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2008年1月

冬芽拝見 -キハダ-

たった一日で西高東低の気圧配置が戻ってきました。
今日は午後から北風も強まり、空気はカラカラ寒い寒い!

さて、冬芽の観察ポイントのひとつに
芽のすぐそばに見られる「葉痕(ようこん)」があります。
すなはち葉っぱが枝にくっ付いていた時のジョイント部分のことですが、
葉柄の断面形状、水や養分の通り道の配置によって
いろいろなデザインが見られます。

写真のキハダはよくピエロとかコアラに例えられます。
赤茶色の尖った冬芽が鼻、それをとりまくU字型の葉痕に目と口があります。
枝の先端は左右にひとつずつあり、横顔ですが、ひとつ下のものは正面。
「アハッ」と笑ってる感じです。

キハダの名の由来は表皮を剥くと内皮が鮮やかな黄色をしているから。
この黄色い部分は胃腸炎や下痢に効能のある薬用成分があり、
生薬名を「黄柏(おうばく)」といいます。

じつはミカン科の落葉樹で、カラスアゲハが来るというので植えてみました。
でもカラスアゲハはすぐ近くのイヌザンショウの方がお気に入りで、
キハダの方にはたまにしか産卵しません。
成長が早く、うっかりするとすぐに4〜5メートルに達します。
今年は強めに剪定して、乾燥させた「黄柏」をつくってみましょう。
かなり苦い良薬らしいですが・・・

Kihadafuyume

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冬のエビネ

今日は予報通り暖かくなりました。
さすがに東京都内のように12℃とまではいきませんでしたが、
ちょうど二桁の10℃。11℃を記録した1月10日以来です。

写真の植物は野草好きの方ならもうおなじみの、エビネ。
シュンランやキンランと並び里山を代表する野生ランです。
この株は、もう20年以上前に近所のゴルフ場に自生していたものを
分けてもらった株から生まれた実生株です。
正真正銘の牛久市産のエビネですが、残念なことに
自生していたゴルフ場からは姿を消してしまいました。
採られたのか他の原因かはわかりませんが、
かつては近隣にありふれていたというこのランは、
20数年前の時点でも、もう殆ど見られなくなっていました。

開発や森林の荒廃も消滅の原因ですが、
やはり趣味家による乱獲が一番の原因でしょう。
園芸の世界ではシュンランもエビネも花の個体変異を珍重し、
今日でもいわゆる「変わり花」や「芸物」といった変異個体は
相当な高額で取引されているようですね。

こんな話を聞いたことがあります。
「エビネもじじばば(=シュンラン)も冬に採るんだ。奴らは冬でも葉っぱが
青いからすぐに見つかるよ。とりあえずぜーんぶ採って、いい花が咲いたのだ
け残すんだ。宝くじみたいなもんだな。」
確かにシュンランもエビネも冬に葉が残るため、
冬場は見つけやすいもの。特に葉幅が広く似た植物がないエビネは、
ご覧の通り枯れた林床では実によく目立ちます、それゆえの不幸・・・
あのよれよれの緑葉は、そうまでして残す必要があるものなのだろうかと
つい手前勝手な解釈で思い詰めてしまいます。
それにしても、空くじ扱いで捨てられる花は、あまりにも可哀想・・・

Ebinefuyu

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あっ、こらこら!

昨日のことですが、外でいつものように「ヒーッ・ヒーッ」と
よく通るジョウビタキの声、「来てる来てる・・・」
庭に面した窓のそばに、ジョウビタキ専用の餌台を用意してあって
専用高級食!?のミールワームが入っています。

いつもならここですーっと餌台に来て食事が始まるのですが
今日は来たと思ったらすぐに元の位置に戻って「ヒーッ・ヒーッ」。
おかしいなあと思い餌台を見ると、
そこにはヒヨドリがでんと構えて「うあ〜、いいもの見〜つけちゃった」と
ミールワームをぱっくんぱっくん・・・こらこら、君にはリンゴがあるでしょ!
確かに冬以外の季節、ヒヨドリの主食は昆虫ですから、よく食べるのは当然。
冬は昆虫がいないから果実が主食になっているだけのことですものね。
そんなこともあろうかと、わざわざ窓のそばに餌台を置いたのですが・・・
至近距離なのに夢中でミールワームにぱくついて、逃げない・・・
今まではこれで、あまり人を怖がらないジョウビタキはストレス無く食べ、
他の鳥は来ない、という理想的な状況が保たれていたのですが、
今後はそうも行かないようですね。

それにしても、ヒヨドリはよく他の鳥を見ているようです。
自分の食性に合っていなくても「それ、美味しいの?だったらちょうだい!」
ってな感じでとりあえず手(觜)を付けます。
以前カラ類用のピーナッツもやられた経緯があり、
カラ類には今はヒマワリの種を出しています。
それも最初はつまんでいました、
でも結局種を割って中身を出せなかったようです。これでカラ類は解決。
しかしジョウビタキの今後はちょいと厳しそうです。
このがたいでミールワームをぱくぱくやられたのでは、
こちらの懐も厳しいです。勘弁して!

Hiyodoriyokodori

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ハオルチア

朝方ぐうっと冷え込んで、この冬最低の-6℃を記録!
今年はちゃんと寒いですね!
お天気は西から下り坂のようで西日本では明日にかけ雪が積もりそうとのこと。
こちらも明日は午前中が雪の予報です。

今日は都内へ出張なので朝方慌ただしく写真だけ撮影、
外の越冬植物をいくつか記録したのですが、
使う写真は窓辺で家人が栽培している多肉植物を選びました。
やわらかい光の屈折が暖かそうでしたので・・・

この植物はユリ科のハオルチア(Haworthia×hibrid)、
「曲水の宴」なんてすごい品種名がついてます。
アロエに割合近い親戚らしいですが、そういわれてみれば成る程ですね。

多肉質の葉は水分の担保という大役を担っていますが、それ以外に、
どうやら光を細胞内の透明な部分で屈折乱反射させて
光合成効率を高める機能があるらしいです。
葉の展開がパラボラ状なのも、この効果を高めそうですね。
葉の脇に並んでいる糸状突起(愛好家にはのぎとよばれているらしいです)を
ひとつカミソリできれいに切り取ると、なんと突起の断面に光が!
すごい!突起で受けた光を光ファイバーの原理で乱反射室に導いてるのかっ!
なるほど、そういえばこの突起は葉緑体の並びではなく、
必ず透明の部分から出ているではないですか!

