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2008年9月

お待ちしてました -キチョウ-

今日もまたまた寒い雨。でも昨日よりは弱い降りで、
時々止みましたのでしばし外に出る位は可能でした。

こんなんじゃあ生き物たちも活動はしていまいと期待薄で庭を覗くと
先日蛹を掲載したキチョウが羽化していました。
しかも、交尾中。

お知り合い(お尻愛)な2匹の手前に蛹の抜け殻が確認できますね。
羽化したのは右側のちょっと大きめな方、メスです。
新鮮な翅を覆う鱗粉は黄色が鮮やかです。
当然左側の方がオスということになりますが、
こちらはちょっと色あせていて、年の功を感じます。

オスのキチョウはメスが蛹から羽化すると、
やっと羽が伸びきったあたりでもう交尾姿勢に入ります。
待ち構えてる感じですね。どの時点でメスだと分かるのかは不明ですが
とにかく早いもん勝ちとばかりにやって来ます。
やはりメスが羽化すると、
フェロモンのようなものが発散するのでしょうかね。

周囲のハギでも何ペアかが交尾していましたが、
中にはメスがまだ蛹の抜け殻に掴まった状態で
交尾しているものも見られました。

このような羽化直後の交尾はキチョウを含むシロチョウ科以外に
アゲハチョウ科でも幾度か観察したことがありますが、
タテハチョウやシジミチョウなど、
他のグループでも見られるのかも知れません。

ところでこのメスの翅には、蛹の時に書いたウェザリングと同じ様な
微細なごま斑といくつかの黒点が見られます。
これは、冬の間枯れ葉に紛れるためのカモフラージュ。
このメス、おそらく越冬する個体だと思います。
と、いうことは、今交尾しているオスの子供は無事に事が運べば
来年の春に卵としてこの世に登場することになりますね。
半年を超える長期計画、無事に進行しますように・・・


Kichoukoubi


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Kの植え替え

寒い・・・今日はホントに寒い雨ですね。11月みたい。
残暑からいきなり初冬ですか。
しかも暗い!我が家は太陽光発電なので、こういう日が続くと
発電はしないわ高い昼間電気料金が掛かるわで、ダブルパンチです。
だたでさえ今月分から電気料金が値上がりしてるっちゅうのに・・・

さて、気を取り直して・・・毎年この時期は、
暑さで弱ったランのリフレッシュを兼ねて、植え替えを行います。
春と秋は、植物と付き合う上ではとても大切な時期でもあるのです。
今年も暇を見つけてはぽつぽつと植え替えを進行していますが、
先日、ついに写真の原種「K」を植え替えました。
「K」の正式な学名はフラグミペディウム・コバチィ。
(Phragmipedium kovachii)
フラグミペディウム・コバチィは、2002年に南米ペルーで新発見された
今までのフラグミの常識を覆す、直径15センチ近い巨大な花を咲かせる原種です。
この原種を交配に用いれば、フラグミペディウムの世界がひっくり返るくらいの
大きな変革が起こるはずです。
ペルー政府は当然このランを国の財産と位置づけ、
一切の国外への持ち出しを制限しています。

これがどういう訳かお付き合いのあるラン屋さんに
正式な許可書とともに入荷、もちろんフラスコに入った無菌培地の実生苗です。
ペルー政府ならびに一般への購入者リストの公開に同意することを条件に
登録形式で販売されました。

私もお付き合いで・・・というのは嘘、本音は合法的に栽培できるなら
咲かせてみたかったので、5本入りのフラスコを購入し挑戦してみることに・・・
フラスコ成育中に2本がダメになり、
フラスコから水苔に植え替えて1本が消え、
昨年の夏を越せずに更に1本が消えて、結局残ったのはたったひと株でした。

幸い残った1本は順調で、現在のリーフスパンは約34センチ、
他のフラグミであれば、早ければ咲いてもおかしくない位のサイズです。
(でもコバチィは株も巨大、開花株はリーフスパンが80センチを
 超えるとか・・・うちのはまだまだちびです)
しかし、夏の初め頃からどうも様子がおかしい・・・根が下に伸びず、
何本も水苔の表面に這い出して来るのです。
「あぁ、これは空気が欲しいな」と直感しましたが、
怖くて夏場の植え替えには踏み切れませんでした。

