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クモが見ている!

5月の締めくくりの一日も、寒くて暗い雨天になってしまいました。
今日の最低-最高気温は11℃-14℃、どうなっちゃったのかしら〜。
この5月、振り返ってみると、当地で完全な晴天だったのは8日間のみ。
さすがにちょっと農作物が心配になってきました。
我が家は太陽光発電ですが、毎年5月が年間の最多発電量を記録します。
日が長い上に晴天率が高いからなのですが、今年はぜ〜んぜんダメでした。

てなわけで今日も先週撮影したカットです。
チャノキの生け垣の根元から生えたハルジョオンの花の咲いているあたり、
一匹のハエトリグモが花を訪れたマメヒラタアブを見つめているところ。
ハエトリグモの種類は、ネコハエトリだと思います。
(違ってたらごめんなさい、mushizukiさんチェックヘルプ!)
マメヒラタアブはマクロ撮影の事情でピンが合っていませんが、
右下の花の上のボンヤリした影がそうです。

ハエトリグモの仲間はみな、網を張らずにタックルして獲物を捕らえます。
一瞬のジャンプの早業で飛びかかるのです。
この時一番大切なことは、獲物との距離を正確に把握していること。
そのため、彼らはフクロウやネコと同じ様な、
真正面を向いたまん丸い2つの目を持っています。
いや、正確に言うとハエトリグモの目は2つではなく8つなのですが
うち顔の正面についた前向きの2つが飛び抜けて大きく、発達しているのです。

真正面を向いた2つの目を持つことで、立体視の能力は格段に向上します。
こうした目の特徴を持つ動物は、おおむねすぐれたハンターか
霊長類のように高知能な生物種ですね。

ハエトリグモは、獲物との距離をちょっとでも正確に掴むため、
目を獲物の正面に向けようとしますが、目が頭胸部に埋め込まれているため
必然的に体全体の向きををこまめに調整し、獲物の方を向きます。
この様子、本人は必死ですが、観察している側から見ると
大変ユーモラスでかわいいものです。「一生懸命」が伝わって来るんですよね。

どうやら自分が有効にタックルできる距離はよくわかっているようで、
その範囲内に獲物が入ってこない場合は
いくら御馳走を前にしても飛びかかりません。
それでもこまめに照準だけは合わせて、有効射程内への進入に備えるのです。

ところで、2つ並んだ真円のレンズアイがとても可愛らしいためか
ぴょこぴょこ動く仕草のせいかわかりませんが、
ハエトリグモは案外人気があるようですよ。実際女性ファンもいます!
色や模様が美しい種類もいるので、
クモという生物の中にあってはかなりアイドル的かもしれませんね。

抵抗のない方は、真剣に獲物を見つめるつぶらな瞳を
ポチッと大きくしてご覧くださいませ。

Nekohaetori

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コメント

こんばんは〜

呼ばれたので、コメントしま〜す。

ネコハエトリですね。茨城県南部で頻繁に目にするこの手の蜘蛛は、ネコハエトリやマミジロハエトリのメスでしょう。この手というのは体型のことです。でっぷりとした腹部をもち、やや毛が密集した印象がある蜘蛛を指します。全体が黒っぽかったらマミジロハエトリでしょう。

聞いた話によると、ハエトリグモ科の蜘蛛は最も進化した種らしいです。

投稿: mushizuki | 2008年6月 1日 (日) 23時37分

mushizukiさん確認ありがとうございました。
やっぱり頼りになりますね〜。今後とも、クモについてはおんぶにだっこですので、
どうかどうかよろしくお願いします。
ところで城里方面でも、キタヤハズハエトリがちょこちょこ目立ってました。
mushizukiさんの勢力拡大説を実感しました。

投稿: ぐりお | 2008年6月 2日 (月) 00時47分

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