ちょっとした発見でした。
と同時に、この光を操る驚くべきシステムに感心しました。
弱い日光しか当たっていない時でも、
この植物が光っているように明るく見える訳も理解できました。
でも、突起を切り取ったのは絶対に内緒内緒・・・

Haworthia

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スズメ鈴生り

よく晴れました。でも寒かった!
最低気温は-5℃、最高気温が5℃。
昨年も今頃からでしたが、庭を訪れる鳥の種類と数が増えはじめます。

野外の餌が不足し始めるのでしょうか、
水が凍ってしまうことも関係しているのかな?
庭の池の流れ込みのところが凍らないので、
そこで水を飲んだり、行水したり・・・
滞在時間、来訪頻度とも増えるようです。

スズメの群れは少なくとも3グループあるようで、
一番大きな群れは20羽以上で構成されています。
朝餌を出すと最初にこの群れがわっと現れて、夕方近くに再びやってきます。
日中は小野川沿いの開けた水田周辺で過ごすのかも知れません。

その間、おそらく2つの群れが度々やってきます。
10羽程度の群れで、あまり遠くへ行かず、界隈を廻っているようです。
小さい群れでも来ると賑やか。
群れの中でも多少強弱があるようで、仲良く並べば全員とまれるのですが
ご覧のように、しきりにバタバタやって場所を取り合います。
こんなとき、もうひとつの群れが鉢合わせするとさらに騒がしくなり、
待っている方が周囲の木に鈴生りになってじゅりじゅりとせかします。
こんな調子ですから4キロ入りの皮付き餌が2週間で空っぽ!
特別扶養手当が欲しい・・・と思う今日この頃です。

Suzumesuzunari

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温室雑草 -インパチェンス-

雑草というまとめ方はあまり好きではないのですが、
その逞しさ、したたかさにある種の畏敬の念をもってあえてこう呼びます。
温室という特別の環境にもやはりそれなりの種類の雑草があり、
以前に取り上げたロベリア以外にも、常に何種類かの招かれざる植物が
隙あらば勢力拡大を画策しています。

写真の植物は少し前に爆発的に流行ったガーデニングプランツ、
ごくありふれた白花のインパチェンスです。
あまり横顔で見る花ではないのですが、
温室の床(土の地面)に生えているのをしゃがんで撮影しました。
どうも実家から預かった洋ランの鉢に種子がついていたらしく、
気付かぬうちに最初の一株が成長し、花を咲かせました。
「あれ〜っ、インパチェンスだ!」と最初はおもしろ半分に眺めていたものの、
それがちょっと油断していたら温室内の一挙侵略の攻勢に転じていました。
●ランのための程よい半日陰
●一定以下、一定以上にならない温度
●常に適湿、洋ランの鉢からオーバーフローする養分の供給
などなど、彼らにはとても都合のよい環境だったのでしょうね。
おまけに優秀なポリネーター(受粉請け負い屋)と契約を交したようです。

数年前から温室内に冬でも活動するアリがみられ、
彼らがこの花を訪ねているようです。
アリの種類はまだ特定していませんが、このアリ、ランの花茎から分泌する
蜜球もあてにしているようで、温室内の植物とすっかりいい関係。
彼らにとって、一年中こまめに開花するインパチェンスは安定した蜜源となり、
インパチェンスにとっても受粉の確率が格段にアップしている様子。

こんな偶発的で人工的で限られた環境の中でも条件に合った
生き物同士が繋がり合う・・・って、何だかちょっとスゴイです!!

Impatiens

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冬芽拝見 -クロモジ-

昨日ほどではないものの、北風が少し騒がしくなってきました。
今日はよく晴れていますが気温は低く、日中も池の氷が融けませんでした。

しかし、春早く花を咲かせる植物の準備は着々と進んでいるようで、
写真のクロモジも新枝と蕾がセットになった独特な冬芽をつけています。

このクロモジは鳥が運んで来たもので、植えた訳ではありません。
しかし、クスノキ科らしいつややかな葉が気に入っているので、
そのまま自生してもらうことにしました。
贅沢を言えば、紅葉が美しい同属のヤマコウバシだともっと嬉しかったかなあ。
どちらもいわゆる香木で、樹皮や材には香気があります。
ですからちょいと洒落た使い方として、
高級爪楊枝が作られるのをご存知の方も多いでしょう。

寒が明けて少し立つと、花芽のほうはぐぐっと下向きになって
一層丸く膨らみます。
この木は雌雄異株、
ですからこの木に咲くのが雄花か雌花かはまだ分りません。
黒い玉のような実が可愛いので、雌株だといいな・・・

Kuromojifuyume

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ミクログリーンバレー

昨日の天気が湿った寒中の典型なら、今日は乾いた寒中の典型。
朝9時頃からざわつき始めた北風は今轟々と吹き荒れています。
こちらがこういう時、北陸〜東北の日本海側は相当に厳しいはずで
ラジオのニュースからは強風の被害が聞こえて来ています。
ご当地の方には、心よりお見舞い申し上げます。

さて、こう毎日冬と向き合っていると、やはり緑色が恋しくなります。
今日はあえて温室ではなく、外の緑を探してみようと徘徊していると・・・

あった、ありました。
食虫植物を植えてみようと思い、
昨年プラ樽を地面に埋め、中に木炭とピートモスを口まで積んだ窪みに
びっしりと鮮やかな緑色のコケが生えていました。
コケは詳しくありませんが、ヒョウタンゴケ科の
おそらくヒロクチゴケかヒョウタンゴケ・・・かな?
周囲がみんな枯葉色なので、こんなに小さくても目に鮮やか!
左側のコナラやススキの落ち葉とくらべるとその小ささがわかります。

コケの仲間は過酷な環境にいち早く進出し、マット状に可能な限り広がります。
こうして出来た緑のマットには雨風で運ばれた砂や土が溜まり、
コケはそこから栄養を吸収して更に成長、徐々に落ち葉なども引っ掛けて
それらも吸収、小規模な土壌の基礎を形成します。
そうなるとシダや種子植物も生え始め、やがて植生が順次交代してゆきます。

写真の緑の部分にも、よ〜く見ると左上の方に
飛ばされて着地し、すでに綿毛を失ったヤクシソウの種子が見つかります。
このままにしておくと夏には草が生い茂りだしますが、
ここはミニ湿地として管理します。
小さな窪みをとりあえず全面グリーンバレーにしてもらうよう
このコケにもまだまだ頑張ってもらわなくては!

