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食用ヘメロカリス -ヤブカンゾウ-

昨日から天気予報で「暑くなる」とさんざん脅かされていたので、
午前中の日射しは覚悟していたものの、相当にこたえました。
しかし午後からはややカラッとした風がそよ吹いて
思ったよりも、昨日よりも、ずっと過ごしやすく感じました。
それでも最高気温は31℃。最低が21℃、けっこういってたんですね。
体にこたえるのは暑さ以上に湿度なのだと痛感しました。

写真のオレンジ色の花はユリ科ヘメロカリス属の多年草、ヤブカンゾウです。
同じく今頃の時期に開花する同属の近縁種にノカンゾウがありますが、
ヤブカンゾウには「八重咲き」という決定的な特徴があるため
見間違えることはありません。
ヘメロカリス属の花の基本形は、ユリ科らしい6枚の花びらのうち
外3枚が顎片、内3枚が花弁というスタンダードなもの。
しかしヤブカンゾウは雄しべ(場合によっては雌しべも)の一部が花弁化し、
不整形な八重咲きになるのです。

とても美しいというフォルムではありませんが
離れてみる分にはパッと目立つオレンジ色の印象が強いので、
色として楽しめる花ではあります。

ところでこのヤブカンゾウ、こんな花のつくりですから
種子を付けることができません。
数を増やすにはもっぱら栄養繁殖に頼ることになります。
しかし、それじゃあ広範囲に分布を広げることが出来ません。
その割にヤブカンゾウは日本全土に分布し、ちょっと気を付ければ
里山や河川堤防のあちこちで見られるなじみ深い花です。
どうしてこんなにあるのでしょう?

実はこの花、中国原産と言われています。
日本には、おそらく食用として持ち込まれ、
全国に普及したのではないかと考えられています。
いわゆる飢饉対策でしょうか?
ちょっとヒガンバナと似た様なストーリーですね。

さくら上池でも、ヤブカンゾウは食用に活躍しています。
まずは春の若芽。おひたし、和えもの、天ぷらにと大活躍。
クセがなくて柔らかいので、初めての人でも全く抵抗無く食べられると思います。
それからこの時期だと蕾。写真の花の脇にも美味しそうなのが見えますね。
こちらも和え物、天ぷらの他汁の身、炒め物にもバッチリです。

もっとも、先述のノカンゾウも同様に食べることが出来ますし、
観光地で「ユリの蕾」と銘打って売られているものは、
やはり同じヘメロカリス属のニッコウキスゲの蕾だったりします。
何度か買ってみましたが、結構美味しくいただけました。
初夏の高原を彩るニッコウキスゲも
ついつい美しいより美味しそうと感じてしまいそうです。

Yabukanzou

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