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湖上にて2

写真は霞ヶ浦湖上からみた土浦の街並です。
昨日に引き続き「水のたんけん隊」の2日目、
朝から猛暑の様相となり、船の出発前の土浦港の気温は
午前9時の時点ですでに35℃!
各地でも朝から気温が30℃以上になっているようで、ラジオのニュースでは
そんな話題があちこちから聞こえて来ました。

驚いたのは昨日より格段に増えているアオコの状況!!
昨夜はあまり水温が下がらなかったので、そのせいもあるのでしょう。
アオコは昨日見えなかった沖に出てもあちこちに漂っていました。
プランクトンネットによる採集でも、昨日は殆ど入らなかったアオコが
今日はバッチリ採集できていて、
どうやらミクロキスティスという藍藻類のように見えました。

霞ヶ浦は、220平方キロメートルという広大な面積(琵琶湖に次いで2番目)を
持つ湖ですが、平均水深はたったの4メートル。
浅くて巨大な水たまりです。
こう紙皿のように浅いと、少しの気象の変化で底泥が巻き上げられ
沈殿している有機物が水の濁りをもたらします。
この濁りの中にはアオコを形成する植物プランクトンの養分が
多量に含まれているため、このところの小雨、高温の条件が加わると
これらの植物プランクトンが大量増殖して、
アオコが出るのではないかと想像できます。

湖心部近くの水を調べた限りでは、例年同様、植物プランクトンをエサとする
動物プランクトンも大量に発生しています。
普通、完成された生態系の中では、さらにより上位の生物へと
食べる・食べられるの関係が繋がっていって、
鳥(漁業という形で人間も含めることが出来ます)などの最上位の捕食者によって
湖内の栄養分は湖外の生態系へと持ち出されるのですが、
われらが霞ヶ浦の場合、どうもそこに至るまでの中間的な生物層が
欠落あるいは貧弱化していて
湖内の生態系が健全でないような気がしています。(あくまで個人的な見解)

その理由もいろいろ思い当たるのですが、それはまた機会があったら書くとして、
とりあえず霞ヶ浦の将来をどうするのか、管理者の国がリーダーシップをとって
本気で論議する時期なのかも知れませんね。

この問題は工業、農業、漁業、流域住民など、
あまりに多くの人や組織の利害が絡んでいますし、茨城県や流域市町村と
国との連携ももっと見直す必要がありそうです。
全国各地で湖沼や河川、沿岸海域の管理のあり方について
議論が活発化している昨今、霞ヶ浦流域にすむ一人として
どんな霞ヶ浦が「持続可能なあるべき霞ヶ浦」の姿なのか
考えなくちゃいかんなあ・・・腕組みしてちょいとシリアスなひとときでした。

Kasumigaura080725


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