Hirokuchigoke

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雪は降らず

今日の予報は雪のちくもり。
朝のニュースでは雪の舞う都内の映像が流れ、うっすらつもり始めている様子。
「こりゃあもうすぐこっちにも来るな」と思ったのですが
結局冷たい雨が降り続くばかりで
午前の雪も午後の曇りもはずれました。

こんな日は鳥も現れないかと思いきや、
いつもより早くに大勢でやってきたので慌てて餌台の支度を済ませました。
どの鳥も早速食事を済ませ、早めに退散。
どうやら彼らも雪になると思ったようですね。
こんな日は少量頻食を旨とする鳥たちもプチ食い溜めに走るようです。

鳥は雪が積もると餌が思うようにとれなくなり、いきなり死活問題です。
かつて厳冬で都内でも雪がたくさん降った年、
某大学キャンパスでバードサンクチュアリに餌を出す学生が休みになり、
雪で餌のとれない野鳥がばたばたと餓死したことがありました。
「雪と野鳥」というといつも思い出す悲しい出来事です。

写真を撮影したのは午後4時半、
餌台はすっかり空になり鳥たちももう来ません。
濡れそぼった景色を見ていると、
草紅葉が僅かに復活していることに気が付きました。
いや、正確には枯れきっているので草紅葉ではないのですが、
濡れて光の表面反射を失った草のそれぞれが、
同じ様な枯葉色の中にも個性を主張しています。
イヌホタルイは赤っぽく、ノハナショウブやサクラタデは焦げ茶、
ススキやコブナグサ、メリケンカルカヤなどの多くのイネ科は白茶色・・・
こうして見るとなかなか趣があり、派手な色を使わない
同系色のコーディネートはやはり基本だなと思いますね。

Fukkatukusamomiji

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枯れてなお咲く -ノコンギク-

天気予報で言っていた通りの厳しい冷え込みで夜が明けましたが
日中はまあこの季節にしては穏やかな方でした。

夕方の日脚は少し伸びましたが、まだまだ午後2時ともなると
光線がオレンジ掛かって何を撮っても黄昏風味。

今日は池の畔にかわいい花を見つけました。
秋に美しい薄紫の花を咲かせたノコンギクです。
その後、受粉に成功した花は初冬にキク科らしい冠毛のある実(綿毛)をつけ、
やがてその種を飛ばしきったところに小さな小さなアンティーク色調の
ドライフラワーを咲かせます。

実はこれ、がくと花床なのです。
いわば枯れた茎の先端に残された残骸なのですが、立派に様になってますね。
同じキク科のコウヤボウキにもよく似た冬のドライフラワーが咲きます。
子供が自立した後にもう一花咲かせるお母さん、という例えはどうでしょう。
「枯れてはいないわよ!」と怒られそうですが
いえいえ、決して失礼のつもりではございません。
「粋だなあ・・・!」とつくづく思うのです。

Nokongikudaikan

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大寒

今朝は雲に覆われたせいか冷え込みが弱く霜柱もほとんど見られませんでした。
しかし、日中も曇ったままで気温が上がらず、最高気温は5℃。
この時期の太陽が無い5℃は本当に辛い!
まるで冷蔵庫の中にいるみたいです、そういえば今日は大寒でしたね。
昨年の大寒も同じ様な天気で、午後には霰がぱらついたっけ、
しかし昨年はその後最高気温が10℃以上に達する日が続き、
結果「暖冬」となりました。

今のところ、今年はまだ寒気が居座り続けるようで、
明朝はかなりの冷え込みになると天気予報で言っていました。
茨城の代表的観光地「袋田の滝」も9割方凍ったようで、
名物の「氷瀑」が今年は見られそうです。

夕方、一時的に雲が薄くなって東の空にぼんやりと月が現れました。
北風が竹を揺らし月も凍えそうです。
今日はここまで手を休める余裕が無く、寒い寒いといいつつ
落ち着いて外を眺めたのはお月様が明るい時間になってしまいました。
自然にとっても必要な寒さなのは重々承知なのだけれど、
忙しくしているうちに早く過ぎ去って欲しいなあ・・・

Tsukidaikan

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寒中浴 -スズメ-

スズメは人の暮らしの傍らで見られるもっとも普通の鳥ですが、
人との距離感の保ち方は意外としっかりしたものがあり、
猫などの天敵に対しても警戒を怠りません。

都内で庭に鳥の餌を出している方に伺ったのですが、
新しい餌台を設置した際には、スズメたちが安心して寄ってくることが
他の鳥たちが来るかどうかの第一ハードルになっているそうです。
我が家の餌台に毎日来るようになったのも、餌台を設置した翌年からです。
今では毎日賑やかに20〜30羽が訪れますが、
まだ本当に安心してはいないようで、家の中で窓辺に人が現れただけでも
わぁっと飛び去ってしまうこともあります。

以前住んでいた家は住宅団地の真ん中にあったため、
周囲に家がびっしりと建ち並んでいました。しかしスズメはより大胆でした。
高密度な住宅団地の方がむしろ警戒しないというか、
人があちこちで動いているのが普通の状況なので気にならないのでしょうね。
こういう環境であれば、スズメの行動が他の鳥たちの
「安心の目安」であるのもうなづけます。

我が家は半分が里山自然に面しているためか、キジバト、メジロ、ヒヨドリなど
他の数種類の方が無警戒に寄り付いている感じがします。
写真の様な水浴びシーンも、見せてくれるまで案外時間が掛かりました。
群れで来るので仲間とのコミュニケーションが非常に面白く、
こうした水浴びも順番が待ちきれなくなると、ジュクジュクと怒りだします。
あまりに見慣れた野鳥ではありますが、あらためて観察してみると
威張りんぼう、臆病、呑気、そこつものなど、
キャラに富んでいて飽きないですね。

Gyozuisuzume

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冬を耐える -ジャコウアゲハ-

本日の最低気温は-3℃、最高気温は6℃!・・・もうすぐ大寒ですものね。
それでも風がなく晴れているので随分過ごしやすかったです。

写真は一昨日の雪をかぶったジャコウアゲハの蛹。
アゲハチョウの仲間はみな蛹の姿で越冬しますが、たいていの種は
すらりとスマートな蛹で、薄い茶色か緑色をしています。
ところがジャコウアゲハは地味な色ながら
コントラストがはっきりした模様があり、形もでこぼこ厳つい感じです。
それでも枯葉色の野外では案外目立たず、この蛹などは秋から見続けてますが
いつも「あれ、どこだっけ?」と目の前にして気付かなかったりします。

