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2008年3月

今日の「三丁目の夕日」

ほぼ雨の一日でしたが、最後の最後にちょっとだけ陽が射しました。
午後から晴れという予報でしたから、はずれでしたね。
今日のさくら台三丁目の夕日は
がっかりした顧客のところへやっと現れた営業マンみたいに
「あ〜っ、ごめんなさいっ!ちょおっと予定が狂っちゃって、とりあえず顔だけ
出さしてもらいましたぁ〜!じゃまた明日、あらためて伺いますんで・・・」
てな感じでそそくさと沈んでゆきました。

ちなみにこの写真、我が家の窓から撮影したものです。
JR常磐線の牛久駅前からずうっと続いている家並が、
我が家のあたりでぴたりと途切れます。
いつもブログに載せている里山然とした景色とまるで違うでしょう。
そう、いつもの景色と逆向きの窓からの眺めです。
ここを境に町と里山が接している・・・つまり、さくら上池は
町と里山のボーダーライン上に存在するビオトープなんです。

個人的には、こちら側の景色も嫌いではありません。
人や車や自転車が行き交い、暮らしの匂いがしてきます。
犬の散歩や自転車で疾走する子供たちの気配を背中に感じて
庭を訪れる鳥や虫をながめています。
この2つの景色が両立しているから意味があり、
これからもそうあるべきだと思い、願っています。

ところで、今日の写真には電柱と電線のシルエットがたくさん写っていますが
みなさんはこれをどう思われるでしょうか?
じつは私はそれほど嫌いではありません。
世代的にそうなのかも知れませんが、電柱や電線に暖かみを感じるんです。
とくに夕方はこのシルエットに郷愁すら覚えます。
あの、「三丁目の夕日」の背景にも、電柱や電線が必須だと思います。
結局昭和の人間なんでしょうね。

最近景観関係のワークショップに何度か関わりましたが、
どこへいっても電柱と電線は相当な嫌われ者ですね。
確かに、景観上「無ければもっといい」ところはあります。
でも、住宅地に有る電柱や電線は機能の面からみても、
地中化すればいいというものではないようです。
歴史的な町並みや田園風景の保全などでは配慮が必要でしょうが、
暮らしとともにあった町の景観アイテムとして、
もうちょっと愛してあげてもいいのでは・・・と思うのですが。

Yuhi080331

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アマナの花

三度目でくどいようですが、日本のチューリップ、アマナの花です。
今日はアップでご覧ください。
星形の花は一見花びらが6枚と見えますが、
となり合う同士は付け根の微妙な重なりが互い違いになっていて、
花を正面から見て上の3枚が花弁、下の3枚が顎片です。

この「3」という数字はユリ科の花の構造ではキーになっている数字で
割合近いラン科やアヤメ科、ヒガンバナ科でも共通です。

めしべ・おしべの様子はまさにチューリップとそっくりですが、
花茎に一対の(小)苞葉あるところや地下でシュートを伸ばし、
その先に来年の球根をつくる点は独特です。
このためツリパ属(チューリップ)から独立させた属として
分類されることもあります。

顎片と花弁の外側には赤紫色の細いラインが幾筋も並んでいますが
これを花の内側から透過光でみると、うっすら桃色掛かって見え、
なかなか奇麗です。

もうちょっとスポットが当たってもいい植物だと思うのですが、
カタクリと比べると知名度はかなり負けているようですね。
自生地の多くは土手や空き地、林縁など
昨今は除草剤が撒かれたり開発されたりする様なところで、
本来は身近な植物ですが、気が付くとまるっきり姿を消していたりします。
近い将来、人気者のカタクリよりも見る機会が少なくなってしまうかも・・・

Amanaup

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塔がたってこそ

今朝は冷え込みました、最低気温1℃。もうちょっとで遅霜でした。
日中は時折雲が多くなったものの行楽日和。
我が家はお隣の県の「スパリゾートハワイアンズ」に出掛けました。
温泉施設は温かかったものの、
外の空気は茨城県南に比べるとさすがに冷たかったですね。

写真はご存知フキノトウのいわゆる塔が立ったもの。
これぞまさしく蕗の塔です。
よく失礼な表現で「塔が立った・・・」なんて例えをしますが、
草花の場合塔が立ってからこそ花も実も有るわけで、
人間様が勝手に食べごろを過ぎた野菜などをそう言うのは
植物の側から見れば本来だいぶ筋違いな話です。

我が家では小さいうちにだいぶ収穫しましたが、
何しろ沢山出てきますから殆どがこうして花を咲かせます。
構造を観察するとキク科らしい集合花ですが、
タンポポや野菊のように周りをぐるりと舌状花が取り囲むのではなく、
皆同じ星型の小花になっていて、
それがぎゅっと花束になってひとつの蕾の単位、
さらにその花束がドーム状に並んで折り紙のくす玉みたいになっています。
花には写真のようなコハナバチの仲間やヒラタアブなどが頻繁に訪れ、
懸命に受粉のお手伝いです。
花を伺って蜜や花粉のあんばいを確かめているような仕草が
なかなか可愛いですね。

追記1:昨日、庭でアゲハチョウを見ました。私自身は3月28日の初認は
当地で最も早い記録です。
追記2:やはり昨日、庭のクヌギの小枝をソングポストにしていたキジバトが
タカに襲われました。最初のアタックでは失敗でしたが、
逃げるキジバトを追跡しての二度目はヒット、捕らえて去りました。
直後にハシブトガラス2羽がそのタカを追尾、どうなった事やら・・・
本当はハッキリ「オオタカ」と書きたいのですが、
自然の個体かどうかわかりません。
実は近所に猛禽を売っているお店があって(屋号もそのまんまの名前)
そこから訓練なのか何なのか、時々猛禽が飛び立つのです。
以前どうみてもシロハヤブサらしいものが
我が家の上空を旋回していたこともありました。
自然のオオタカも現れるので、今回のはオオタカだと思うのですが、
部屋の窓ギリギリの近すぎるところで見たので、逆にわかりませんでした。
いやぁびっくりした〜!