今回、植え替えにあたって根の様子を確認してみると、
新しい根はすべて上に向かっています。
しかし、下に伸びた古い根が傷んでいる様子も全く見られませんから、
濡れるのに耐えられないというよりは、やはり空気を欲しがっている感じです。
思い切って、礫植えにしてみました。
これはかなりの賭けですが、失敗だったらどうしましょ!
その後の新葉の伸びは順調ですので、この調子で生育する事を祈っています。

Phragk

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七変化 -ランタナ-

昨日今日と気温が低く、肌寒いくらいです。
ホンットに今年の天気は極端だなあ!
だいたい当初の予報では土曜・日曜は「秋晴れ」だったのに・・・

庭の栽培植物は、まだ頑張っているブッドレアと三尺バーベナ以外は
すっかり店じまいモード。
鉢物だと、ここへ来てランタナの花数がぐっと増え、目立ってきました。
そういえばこの3種類はどれも初夏から咲き始め、
ロングランで頑張る花ですね。
チョウが好んで集まるという共通点もありました。

しかし、ブッドレアと三尺バーベナは地面に植えっ放しでも大丈夫ですが、
ランタナは熱帯アメリカ原産の本来温室花木ですので、
ここの冬を外で越す事はできません。故に鉢植えなのです。

元々は色の違う3株を持っていました。
1.咲き始めは薄クリームでやがて真っ白になる株
2.咲き始めはクリーム、やがて黄色になる株
3.咲き始めは黄色、やがてオレンジに、さらに真っ赤になる株
そう、ランタナは開花中に花色が移り変わるのが特徴、この特徴から
シチヘンゲ(七変化)の別名を持ちます。
花は球状の花序で、外周の蕾からほころぶため、ランタナの花は外側の花、
内側の花、そして中心部の蕾、と色の移ろいが一度に見られます。
蜜が多く虫を引き寄せる花は虫たちによって受粉し、
花のあとにはうっすらと金属光沢を持った、青黒い実が付きます。

写真の花は3の株に付いた実から実生したものを育てた次世代株で、
色の具合から推察するに、2と3の掛け合わせではないかと思われます。
蕾はピンク、咲き始めはクリームでやがて薄いオレンジに変わり、
最後には赤味が増してサーモンピンクになります。
あんまり見ない取り合わせでしょ。ランタナの交雑は面白いですね。
え?原種好きが交雑なんていいのかって?いいんですいいんです。
基本的にランタナは、原種ランタナ・カマラ(Lantana camara)の
花色違いですから。

別種に半匍匐性のコバノランタナ(Lantana montevidensis)がありますが
こちらは最近よく売られているものの、うちにはありません。
花色も咲いてから散るまで、殆ど変化しない様です。

どちらも蜜や香り以上に、視覚的にチョウを引きつける様です。
バタフライガーデンの看板フラワーとして、効果的かも知れませんね。

Lantana

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のっぽなロベリア -サワギキョウ-

夏の間オオカナダモやオモダカ、スイレンなど、白い花が彩った池も、
秋本番に向かい、様々な色の花が咲き始めました。
今日の写真の花もそのひとつ、サワギキョウ。
茎の高さが50センチを軽く超える
とても背高のっぽな日本のロベリアです。(学名=Robelia sessilifolia)

ロベリアというとプランターやコンテナガーデニングでよく使われる
クッション性の青い花をイメージされる方が多いと思いますが、
あのような小さなものばかりではなく、
ロベリアにはサワギキョウのような大型の多年草もあります。

ロベリア属の花形は元が筒型で先が5裂した花弁のうち、
両端の2つがやや離れて左右に張り出し、
残りの3つがややくっついてランの唇弁のように見える特徴的な形。
園芸種のロベリアや田の畦に群生する小型のロベリア・・・ミゾカクシとも
よく似ています。

しかし、名前に付いている「キキョウ」にはあまり似ておらず、
「花色が似てるから、付いただけか」と思ってしまいそうですが、
どっこいサワギキョウはれっきとしたキキョウ科、
蕾の感じや顎片の付いた子房の部分を注意深く見ると、
キキョウのそれと共通のデザインテイストが見られます。
私自身もはじめは花の印象とキキョウという名前が
どうも頭の中でフィットせず、今ひとつピンと来ない花でしたが、
よく観察してキキョウとの共通点を見つけたり、
沢沿いに群生する見事な姿を見てからはとても好きな花になりました。