蛹のポーズは枝に対して胸を反らせているのですが
昔の人は体の前後を逆に見て、これを「後ろ手に縛られたお菊さん」と見立て
「お菊虫」なんて呼びました。

その柱に縛り付けている縄は虫自身が蛹になる前に
体の固定用に掛けた糸ですが、どうみても蛹の中に食い込んで、
その部分は後から癒着したように見えます。
この場所は将来細長い三角の前ばねになる部分ですが、
中はどうなっているのでしょう?掛けた糸があるとしたら
羽化するときにはねが切れちゃいますね。きっと中で糸は再分解して、
通っていないのだと予想しています。が、輪切りにしないと確かめられません。

じつはこのアゲハ、毒があるのです。
食草のウマノスズクサの毒性分を体内で濃縮して持っているのですが
別に攻撃に使うのではなく、「食べたら毒に当たるからね」という使い方です。
この毒がどこまでの天敵に有効なのかわかりませんが、
少なくとも鳥に有効なことは確かめられています。
その甲斐あってか、他のアゲハの越冬蛹がかなりの確率で鳥に食べられるのに
ジャコウアゲハはなかなか口をつけられません。
しかし晩秋の観察では、カマキリは平気で食べていました。
その辺から推察するに、ジャコウアゲハの越冬蛹が天敵に襲われる危険性は
冬に入る前の初期段階がもっとも高いのではないでしょうか。
そこを乗り切ったら、後は天候の試練に耐えるのみ。

だとすれば、もう折り返し点はみえてるぞ、頑張れ!!

Jakousanagi

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温室雑草 -謎のロベリア-

この時期、仕事の合間に一息入れる度、足が温室へ向かってしまいます。
ガラスの小さな空間は、熱帯とまでは行きませんが、
ちょうど今の沖縄くらいの温度が保たれています。
この温度が魅力的なのは勿論ですが、もっと嬉しいのが湿度。
私は喉の粘膜があまり丈夫ではないらしく、風邪はだいたい喉から入ります。
ですから外気ばかりでなく、家の中も乾き気味な冬場は湿気が恋しくて・・・

今日の写真は温室内でのショット。
変わった形の花ですがランではありません。加えて申すと栽培もしていません。
これは数年前に何かの苗にくっついて入って来た、外来植物です。
勝手にこぼれ種で増え、いつの間にか温室内のいろんなところで咲いています。
ランの鉢によっては、鉢土が全く見えないほどカーペット状に広がり、
鉢を飛び出してぶら下がり、写真のように懸崖状に咲きます。

少し調べてみたのですが、種名は分りませんでした。
しかしこの花の形からして、キキョウ科ロベリア属(Loberia属)で
あることはどうやら間違いなさそうです。
ガーデニングプランツとして広く知られる
代表的なロベリア(Loberia erinus)とは少し印象が異なりますが、
同属の日本の野草、ミゾカクシやサワギキョウにはよく似ています。
端正な花型やこぼれ種からできた株が全く同じ花をつけるところを見ると
おそらく原種ではないかと思います。

一体どこの国からどういう旅をして我が家に辿り着いたのか分りませんが、
かわいいので邪魔にならないところにだったら自立を認めています。
ぴったりと地面を覆うあたりはグランドカバーとしては優秀だと思うので、
暖地の方にはお薦めな種かもしれません。
また、匍匐茎が垂れ下がって咲くのでハンギングにしたら似合いそうです。
正体不明のかわいい密航者、あなたは一体どこのだれ?

Lobelia_sp

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初雪

大体いつも通りに目を覚まし、外を見ての第一声、
「おぉ、白い!」
私より少し遅れて起きた家人も、全く同じ第一声でした。
昨夜の天気予報ではこんなことは言ってなかったと思います。
その辺の思いがけなさが「おぉ」に現れています。

とはいえほんわり積もった淡雪ですから
顔を出した日差しにみるみる融けてゆきます。
この冬は一昨年ほどの厳冬ではありませんが、昨年ほどの暖冬でもなく、
きっと、もう何回か雪が降るんじゃないかと思います。
そのうち1〜2回は日中も降り続く様な
何日か融けずに残る雪になるかも知れませんね。

この久しぶりの新鮮な景色に見とれている間もなく
消えた雪が濡らした地面を強い北風が乾かしてしまいます。
雪が日差しに融けてゆく過程はあちこちで雫が光と音を放ち
東北育ちの私には春が来た様な錯覚が起きるのですが、
野暮な北風が吹き出すのが早すぎ、あまり楽しめませんでした。
ちょっと残念・・・

Hatsuyuki2008

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「萌え系」の童顔? -エナガ-

今日も昨日と同様、気温が低いけど晴れて風が弱いのでそれだけで穏やか。
そう感じるのは寒さに慣れて来たせいかも知れません。
これでもひと月前だったら寒い寒いと騒いでいたでしょうから
人間の順応性もたいしたものです。

昼下がり、にわかに外が活気づいています。
メジロ、シジュウカラ、エナガが一度に来て、
めいめいが枝のあちこちでちょこまかやってました。

特にエナガは20羽前後の集団で、
枝や幹をくるくる回ったりぶらさがったり、曲芸のように動き回っています。
慌ててカメラを手にしましたが、目移りしてどこを狙ってよいものか
あたふたしてしまいました。
とりあえず動きの中心になっているハンノキにレンズを向け、
何とかシャッターを押しましたが、やっぱり上手く姿を止められませんでした。

それにしてもかわいい鳥!童顔な印象を受けます。
長い尾羽以外は、ひよこみたいなちまちまっとしたつくりで、
ちょこんと筆で描いた様な目とおちょぼ口、ほわっとした感じの羽毛が
何とも「萌え〜」。
こんなのが集団でアクロバティックな演技を披露してくれるのですから
本当はカメラのファインダーで部分的に見るのがもったいないくらいです。

庭をもっとこの鳥に気に入ってもらいたいなあ。
もっとまめに来てもらうにはどうすればいいのでしょうか?
なあんて思ってしまいます。
毎日現れているのかもしれませんが、あまり声を出さないので気付きません。
まあ、来てくれているから何かしらの魅力があるのでしょう。
いつも会えるとは限らないから、出会えた嬉しさもひとしおなんですね。

Enaga0801

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冬芽拝見 -クサボケ-

昨日と全く逆のお天気で、朝方曇っていたのに
やがてぱっと晴れて結局一日穏やかな晴天でした。でも気温は低い!
最低気温が-4℃、最高は7℃でした。

朝のニュースで神戸では初霜が降りたといっていました。
「今頃ですか!」暖かいのですね、西日本の瀬戸内側は。
多少ヒートアイランドなんかも影響してるのかな?

