« 最小のオダマキ -ヒメウズ- | トップページ | リスキーゾーン -クロスジギンヤンマ- »

「蜜」はじめました -レンゲソウ-

このところ少し風が冷たく感じます。
今日は曇りのち雨の冴えないお天気でしたが、晴れても空気が冷たくて、
温室の暖房がまた動き出しました。

とはいえ春もここまで進んでいますから、日増しに昆虫たちも増えて来ました。
昨年末、霜にしおれていたレンゲソウも毎日ぽんぽん咲いて
ミツバチを誘惑しています。

レンゲソウはマメ科、遠目で見るとぼんぼりのように見える花も
アップで見るとたくさんの花が輪になって外向きに咲いているのが分ります。
その一つ一つはいかにもマメ科らしい蝶形の花です。

マメの花は、一見大きく二つの部分に分かれて見えますね。
バスケットボールのゴールに例えるとバックボードとバスケット。
バックボードに相当する部分は大きな1枚の花弁で、旗弁(きべん)といいます。
文字通り花のありかを広告する旗印で、ミツバチをはじめとするポリネーターに
「蜜、はじめました」と知らせています。
バスケット一式の部分は左右2枚ずつ、合計4枚の花弁が合わさったもので、
上が翼弁(よくべん)、下が舟弁(しゅうべん)といい、
おしべ、めしべを包み込んでいます。
レンゲソウでは翼弁が白なのに対し舟弁はピンクなのでわかりやすいですね。
基本的に殆どのマメの花は同じ様なつくりなので、これから花が咲く
スイートピーやソラマメやフジが身近にあったら、よく覗いて見てください。

花は充実して蜜腺から充分な蜜が分泌すると受粉の体制も整い、
「いつでもどうぞ」とばかりに花粉のついたおしべの先をちょこんと覗かせ、
やって来た昆虫の体にもれなく花粉を預けます。
一方、昆虫が蜜をもらうためには舟弁を足場にしてふんばり、
翼弁を左右にかき分けて潜り込まねばなりません。
この時既に他の花から預かった花粉がめしべの先にくっつくという仕掛けです。

レンゲソウに限らず、虫媒花はみな自分のため昆虫に仕事をしてもらえるよう
蜜を振る舞ったり、デザインを工夫したりと随分努力をしています。
これはもうマーケティング戦略!
そもそも、自然界には競争と共生が両立した市場原理が存在するのですよね。
それが持続可能なのですから見習うところは大きいです。

Rengeup

|

« 最小のオダマキ -ヒメウズ- | トップページ | リスキーゾーン -クロスジギンヤンマ- »

栽培と飼育」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/487746/20594513

この記事へのトラックバック一覧です: 「蜜」はじめました -レンゲソウ-:

« 最小のオダマキ -ヒメウズ- | トップページ | リスキーゾーン -クロスジギンヤンマ- »