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独自戦略 -ヒガンバナ-

植物はそれぞれの事情に合わせて光合成を有利に行うため
さまざまな工夫を凝らした生活戦略を持っていますが、
その多くは冬場に活動を休止し、春から秋までの間に成長活動をします。
寒く日照時間の短い冬、あるものは落葉したり地下部を残して枯れてしまい、
またあるものは寒さに耐える堅い葉を用意して春を待ちます。

ところが写真のヒガンバナは、晩秋に芽を出し冬の間に光合成を行い、
春になると地上部は枯れて姿を消してしまいます。
冬を耐えるための緑ではなく、まさに冬に光合成の時期を当てている訳です。

ご存知のようにヒガンバナが鮮やかに咲き誇るのは秋の彼岸前後、
その時は葉が全くありません。
まるで腐生植物(光合成をせず特定の菌類と共生して栄養を得る植物)のように
いきなり花とそれを支える花茎だけの姿は、あらためて見ると妙な感じですね。

ヒガンバナは田畑の周囲や土手に群生している姿が一般的ですが、
明るめの落葉樹林内にもけっこう入り込んでいて、
ともすると「案外暗い環境でも自生するんだなあ」と思ってしまいますが、
よく考えてみるとこういった林内も彼らの葉が茂る時期は木が落葉していて
地面まで陽光が充分届くことに気付きます。

実際には日陰でも育ちますが、そういった場所では花付きが悪く、
栄養繁殖による球根の分球も遅くなるようです。
秋にあの花の群像を見たかったら、
やはり葉のある冬に充分な光を当ててあげるのがいいようですね。

Higanbanaha

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