今日の写真はクサボケの枝の様子、
本当は「冬芽」ではないのでしょうね。休眠していませんから。
こんな芽が、冬の初めにはもう見え始めていますが、
その頃はもっとずっと小さく、それから僅かずつ育って今は3ミリちょっと。
花芽という方がぴんと来るというか、正確なのかな。
どの芽にもだいたい3つずつ丸い粒が寄り集まっていますが、
これがやがて蕾になります。赤い顔して寒そうです。
こうした花芽は一昨年に伸びた枝に多く付き、
昨年勢いよく伸びた新しい枝には春から枝を伸ばす葉芽が付いています。
この性質は、ウメによく似ていますね。

とげがいたそうに見えますが、意外に粗く太い上に先が欠けているものも多く
少し注意していれば刺してしまう様なことは滅多にありません。
時々このとげにバッタやカナヘビが刺さっていますが、これはモズの仕業。
そういえばこの冬はありませんでした。

クサボケの芽は、寒中も休まず少しずつ膨らんで、
ウメが咲く頃には蕾のひとつひとつが独立した若い緑色の玉になります。
その頃には西高東低の気圧配置も緩みがちとなり、
関東でも時々どかんと湿った雪が降ります。
冬と春がせめぎ合いを始める季節、待ち遠しいですねぇ・・・

Kusabokefuyume

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曇天の来客 -コゲラ-

朝は晴れていたのに、その後広がった雲は一日居座ってしまいました。
時折射す陽も頼りない光で、寒さがこたえました。

気のせいかも知れませんが、
鳥たちの中に曇天の方がよく現れる種類がいるように思います。
具体的にはシジュウカラ、ヤマガラなどのカラ類と写真のコゲラ。
これらは混群となって一緒にやってくることもありますが、
そんな時も、単独の時も曇天の方が見かける確率が高いのです。
もちろんたまたまかも知れません。
近所の雑木林や自然観察の森では晴れていても普通に見かけますので。
シジュウカラは春から秋は毎日頻繁に現れますが、冬は時々しか来ません。
そんな時もだいたい曇っているような・・・
アオジやカケスも我が家に来るのはやはり曇りの日が多いかなあ。

我が家の庭はまだ若くて低い落葉樹が多いので、
冬場はやたらと見通しがよくなります。
このことが関係しているのかもしれません。天敵に見つかりにくい、
あるいは天敵を察知しやすい、なんてことがあるのかも・・・

そういえば上空をまれにオオタカなどの猛禽が飛んでいますが、
曇りの日は黒い影になって目立ちます。カラスみたいに真っ黒に見えるので
種の判別には極めて不都合なんですが。

写真のコゲラはクヌギの枝先に付いた昆虫をつついています。
きっとアブラムシやカイガラムシ、蛾などの卵もあるのでしょうか。
前後2本ずつに向いた脚指を開いて、尾羽の先も合わせた3点支持で
どんな角度の枝でも起用に体勢を保ちます。小さいけどやっぱりキツツキ!
時々ちゃんと枝をこんこんつつく「ドラミング」もやっていました。

Kogera

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冬芽拝見 -スダジイ-

スダジイ、関東で椎の木といえば一般にこの木をさします。
ブナ科の常緑広葉樹・・・照葉樹といった方が馴染みがあるでしょうか。
表面に光沢のある葉っぱが冬でも茂っている木です。

ブナ科の木ですが実はいわゆるどんぐり型ではなく、
鱗状の皮にすっぽりと包まれ、熟すとその皮が先端から3つに割れてめくれ、
中の実(=種子)が顔を出します。
この実は生でも食べることが出来、ナッツ系の風味でけっこうイケますが
から炒りすると一層香ばしくいただけます。

茨城県南の雑木林は温暖な霞ヶ浦(古東京湾)の影響もあってか
武蔵野などのほぼ落葉樹で構成される雑木林と異なり、
このスダジイやシラカシ、シロダモなどの照葉樹が混じり込む
混交林気味の雑木林が殆どです。
以前は、冬でも日陰をつくり暗い緑色の葉をしたこのスダジイやシラカシなどを
あまり好きではなかったのですが、近所の里山を長く見ているうち
こうした照葉樹が雑木林の中や周囲に混じることで、フクロウやコウモリ、
小型ほ乳類など多くの生き物の生活環境を豊かにすることを知り、
また歴史的観点から見てもこのあたりの潜在自然植生であることから、
役に立つ植え方が出来るのであれば、
積極的にビオトープの周辺植栽に取り入れてみようと思うようになりました。

我が家のスダジイはまだ2.5メートルほどの幼木ですが、
いずれ屋敷を守る大きな1本になってくれたらいいなあ、と思っています。
がっしりしたいかにも頼りになる印象の樹種ですが、
冬芽は案外遠慮がちな大きさで、卵形に重なった鱗片もカシ類に比べると
少なめです。しかし春の芽だし以降はパワフルに成長し、
成木ではクリに似た姿と匂いの花を沢山つけます。
ブナ科では小数派の虫媒花で、香りに誘われたくさんのハチや甲虫が訪れます。

Sudajiifuyume

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一番草見つけた -ユキワリイチゲ-

今日はばっちり予報通り、底冷えの厳しい雨模様となりました。
それでも朝のうちはむしろ温かく、霜も氷もありませんでした。
朝のTVの天気予報で「今の気温が今日の最高気温になるでしょう」と
レポートしていましたが、その通りでした。

という訳で写真は昨日撮影したもの、この寒中に芽を出した春植物です。
名前はユキワリイチゲ、早い物は昨年の師走から目が覚めていたようですが、
今頃になるとこぞって葉を広げ始めます。
渋い色調の葉には霜降り模様があり、これだけでも観賞価値はなかなかのもの。
この時期の春植物はお正月の縁起物として出回るフクジュソウがおなじみですが
あれはハウス内で温度をかけ無理矢理「春です!」と起こしたもので
本来は早くても節分の頃から芽を動かし、2〜3月に花を咲かせるものです。
丁度それと同じか少し早く咲くのが節分草と雪割草(ミスミソウの仲間)で、
どれもキンポウゲ科の多年草です。

写真のユキワリイチゲもやはりキンポウゲ科、アネモネ属です。
キンポウゲ科には北方系の種類が多く、
分布の中心は温帯から亜寒帯と高山など、寒いところにあります。

ユキワリイチゲもフクジュソウやセツブンソウも暑いのが苦手なので
気温が低いうちに栄養繁殖から開花・結実までを澄ませ、初夏にはもう
地上部が枯れて休眠状態になります。
こうした春の短期間に活動を集中させ、他の季節は休眠してしまう植物を
スプリング・エフェメラル(ラテン語で春の短い命の意)と呼び、
ユリ科のカタクリやコバイモの仲間もこれに含まれます。
春が待ち遠しい私たちにいち早く応えてくれる可憐な仲間なので、
多くの人たちに愛されていますね。