この花も数を見ていると、花色の濃淡や微妙な赤味青味、
茎の色合いに個体差があり、なかなか面白いものです。
我が家のものは、花色はオーソドックスですが、
軸(=茎)のムラサキ褐色が濃くて、シャープな印象です。
軸が緑色っぽいものも優しい印象で好きですが、
きりっと締まった我が家の株も背景によく映えるんじゃない?
・・・なんて、ちょっとひいき目に見ております。

Sawagikyo

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ガラスのゲンゴロウ

Marukouka1_4

気圧配置が西高東低の冬型だそうで・・・
朝から湿った南西の風がピュ〜ッと吹いていましたが、
日中は一旦ムシムシして、夕方からは雨が降り出して冷えて来ました。
北日本は一層冷え込んで10℃を下回りそうとのこと。
お互い体長管理に注意しましょうね。

さて、19日に「羽化は25日あたり」と予想した
マルコガタノゲンゴロウが、本日未明に羽化しました。
予想より半日遅れました。残念ながら脱皮の行程は見逃してしまいましたが
朝一番で覗くと、そこには透き通ったガラスのゲンゴロウが!!
磨りガラスのような鞘翅は本当に美しかったです。

この段階ではまだ頭を下に折り曲げた蛹と同じポーズでしたが、
ここから1持間ほど経過すると
顔を上げて見慣れたゲンゴロウのプロポーションになりました。
最初にしっかりして来るのは脚まわりのようですね。
やはり体を固定したり、向きを微調整するのに
動かす必要があるからでしょうね。

それから、カウリングの様に滑らかに伸びた翅が、体の下半分(本体)
とは関係なく、まず完成されたフォルムを形成しています。
以前に書いた様に、ここは気密性、耐圧性を保持する要の部分、
他の甲虫たちとは重要度がまるで違う超精密な部分です。
とても丁寧に、且つ速やかに
伸ばし、膨らませ、合わせている様子がうかがえます。

お腹の形成は比較的後回しで、翅のフォルムにぴったり合わせる様に
後付けで調整している感じ。(実際はそういう訳ではないのでしょうが)

飛ぶための後翅は最初は伸ばして突き出していますが、
途中で脚を使って体を浮かせ、
傷まない様に丁寧に鞘翅の下にたたんで格納しました。
本人はもちろん大変ですが、見ているこっちも非常に緊張しました。
正直、今日は仕事が手に付かなかった〜(笑)
でも、素晴らしいものを見せてもらいました。
できればもう一度、今度は最初から見たいなあ・・・

Marukouka25_2

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ウェザリング -キチョウ-

今日は一日やや曇りがちの晴れでしたが、
午前中は朝の涼しさが残り、空気も乾いて秋らしく、
午後は一転、ムシっとした空気に変わり夕方の気温の低下が鈍く・・・
夜になって南西の風が湿った空気のままざわついています。
ちょっと落ち着かないお天気だなあ・・・

先日紹介したキチョウの幼虫のその後を確かめたところ、
写真の姿になっていました。丸いヤマハギの葉とは違う形の蛹ですが、
なんとなく紛れる様に化けています。
地色は明るい黄緑なのですが、ちょっと古びた葉っぱの枯れ込みみたいな
褐色の迷彩が施されています。
これはプラモデルなんかで使用感を出すための汚し塗装、
いわゆるウェザリングですね。

よく見ると複眼になるところも、触覚の細かい節もあるのですが、
全体をぱっと見た感じではうまくごまかしています。
基本的にはこの姿で羽化の時までじっとしている訳ですから、
これで動体視力に頼る鳥、カナヘビ、カエル、カマキリなど、
多くの天敵の目をごまかすことができそうです。

もっとも写真の蛹に関しては、
あまりにも葉っぱを食べ尽くしてしまったため、よく目立っていました。
これでも触るとピコピコ動くんですよね。
触らなくても、たま〜にピコッとやります。
やっぱりしびれたり、つったりこったりするんでしょうかね?
そんな瞬間、カマキリにでも見られていたら一巻の終わりです。
羽化まであと何日ぐらいかな?我慢我慢・・・

Kichousanagi

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池の初秋2008

爽やかな秋晴れでした。
空気がとても乾いていて、さらりとした風に箒で掃いた様な雲。
昨日は4種類揃っていたセミの声も、
今日はアブラゼミとツクツクボウシの2種類でした。

