« 枝垂れて咲くもいとをかし -ヤマハギ- | トップページ | 水面に揺れる黄色い花 »

水上蓑虫 -マダラミズメイガ-

さくら上池の水面はその7割以上がジュンサイにおおわれています。
このジュンサイを食草とするのが写真の昆虫マダラミズメイガ。
ジュンサイがその楕円形の葉を水面に広げた翌日には
ミミズが這ったような形の虫食い穴があけられます。

一見しただけでは葉を食べる様な虫は見当たらないのですが、
よお〜く見るとジュンサイの葉っぱの切れ端がつんつん動いています。
これが目くらましの外套に身を包んだマダラミズメイガの幼虫。
写真左上の赤い枠の中に写っているのですが、
向かって左側からちょこんと頭が覗いているのがわかるでしょうか?
ジュンサイの切れ端を二枚綴り合わせて封筒の様な状態をつくり、
その中に潜り込んでいます。

綴り合わせる二枚のうち、上になる方の葉は
必ず葉の表面が外側になる様に使っていますが、下になる方は
殆どが表面が外側(=下向き)になっているものの、
調べたうちの2割ほどは表面が内側(=上向き)になっていました。
とりあえず上になっている方の葉が表面を上にして使っていれば、
ジュンサイの葉の表面の撥水効果で、
浮いていられるということなのでしょう。

この蛾は5月から9月にかけて3〜4回ほど発生するようですが、
今、羽化がピークを迎えているようで、夜〜朝方に池を覗くと
写真のような羽化直後の成虫が見られます。
この蛾も、やはり羽化直後に老廃物をお尻から出す様ですね。
ポチッと一滴ジュンサイの葉の上に乗っています。
翅を閉じた形はステルス戦闘機の様ですが、
白地に黄色と焦げ茶のまだら模様はよく目立ちます。
しかし翅以上に目立つのが伸びやかに広がった6本の脚。
メイガの仲間は脚が長目ですが、この種は一段と長いですね。
おそらく蚊やアメンボのように、表面張力を利用して水面での離発着が
可能なつくりになっているのでしょう。

水面で蓑虫生活を送るという独特な生活戦略をとっているこの蛾ですが、
葉に包まれていることで水中の天敵からは襲われにくい様です。
場所が場所だけに陸上系の天敵も手が出せないので、
成虫になるまでに食べられてしまう確率はどうやらかなり低そう。
しかし、羽化した瞬間から多くの天敵に晒されます。
一体何匹が交尾に成功し、子孫を残す事が出来るのでしょう。

Mizunomadarameiga

|

« 枝垂れて咲くもいとをかし -ヤマハギ- | トップページ | 水面に揺れる黄色い花 »

庭のphotoログ」カテゴリの記事

コメント

どもです。
ジュンサイを食べる害虫なんですか~。
私、ジュンサイが大好きなんですよ~。
こちらでもジュンサイが採れる沼があるので
たまーに買いに行ったりしてるんです。
こちらにもそのようなマダラミズメイガのような
虫がいるのかなぁ。
う~ん・・・・・・・ジュンサイを食害するなんてゆるせないっす。(笑)
でもジュンサイって値段が高いですよね~。

投稿: こー | 2008年9月17日 (水) 21時00分

こーさんども!
マダラミズメイガは北海道にも分布してるはずですが、
そもそもジュンサイは北の方が多いので、ジュンサイが少ない当地で
栽培するのと違って、わんさか発生する様な事はないのではないかなあ?
ちなみにマダラミズメイガの基本食草はスイレン(ヒツジグサ含む)です。

うちも家族でジュンサイが好きでしてー。
池のヤツを常時食用にしています。市場での旬は沢山とれる初夏ですが、
自家用程度だと秋まで何度も採れます。
我が家ではすまし汁、三杯酢、あと茶碗蒸しに入れると面白いことになります。
こーさんはどのように召し上がっておられるのでしょう?

ところで、関東ではジュンサイは知る人しか知らない食材で、
入手できるとしてもそれはビン詰めの灰色がかった茶色をしたもので、
(まあ、例えて言うなら山菜の水煮みたいな感じ)
こーさんみたいに新鮮な植物らしい色をした生ジュンサイを購入する事は
ほぼ不可能なんですよ。信じられないでしょ!
だからうちでもお裾分けしたくてもする相手がいないんですよ〜。
知らない人が見たら、ぬるぬるしたすごーく怪しい植物ですもんね。
美味しいんですけどね〜。高級食材なんですけどね〜〜。

投稿: ぐりお | 2008年9月17日 (水) 23時45分

私の購入するジュンサイも漬けたやつでーす。
生ではこちらでも見たことないなぁ。
売ってるのはね、瓶詰めの灰色がかった茶色の塩漬けです。
でも私はこれが好きなんですよ~。
少し塩抜きしてそのまま食べてまーす。
たまーにですが、みそ汁にも使うかな。
でもほとんどは、ビールや酒の肴としてそのまま食べます。
近所だったらぜひお裾分けして欲しかったなぁ。(笑)

投稿: こー | 2008年9月18日 (木) 06時09分

こーさんのジュンサイも瓶詰めでしたか。
とれる沼が・・・というくだりを読んでの早合点でした。失礼!
淡水のものだから、生だと寄生虫とかの問題があるからでしょうかね。
生でも当然加熱調理は必須ですが、ビンと違うのは
緑色がちゃんと残っているところと、
歯触りのプチッと感が気持ちよいことですかね。

じつは私の母は秋田の人なので、
親戚が送ってくれた瓶詰めを食べることも多いのですよ。
確かにあれはあれで美味しいですよね。
そうそう、我が家でもみそ汁はやりますね。
あっさり上品に作ってもいいのですが、
いただく前に天かすを浮かべたり、なめこや大根と一緒に
作ってコッテコテにしても美味しいです。

投稿: ぐりお | 2008年9月18日 (木) 09時57分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/487746/23810612

この記事へのトラックバック一覧です: 水上蓑虫 -マダラミズメイガ-:

« 枝垂れて咲くもいとをかし -ヤマハギ- | トップページ | 水面に揺れる黄色い花 »