思わぬ実生 -ホテイアオイ-
昨日紹介したミニミニ田んぼですが、
去年まで使っていた土の保水性をもう少し高めたかったので、
今年の田植えをする前に、市販の田土を加えました。
その田土にはアゼナ、アゼトウガラシ、ムラサキサギゴケ、
カヤツリグサなど多くの草の種が混じっていたようで、
昨年までは全く無かった草がわんさか生えて来ました。
こうやって商業流通によって運ばれる植物もそりゃ当然あるわけで、
遺伝子の地域性などというものも、ある面から見れば
あまりアテにならないのかも・・・なんてつくづく思いました。
まあ、繁殖力の弱い希少種などには
殆ど当てはまらないことでしょうが・・・
さて、その中に写真の植物がありました。
ホテイアオイです。驚きました。これ、実生で出て来たのですよ!
全部で7株、実生という事は、種子が入っていたということ?
ということは、購入した田土のあった場所は、
ホテイアオイが開花した経緯がある場所・・・どんなところなんでしょ。
きっと普通の田んぼじゃないですね。
ホテイアオイは南米原産の水生植物。
日本には観賞目的で明治期に入って来たようですが、
関東以北で普通の野外栽培をした場合、
暖冬の年などを除いてコンスタントな越冬は難しいようです。
しかし、気候環境が合えば本来はとても旺盛な植物のようで、
世界の熱帯・亜熱帯地域で大繁殖し、
「世界の外来侵入種ワースト100」にも選ばれている強者とか。
私自身、過去にホテイアオイを栽培したことはありますが、
花は咲いても、種子が完熟に至った事はありませんでした。
もし種子が実っても、日本の冬の気候では死んでしまい
発芽に至らないことが多いと聞いた事があります。
私が購入したのはあったかい地域の田土だったのでしょうか?
もうひとつ不思議なのは、以前栽培した時、
水に浮かべないで鉢植えした株は、例外無く浮き袋が膨らまず、
日本在来の近似種、ミズアオイのような姿になりました。
ところが写真の株は、縁までめいっぱい土を入れたトロ舟で作っているのに
見事な布袋様のお腹になっています。そういうタイプもあり、でしょうか?
ホテイアオイは今頃が開花期、この大きさでは花は咲かないでしょうが
様子を見るため、晩秋には温室に取り込んでみようかと思っています。
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コメント
こんばんは。
おお、緑の流金ですね。
そういえば、緑の金魚って見たことないような…
青いバラができるくらいだから、
緑の金魚もできないもんでしょうか?
水草水槽、アクアリウムって言うんでしたっけ?
そのなかを優雅に泳ぐ緑の流金を見たくなりました。モーレツに。
あっ、そうだ!
このホテイアオイに、マジックで目を書いて浮かべてみては…
ダメかぁ。緑の貯金魚みたいになってしまいますね。
(くだらない話、スミマセン)
投稿: mushizuki | 2008年8月30日 (土) 01時47分
mushizukiさん、どーもです。
金魚といえば、小さい頃はあちこちの家に
コンクリート製の天水桶があって、深いから暗く沈んだ水の中に
流金の赤が奇麗に浮かび上がっていたのを思い出します、
あれって観賞をかねたボウフラ対策ですよね。
水面には数株のホテイアオイも浮かんでいたりして・・・
おっと、妙な郷愁に誘われてしまいました。
緑の金魚がいたらすごいですね。
けっこう奇麗なのではないでしょうか?
「保護色」みたいな寒天だと、本来赤よりも自然にありそうなんですがね。
昨今はメダカにいろんな色が登場して賑やかですね。
知り合いのラン屋さんの池にも、真っ白なメダカが沢山泳いでいました。
投稿: ぐりお | 2008年8月30日 (土) 09時46分