写真は池の定点画像。ちょいと見た目には先月とそう変わりませんが、
池の水の透明度はかなり上がって来ました。
水中の夏も明らかに終わろうとしています。

魚の世界も秋を告げる様に、ゼニタナゴのオスに婚姻色が現れ始めました。
胸びれの後方にサーモンピンクの鮮やかなスポットが輝くのです。
秋の深まりとともに、側面全体にも紫色がのって来て、
実にエキゾチックな魚に変貌します。
しかしこの池にはゼニタナゴのメスがたった1個体しか存在しません。
こちらも丸く膨らんだお腹が卵の順調な成熟を物語っています。
今春の稚魚の誕生は3匹でしたが、この秋が本番だと思っています。
たった1匹のメスから何匹生まれるか・・・目標は二桁です。

このピーカンの状態では確認できませんが、
池の周囲では秋の草花も咲き出しています。
ツリフネソウ、サワギキョウ、ユウガギク、ヤクシソウ・・・
初夏から頑張っているブッドレア(実生で生えて来たもの)には
今や最優先種のツマグロヒョウモンに加え、夏眠明けのミドリヒョウモン、
そしてこの数日でメスグロヒョウモンも加わり、ヒョウモンまつりです。

鳴く虫ではアオマツムシとクサヒバリが数で圧倒的ですが、
今年はクツワムシもやって来ています。
クツワムシは近年やや減少傾向のようなので、
居着いてくれると嬉しい限り。

彩りの秋はまだまだ先ですが、
ガマズミの実はだいぶ赤味を増してきました。
ノシメトンボとアキアカネはまだ集まって来ませんが、
彼等がやって来ると、秋も一気に加速するはず。
楽しみな様な、寂しい様な・・・それもあと、もう少しですね。

Ike2008shoshu

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2年で大群落 -ツリフネソウ-

暑さ寒さも彼岸までだそうですが、今日は暑かった!
今までめっきり涼しかっただけにこたえました!
しかし日射しの強さはもう夏のそれとは比べ物にならないほど
黄色っぽくゆるくなっていて、
あと60日の間に一年で最も短い時期となります。

池の北東岸は上を落葉樹に覆われているためほぼ一日中半日陰ですが、
この湿っぽい半日陰で爆発的に勢力を拡大しているのが写真の植物、
日本の野生インパチェンス、ツリフネソウです。
ツリフネソウは昨年このブログを開始した当初に掲載した植物。
思えばもうすぐ一年が経つわけで、いやはや時の流れの早いことー!!

昨年の時点では、
ツリフネソウの群落は岸辺にある2本のハンノキの周りだけでした。
しかし今年はその周囲に勢力を大きく拡大し、
半径5メートルほどの範囲から芽が出て来ました。
これではあっという間に庭がツリフネソウに占拠されてしまいそうで、
周辺部の苗は可能な限り抜き取りました。
これほどまでの勢力拡大はやはり、ホウセンカの仲間に特有の
「はじける実、飛び散る種子」に他なりませんね。
しかもこの種子、やたらと発芽率が高い!

そういえば野外でも、ツリフネソウはしばしば大群落を作っています。
水路沿い、谷津のすそ、林内の湿った窪みなどなど・・・
環境があえばその一帯を一斉占拠。ほぼ他の草本が入り込んでいない
純群落に近いものも珍しくないようです。

我が家のツリフネソウは一昨年秋にハンノキの根元に種子を播いたもの。
翌年には7株が育ち沢山の花を咲かせ、
ちょいと見た目には立派な小群落になりました。
今年花を咲かせているのは、その7株からはじけ飛んだ種子からの株。
だいぶ間引いたもののおそらく30〜40株はありそうです。
このまま11月まで咲かせたら、きれいでしょうが来年の苦労は必至!
ものすごい数の発芽苗と格闘することになるでしょう。
でも、咲かせちゃうんですよねえ・・・
木漏れ日に光って咲くピンクの船団は何とも言われぬいい風情です。

Tsurifunesou

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0.5坪の黄金色

昨夜は随分大雨でした。一昨日の台風の時よりよっぽど降りました。
雨は昼過ぎまでしょぼしょぼと残りましたが、
夕方には太陽のサービスがちょっとだけ。

先月、開花を紹介したミニミニ田んぼのイネも、
ようやく黄金色の頭を垂れました。
スリムでひとつの穂についた粒も少なめですが、
ちゃんと実は入っている様です。
もう2〜3日お天気が続いたら刈り取って干そうと思います。

