« 居酒屋くぬぎオープン! | トップページ | ランダム・パープル »

スパイラル・ピンク

「ネジバナ」。この小さなピンクの花は子供の頃から身近なものでしたが、
天に向かってネジを切りながら伸び上がる咲き方は実に印象的でした。
ネジ巻き度合いも実に激しくキリキリと何重にも巻いているものから
先端に至るまでの間に一回転にも足りず、
歯ブラシみたいに見えるものまで、実に個性豊か。

ネジ撒きの方向も右巻きも左巻きも有り、
また花の色も真っ白から濃いピンクまで幅が広く、
数が多い所だとウォッチングだけでもかなり楽しめる花です。
学生時代、代々木公園にこの花が群れて咲く一角があり、
そこに一本だけごくごく薄い緑色のネジバナを見つけたことがあります。
あんな色のネジバナを見たのは後にも先にも一度きりですが・・・

最も自生密度の濃いロケーションはやはり芝生でしょうか。
それもあまり頻繁に刈り込んでいるような芝生ではダメ、
そこそこに手入れされている芝生で、
蕾から花の時期がちょうど刈り込みの手が入らないタイミングだとベストですね。

私が子供の頃はまだ芝生がある庭というのはなかなかにモダンな庭で、
一般家庭にゆったりとした芝生は殆どなかったので、電電公社や保健所など、
公共機関の敷地の芝生に咲いている印象がやたらに強いです。

この花がランの一種であることに気が付いたのは高校生の頃でした。
図鑑や文献ではなく、たまたまこの花をルーペで拡大して覗いた時
「ウワッ!こいつ洋ラン(=カトレヤのイメージ)の形してるじゃんか!!」
と予備知識なく実物で気が付いたのでインパクトはかなり大きかったです。

ところで通常ランの種子は、ラン菌と呼ばれる共生菌があるところか、
ミネラルやアミノ酸をバランス良く配合した無菌培地でないと発芽しませんが、
このネジバナは鉢に単体で詰めた水苔に種子を採り播きしても、
いい確率で苗がとれます。
それゆえ芝生の中にああも簡単に入り込めるのでしょうね。

今、まさに開花期のピークを迎えようというネジバナですが、
個体によっては秋に咲きます。
これは単に成長のタイミングによるものではないようで、
秋に咲いている個体を何年も栽培してみても、やはり秋に咲きました。
もともとの性質として秋咲き性のタイプが存在するようです。
いろいろなバラエティがあるので、園芸植物としても、
案外楽しめる野生ランかも知れませんね。

Nejibanaup

|

« 居酒屋くぬぎオープン! | トップページ | ランダム・パープル »

庭のphotoログ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/487746/22018519

この記事へのトラックバック一覧です: スパイラル・ピンク:

« 居酒屋くぬぎオープン! | トップページ | ランダム・パープル »