ユキワリイチゲは目覚めこそ早いものの、
花が開くのは我が家ではセツブンソウより少し遅れます。
独特の淡いローズピンクの花は細工物の様な味わいがあり、
優しい印象ですが北風にもうつむかず、芯の強さを感じる花です。
我が家の株はまだまだ小さいものですが、何輪咲いてくれるでしょうか。

Yukiwariichigejan

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紅梅便り01

ここ数日は寒中にしては気温が高めですが、
予報によると今夜から天候がくずれ明日以降は冷たい雨になるとか・・・
まあ、寒中ですから寒いのは仕方ありません、
この寒さが色鮮やかな春を育む訳ですから。

特に春先の景色を彩る花の多くは、もう動き始めています。
寒い寒いといっていても滅入るので、
一早い植物の動きを積極的に追ってみましょうか。

この時期ニュースに取り上げられる花と言えば何と言っても
ヒカンザクラ、スイセン、そしてウメ。
我が家でも玄関先に縁起を担いで紅梅・白梅を1本ずつ植えてありますが、
白梅の方は少し早咲きの品種なので、すでに花芽が小さいながらも玉状に
ぽこぽこ膨らんでいます。
紅梅の方は遅咲きなので堅い芽がようやく僅かに動き出したところです。
この紅梅の方を定点観測で追いかけてみます。
紅梅は芽の鱗片も赤みが強いですね。いずれ咲く花を予感させて
寒い中でも嬉しい彩りです。
まだ1mにも満たない苗木ですが、昨年から本格的に開花するようになり、
今年も小さな木いっぱいに咲いてくれそうです。
寒が明ける頃までにどの程度膨らむのかとても楽しみです。

Koubai01

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寒中浴 -メジロ-

ぷぁ〜っ、気持ちよかった!・・・と言ってます、多分。
身体は小さいけれどかなり派手にばちゃばちゃやってました。
メジロは、我が家に訪れる鳥の中ではキジバトと同じくらい人を恐れません。
こちらの頭の少し上の枝に止まって、平気でアブラムシをつついています。

しかし常に細かく身体を動かしているので、
写真を撮るとなるとけっこう難しい鳥ですね。
晴天時の日中でも、かなり早いシャッター速度でないと
なかなかシャープに写せません。

カメラに詳しい方ならすぐに見破ってしまうと思いますが、
この画像はレフレックス(反射望遠)レンズで撮影しています。
メジロのバックの水滴の反射がドーナツの様なリングになっているでしょ。
これはレフレックスならではの現象で、水面の輝きなどを撮ると
独特の効果となって現れます。レフレックスのもうひとつの特徴は
焦点距離の割にはレンズがコンパクトで軽いこと。
私のレフレックスは500ミリですが、古いマニュアルカメラ用のものなので
デジカメに付けるとシステムの都合上、焦点距離が倍の1000ミリになります。
いくら軽いといっても、これを手で持って使うのは至難の業です。
正直いうとこのカットも7回押して見るに耐えるはこの1カットのみ。

しかし、私のネット知人には、
トンボの飛行を実にシャープに望遠撮影する達人がいます。
今年の賀状も見事な秀作でした。あぁ、私まだまだ修行が足りません。

Gyozuimejiro

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16ミリの星々 -ソフロニティス・セルヌア-

この小さな花を咲かせるのに、この冬は随分苦労しました。
昨年11月からいくつも蕾をつけていたのですが、
開こうというところになると必ずナメクジが「いっただっきま〜す」
・・・花付きのバルブはあと二つ、もう勘弁してくれー!
と言ったのが聞こえたのかどうか、今回は無事に花を見ることが出来ました。

この小さなランはソフロニティス・セルヌア(Sophronitis cernua)
ブラジル辺りの山の中で、樹木などにくっついて生えている
いわゆる「着生ラン」の一種です。
シンプルで小さな星形の花は直径16ミリ程度。背丈も数センチです。
こう見えてもあのランの王様カトレヤに近い属で、身体の小ささを活かし
カトレヤとの属間交配で小型品種(ミニカトレヤ)も作られています。
もっとも交配親としては、同じソフロニティス属の人気種コクシネアの方が
頻繁に使われ、数多くの名花を誕生させています。

セルヌアは小さな花ですが、一度に4〜5輪がまとまって咲くため、
ひとたび開花するとそれなりに存在を主張します。
オレンジ色の小さな星が集まっている様子が可愛らしく気に入っています。
中南米の山岳地帯にはこんな小さな宝石の様なランがいくつもあって、
生育条件に合わせた様々な生活形態で自生しているそうですから、
出来ることならそんな世界をこの目で一度くらいは見てみたいと思います。
おそらく、辿り着くまで相当凄い道行きなのでしょうけどね

Sophcernua_2

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寒中浴 -ツグミ-

今日は3月並みの陽気のところが多かったようで、15℃前後になったとか。
当地は最高気温が11℃、確かにこの時期にしては暖かかったけれど、
春らしいとまでは感じませんでした。

それでも穏やかに晴れて鳥たちの行水が頻繁に見られました。
写真はツグミです。このちょっと前まで餌かごのリンゴをつついたり
落ち葉をひっくり返したりして、ゆっくりお食事してました。
ばしゃばしゃやってるところも撮影したのですが、
動きが激しいのでぶれた毛玉みたいに写ってしまい、何が何だか分りません。
周りの石がびしょ濡れなのはそのせいです。

傍らの枝にはもうメジロの二羽が順番待ちをしています。
「もう少しお待ちください」
ツグミは浴びている時間が短いので、すぐに空きますよ。
そのかわり、毛繕いの時間が結構長い、ハンノキの枝で暫くやってます。
そして身なりが整うと、「コワッコワッコワッ・・・」と鳴いて立ち去ります。
別に脅かした訳でもないのですが、立ち去り際に必ず鳴きます。

あ、でも他の鳥もだいたい立ち去り際は一声ふた声鳴きますね。
ツグミの声は特に耳につくだけかもしれません。
立ち去り際の鳴き声には何か意味があるのでしょうか?
仲間に知らせるんでしょうかね、
有名な某アニメの「いきまぁ〜す」ってのを思い出しました。