せっかく我が家で実った米なので、形だけでも食してみようと、
数本分の穂を脱穀し、手で籾を剥いて、
玄米の状態でいつものご飯に混ぜて炊きます。
噛んだ時にプチッという玄米独特の食感と、
白いご飯とは明らかに違う味が
毎年のささやかな楽しみになっているのです。

本当はもっと混ぜる量を増やしたいのですが、
こんな僅かな量でも千粒を超えますから、手で籾を剥くのは大変!
籾すりをどうすればいいのかわからず、手も足も出ません。

一升瓶に入れて棒で突く、というのがありますが、
あれは確か籾すりではなく、玄米から糠を取り除く「精米」ですよね。
籾すりも、この方法で出来ちゃうんですかね。
とにかく籾すりの効率的なテクニックがあれば、
もうちょっと作った自家米を食べる事が出来るし、
もうちょっと作付も増やせるんですが・・・

どなたかいいお知恵、無いでしょか?

Inaho2008

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ストライプ効果 -キチョウ-

昨日の午後はちょっと台風一過っぽかったのに、今日はまた不安定。
昨日から順延になった子供の運動会も、昼過ぎからの雨で
大幅なプログラムの短縮を余儀なくされました。
このまま秋雨モードに突入でしょうかね。

本日の写真は、この時期ハギの小枝を丹念に探すと見る事が出来る青虫、
キチョウの幼虫です。
しかしどのハギにも同じ様にいるという訳ではなく、
どういう訳かいない株には全くいないのに、
一匹見つけると、その株には他にもまだ付いていたりします。

写真の株はまだ30センチ足らずの今年芽生えたもので、
花も咲かない小さな株ですが、全部で幼虫が3匹、蛹が2匹付いていました。

この虫、シンプルな形にシンプルな模様ですが、不思議と隠れ上手で
目が慣れるまでなかなか見つかりません。
この写真も、幼虫の全体像がわかるようにしつつ、バック色を
なるべく緑色にしないよう調整するのに、ちょっぴり苦労しました。

どうやらその秘密は体の横を通っている一本の白いストライプ。
一見かえって目立ちそうですが、実はこのストライプ、
枝に平行して凹凸のある、ハギの枝のハイライト部分に見えて、
相対的に他の部分をぼかす効果があるようです。
実際、バックがもう少し緑色っぽくなると、驚くほど効果を発揮します。

今頃幼虫でいるキチョウは、成虫で冬を越える個体です。
キチョウは成虫の姿で冬を越して、来年へと命をつなぐチョウ、
大切な任務を背負って、厳しい冬を耐え抜かなくてはなりません。
一方、今庭を舞い飛んでいる沢山のキチョウは最後の産卵を済ませると
もう成虫で越冬する個体は殆どいないのはないでしょうか。
そう思うと、飛んでいる姿も心なしかはかなげに見えますね。

Kichouyochu


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栗は豊作、でも・・・

心配された台風13号は朝のうちに海上を東の方へと離れ、
未明までややまとまった雨が降ったものの、
被害が出る様な荒れ方は全くありませんでした。
ここまでの進路で被害に遭われた方がいらっしゃる事を思えば
喜ぶ訳にもいきませんが、まだ稲刈りが済んでいない田んぼも多いので
とりあえず良かったです。

昨夜の雨では栗の実がだいぶ落ちました。
すでにいがが割れていたものですから、これは被害ではなく恵み。
余計な湿気を含まないうちに拾ってゆでました。

我が家の栗は園芸種の大きな実のものではなく、
いわゆる「ヤマグリ」。初めての収穫の時は粒が小さくて下ごしらえが
面倒そうだと思っていたのですが、中の渋皮がつるんと剥けるので
意外に始末がいいことが分かりました。
今年は昨年までより、ひとまわり実が大きいようです。

しかし洗って数時間だけ天日に当てるのですが、
この際、いい割合でころっとした幼虫君が這い出して来ます。
クリシギゾウムシの幼虫、いわゆる栗虫です。
彼等が潜んでいた栗をよく見ると、
出口となった1.5ミリほどの穴が開いています。
こういう虫食いの実が今年は多くて、3割くらいはやられています。
せっかく大きなざるに一杯以上拾えたのですが、
少々目減りしそうです。

まあ、しょうがないか。ビオトープの栗ですから
ビジターと気持ちよく分け合うのが流儀と納得しましょう。
そもそも実が収穫できたのも、
受粉の時に活躍した多くの昆虫たちのお陰ですもんね。
ベニカミキリやハナムグリ、チョウなどなど、来てくれたみんなに感謝!

