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北の空色 -エゾエンゴサク-

昨日に続いてケシ科キケマン属(Corydalis)の2回目。
この仲間きっての人気者、エゾエンゴサクです。

エゾエンゴサクの特徴は何と言っても花の空色、
ぱっと澄み切っている気持ちの良いスカイブルーです。
北海道や東北地方など、いわゆる北国ではこの花の大群落が見られ、
春の林床が一面空色で覆われる様子は実に素晴らしいものです。

花のプロポーションは昨日紹介したヤマエンゴサクによく似ていますが
充実した株になるとヤマエンゴサクより花数が多く、
より縦長の穂状に花を咲かせます。
葉も一枚一枚の小葉が丸みを帯びていて、栄養状態がいいと、
この葉もかなり大きくなります。

暑がりな北国の植物なので鉢で栽培するのは難しいようですが、
落葉樹の下などに肥えた土壌があれば、地植えで育てるのは割合簡単です。
同じように暑がりで有名なアツモリソウやコマクサにくらべるとずっと楽。
初夏までに活動を終了し地上部が消えてしまうので、
それまでに来年の栄養を蓄えることさえ出来れば、
あとは夏の乾燥に注意するだけ、低地・暖地栽培にはずっと有利なわけです。

そのかわり、葉のある時期には極力養分をサプリメントします。
たとえ地植えでも、1000倍に薄めた液肥を水やりがわりに毎日施します。
決して、濃くして回数を減らす、などということをしてはいけません。
他のスプリング・エフェメラルもおしなべてそうなのですが、
彼らの育つ林床は土壌生物が豊富で、土中に素晴らしい生態系を持っています。
春、植物が活動するのと同時に、土壌の生態系も活発に動きだし、
毎日一定量でかつ充分な栄養を生産し、植物体に供給します。
だから、短い活動期に安定的で一定量の栄養供給が欠かせないのです。

そんなんで効果があるのか信じられないですって?
実は私もそうでした。でもスポットでサプリメントしている部分には
周囲の他の部分と同じ植物・・・例えば、
ノコンギク、オミナエシ、ノダケ、ツリフネソウなどが生えているのですが
サプリメントしているところは、周囲より明らかに成長が良いです。
1000倍でもちゃんと摂取して、成長に反映している・・・効果アリ!です。

なんだか今日は栽培テクの話になってしまいました。
でもこの施肥法で栽培したら、
我が家にあるすべてのスプリング・エフェメラルで効果が見られました。
まあ、考えてみれば当たり前のことなんですけどネ。

Ezoengosaku

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