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今から勝負の3ヶ月 -ジョロウグモ-

一昨日に続いてクモの話、そして昨日に続いて秋の先駆けの話です。
なんたってもう立秋ですもんね。そんな感じのしない陽気ですが・・・

写真のクモはジョロウグモ。
高く澄んだ秋空に大きく網を張る姿がお馴染みですが、
気をつけてみて見ると、今頃からあちこちで目立ち始めます。
この場合の目立ち始める・・・というのは、
一定の大きさに成長して目につくようになる、ということ。

クモを見慣れた人なら、まだ本当に小さなジョロウグモの幼体を
5月頃には確認していると思います。
その頃は草木の枝分かれ部分などに小さく網を張って、
捕らえる獲物もアブラムシやキノコバエ、ユスリカなど
小型の昆虫ばかりです。

やがて何度かの脱皮を繰り返し、ここまで生き延びたものが
今頃ようやく目につく様な大きな網を張り始めるという訳です。
それでもまだ脚を除いた体長で12〜3ミリ程度、
秋に成熟する頃の半分以下です。

しかし、大きな網を張れるようになると、捕らえることの出来る昆虫も
より大型のものとなり、自分より大きなトンボやコガネムシを
捕らえることも可能になります。
そしてこの時期、昆虫たちは種類も数も格段に多くなっていて、
今がピークでこれから数を減らす甲虫やセミ、夏のトンボに変わり、
バッタやキリギリス、赤とんぼなど、晩夏から秋に多くなる昆虫もいて
ジョロウグモが成長するのに有利なエサ環境が今から3ヶ月ほど続きます。
このスペシャルシーズンに少しでも多く栄養をとって大きくなれれば、
メスはより充実した卵を数多く生むことが出来ます。

オスはここまでどう過ごしているのか自分で観察した経験はありませんが、
少なくとも今頃から先は、メスに依存する度合いが高くなるようで、
しっかり自立せず、早い話がメスの巣に居候をきめ込みます。
メスと居候のオスの関係は必ずしも1対1ではなく、
大きなメスには数匹のオスがなんとなく同居します。
ですから(特にメスにとっては)これから3ヶ月の間に
いかに大きくなるかということが遺伝子選択の幅に関わって来る
とても重要な問題となります。

今日、庭で見かけたメスたちはどれも気合い充分、
真夏の日射しをものともせずに踏ん張っていました。

Jorougumoyoutai

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