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蝦蟇の聖地

昨日に続いて筑波山麓すそみの田んぼのレポートです。
すそみの田んぼは、谷津のほぼ最上部にあるため、
筑波山の豊かな森が生み出す豊富で清らかな沢水に恵まれています。
このような沢水は夏場でも水温が一定して低いため、
田んぼに入れる前にため池に一旦溜めたり、堀を切ってそこを通したりして
水温を上げます。そしてやがて水田を潤し、
オーバーフローして川に合流します。
この過程で自然のままとは違う様々な水環境が作り出され、結果、
多様な水生生物の生態系が健全に保たれています。

人がかかわる事で豊かな生態系が持続されているという点では、
雑木林とよく似ていますね。
そしてこの水の生態系と周囲の山麓の森の生態系も
互いに深くかかわりあっています。

その代表例がカエル。
中でもヒキガエルは筑波山を代表するキャラクターとしてちょっと特別です。
筑波山には多くの蝦蟇(アズマヒキガエル)がいますが、
特に筑波山だから多いという訳ではないようです。
おそらく、「蝦蟇の油売り」があっての筑波の蝦蟇なのでしょう。
生物学的な根拠で名物になったというより、
民俗学的に派生した地域生物キャラ・・・珍しいかも知れませんね。

写真はすそみの田んぼの最上部にあるしぼれ水の溜まりの光景です。
蝦蟇の聖地の貫禄充分なこのおびただしい卵塊の数。圧倒されそうです。
我が家の池に集まった20〜30匹でもかなりの迫力でしたから、
ここの蝦蟇合戦は相当なものでしょうね、一見の価値がありそうです。
筑波山麓の懐の深さが伺い知れる光景でした。

Susomigamatama


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