Fukinotoukohanabachi


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全花受粉完了 -セツブンソウ-

今日は何やら忙しいお天気でした。
朝は雨、日中は晴れたり曇ったりで
夕方の急な北風はまたバラバラという大粒の雨を連れてきました。
満開のハクモクレンやコブシにはちょっと気の毒ですが、
この時期頻繁にお湿りがあるのはいいことです。

花が終わったセツブンソウはどうやら全花受粉したようです。
草姿の割に大粒の種が子房の中ですくすくと育っていることでしょう。
全てが種になれば結構な数になるのですが、
だいたいヨトウムシあたりに齧られてしまいます。
翌年の花をもっと立派にするには、
ここで子房を摘み取ってしまうのがいいのだと思いますが
ちょっと勇気が無いなあ、数を増やしたいし・・・

セツブンソウの種は本当に意外なくらい大きくて、
よく育ったものだと直径2ミリを超えます。
種というより、既にごく小さな球根といった質感で、
いかにも発芽率が良さそうです。(実際いいのですけど)

発芽から開花までは4年ほど掛かりますが、
セツブンソウを殖すにはこれが一番の早道。
昨年はそのまま親株の近くに播きましたが、キジバトに食べられました。
今年は鉢に播いてしっかりガードします。

Setsubunnsoumi

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青の一番 -シラー・シベリカ-

色々な花が好きですが、青い花には何か特別な憧れを感じます。
ところが青い花というのは、案外少ないのですよね。

オオイヌノフグリやネモフィラの様な清々しいスカイブルーもいいのですが、
凛と澄み切っていて深い、でも紫ではない青の花というと特に限られてきます。
こういう青でお気に入りなのが、
ディルフィニューム・グランディフロラムやゲンティアナ・ベルナ。
しかしどちらも高山や冷涼地の植物で、
我が家の環境では栽培ができないか、何とか作れても本来の青が出ません。
概してこの手の青い花は涼しいところに多いみたいですね。
紫外線の強さとかに関係ありそうな気がします。

たまにルリハコベなど、暑い方にも青い花はありますが、
高山系の青とは何かが違う、何でしょう?透明感かなぁ・・・

そんなわけで青い花をいくつか育てていますが、
そのトップバッターとしてこの時期に開花するのが
ユリ科の小球根、シラー・シベリカ(scilla siberica)。
まあ、ちょっと薄めですが、凛とした透明感は備えていると思います。

園芸植物としてはありふれた種で、園芸店でもホームセンターでも
ふつうに見かけますが、プランター栽培ではなく
石組みの緩斜面に地植えしてみると、なかなか野趣を感じます。
なんか背景に、真っ白な山脈とか見えそうじゃありません?
ちょっとトびすぎですかね、失礼しました。

Scilla_siberica

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水路の帝王 -クロスジギンヤンマ-

今日は早くもちょっと暑さを感じてしまいました。
最高気温は18℃、午後から南風が強くなりましたが、
吹かれても全く変わらぬ温かさでした。

水路の中では早くに産まれたアカガエルの卵塊から
すでに小さなオタマジャクシが飛び出ていて
自分たちの卵塊にたくさん吸い付いています。
この行動は、なんか初期の栄養摂取なんでしょうね。

まだ泳ぐのもままならないほど動きが鈍いのですが、
それでも時々ちょろちょろっと動いてみます。
それをすかさずパクリとやるのが写真のクロスジギンヤンマのヤゴ。

この大きなヤゴ、昨年の春には数匹しかいませんでした。
それが羽化して、還って来て産卵し、さらにもう1サイクルして
秋にはごった返すほどの数になっていました。
その時点ですでに水路のメダカは食べ尽くされてほぼ絶滅状態、
他のトンボのヤゴもかなりやられているようでした。

水路には水生植物もたくさんあり、メダカは生き残るだろうと思っていました。
しかし、昨年の春に150匹あまりに殖えていたメダカは
一年後の現在、たった1匹になってしまいました。

一方、クロスジギンヤンマのヤゴはうじゃうじゃいます。
水温が上がってお腹が減るようになったところへちょうどこのオタマジャクシ。
おかげで皆、命をつなぐ事ができました。
随分大きくなりました。さすがにもう食べる量も限られてきます。
4月には大空に飛び立つはずですから。

アメリカザリガニやウシガエル、ブルーギルなどは別として、
今迄、在来の生物同士の関係で
ここまで一種独占の構図ができるとは思っていませんでした。
この水路にはまだ重要な要素の何かが足りないのかもしれません。
クロスジギンヤンマのヤゴは、大きく、速く、強い昆虫です。
これを下支えする生態系は想像以上に豊かさが必要なようですね。

Kuroginyago

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アマナ群落

今朝は雨上がりの穏やかな晴れで気持ちよかったですね。
冷え込みも弱かったので、
朝から花を訪れるミツバチの忙しそうな姿が見られました。

写真は我が家で一番最初に咲き出すアマナ群落です。
もう半分以上の蕾が、今日一斉に開花しました。
ノコンギクの群落内に混生している格好ですので、
場所的には日当りが良いのですが
5月にはもう高くなったノコンギクに埋もれてしまいます。が、
ひょっとするとアマナにとっては、それがいいのかもしれません。

アマナは庭の6カ所にあるのですが、もともと丈夫な草なので、
数年で小群落を形成します。
一番日当りが悪い群落は、まだ株元にようやく蕾が現れた程度です。

2月にアマナを日本のチューリップと紹介しましたが、
その感じ、少しおわかりいただけるでしょうか?
花びらはかなりスリムですが、花のつくりはまるでそっくりです。
日が当たるとぱっと開き、日が流れ雲に隠れただけですーっと閉じてきます。

栄養増殖が主力ですが、こぼれ種からの発芽も見られ、
発芽した最初の年は松葉のような、とてもアマナとは思えない苗です。
(同じユリ科のカタクリの種子発芽苗もそっくりですね。)
もっともっといっぱい咲かせたいので、
甘みのある球根を味わうのは当分先の事になりそうです。

Amanagunraku


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谷津の利用

今日はしとしと雨がなかなか上がってくれません。
予報では午後から晴れることになっていますが、今のところ兆しは見えず。
という訳で、今日は写真画像ではなくイラストを掲載しました。

これは、いわゆる「谷津」の土地利用を説明するための鳥瞰図です。
お世話になっている環境NPO「つくば環境フォーラム」が進めている、
谷津田を保全して地域自然と農業の共生をはかる取り組み
「筑波山すそみの田んぼ」のPR媒体に挿入するためのものです。

非常に大ざっぱな表現でかなりディフォルメしてありますが、
谷津に見られる様々な環境要素をできるだけ多く取り込んでみました。

描く作業の中であらためて谷津を再現して見ると、谷津の自然は
森とその森が生み出す水の恵みで成り立っていることがよく判ります。
山から湧き出た沢は途中いくつかの湿地や伏流水に姿を変えながら
より大きな川へと合流していきますが、
沢の流域を人間が耕作利用することで、ため池、水路、水田など、
多様な水辺の環境がそろい踏みします。
水を生み出す森の方も、下草を刈ったり木を切って幹を若返らせたりと、
人が手入れすることで多様な生態系と水も含めた豊かな恵みをもたらします。

実際、「筑波山すそみの田んぼ」では、
筑波山麓といえども今や稀少になってしまった
水生昆虫や林床植物が豊富に見られ、
その里山自然のポテンシャルの高さは目を見張るものがあります。

しかし、実際に谷津を耕作し続けるには相当な労力が必要なのも確か。
「NPO法人つくば環境フォーラム」ではこの活動を理解し、
共に汗を流し谷津の恵みを享受し合う仲間を求めています。
興味のある方、多彩なイベントも盛りだくさんの活動に参加してみてはいかが?