Gyozuitsugumi

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気付けば君がいない

現在23時半を回って気温が5℃、外が温かく感じます。
夕方までに少し降った雨の湿り気もあって、なんだか春の宵のよう。

さて、学生の頃から身近な自然を何となく見ていた自分ですが、
こういういい加減な見方をしていると、いつの間にかよく見るようになったり
反対に気が付いたら、あれぇ、そういえばもう何年も見てないなあ!
という動植物種があるものです。

写真の虫は後者、この秋に久しぶりに見かけて嬉しくなった水生昆虫です。
種名はマルガタゲンゴロウ、体長15ミリ前後の中型のゲンゴロウです。
黄色い襟巻きとはねのブロンズのような模様がかっこいいでしょ。

7〜8年前までは茨城県内でも東北などに出かけた折りにも
ちょいちょい姿を見たのですが、ここ5年ほど全く見かけませんでした。
極めて不確かで感覚的な意見ですが、激減したような気がします。
ゲンゴロウの仲間は多くが今非常に崖っぷちに立たされているのですが、
同じ中型の種類でもシマゲンゴロウやハイイロゲンゴロウはまだ見かけます。
なぜマルガタゲンゴロウはこれほどまでに姿を消したのでしょう?
ひとつはもともと生息密度が低い種だったから、もうひとつは中型種の割には
やや水深のあるあまり汚れていない水域(水生植物の豊かなため池など)を
好むからなのかなぁ・・・と勝手に推測しています。
昨今こういう場所はほぼ無いか、あっても外来魚だらけですから。

私はゲンゴロウが大好きで、子供のころからいつも何種類かを飼育しています。
大人になってからは繁殖することも出来るようになりました。
そもそもさくら上池を作ったのも、ゲンゴロウをはじめとした水生昆虫が
あまりにも不遇な状況にあるため、
なんとか守れる糸口が見つからないかという思いもあったからです。
しかし、移動能力に長けたトンボにはビオトープが極めて効果的ですが、
他の水生昆虫は好条件の環境がもっと近距離のネットワークになっていないと
存続できないようです。
できれば自分の子供や孫の世代にも、ゲンゴロウやタガメをすくう楽しさを
味わってもらいたいんですけどね・・・

Marugatagen

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熱帯の高地

今朝の最低気温は-3℃、
さすがに寒の入、ばりばりに霜柱が立ち池も全面に氷が張りました。
それでも日中は穏やかな快晴となり、
日差しにはぽかぽかとした暖かさを感じました。

お昼過ぎのこと、温室の換気扇が回っているのに気が付き、慌てて温室へ・・・
というのも、換気扇の作動温度を30℃に設定していたためです。
「いくら何でもまさか30℃オーバーなんて!」実は今、温室内で写真のラン
プレウロタリス・ミスタクス(=Pleurothallis mystax)が開花中。
このラン、とても小さな原種洋ランの一種なのですが高温が苦手で、
28℃を越えるととたんに不機嫌になるのです。
幸い、換気扇の作動は温度設定ダイヤルが低い方に回っていたためでした。
どうやら先日拭き掃除をした際に、雑巾で引っ掛けてしまったようです。
温室内の気温は26℃でした。

プレウロタリス・ミスタクスはパナマの高地に産するランです。
とても小さいのですよ、花の直径は100円玉くらいです。
開花している時の高さもせいぜい5〜6センチくらいでしょうか。
かなり変てこりんな形でしょう。プレウロタリスは1100種を越える
ランの中でも特大のグループで、他にも変てこりんが沢山・・・魅力的です。

パナマといえば赤道の近く、赤道の近くと言えば
常夏の熱帯をイメージする方が多いと思います。確かにそうなのですが、
実はこのランはパナマの高い山岳に自生しているようで、
下が常夏でも標高が高いぶん常春状態、寒いのは全くダメですが暑さも大嫌い!
実は原種洋ランのほとんどが熱帯地域の平地ではなくこうした山地のもので、
一般の洋ランのトロピカルなイメージとはちょっと違う実態があるのです。
つまり、多くの洋ランにとって日本の冬は寒すぎ、夏は暑すぎるわけです。

ではお金に任せて夏場クーラーをガンガンかければ栽培できるかというと、
自生地は常夏の平地で湧いた水蒸気が冷えて雲霧帯となり
常に湿度が飽和状態になっているような環境ですから、
今度は湿度不足で作れない種類も多く、
プレウロタリスはそんな洋ランの代表格です。

なんと難しい栽培環境!!でも当たり前ですよね。
だからこそ、「そこにしかない」稀少なランが多いのですから。
おまけに、人間はそんな自生環境を壊すことばかりやっています。
いくら買って手に入るからといって、
いい加減な気持ちで付き合うべき植物ではないのだとあらためて思うのでした。

Pleumystax

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水草の天井

朝からどんよりで気温がなかなか上がらず、
時折落ちてくるのは雨ではなくて霰(あられ)でした。
しゃらしゃらという独特の音はなかなか耳に心地よい響きでした。
昨夜遅くから雲に覆われたので、寒く感じる割に冷え込みは弱く、
池も水路も氷は無しでした。

昼前、にわかに晴れて来たところで池の写真を撮ってみました。
池の畔からぐるりと、水面ギリギリに天井のような張り出しが見えるでしょ。
クヌギの落ち葉を沢山のせて、水底に影を落としています。

これはタヌキモやオオカナダモの上部が低温で分解され掛かってできる浮遊層。
この部分が寒さを下に下ろさない断冷シャッターになり、
より下層のタヌキモやオオカナダモ、それに他の水草を守ります。
同時に物陰を作り春まで温度変化の少ない空間を確保し、
ここで多くの魚や水生昆虫が安心して越冬できます。

さらに、落ち葉を引っ掛けて載せるため、底質の富栄養化を防げ、
春の水温上昇時にアオミドロが分解した水草ごと一まとめにしてくれたところで
さらって陸にあげるといい肥料になります。

実際のため池でもかつては数年に一度水を抜いて干し上げ、
底泥をさらって肥料にするという作業を、集落ごとにやっていました。
人が関わって物が循環し、汚れやゴミが出ない暮らしを
縮小スケールですが何とか実現したいなあと思っています。

Tenjosuimen

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にわか房総の旅

寝正月も4日目ともなると寝飽きた・・・という訳ではありませんが
悲しい事にちゃんとした目覚めがやってきます。
今日は天気も良いようなので、房総方面をぶらついてみよう!ということになり、
にわかに自宅を出発、勝浦までひた走り、海中展望台を楽しんでから
海岸沿いを北上、九十九里経由で銚子の手前まで走破しました。