Kurimi

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蛹丸見え -マルコガタノゲンゴロウ-

台風13号の動きが気になります。
明日、どうやらこっちに来る事は間違い無さそう。
大きな被害が出なければよいのですが・・・
明日に予定されていた子供の運動会も昼過ぎには順延が決まりました。

本日の写真はブログに度々登場しているマルコガタノゲンゴロウです。
これは9月11日に上陸した幼虫の蛹、普通は土に潜って蛹化するのですが、
どういう訳か窪みを作っただけで蛹になってしまったので、丸見えです。
こういうことはたまにあるのですが、
今年から飼育を始めたマルコガタノゲンゴロウでは初めての経験です。
湿度管理さえ気を配っていればちゃんと羽化してくれると思うのですが
さすがにちょっと心配。
でもうまくすると、羽化のシーンが観察できるかも知れません。

蛹の長さは28ミリほど。
しかし頭部を下向きに折り曲げた格好なので、体長とは言えません。
一番前方に見えているのは前胸部、その後方から左右に流れ落ちるように
回り込んだ部分が翅です。肝心の顔が見えず残念ですが、
おそらく大きな丸い複眼がそこだけ黒く見えるはずです。

これまで羽化した全てのマルコガタノゲンゴロウは、地中に姿を隠してから
成虫となって再び地上に出て来るまでの日数が、きっちり17日間でした。
その計算だと9月28日に成虫として活動を開始するはずですが、
地中で羽化してからだがしっかり硬くなるまで数日間じっとしている期間が
ありますから、実際の羽化は9月25日前後と予想しています。
さて、当たりますかどうか・・・

Marukosanagi

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水面に揺れる黄色い花

数日前のニュースで、霞ヶ浦の湖岸でアサザが見頃だと言ってました。
アサザは霞ヶ浦の行方市から潮来市にかけて大きな群落が点在しています。
ハスやスイレンのような大きな花ではありませんが、
水上で揺れながら黄色く群れ咲いている様子はなかなかいいものです。
10月上旬まで見る事が出来るとか・・・たまには霞ヶ浦の湖岸で、
ゆったり時間を満喫するのも悪くないかもです。

この時期、さくら上池でもやはり黄色い花が水上に群れ咲くのですが
こちらはアサザではありません。
その名はオオバナイトタヌキモ(Utricularia gibba)、
食虫植物として有名なタヌキもの仲間で、この種もやはり食虫植物です。

タヌキモの場合、食虫植物といってもごま粒程度の捕虫嚢なので、
モウセンゴケのようにチョウやトンボを捕まえる荒技ではなく、
水中の動物プランクトンやごく小さな虫を捕まえるのが専門です。
それでもボウフラやアカムシぐらいは捕まえる事が出来るのですが、
オオバナイトタヌキモの捕虫嚢はさらに小さいので、
ミジンコ専用でしょうか。

その名の通り糸状のごくごく細い茎を水面のすぐ下に縦横無尽に伸ばし、
それがお互いの茎を支えにしてさらに成長するので、
結果的に1センチ近い厚みのあるクッション状の群落になります。
この細い茎からすると花を支える花茎は太いですよ。
水中茎の倍以上あります。
花も15ミリ近くあって大きいため、
離れたところから見てもとても目立ちます。

ちなみにこの植物、植えたものではなく、勝手に現れて殖えまくりました。
除去しても僅かに残った切れ端から
さして時を置かずにまたクッション状に回復します。
よく水生植物を購入した際に紛れ込んだという話を耳にしますが、
さくら上池には水生植物を買って調達した経緯は無く、
侵入の原因は全く不明です。あえて言えば魚や貝を移入した際に
ごく小さな切れ端が入ってしまったかもしれない・・・位でしょうか?