特定非営利活動法人 つくば環境フォーラムホームページアドレス
http://www12.ocn.ne.jp/~tef298/

Yatsuchokanjpg

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ジミーちゃん -アオジ-

今朝は少し冷え込みました。-0.5℃、氷点下でした。
しかし日中は穏やかぽかぽか、午後から曇るという予報でしたが、
ようやく曇ったのは17時半ごろからでした。

庭を訪れる鳥たちは相変わらずですが、ジョウビタキやツグミなど、
虫好みの連中の訪問頻度がやや低くなってきました。
周辺の環境でもいよいよ昆虫たちが動きだしたのでしょう。

写真の鳥はアオジ、一瞬どこにいるか判らないでしょう。
この鳥はひっきりなしにやって来るのですが、どうにも写真が撮れない。
まず明るいところにあまり出たがらない鳥です。
これは日中のカットですが、このように物陰にいることが殆どです。
夕方や雲の厚い暗い日の日中はよく見えるところにもいるのですが、
ちょこちょこ動くのでシャッターが切れません。

見てくれも草むらに溶け込みやすい地味な色合いなので
我が家ではジミーと呼ばれています。
それでも個体によっては、
お腹のレモン掛かった黄色はなかなか美しいのですが・・・

鳴き声は少し濁ったチッというかヂッというか、耳につく声なので
いるのはすぐにわかります。スズメほど人を怖がる様子も無いので
観察そのものは難しくない鳥ですね。
この冬も、結局またいいカットが撮れませんでした。
もうそろそろ移動の時期なので、
今年はひとまずこのカットをアップすることにしました。
次の冬に向けて、撮影の作戦を考えてみようと思っています。

Aoji2008

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ひも状の卵塊 -アズマヒキガエル-

今日は14℃まで達しました。風が無いのでこの気温だとぽかぽかですね。
予報では北風の強風注意報でしたから、こちらはいい方に大はずれでした。

じつは明け方まで仕事でしたので
ぐったりしてあまり外に出られなかったのですが、
お昼前後に庭をひとまわりしただけで、
初認(その年の初確認)が何種かありました。
モンシロチョウ、ヤマトシジミ、ウリハムシ、などなど・・・

騒がしかった池や水路のヒキガエルもご覧の通り結果を残しています。
このひも状の卵塊は独特、まず見間違えることはないですね。
寒天状のチューブ内に並ぶ卵の粒は
テンポ良く螺旋を描きながら3列に見えますが、
画像の左上に向かう部分は2列、1列と細くなって終わっています。
ひもの重なりや周囲の状態から察するにこれは終わりの部分のようで、
1列の部分は最後の残りを何とか絞り出した感じでしょうか。
では始めはどんな風かと辿ってみたのですが、
途中でごちゃごちゃに絡まっていて追いきれませんでした。
しかも何匹もが同じところで重ね産みしているのでもう訳がわかりません。

隣の畑に面した側の一角で、
げっそりという印象にまで出し切ったメスが竹林に帰る途中でした。
アカガエルの先発隊の様に二度寝するのでしょうか?
そうでなければこの消耗した体を持ちこたえるエサが果たしてとれるのか、
ちょっと心配になります。サケもウミガメもこのヒキガエルも、
子孫を残す営みは本当に命がけだと実感します。
心から、「お疲れ様でした」。

Hikigaerurankai

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エキゾチックなアイリス

なんだか今日も北よりの風が冷たくて、最高気温は13℃までいったのですが、
体感的には「寒の戻り」、夜になってしんと冷え込み、
最低気温は今しがた(日付の替わる直前)の4.5℃でした。
丸く済んだ月の影が青く冴えて、また一段と寒く感じます。

写真は現在満開を迎えた原種アイリス(イリス)の
イリス・レティキュラータ(Iris reticulata)、
コーカサスからロシアにかけて分布する乾燥に強い野生のアイリスです。
写真だと判り辛いですが、花の高さは地上10〜15センチ程度のミニ種で、
花色は青から紫まで色々変化がありますが、我が家のものはかなり濃い青紫。
なかなかエキゾチックでしょ。

日本の野草にはこういうある意味アクの強い花は少ないですね。
日本にもエヒメアヤメというミニアイリスがありますが、
花色は明るくて穏やかな薄紫です。

ところで花の色って、いえ、花に限らず動物や人もそうですが
気温とか、紫外線の強さとか、乾湿とか、何かそういう風土的要素が培う
色彩や紋様、形というのは案外根底にあるのかも知れませんね。
民族的背景に則したものもまた同じ根っこがある様な気がしてなりません。
以前、アフリカに棲む様々なハナムグリに夢中になった時期があったのですが、
あれは色も模様もたしかに「アフリカ」でした。

日本も温暖化に伴って、色彩感覚や好まれる紋様がちょっとずつ
変わって来ているかも知れませんよ。
女性のメイクやファッションの傾向が、
何だか低緯度になって来た様な気がするのは私だけでしょうか。(笑)

Iris_reticulata

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頑張る枯れ葉 -ヤマコウバシ-

昨夜からの雨は今日一日降り続き、
お昼頃からは北東の風が強まったせいで、降りは弱いものの横殴りでした。
明日の前半迄降り続ける予報で、久しぶりに長い雨です。
気温の方も最低の5℃はともかく、最高も9.5℃止まり。
このところのにわか春で緩んだ気持ちが冷や水を浴びました。

写真は昨日と同じ牛久自然観察の森でのカット。
バックの太い幹はクヌギですが、主役は手前のオレンジ系茶色の葉を付けた枝。
クスノキ科のヤマコウバシです。
枝葉に香りがあるのでこの名がついていますが、
この木の特徴は何と言っても紅葉の後春まで残る美しい葉です。
秋の紅葉ではオレンジ〜朱赤が鮮やかですが、
枯れきった後も落葉せずに冬の間中枝に残り頑張ります。
その色はサーモンオレンジがかった茶色で
冬の低い日射しに逆光で透けるとなんとも温かな美しい色合い。

近所の里山に沢山生えている低木ですが、
庭に植えたいと思い植木屋さんで苗木を見ると意外な高額にびっくり!
きっと作り込んで形を整え、手間が掛かっているのでしょうね。
サワフタギやナツハゼ、カマツカなどもいい値段がついていますね。
自然風の雑木で仕立てた庭が流行っているようですので、そのせいでしょうか?