冬とはいえさすがに房総、暖かい!今年一番の菜の花見ちゃいました。
海の色も伊豆方面と同じ明るく澄んだ色で「やっぱり違うなあ」と納得。
年末年始とインドアの時間が長かった事もあり、
太平洋の開放感を思いっきり満喫して、いい気分転換ができました。

写真は日没時の九十九里浜。
こんな時間でも意外に多くのサーファーで賑わっていました。

海岸通りのすぐ内側を通る有料道路沿いには、海辺らしいショップや
レストランが軒を連ねていかにもシーサイドな雰囲気ですが、
個人的にはそれらの建物の周囲に植栽された植物にう〜むと感心。

数種類のヤシ、ソテツ、満開のアロエ、クロトンやドラセナの生け垣など、
我が家の周囲では考えられない造園植物で溢れていました。
もちろんみな外来植物ですが、
そんな種類で外構植栽が出来るところに海浜性の温暖な気候が伺え、
「自然とは違うけど、これも一種のご当地性だなあ」と結構楽しめました。

ところで、昨今はイルミネーションなどの町並み演出が全国的に流行ですが、
気候や産業、歴史など、その地域に根ざした特性を地域資源にして
住む人にも来る人にも「らしさ」が見える町並みづくりが大切だと思います。
毎年毎年、出かける先にわが町と共通の郊外型店舗が並んだり、
流行となるといきなり南欧風だったりするのにはちょっとうんざりですね。

Nichibotsu99ri

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冬芽拝見 -アカガシ-

20080103/冬芽拝見 -アカガシ-
今日も冬晴れ、風はないけど寒い寒い!
今朝の日の出は6時49分、
明日から11日までが6時50分で、日の出が一番遅い時期となります。
日の入りは16時39分ですから、一番早い時期に比べ12分遅くなりましたね。
とはいえこれからの二ヶ月が厳寒期、身が引き締まります。

さて、写真は庭の一番北東部に植えた木、アカガシの冬芽です。
北風対策として、庭の北側には常緑樹が植えてありますが、
その中でもひときわつやつやした大きな葉がしっかりと繁った
将来有望な防風樹です。
冬芽も大きく立派で、春にそれぞれが枝を伸ばす方向をしっかりと向いて
枝先に集まった芽は張りのある鱗片が頼もしく見えます。
アカガシはこの辺りの里山には少なく、筑波山麓あたりでよく見る木です。
植木屋さんに頼んでもって来てもらったのですが、
関東ではあまり庭に植えられる事がないので、探すのに少し苦労しました。
関西だとポピュラーな庭木らしいのですが、
この辺りではよく似たマテバシイの方が人気が高いようです。

アカガシは好きな木のひとつです。高校生の頃佐賀に住んでいた事があり、
向こうでは確か500メートル以上で多く見られると記憶していますが、
親しい蝶好きの先輩が山に同行した際に教えてくれた思い出の木なのです。
そう、この木は蝶マニア羨望のキリシマミドリシジミという
とても美しく珍しいシジミチョウの食樹なのです。
アカガシの古木は幹に瘤や凹凸が多く、とても味わい深い風格があります。
私はシジミチョウもさることながら、アカガシの渋い魅力にとりつかれ、
自分が将来庭を持ったらぜひ植えてみたい木、とずっと思っていました。
ようやく植えるに至りましたが、風格ある太い幹に仕立てるには
ちと地ベタが狭いようです・・・あしからず。

Akagashifuyume

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寒中浴 -シロハラ-

予想通り、北風ぴゅーぴゅーの寒い日になりました。
昨日初詣に行っておいて良かった。

この寒い中でも、奇麗好きな鳥たちは池の流れ込み部分で水浴びです。
鳥が水浴びをする理由はあったかい羽毛に刺さり込んだ寄生虫を
洗い落とすためなんだとか。
鳥は体温が高く、その羽毛は断熱構造に優れているので
寄生虫にとっては、そりゃあ快適なのでしょう。
一方鳥の羽毛は撥水性にも優れているため、水に入って荒行をしても
ずぶ濡れという感じにはなりません。
それでもだいたいの鳥は、水浴びのあとしばらく枝に止まって
丁寧に羽づくろいをおこたりません。

写真はシロハラ、隠れて見えませんが腹部が白っぽいのでこの名があります。
対してそっくりの色と大きさで、腹部が赤茶色のアカハラという鳥もいます。
腹部が白地に黒いくさび模様、風切羽根の赤錆色が目立つツグミと
3種類セットでまとめて覚えるとわかりやすいです。

我が家の庭には3種類とも現れますが、
いつも一番滞在時間の長いのがこのシロハラ。木の実が大好きですが、
木の根元にたまった落ち葉をひっくり返して虫を見つけるのも得意です。
昨年はエノキの落ち葉についたゴマダラチョウの幼虫を
たった1羽で平らげてしまいました。

そりゃ幼虫もさぞ美味しいのだろうけど、今年はリンゴを沢山用意するから
ゴマダラチョウの幼虫も少しは残してあげてちょうだい。

Gyozuishirohara

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謹賀新年

2008年は快晴であけました!
冷え込みましたが、年越しにかけ大寒波という予報でしたから
その覚悟に対しては穏やかで過ごしやすい冬晴れです。
まあ、いい元旦を迎えられました。

皆様はどのように新年を迎えられましたか?
日本海側では、まとまった積雪のようで、帰省の方は大変ですね。
天気図の等圧線が鰹の切り身みたいな混み入った同心円ですから、
こちら(太平洋側)も明日以降は乾燥して荒れそうです。

穏やかな陽のうちに、近くの稲荷様に初詣に参じました。
写真は参道に並んでいる際になんとなく撮ったカットです。
「女化神社」と見えるでしょ、ここの地名なんですが
よく、変わっているねえと言われます。
しかし、この地には狐様が女の人に化けて子育てした伝説があり、
地名もこの神社も、その伝説に基づいたいわれがあります。

私は約4年前に引っ越して来た新参者ですが、
子供の頃から引っ越し族だったため、こんな伝説がある土地に
根を張って暮らすことは何となく憧れでした。
ですから、新年を迎えこの神社に初詣するのは正月の最大の楽しみです。
今年も昨年同様、環境も経済も緊張の一年になりそうですが
お金以外の価値感がこれ以上下落しないよう、
日本人らしく和をもって仕事、子育て、皆様とのつながり、
そして自然との付き合いを楽しみたいと思っています。

本年もどうぞよろしくお願いします。

2008hatsimoude


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