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恋の成就も命がけ -アシナガグモ-

今日の写真は朝に見かけたクモの交接シーン。
水辺が大好きなクモ、アシナガグモです。
抽水植物の間に、水平(水面に平行)な網を張っているのを
よく見かけるクモですね。

この構図ではよく見えませんが、
きゃしゃな体に似合わない巨大なアゴにはカマキリの前脚よろしく
獲物をがっちりつかめそうなギザギザが並んでいて、
細身の人が鬼の金棒を持っている様なアンバランスを感じます。

右側の小さな方がオス、色が白黒っぽくて大きい方がメスです。
繁殖の準備が充分に整ったオスは、同様に成熟したメスの近くに何となく
巣を張り、(下心を気付かれぬよう?)気心の知れた隣人になって
状況が許せばほぼ同居人になることもあります。

そしてチャンスと見るやするするするっとメスに近づき、
異変に驚いて振りかざしたメスのアゴに自分のアゴをガシッと組んで
がっぷりよつ、この体勢づくりに成功すればとりあえず第一段階は成功。
これでメスに逃げられることも、自分が攻撃を受けることもありません。
次にアゴの脇にある触肢を使って、自分の精子の入った袋を
メスの腹の付け根にある交接器に押し込みます。
これが上手くいけば、一応第二段階も成功。

しかし最も危険なのが、ことが済んで組んだアゴを放した瞬間です。
オスは殆ど跳躍に近いぐらいの動きでメスからピュンと離れますが、
これが一瞬遅れると命を落とすことになります。
だからその逃げ足の速いこと!
今回撮影したオスは無事に巣の端まで逃げ仰せましたが、
中にはメスに捕まってしまうオスもいるのでしょうね。
命を落とさないまでも、脚の何本かを失うことはよくある様で、
8本ある脚が3本にまで減ってしまったオスを何度か見たことがあります。
恋の成就も本当に命がけですね〜。

でも、アタックを受けたメスもまんざらでは無いようで、
交接の間は体の黒っぽい部分が真っ黒に変色するほど高ぶっていました。
だったらもちっと仲良くすりゃあいいのに・・・と思うのは
人間の勝手な解釈でしょうかね。

Ashinagagumokousetsu

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庭のphotoログ」カテゴリの記事

コメント

生き物の性差って、時々切なく感じますね・・。

今の今まで仲良くしていたのに繁殖時期になって思い余ってメスを掻き殺してしまったノウサギや、交尾はしたものの最終的にはメスにつつき殺されてしまったオオタカのオス・・(以上、飼育下のもの)
先週も、ヤブキリ幼虫のメスがペロリと同オスを平らげパンパンに膨らんだその腹の横を本来のエサであったミルワームが悠々と通り過ぎるという「まったくもう・・」な出来事が飼育ケース中で繰り広げられました。
逃げ場のある野外ならこんなことも起こらないのでしょうが、こういうところって特に何かこう、生命の不条理とともに摂理さえ感じます。←大袈裟
自然は偉大です!←大袈裟


投稿: kemono66 | 2008年5月23日 (金) 21時08分

kemono66さんこんばんは!
週明けには久しぶりにお目にかかれそうでしょうか。
さて、毎度ながら非常に興味深いコメントを有り難うございます。
飼育下って、空間をはじめ制約がつきものなので、独特の現象が起こり得ますよね。
クサキリの件は、幼虫だからってこともありそうですね。
大きな成虫になるという大命題がありますから、優先順位が変わるのかも。
成虫であればちょっと違ったかもしれませんね。
そもそも昆虫のように変態する生物って、
その時々の最重要課題が変わるがゆえの変態という見方もできるかも・・・です。
いやぁ、やっぱり自然の摂理は偉大っすよ!!

投稿: ぐりお | 2008年5月23日 (金) 23時12分

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