黒い球果は人間にはちょっと辛い味ですが、鳥が好んでついばむようです。
我が家は鳥にお接待をしているので、
義理堅い鳥がそのうち庭に持って来てくれないかと
淡い期待をしているんですが・・・

Yamakobashiharu

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「だまし」と「もどき」

このところ春本番みたいな毎日でしたから、今日は少し気温が低く思えました。
しかし最高気温は15℃まで達していて、平年よりはまだ高め。
お日様が無いというだけで、写真の色合いも寒そうになってしまいます。

このクモはコガネグモダマシ、決して珍しいクモではないのですが、
かといってどこにでもいるというほど普通種でもない、そんなクモです。
ただ、私自身は、この季節に見たのは初めてです。
夏から秋に掛けて見かけることが多く、
林などよりは少し背の高い草が生えた草はらでよく見るでしょうか。
写真は近所の牛久自然観察の森で撮影しました。

名前に付いた「ダマシ」ですが、生物の和名によく用いられますね。
騙されそうなくらい●●に似ている・・・から●●ダマシ。
テントウムシダマシとか、クモだったらトリノフンダマシなんてのもいます。
同様のネーミングパターンに「モドキ」もあります。
ゲンゴロウモドキやアゲハモドキ、植物にもヒシモドキというのがありました。
もひとつおまけに「ニセ」、ニセアカシアなど、植物に多いでしょうか。
「ニセ」が付く場合は、本家に分類上も近縁であることが多いようですね。

わかりやすい何かに対しての「ダマシ」「モドキ」「ニセ」ですから、
分類識別の足掛かりとして判りやすいのですが、
付けられた本人たちはちょっと不名誉ですよね。
何だかパクりやパロディみたいで気の毒です。

写真のコガネグモダマシですが、
はっきりいってそれほどコガネグモに似ていません。
むしろ、全く科の異なるシャコグモというやつに
プロポーションがよく似ています。
葉影に隠れているときなど一瞬紛らわしいくらいで、
クモの図鑑にもその旨が書かれています。
だったら「シャコグモモドキ」が、ふさわしいんじゃないのかな〜!?

Koganegumodamashiharu

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合戦前日

ゆうべあたりから池が何やら騒がしくなって来たと思ったら、
アカガエルに遅れることひと月近く、
ヒキガエル(アズマヒキガエル)の産卵期が幕を開けました。

写真は今朝撮影したものですが、オス(上のカエル)の背中が乾いて
ゴミが乗っているところを見ると、夜通しで
移動してきたばかりなのでしょう。
他にも池の周囲に同じようにおんぶの体勢の数ペアがのそのそ動いていました。
すでに池の中にも10匹前後はいるようで時折、「グウ、グウ、グウ、グウ」と
鳴いているのが聞こえます。

今夜からいよいよ蛙合戦になりそうです。
しかし、合戦といいますが、集まって来るヒキガエルの殆どが
すでに「おんぶペア」になっています。
中にはシングルもいる様なので、それらが加わることで
ごっちゃごちゃの蛙合戦になるのでしょうか?

どのペアも上に乗っている方がオスな訳ですが、明らかに体色が異なりますね。
メスが焦げ茶なのに比べると、オスはキャラメル色をしています。
通路の真ん中にいたペアをどかすのに持ち上げると、
う〜ん、見かけ通りけっこう重い!今度体重を量ってみようかな。
全てを産卵モードにしているせいか、持ち上げても動かしても抵抗しません。
それにしても写真のペアの表情、ちょっと面白いですね。
メスがいよいよ臨戦態勢みたいな真剣な表情なのにくらべ、
オスの方はなにうっとりしてるんでしょうね。
鼻の下まで伸びてみえます。

Hikigaerupair

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紅梅便り04

どうも近頃仕事が忙しくて、(ま、この時期は毎年のことなんですがね)
ブログを書くことはどうにか忘れずに続けられているものの
「紅梅便り」というテーマで玄関の紅梅を追いかけていたことは
すっかり頭からすっとんでました。

はたと思い出してあらためて見ると、ちょっと散り始めていました。
写真で追っていた小枝は幸い下の方の成長が遅い部分だったので、
なんとか花の姿を撮影することができました。
それでも始めに咲いた下向きの一輪は花びらを落とし始めています。

紅梅の中でも、こういう特に色の濃いものは「緋梅」と呼ばれるようですね。
以前はあまり紅梅が好きではありませんでした。
しかし10年ちょっと前だったと思いますが、筑波山の梅林で
一重咲きの「緋梅」が青い空を背景に咲いているのを見て
とても好きになりました。
薄紅の梅も奇麗ですが、個人的にはこのような色は桜や桃にまかせて、
紅梅なら深い深い紅の一重咲きか、いっそ白梅がいいと思うのです。
新居の玄関には紅白対で植えようと当時から目論んでいました。

筑波山で見た木の品種名を覚えていなかったのですが、
一重咲きの緋梅はそれほど多くないようです。
概して緋梅も含め紅梅は、圧倒的に八重咲きの品種が多いですね。
ようやく見つけたこの木ですが、残念ながら完全な一重咲きではありません。
大部分の花におしべの一部が花弁化した「旗弁」が付きます。
それでも咲き始めの濃い色は気に入っています。

いつかもう一度筑波山の梅林に出掛け、
あの緋梅の品種名を確かめたいのですが、年度末のこの時期は
サラリーマンだった当時の様な自由が利かず、
自分の家の玄関の梅まであやうく見はぐるところでした。
期待に応えて沢山咲いてくれた木にちょっと申し訳無い気持ちです・・・

Koubai04

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食虫植物?

