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蛾の美しさ3 -シンジュサン-

霧雨のそぼ降る中、その蛾はクヌギに覆われた一角に生えた
タラノキの葉先でじっとしていました。
ここは少々のの雨ならまったく当たりません。
人一倍大きな翅を守るためには、いい選択でした。

それにしても見事な翅。右側がかなり傷んでボロですが、雄大な印象です。
この蛾の名前はシンジュサン。何だかよく分からないへんてこな語感ですが、
神樹(=この蛾の食樹の名)につく蚕(音読みで「さん」)ということ。
高級シルクの材料をとる蛾にヤママユという種類がいますが、
これの別名が「天蚕(テンサン)」で、そのグループの一種なので
こういう命名になっています。
南西諸島に産する日本最大の蛾(世界でも最大クラス)、ヨナグニサンも
やはり同じグループ、シンジュサンとヨナグニサンは実際よく似ています。

特徴的なのは翅の色調、ショコラというかティラミスというか、
カカオ系の焦げ茶が基調で、シックな中にもゴージャスな美しさ感じます。
アクセントの模様も白やピンク、クリーム色と、
ロールケーキのクリームみたいで、洋風高級菓子みたい・・・
この色調はヤママユの仲間でもシンジュサンと近似種のヒマサンだけで、
分かりやすい特徴です。
他のヤママユの仲間もそうですが、みな大型で模様や色調が美しく、
日本ではそれほどでもありませんが、
海外ではこの仲間を専門に集めるコレクターもいるようです。
チョウでいえばやはりアゲハチョウのような存在といえるのでしょうか。
しかし、本当にどの種も大きいので、
標本箱がすぐいっぱいになり、ある意味不経済とも言えますね(笑)

この蛾を庭で見るのはこれが二回目、初めて見たときも今回も
その存在感に圧倒されドキドキしました。

ちなみに、食樹ではないようなのに、とまっているタラノキに
ぽろぽろ産卵しています。掴まっているあたりに白い卵が見えます。
蛾は案外知られている以外の植物で育つこともある様なので、
このあと卵がどうなるのか、注意深く見守りたいと思います。

Shinjusan

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