« 池の潤夏2008 | トップページ | 食用ヘメロカリス -ヤブカンゾウ- »

オモダカの花

水生植物は陸生植物にくらべ、スロースターターが多いですね。
陸の上では春が終わろうかという頃、
ようやく芽を出す種類が少なくないようです。
これは私たちの身近にある水生植物の多くが、
どちらかというと南方系の植物だからかもしれません。

やっかいな田んぼの雑草として有名な コナギやオモダカもそうした植物です。
どちらの仲間も、熱帯圏の水域で数多くの種類が繁栄していますから
気温(水温)が高く、強い日射を好みます。
だから四季のハッキリした日本では、田植えから少し経った頃、
日が長く水温が目一杯高くなったところでやっと目覚めます。
しかしそこからのダッシュは目を見張るもので、
あっという間に株を大きくして花を咲かせます。
ですから多肥を好み、水田などでは本来イネのために施した肥料を
イネよりも先に吸収してぐんぐん成長します。

写真はオモダカの花、120°ずつに割り振られた3枚の花弁が印象的です。
この、3枚花弁という花のデザインは水生植物には案外多く、
ミズオオバコ、トチカガミ、カナダモなど、どれもみな3枚の花弁をもった
可愛らしい花を咲かせます。

オモダカは中国から伝わった野菜の「クワイ」にとても近い植物で、
元々は同じ種だったとも言われています。
実際にオモダカの株を掘り上げてみると、
クワイと同じ形をした球根があることに気が付きます。
この球根は今年茂った株から放射状にでたランナーの先端に出来、
食べることも出来ますが、どんなに肥料を与えて育てても
クワイのように大きな球根になることはありません。

農家の方には憎まれっ子のオモダカですが、あらためてその姿を見ると
実にバランスのとれた美しいフォームの植物であると感じます。
根生する葉は長い葉柄の先に狐の顔の様な切れ長の三角の葉を付け、
その葉よりも高く伸びた花茎に段々に数個ずつの蕾をつけます。
見ようによって和風にも洋風にも見える植物なので、
気の利いた鉢で栽培すると洒落たアクセントに使えそうです。
日当りと目一杯の肥料が必要なので、
おうちの中には持ち込み辛いのがちょっと難点ですけどね・・・

Omodakahana


|

« 池の潤夏2008 | トップページ | 食用ヘメロカリス -ヤブカンゾウ- »

庭のphotoログ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/487746/22394830

この記事へのトラックバック一覧です: オモダカの花:

« 池の潤夏2008 | トップページ | 食用ヘメロカリス -ヤブカンゾウ- »