今日も随分と暖かかったようですが、
3週連続のワークショップの仕事で殆どインドアでした。
写真は帰宅後、夕方に温室で撮影したもの。
しょうがなくて撮った被写体ですが、
それでも日が延びたおかげで撮影が可能だったものです。

この花、一度花茎を伸ばすと一輪ずつですが交代するように次々に開き、
結局最初の一輪が開いてから半年前後咲き続けます。
一輪の寿命は概ね2週間ほどです。
こう見えても、南米原産のランです。
名前はフラグミペディウム・アマゾニカム(Phragmipedium amazonicum)
昨年12月18日にこのブログで紹介したフラグミペディウム・シリミィ
(Phragmipedium schlimii)と同じ属のランです。
くらべてみると、花の基本的なつくりが同じであることがわかりますが、
このアマゾニカムは色、模様、形のどれをとってもまさに「珍奇」。

我が家に来た人がこの花を見るとみな「これ、食虫植物でしょう」と言います。
確かにそう見えますよね、この色と形は。
特に袋状の唇弁がウツボカズラを彷彿とさせます。
食虫植物ではありませんが、あたらずとも遠からず・・・といいましょうか
じつは、この袋状の唇弁に虫を落とし、
唯一内側に毛が生えたところを足掛かりにして虫が脱出する際、
受粉が成立する仕掛けがある(あった?)ようです。
フラグミペディウムに限らず、
こうした袋状の唇弁を持つパフィオペディルムやシプリペディウムも
今現在の生活形態で活用しているかは別として、
同様の意味から出来上がった花の形らしいですね。

ランの仲間は虫を積極的に受粉に利用するため、
動く仕掛けや光って見える仕掛け、匂い、虫のメスに似せた色や形など、
花に独特の工夫を凝らしているものがあります。
ランの花がものすごく多様である背景には、
それぞれのポリネーター(受粉者)への強烈なアピールが見え隠れしています。

Phragamazonicum

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でも、もうじきお別れ

ここのところ毎日春らしくて、色々と嬉しいことが盛りだくさんですが、
寂しいことだって・・・ある。

写真のジョウビタキ、この冬の間、ブログにも何度か登場しています。
今日の写真は標準レンズで撮影したもの・・・つまり、写真に詳しい方なら
すぐに想像できると思いますが、被写体までの距離は2メートル足らず。
昨秋彼が現れてから4ヶ月余、この間お互いが徐々に縮めた信頼感の距離です。

私は彼にミルワームを与え、彼は私に対するリスクのハードルを
僅かずつ下げてゆく・・・そうしてここまでお近づきになれました。
私はミルワームを提供する以外、一寸引いて見守ることしかしませんでした。
もともとあまり人を恐れない鳥ですから、出来たことだと思います。
それでも、何ヶ月か掛かりました。
ようやくここまで近づけたのですが、彼はもうじき北へ旅立つことになります。
君とお別れするのはとても寂しいけど、
しょうがないよねえ・・・渡り鳥さんだから。
今年の晩秋には再び現れ、彼がこの縄張りを獲得する可能性は高いのですが、
お互いの関係はまたそこからスタートします。

でも、案外この冬より時間が掛からないかもしれません。
渡り鳥の記憶力はたいそう良いものであることが色んな事例で判っています。
以前住んでいた家に来たジョウビタキでは、年々距離が縮まって、
しまいには私が足元に置いたミルワームを取りに来るまでになりました。
さすがに手に乗ったりはしませんでしたが。

いや、触れてはいけません!これは絶対の掟です。ペットじゃないですからね。
この小さな体でシベリアとの間を行き来する畏敬すべき野生です。
人間ふぜいが籠に入れたり手に乗せようなんて、失礼極まりない。

しかしやっぱり別れは寂しい!この時期になると毎朝毎朝
もう今日は会えないかもと息が詰まります(ちょっと大げさ?)
とりあえず明日は、また姿を見せてよね。

Jobitakisekkin

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控えめなアイリス -寒咲きアヤメ-

今日はお日様が休みなのに暖かかったですね。
今22時30分ですが、ここ迄の最高気温は、現在出ている13.5℃です。
日中は小雨のち曇りでしたが、夕方から一段と生暖かくなって
夜には雷鳴とどしゃ降り、どちらも久しぶりで懐かしい!
雨は少し弱まりましたが、まだ音を立てて降っています。
また一段と春が進むかな・・・

写真は昨日撮影したもの、名前は「寒咲きアヤメ」と言います。
学名はイリス・ウンギキュラリス(Iris unguicularis)。
原産地は東ヨーロッパとか中東あたりだったと思います。

花の形はまあアヤメなんですが、スレンダーな印象ですね。
色が特徴的で、アヤメやハナショウブによく見られる濃い紫色ではなく
ぐっと藤色に近い明るい紫で、春らしいトーンです。

寒咲きの名の通りまだまだ寒い早春に咲きますが、
そういう時期に咲くせいか花茎をあまり伸ばさず、
株に半分埋もれるようにして控えめな咲き方をします。

とても丈夫で育てやすい植物ですが、
株が大きくなっても花付きはいまひとつ・・・というのが難点かな。
でも、ひゅんひゅんと長い葉は冬も緑を保つので、
庭のアクセントにはなかなかよいです。

Kanzakiayame

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セツブンソウ開花!

今日も春らしい温かな一日でした。
黄砂のせいなのか、上空を覆う薄雲のせいなのか、
いや、ひょっとすると大量に飛ぶスギ花粉なのかも知れませんが
陽光がぼんやりと柔らかで、それがまた何とも春らしい。

でも、花粉症の人間にはたまらない季節ですよね。
私はスギ花粉は鼻より目に来ます。
とにかく、どんなにかゆくても決してこすらないこと!
いっぺんでもこすってしまうと、もう止まりません。
鼻の花粉は晩夏〜初秋に来ます。ブタクサとか、その手の花粉が手強いのです。

さてさて、セツブンソウは無事に開花してくれました。
実際の開花初日は一昨日でしたが、
学校ビオトープ工事で不在だったため、撮影が出来ませんでした。
前回(3/8)書いたセツブンソウの花弁の色ですが、
みなさんはお分かりになりましたか?
花びら状の白い部分は顎片、
じつは花弁はその内側にぐるりと並んだ黄色の部分です。
この花のつくりはキンポウゲ科にはしばしば見られ、
バイカオウレンやサバノオの仲間も同様です。
この小さな花弁には先端に蜜腺があり、蜜の分泌器官になっています。
青紫の部分はおしべ、先端の葯が成熟すると
反り返って白い花粉を見せます。
花弁の内側にいくつか見えますね、外側から成熟してゆきます。
中心の赤紫はめしべ、受粉率は高く、
こんな小さな体の割には粒の大きな種子ができます。

