然植生(自然状態で成り立つ植物の生え方)は
この落葉広葉樹林なはずで、周囲の杉林は人による改革がもたらした樹林です。
落葉広葉樹たちは四方を杉に包囲され、少々窮屈そう。
しかし、見方を変えると初冬の日差しをたっぷりと受けて、
歌っている様な賑やかさも感じます。
まるで少数民族が自治区内で昔ながらの暮らしを営んでいるように・・・

樹林帯の保全が地球温暖化対策のひとつである事は間違いありませんが、
私たちの国の、私たちの地域の山林がどのようなものであるべきか
国策・地域策としてもう少し考えた方がいいのでは・・・とつくづく思います。
林業の今後はどうなるのか、建築材だけが林業を支えるのか、
自然との共生、水源涵養能力、防災・・・

生き物たちがつくりあげる生態系や少数民族たちの持続的な暮らしには、
いつも学ぶべきことが多いように思いますね。

Kouyoupachi


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コメント

こんばんは。

美しい写真ですね。まるで花のようでもあるし、微生物のコロニーのようにも見えてきます。

杉の凛とした感じもいいですが、やはり広葉樹のやわらかな色合いに心が和みますねぇ〜。

投稿: mushizuki | 2007年12月 9日 (日) 19時46分

mushizukiさんこんばんは、mushizukiさんは、この場所ご存知なのでは?
おっしゃるように、広葉樹も杉も引き立て合って両方奇麗でした。
同時に、茨城では最大級の山塊なのに、土地利用されているんだなあ・・・
と、思った訳です。
ところで、mushizukiさんのブログ
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/konomushinani)の紅葉も奇麗ですね。
筑波山周辺シリーズもまだまだ続きそう!楽しみにしています。

投稿: ぐりお | 2007年12月 9日 (日) 22時55分

こんばんはです。
マッキー一家のブログに来ていただいてありがとうございます。メインメニューのところで、リンク集にきちんと載せてないので、来訪者も少ないところなんです。
マッキーかかさまは、秋に来て春までに7回産卵したツワモノです。実家のお山より温かかったのでしょうね。持っていたお種で、一家ができあがりました。1番お兄はもうすぐ40ミリになります。チャイロい石ころがゴロゴロしてます。
温度管理は部屋の中でエアコンが20〜24度設定でついてます。床材は赤玉土の細粒と枯れ葉を使用してます。冬によく産卵しますよ!我が家では。茶の間に私とみんながいますから。半冬眠くらいな感じで幼貝はよく起きてますね。サツマイモ〇ンチ拾いが大変です。ではまたお邪魔します♪

投稿: PU−SAN | 2007年12月10日 (月) 03時58分

なるほど、エアコンでしたか!
人間と同居なら効率いいですね。まさに家族の一員というわけですね。

投稿: ぐりお | 2007年12月10日 (月) 12時09分

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