オオバナイトタヌキモのクッションには功罪があるため、
除去という対応には少々慎重です。
「罪」は、水中への太陽光を完全に遮ってしまう事。
「功」はそれゆえ夏期の水温上昇が抑えられる事。
冬場の水温低下や氷結を和らげること。
捕虫嚢に捕まらない程度の小生物の隠れ家になること。
落ち葉等がいきなり水底に落ち込んで底が低酸素状態になるのを
防いでくれること・・・ね、功の方が多いんですよ。
ですから今のところはあまり目に余った時、まとめて水揚げしています。
いつも都合で重宝に扱って、ゴメンなさいです。

Oobanaitotanukimo

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水上蓑虫 -マダラミズメイガ-

さくら上池の水面はその7割以上がジュンサイにおおわれています。
このジュンサイを食草とするのが写真の昆虫マダラミズメイガ。
ジュンサイがその楕円形の葉を水面に広げた翌日には
ミミズが這ったような形の虫食い穴があけられます。

一見しただけでは葉を食べる様な虫は見当たらないのですが、
よお〜く見るとジュンサイの葉っぱの切れ端がつんつん動いています。
これが目くらましの外套に身を包んだマダラミズメイガの幼虫。
写真左上の赤い枠の中に写っているのですが、
向かって左側からちょこんと頭が覗いているのがわかるでしょうか?
ジュンサイの切れ端を二枚綴り合わせて封筒の様な状態をつくり、
その中に潜り込んでいます。

綴り合わせる二枚のうち、上になる方の葉は
必ず葉の表面が外側になる様に使っていますが、下になる方は
殆どが表面が外側(=下向き)になっているものの、
調べたうちの2割ほどは表面が内側(=上向き)になっていました。
とりあえず上になっている方の葉が表面を上にして使っていれば、
ジュンサイの葉の表面の撥水効果で、
浮いていられるということなのでしょう。

この蛾は5月から9月にかけて3〜4回ほど発生するようですが、
今、羽化がピークを迎えているようで、夜〜朝方に池を覗くと
写真のような羽化直後の成虫が見られます。
この蛾も、やはり羽化直後に老廃物をお尻から出す様ですね。
ポチッと一滴ジュンサイの葉の上に乗っています。
翅を閉じた形はステルス戦闘機の様ですが、
白地に黄色と焦げ茶のまだら模様はよく目立ちます。
しかし翅以上に目立つのが伸びやかに広がった6本の脚。
メイガの仲間は脚が長目ですが、この種は一段と長いですね。
おそらく蚊やアメンボのように、表面張力を利用して水面での離発着が
可能なつくりになっているのでしょう。

水面で蓑虫生活を送るという独特な生活戦略をとっているこの蛾ですが、
葉に包まれていることで水中の天敵からは襲われにくい様です。
場所が場所だけに陸上系の天敵も手が出せないので、
成虫になるまでに食べられてしまう確率はどうやらかなり低そう。
しかし、羽化した瞬間から多くの天敵に晒されます。
一体何匹が交尾に成功し、子孫を残す事が出来るのでしょう。

Mizunomadarameiga

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枝垂れて咲くもいとをかし -ヤマハギ-

ハギという字は草冠に秋、実際は8月のうちから咲いているのですが、
花期が長いのでまだまだ楽しめる、象徴的な秋の花ですね。

萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花
あまりにも有名な山上憶良の歌ですが、
この秋の七草でもハギは最初に登場しています。
細かく突っ込むと萩はマメ科木本なので、正確には「草」ではありません。
しかし、草むらに生えているハギを見ても
「あ、木が混じっている」なんて風には見えませんから、
文学的には草として扱ってもさほど違和感の無い低木です。

我が家の庭にもあちこちにヤマハギが生えていて、
環境条件や管理の仕方でだいぶ異なる樹形をしています。
写真の株は太い幹の途中をずばっと切ったところから
複数の脇枝が伸びたタイプで、先を詰めないでおくと
そのままひゅーんと弓なりに伸びて、先端が枝垂れた状態で開花します。

個人的にはこの枝垂れ具合に風情を感じているため、
この株は毎年こんな風に咲かせています。
しかし今年は思ったより思いっきり垂れてしまい、
ハギというより、同じマメ科のコマツナギみたいに見えてしまいます。

この時期はもうだいぶ太陽の角度が低くなっているため、
タイミングを量るとこんな風な逆光撮影が容易くなりますね。
少し弱々しくなった日射しが花の薄紅を一層情緒的に見せるようです。