パーツごとに見てゆくと
案外はっきりした色彩の組み合わせですが、
花全体の印象は実に日本的な清楚さを感じます。
う〜ん、やっぱりこの花大好きです。
いっぱいいっぱい増やしたいなあ・・・

Setsubunsoukaika

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学校ビオトープ06 -流れの石組み-

昨日は羽生小学校のビオトープ工事を行いました。
「子供たち主体で」という方針のビオトープづくりですが、
水中ポンプユニットの組み込みと流れの石組みは微妙でコツの要る工程、
スタッフサイドでの作業となります。

あらかじめ設置しておいたコンクリート升の両側面に穴をあけ、
プラスチックネットを張ってこれが一番外部のストレーナーになります。
その中にたくさんの穴を開けた100ミリ塩ビ管を立て、
これが二次ストレーナー。その間に大粒の軽石を隙間無く詰めます。
塩ビ管の中に三次ストレーナーと揚水パイプを接続したポンプを組み込んで
ようやく水中ポンプユニットが完成。

しかしこれは現場での作業は大したことはなく、むしろ大変なのは設計。
ひとつひとつのビオトープごとにオーダーメイドなので、
毎回アタマをひねります。メンテ性や部品欠品のリスクを回避するために
なるべく汎用の配管部品や電気部品を組み合わせる配慮が欠かせません。

続いては流れの石組み工事。これは100パーセント現場合わせの作業で、
石の形や安定性を気にしながら均一の勾配で流れを下ろしていきます。
といっても揚水程の無い小さな小さなポンプで作るので、
出水口からほどなく池の水面レベルに達します。
機能としての流れは2メートル近くありますが、
目で見て流れを感じるのはせいぜい数十センチの区間です。
これを、石を選びああでもないこうでもないとやっているうちに
日が傾いて来ました。それでも何とか完成。
実はスタッフとしてこのブログにも時々コメントをくれるmushizukiさんに
参加していただいたのですが、彼がいなかったら一日では無理な工程でした。
mushizukiさん本当にありがとうございました。

ところで、よく聞かれるので書いておきますが、
ビオトープに流れというのは必ずしも必要な要素ではありません。
充分な底床があれば濾過機能はそれだけで足ります。
今回は、子供たちが事前に川の様子や生き物を調べた中で
「情景としてのメダカのいる流れ」にとてもこだわったので取り入れました。
確かに動いている水は情緒的に強く訴えるものがあり、
要素として盛り込む意味は充分にあると思います。
注水してポンプを回すのが楽しみです。

Hanyushokoji03

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白い朝

今日は本当に暖かかったですね。各地で春本番の陽気だったようですが、
当地でも15.5℃まで上がりました。

でも、朝はきりりと冷え込んでましたよ。
昨日の雨で久しぶりに潤った地面と空気がこの冷え込みで白くなりました。
地面は霜、これは冬の間ずっと見慣れたものでした、
一方の空気は濃霧、起きて外を見たら真っ白で何も見えませんでした。
秋から初冬にはよく見られますが、この時期には珍しいですね。
写真は午前7時を過ぎて、少し霧が晴れて来たところです。
遠景の竹林は、まだよく見えませんね。

枝に残ったクヌギの枯れ葉が、赤茶の色彩を取り戻して
光る雫で濡れているのが奇麗でした。

そうそう、冬芽拝見ではクヌギを出していませんでしたが、
クヌギは秋になっても完全に落葉しません。冬芽の写真が撮り辛い木です。
この傾向はとくに若い木に顕著で、
老成した木では完全な落葉をする個体も多いようです。カシワも同様で、
ブナ科屈指の大きな枯れ葉を冬の間もがさがさ付けたままです。
対してコナラやミズナラは秋に潔く葉を落とします。

そんなクヌギやカシワも春の芽吹きの頃には葉を落とします。
なんでも男の子が誕生するとカシワを植える理由のひとつに
「跡目(後芽)が育つまで葉(親)が落ちない」
なんて縁起担ぎもあるんだとか・・・ふ〜ん、なるほど。上手いこと言うなあ。

Simonoumu

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春雨に背中押されて -ユキワリイチゲ-

ようやく降ってくれました、待望の、待望の雨!
しとしと雨でしたが、ちゃんと降ったのは2月12日以来です。
おまけに春雷も鳴りました。でも、急な日射しもあって
忙しいお天気でした。

大体の植物が、冬の寒さを乗り切るために、体の水分を絞り込んでいます。
ですから暖かくなってくると、雨がもたらす潤いこそが
目覚めて動き出そうとしている植物の背中を押すわけです。
まさに「ひと雨ごとに春」ですね。

ましてやここ一ヶ月カラカラでしたから、今日の雨は大きかった。
なかなか開かなかったユキワリイチゲもようやく開花!
独特の淡いローズピンクが土色の背景に鮮やかです。
このピンク色は不思議なピンクで、光の加減によって
僅かにサーモンがかったように見えたり、微妙に紫を感じたりします。
今日は後者でしょうか?

ユキワリイチゲは国産の原種アネモネです。
我が家の野生アネモネではいつもこの花がトップバッター、
次いでキクザキイチゲ、アズマイチゲ、ニリンソウ、イチリンソウと続きます。
花壇ではアネモネ・ネモローサ、アネモネ・ブランダ、
アネモネ・シルベストリスと洋種の原種アネモネも並行して咲くので
なかなか賑やかです。

セツブンソウも咲きましたが、二回にわたってブログに載せたシュンランは
今日、咲いたその日にシロハラ君が落ち葉と一緒にすっ飛ばしてしまいました。
まったくもう・・・困ったやっちゃ(怒!)

