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最初の図鑑

どうしたことか、カラカラの猛暑が一区切りついたら、
こんどは梅雨みたいなうっとうしい空模様と8月とも思えない低い気温。
極端だなぁ・・・それでも今日は少しムシムシ感が戻って来ました。
夕方以降の方が暑苦しく感じます。今は雨がシトシト。

さて、今日の写真を見て「おお、懐かしい!」と感じる方は
おそらく40代以上の方ではないでしょうか。
学習図鑑を日本の子供たちの身近なものとした、
あの小学館の学習図鑑シリーズ。

3冊写っていますが、最初に手元にやって来たのは左の魚貝の図鑑。
私が5歳ときに親にだだをこねてせがみ、買って貰いました。

当時の私は母の買い物に付いて行くのが好きで、
特に魚屋さんに並ぶ様々な魚介類を見るのが大好き。
中でも一番好きだったのがアサリです。
ひとつひとつ殻の模様が違っていて、なのに合わさった二枚は
同じ模様をしているのが不思議で不思議で・・・
私があまり夢中で覗き込むものだから、魚屋のご主人が
「一番気に入った奴持ってってもいいよ。」と言ってくれて、
それに味をしめて行くたびにいつもアサリを一個もらっていました。
持ち帰ったアサリは夢中でスケッチしたり、コップに入れて草や石を入れ、
勝手に思い描いた海の世界をレイアウトしたり・・・
あれ、今とやっている事が変わらない(爆!)

他の魚も店頭で見たものを帰ってから図鑑で探し、何枚も描きました。
図鑑の巻頭に見開きで描かれている海の中のジオラマ画が好きで
下手なりに一生懸命模写した記憶があります。

昆虫の図鑑は2冊目の図鑑でした。
これは対象が活動圏内に共存している昆虫ですからすぐに大活躍の一冊。
結果的に一番ぼろぼろになりました。
しかしこの昆虫の図鑑を手にした頃から、まだ見ぬ種類も画像と名前が
頭の中に先行して入るようになり、初めて見た時に
「図鑑のあれだ!!」という認知ができるようになりました。

植物の図鑑は、動物の図鑑など、このシリーズの他の何冊かと一緒に
小学校の入学に伴い買ってもらったもので、
実は最初のころはあまり開きませんでした。
しかし昆虫を詳しく見るためには当然の様に植物の知識が不可欠で、
使用頻度が増えましたが、本の扱いもそれなりに上手になっていたので、
あまりぼろにならず、厚紙装丁のケースもちゃんと残っています。

このシリーズの定価は350円!今でこそ冗談みたいな金額に思えますが、
当時公務員の給料で家計から子供の本として支出するには
それなりのボリュームだったと思います。両親に感謝ですね。
これらの図鑑のおかげで、まだ見ぬ自然の世界への扉が大きく開かれました。
写真が便利に扱える今日と異なり、正確に伝えるための手段としての
「生物画の存在の重さ」も子供ながらに感じたものです。

その後、小学館の学習図鑑シリーズは内容も仕様もボリュームアップした
新シリーズに移行しましたが、そちらにも随分お世話になりました。
そして今でも、このぼろぼろの図鑑は新シリーズとともに現役です。
今の図鑑とはまた違った、わかりやすい説明表現や
今の図鑑では省略されている観察・採集の方法などが載っているからです。

現在刊行されている子供向けの学習図鑑は、デジタル処理の美しい画像で
かなり完成度の高いビジュアル構成となっていますが、
視覚的に何でも手に入ってしまうので、
生き物たちの世界を想像で膨らませて思い描く楽しさは
ちょっと少なくなったかもしれませんね。

Saishonozukan

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