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純黄色の野生バラ -ロサ・フェティダ-

この頃・・・昨日は違いましたがここのところ、夕方の風が冷たいですね。
今日は日中も日射しの割によそよそしいひんやりした風でしたが、
夕方以降はぐっと冷えて最低気温が夜に出ています。現在23時40分で10℃。
こう寒いとクビキリギスもケラも鳴いていません。
昨日は網戸に姿を見せたヤモリも隠れています。

写真の花は原種バラの一種、ロサ・フェティダ(Rosa foetida)。
冬の間に苗を入手したものですから、これが初めて見る花です。
原産地はイランからアフガニスタン、ヒマラヤにかけてで
意外なことですが鮮やかな黄色のバラはもともとこの1種だけです。
ですから今日栽培されている園芸品種の黄色いバラは
殆どすべてがこのフェティダの血統から生まれたもの。
(クリーム系の黄色は他の血統もあります)

自分では実物を見たことがなかったので、咲いてくれて大感激でした!
山吹色でもなく、レモン色やクリーム色でもなく、まさに純黄色。
好き嫌いが分かれそうですが、
周囲を照らす様な明るさがあって私は気に入りました。
どうにもバラらしくはないですけれどね・・・

このフェティダには二つの有名な変種があって、交配親として活躍しています。
一つはロサ・フェティダ・ペルシアナ。
八重咲きで、黄色の親としては基本種より交配に多用されています。
もう一つがロサ・フェティダ・ヴィカラー。花弁の表側だけが強烈な朱色の名花で、
朱色の原種はやはりこれだけ(・・・なはず)、これも非常に重要な交配親です。
ヴィカラーの方は写真の株と一緒に苗を入手することが出来、
こちらも間もなく開花します。もう楽しみでたまりません!!

ところで、園芸種の八重咲きのバラが一般のバラのイメージなので
このような一重咲きの原種はどうしてもバラらしく見えないかもしれません。
しかし、見慣れると一重咲きの原種には端正な野生の美しさを感じます。

原種に拘るぐりおはバラに至っても例外なし、その魅力に惹かれちゃっています。
あまり話題になりませんが、じつは我が国は海外じゃ有名な野生バラ大国。
ロサ・ルゴサ(ハマナス)を筆頭に小輪多花性のノイバラや
ミディピンクのタカネイバラなど、古くから海外の育種家に注目されてきました。
原種バラについて調べていくうち、
ロサ・フェティダのような海外の魅力的な原種もさることながら、
日本の原種バラもあらためて見直しました。
庭で育てている日本のバラも、いずれアップしたいと思います。

Fetida

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栽培と飼育」カテゴリの記事

コメント

こんばんは〜

黄色い薔薇のお話、とても興味深かったです。
今度、野に生えている薔薇を改めてよく見てみようと思いました。

ところで、写真の花は薔薇には見えませんね。葉っぱがチラリと写っているので、薔薇なのか〜と納得できますが、いきなり見せられたら…???です。

言われてみればハマナスに似ているような気がしてきました。

投稿: mushizuki | 2008年5月 9日 (金) 21時10分

mushizukiさんこんばんは、うんうん、そうですよね。
でも、自然史的には、ハマナスやフェティダが本来のバラの姿なんですよね〜。
バラや球根ベゴニアに関しては、本当に人間の園芸育種というものは
心底凄いと思わされます。
何百年もかけて野生の植物から一つの世界観を創り上げているのですから・・・
原種好きの私でも作品世界だと認めざるを得ません。
しかし、ひょっとするとバラなどは、人間の育種願望に応えることで
栄養繁殖や種子繁殖とは違った意味の生き残りの選択をしたのでは・・・
なぁんて思えたりもします。

投稿: ぐりお | 2008年5月 9日 (金) 23時50分

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