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冬を耐える -ジャコウアゲハ-

本日の最低気温は-3℃、最高気温は6℃!・・・もうすぐ大寒ですものね。
それでも風がなく晴れているので随分過ごしやすかったです。

写真は一昨日の雪をかぶったジャコウアゲハの蛹。
アゲハチョウの仲間はみな蛹の姿で越冬しますが、たいていの種は
すらりとスマートな蛹で、薄い茶色か緑色をしています。
ところがジャコウアゲハは地味な色ながら
コントラストがはっきりした模様があり、形もでこぼこ厳つい感じです。
それでも枯葉色の野外では案外目立たず、この蛹などは秋から見続けてますが
いつも「あれ、どこだっけ?」と目の前にして気付かなかったりします。

蛹のポーズは枝に対して胸を反らせているのですが
昔の人は体の前後を逆に見て、これを「後ろ手に縛られたお菊さん」と見立て
「お菊虫」なんて呼びました。

その柱に縛り付けている縄は虫自身が蛹になる前に
体の固定用に掛けた糸ですが、どうみても蛹の中に食い込んで、
その部分は後から癒着したように見えます。
この場所は将来細長い三角の前ばねになる部分ですが、
中はどうなっているのでしょう?掛けた糸があるとしたら
羽化するときにはねが切れちゃいますね。きっと中で糸は再分解して、
通っていないのだと予想しています。が、輪切りにしないと確かめられません。

じつはこのアゲハ、毒があるのです。
食草のウマノスズクサの毒性分を体内で濃縮して持っているのですが
別に攻撃に使うのではなく、「食べたら毒に当たるからね」という使い方です。
この毒がどこまでの天敵に有効なのかわかりませんが、
少なくとも鳥に有効なことは確かめられています。
その甲斐あってか、他のアゲハの越冬蛹がかなりの確率で鳥に食べられるのに
ジャコウアゲハはなかなか口をつけられません。
しかし晩秋の観察では、カマキリは平気で食べていました。
その辺から推察するに、ジャコウアゲハの越冬蛹が天敵に襲われる危険性は
冬に入る前の初期段階がもっとも高いのではないでしょうか。
そこを乗り切ったら、後は天候の試練に耐えるのみ。

だとすれば、もう折り返し点はみえてるぞ、頑張れ!!

Jakousanagi

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コメント

ジャコウアゲハ、頑張っていますね!
本当に最近、めっきり寒くなりました。
我が家でも畑の人参の葉から連れ出したキアゲハが、
蛹になる時に逃げ出しカーテンの上部にくっついて越冬しています。
その部屋をなるべく暖めないようにしておりましたが、
この寒さでうっかり暖めてしまうことがあります。
勘違いしないかなぁ、と心配。
気をつけなきゃな〜。

投稿: nishio | 2008年1月20日 (日) 07時15分

nishioさんこんにちは、アゲハの蛹は積算温度で羽化に至るようですから
確かに要注意ですね。
先日ご近所のガーデナーJunkoさんのブログ
http://plaza.rakuten.co.jp/junkosgarden/
でも、モンシロチョウが室内で羽化しちゃったことが書かれていました。

あと2ヶ月半・・・くらいでしょうか、うまく寝かせておいてあげられるといいですね。

投稿: ぐりお | 2008年1月20日 (日) 18時16分

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