Yukiwariichige

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こちらももう一息 -シュンラン-

昨日ほどではありませんが、朝は冷え込みました。
薄く氷も張っていましたよ。

さて、2月29日に掲載したシュンランのその後です。
蕾の先端が割れていよいよ開花直前。
陽光を受けてしっとりとした光沢を見せる顎片に、高貴なものを感じます。
上向きに伸びて来た花芽が開花に向けて水平に曲がるところは
ちょうどセツブンソウと逆ですね。シュンランは横向きに咲く花です。

ランの花の基本は3枚の顎片の内側に3枚の花弁があり、
顎片と花弁は付け根がずれて互い違いになっています。ここはユリと一緒。
しかしランがラン然とした違いを見せつけるのは
その花弁のうちの下向きの1枚が「唇弁(=リップ)」と呼ばれる
特別なデザインになっている点。他の花弁や顎片と比べ
形が違う、色が違う、模様が違う、大きさが違う、質感が違う・・・などなど。

シュンランも唇弁だけが色も形もまるで違います。
咲いたらじっくり観察してみましょ。

Shunrantsubomi2


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もう一息! -セツブンソウ-

今日も穏やかな日和でしたが、朝は意外に冷え込み-4℃。
最高気温は充分なのですが、色々な植物が本格的に動き出すには
最低気温ももう少し高くならないと・・・もう少しです。

写真は2月28日に掲載したセツブンソウのその後です。
ゆっくりゆっくりですが、首をもたげてきました。
これほどまでにゆっくりなのは
ここが庭の中で一番日陰の時間が長い場所だからでしょう。
しかしここはその分乾燥もしにくく、
セツブンソウはもう一カ所の日当りのいい場所より、
こっちの方が機嫌良く育っています。

ところで、株全体に対して大きな蕾が見えていますが、
セツブンソウの花弁は何色だかご存知ですか?
白に見えるって?いえいえ実は白ではないんですよ。
花は白いんですけどね。
種明かしは数日後にいたしましょう。

しゃんと上を向くまでもう一息、がんばれ〜!

Setsubunsou02

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冬芽拝見 -ミズナラ-

唐突ですが、じつは子供の頃からたまらなくどんぐりが好き。
転がっているとつい拾い集めてしまいます。
私のHN もどんぐりからもらいましたし、
事務所の屋号もどんぐりにちなんだものです。

単に実としてのどんぐりだけでなく、どんぐりの木も好きで
どんぐりの木が沢山生えている雑木林が好きで、
できれば囲まれて暮らしたいと、小さい頃から思っていました。

おそらくどんぐりの沢山あるところには生き物たちが数も種類も多いので、
自然に、無意識に、そう考えていたのだと思います。
もちろん当時、まだ里山などという言葉はありませんでしたが、
私たちが虫を採る傍らで仕事をする大人の姿は見かけていました。
どんなに深い雑木林でも端から外を見渡すと必ず人家が見えましたし、
「暮らしのすぐ隣でつきあえる自然のかたち」であることを
私も友達もどこかで何となくわかっていました。

結局、40年近くそんな価値観を背負ったままだったので、
いまだにどんぐりを見つけると拾い、鉢に播きます。

写真のミズナラもそうして育てた一本。出身は筑波山の北麓です。
本来、山の木なので関東の平野部にはほとんど生えませんが、
ブナと違いあまり暑がらずにちゃんと育っています。

ミズナラのどんぐりはコナラによく似た細長タイプですが、
コナラよりはふたまわり以上大きく、
冬芽もコナラをそのまま大きくした感じです。
筆先のような形の芽には赤茶色の鱗片がきっちり重なっていますが、
もうすぐ芽が動き出し、これがスライドして間延びしてきます。
ミズナラの春もあと少しですね。

Mizunarafuyume

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春・水路の水位をUP↑

今日はまたそこそこ暖かい、少し風があるものの日射しが勝っています。
予報によれば、週末にかけてぐんぐん暖かくなるようですね。

問題は乾燥・・・土も空気もカラカラで
植物たちの芽出し後の伸長がちょっと心配です。
アカガエルの方もだいぶ集まって来ているので
産卵した卵塊が乾燥しないように水路の水位を上げることにしました。
斜めにしてある流末のオーバーフローパイプの首をぐるっと回して立てると、
約3センチ水位が上がります。
これだけで水路の水中は環境がガラリと変わります。
少々浅いところの植物の根にのせて産んだアカガエルの卵塊も
乾燥をまぬがれることができます。

パイプを操作し、井戸水を注ぐとにわかに流れが出来て
水草の根や枯れ草が斜めにそよぎ、いかにも春らしい風情になりました。
これで一応水路は春モード、
後は陸が潤うようにこの辺でひと雨来るといいんですけどね。

Suirosoushun

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ラベル違い?

うー冷える・・・今日の最低気温は日付が替わる時に出ています。
つまり朝よりも冷え込んでいるということですね、0.5℃。
朝の最低は1℃で、霜も氷もありませんでした。
このところ少し春めいていましたから、この程度の冷え込みでも
辛く感じます。おまけに北風まで吹き始めました。

でも、今日は啓蟄なのですよね。昨日と取り替えっこしたほうがいいみたい?
それでも、春咲きの小球根類が咲き始めました。
我が家ではユーラシアの原種を中心に、何種類かを栽培しています。
こういう小球根を買い求めるときは、花を見て買うのと違い、
ラベルが全面的に頼りになりますが、ときどき怪しいのがあって困ります。

写真の花は、プシュキニア・スキロイデス・リバティカ
(Puschkinia scilloides var.libanotica)
というラベルでした。
はじめは気にならなかったのですが、よそで咲いている花やウェブや本で見る
プシュキニア・スキロイデスと少し違っていることに気がつくと、
もう気になって仕方ありません。
一見すると間違いなさそうに見えるのですが、葉の出方や
花びら(花弁と顎片)に明瞭な青いラインが入らないこと、何より
おしべの長さやまとまり感がまるで違う・・・
そもそもスキロイデス種であるか以前に、
プシュキニア属でもないような気がします。単なる勘ですけど。

おそらく原種なのだろうとは思います。
こんなマイナーな種類、
品種改良のターゲットにすらなりそうもないので。
何とか正体を知りたいなあ。どなたかご存知ないかしらん。

Puschkinia_sp

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もっと北へ -ツマグロヒョウモン-

気圧配置は「冬型」だったのですが、
最低気温は-1℃。氷は勿論、霜もほとんどありませんでした。
最高気温も11.5℃まで上がり、もう冬ではないのだなと感じました。
お昼にちょっと外に出ただけで、いろいろな昆虫を見かけました。
ハナアブ、ヒメアカタテハ、クサギカメムシ、ナナホシテントウ・・・
そして写真の、ツマグロヒョウモンの幼虫。

ツマグロヒョウモンは地球温暖化との関係が取り沙汰されている「北上昆虫」。
北上昆虫とは、もともと温暖な地域に生息していたのですが、
地球温暖化かヒートアイランドかわかりませんが、
気温上昇にともなってより北方に分布を広げている昆虫のことです。

