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意外な受粉者 -アトボシハムシ-

現在23時38分、庭をぶらっとしてきました。
クビキリギスのジーンという鳴き声に春を実感しますが
ひんやりとした空気が心地よい宵でした。
いや日中は暑かった!23℃に達しました。各地で25℃を超えたようですね。
四国などでは30℃を超えたところもあったとか・・・
いつもなら4月の中頃までにも飛び抜けて気温の高い日があるものですが、
今年はそういう日が無かったので少々体がぎくしゃくしています。

さてさて、今日の写真もヤマブキソウ、どアップです。
昨日ちょっとお話しした意外なポリネーターですが
正体は写真の小さな昆虫、アトボシハムシといいます。
付いているのはこの花だけでなく、撮影時開花していた16輪のうち
7輪に、それぞれ1匹ずつ付いていました。
そのどれもが体を花粉まみれにして花弁や雄しべを齧っています。
写真の下側の花弁にある穴は彼が齧った痕。
その上に落ちている葯(雄しべの先の部分)もそうです。

写真を撮ろうと近づくと、
彼らは上から忍び寄る影に敏感に反応し、ごそごそと雄しべの中、
すなはち柱頭(雌しべの先)のある花の中心に潜り込みます。
なかなか手っ取り早い隠れ家になっているようです。
なあるほど!これでヤマブキソウの受粉が成立しているのかも知れません。
そういえば穴だらけなのにアトボシハムシのいない花も見られます。
彼らがこうしてヤマブキソウの花を渡り歩くことは、
ヤマブキソウにとってたとえ花弁や雄しべを齧られても
おつりが来るだけのメリットがあるのかもしれませんね。

アトボシハムシは2枚の上翅にある
地図記号の「名所・旧跡のマーク」みたいな3つの黒点が特徴、
上の1点が消失したり、小さく、あるいは薄くなったりする個体もいて、
写真のものはだいぶ薄いかな?
図鑑にはウリ科のアマチャヅル、カラスウリを食べると記載されていて、
ヤマブキソウのことには触れていません。

しかし、アマチャヅルやカラスウリがその葉を充分に展開するのは
もう少し季節が進んでからなので、それまでの間、
こうした隠れメニューも存在しているのでしょう。
少なくとも、何匹も来ているのですから「たまたま」ではないようです。
私にとってはかなり意外なコンビだったのですが、
両者にとって互いにメリットのある、
ビジネスライクな関係が成立しているようでした。

Atoboshihamushi

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