わが牛久市で私がこの蝶をはじめて見たのは一昨年の秋。
休耕田のセイタカアワダチソウ群落の周りを2匹が舞っていました。
それが昨年には我が家の庭にも普通にやって来て産卵し、また蝶になり
最後に秋に卵から孵った幼虫が越冬したものです。
昨冬は暖冬だったので「ここでも冬を越せたんだな」と思ったのですが、
この冬も無事に生き抜いたところを見ると、どうやら本格的に定着ですね。
そして今年もまた少しずつ北に広がってゆくのでしょう。

寒い冬を乗り切った幼虫はまだ芽吹きかけたニョイスミレの小さな葉を
逞しく齧っていました。
この蝶の属するヒョウモンチョウの仲間はみなスミレ類が食草です。
そうそう、このツマグロヒョウモンについては、
気温の問題だけでなくガーデニングブームによる
パンジー苗の氾濫が関係しているのではとも言われているようです。

我が家で繁殖するヒョウモンチョウはこのツマグロヒョウモンと
メスグロヒョウモンの2種類。
どちらも同じ様なとげとげっぽい突起が並んだ黒い幼虫ですが
これは毛の生えた肉状突起、見かけ倒しでふにゃふにゃしています。
ツマグロヒョウモンの方は濃いオレンジ色のラインが通っているのが特徴です。
色合いがちょっとスポーツテイストのスウェットみたいですよね。
あ、これはまさにジャイアンツカラーでもありますね。
別名をヨミウリヒョウモンとしましょうか・・・(笑)

Tsumagurohyochu

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冬芽?拝見 -オトコヨウゾメ-

春らしい日が続きました。でも今日は太陽がぼんやりかすんでいました。
聞けばあちこちで黄砂が観測されたようで・・・当地のも黄砂だったのかな?

この暖かさのせいで、早起きの樹木が動き出しています。
写真のオトコヨウゾメも、冬芽拝見として載せたかったのですが、
まごまごしているうちに動き出してしまいました。

この木は成長のよい先端部に、
このような3つのパーツに分かれた芽を付けます。
真ん中の丸く膨らんだ部分に花芽が入っていて、両側のスリムな2つは
葉だけの芽。今年伸びる枝になります。
以前に紹介したクロモジの冬芽と逆のレイアウトですね。
鱗片はつやを帯びた漆器の様なワインレッドをしていて、
よくみるとなかなか美しいです。

オトコヨウゾメはスイカズラ科の低木で、ガマズミに近い仲間です。
ヨウゾメはガマズミの別名なのですが、「 オトコ」を冠しているのが
どうしてなのかよくわかりません。「男なヨウゾメ」なのですから、
ガマズミ(ヨウゾメ)はきっと女なのですよね。
見た目的には葉姿も花も実もオトコヨウゾメの方が女性を感じさせる様な・・・
花や秋にぶら下がる赤い実は魅力的ですからまた紹介したいと思います。

それにしても冬芽を撮るなら急がなくてはいけませんね!
春の足音が急に大きくなってきたようです、嬉しいですね。

Otokoyouzomefuyume

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色慎ましきはメスの美徳 -ジョウビタキ-

今日は実に春らしい好天でしたが、残念ながらワークショップの仕事があり、
外を散策することが出来ませんでした。
そこで懸案だったジョウビタキのメスの画像をアップすることにしました。

ジョウビタキの記事は2月1日に書いたのですが、
この時2羽のジョウビタキが庭に現れること、
それがオスとメスであることを書き記しました。
そしてメスの画像をアップすることも予定していたのですが、
どういうことかあの後一度も姿を見せなくなりました。

今日アップする画像はオスの記事を遡ること2日前の、1月30日のカットです。
曇天で冴えない写真なので、お蔵入りだったのですが
この際載せちゃいましょう。

どうです?オスと比べると、なんとも慎ましやかな色彩でしょう。
冬の景色と同化する色系統ですよね。まあ、地味って言われちゃうかな・・・
でも、個人的には結構気に入っています。
顔の殆どが黒一色のオスと違って、つぶらな瞳の表情が愛らしいと思います。
それに、別名「紋付」と呼ばれるジョウビタキのシンボルである
はねの白い部分もちゃんとあります。

鳥はこのパターン(メスが地味)がとても多いですね。
営巣抱卵時に保護色の機能を持っているためといわれます。
対してオスが派手なのは、メスがオスを選ぶためのセックスシンボルや
天敵を引きつけやすくしてメスや雛(卵)を守るためといわれているようです。
少なくとも鳥の場合は、彼女がシックにキメていた方が円満にいくようですね。

メスが来なくなった理由は定かではありませんが、
1月の時点ではまだテリトリーが不安定な状態だったのかも知れません。
結果的に我が家の庭はオスがとりました。
まあ、オスのジョウビタキは文句無く美しい鳥ですから嬉しいのですが
どちらも来るのが自慢だったのでちょっと残念!
でも、このメスも無事に近所のどこかで
越冬してくれていることを願っています。

Jobitakimesu

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今朝の産みたて -ニホンアカガエル-

今日はお天気の住み分けがハッキリしているというか
午前中は春で、午後から真冬でした。
ぽかぽかの気温は14℃まで達しましたが、
その分午後からの北風はこたえました。

アカガエルの産卵は順調で、ゆうべの実績は2卵塊。
1匹のメスが1年に1卵塊しか産みませんから、
2匹のメスが産卵したことになります。
田んぼでよく見かけるアカガエルの卵塊は少し平べったく広がっていますが、
それは産卵してから時間が経過した姿で、産みたてはコンパクトな球状です。
これが水分を徐々に吸収して広がり、たぷたぷのゼラチン質になるのに
今の時期だと数日以上掛かります。

写真の卵塊も、これから水分を吸収してもっと大きく広がります。
この時期は水温が低いので、胚(黒く見える卵の本体)は
ゆっくりゆっくり発生の行程を辿り、オタマジャクシの姿になります。
これが水温の高い後発隊の卵塊だと、一週間も掛からずに進んでしまいます。
ですからカエルとして上陸する時期は先発隊とそれほど変わらないようです。
しかし先発隊は小さくて動きの鈍い弱者としての時期を、
天敵が越冬している間にやり過ごすことが出来ます。
戦略的には一体どちらがいいのでしょうね。

Akagaerurankai

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