もうちょっと枝を整理したいなあ、とも思うのですが
結構な数のキチョウの幼虫がついているので、
彼等がハギを離れて蛹になるまで待つ事にしました。
少しぼうぼうな感じも、またこの花の風情なのかも知れません。

Yamahagi

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ナンバー52 -ナガサキアゲハ-

暑くも寒くもない平均的な曇りの一日でしたが
せっかく落ち着いた3連休の最後でしたから、夕涼みをしながら
できればきれいなお月様を仰ぎたかったです。

生き物の話題もいろいろ拾った一日でしたが、
一番のニュースは写真のチョウの確認。庭の52種目のチョウとして
ナガサキアゲハがついに現れました。
ついに・・・というのは、
一昨年あたりからいつ現れてもおかしくない状態だったので、
気持ちのどこかで待ち構えていた、ということです。

ナガサキアゲハは、以前に紹介したツマグロヒョウモンと同様、
温暖化に伴い分布を広げてきた北上蝶です。
牛久市ではすでに昨年、近所の「牛久自然観察の森」で確認されており、
私自身も一昨年お隣のつくば市で、
昨年は筑波山麓と牛久市南の住宅街で見ていましたから、
登場も時間の問題だとは思っていました。

かなりぼろぼろの個体ですが、それでも立派な貫禄でした。
写真はとにかく証拠の記録!と、あわてて押さえたものなので、
ひどいクオリティですがお許しください。
それにしても大きく、優雅なアゲハチョウです。
ナガサキアゲハはメスとオスで羽の色や模様が大きく異なります。
写真のものはメス。オスはネイビーブルーをわずかに散らした黒で
目立つ模様が全くありません。メスの方が豪華に見えるチョウですね。
また、基本的にオスメス共、
アゲハらしい尾状突起(スワローテイル)を持ちません。
どこか南洋の雰囲気を持ったチョウですが、やはり熱帯アジア圏に
広く分布していて、もともと日本の紀伊半島南部、
中国地方と九州が北限でした。
それがこの10年ほどの間に愛知で、鎌倉で、埼玉でと確認記録が北上し、
今はどこまで達しているのでしょう。

もっともこのチョウが好む食樹は、
ミカン科の中でも栽培種に偏っているため、温度の問題がクリアしても
庭先や畑など、ミカン類が露地で栽培されている範囲が自ずと
分布の限界になるはずです。

今、庭を見渡すと一番多く目立つチョウはツマグロヒョウモン、
ここにナガサキアゲハも加わると、これはまさに私が32年前
九州の佐賀で初めて目にしたチョウの世界になります。
懐かしさもありますが、本当にこれでいいのかと非常に複雑な気分です。

●ブログに掲載しませんでしたが、8月中に今まで未確認だったモンキ
 アゲハが頻繁に庭を訪れ、これが51種目のチョウ。ナガサキアゲハは
 それに続く52種目のチョウです。

Nagasakiagehashokop

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窓辺の珍客

ここ数日、暑さが戻って来ているのですが、
既にだいぶ低くなった午後の陽光とこの暑さが何ともアンバランス。
秋の高まりを感じる瞬間ですが、体は少々バテ気味です。
さすがにこう寒暖のぶれが大きいと・・・

午前中何気なく窓辺に目をやると、サッシのへりに珍しい昆虫を発見!
これはチャタテムシの一種ですね。
この種類はチャタテムシとしては大きな方で、体長は7〜8ミリ。
おそらくオオチャタテあたりだと思うのですが、
何しろ資料が少なく同定が困難なグループなので、種名は分かりません。
しかしこういう大型は、一般に言われる屋内に住み着くタイプではなく、
野外で植物に付くタイプです。

分類学的にはシラミやハジラミに近い昆虫だそうですが、
顔をアップで見るとちょっとコオロギやスズムシにも似た感じです。
とにかく「歴史は古いぞ!」と全身で語っている雰囲気。
小さいけれど渋い迫力があります。

チャタテムシというと屋内の古い書物や埃の溜まったような隙間で
ちょこちょこ動き回っている微小なコナチャタテなどがお馴染みですが、
名前としては知られていない方なので、姿を見かけても、
「あ、チャタテムシ!」なんて口にする人はごく少数だと思います。

「チャタテムシ」の名前の由来はお茶をたてる際に茶筅でかき回す
サッ・サッという音によく似た音を立てるからだそうですが、
残念ながら私はまだ聞いたことがありません。
古民家のような古い家屋が大好きなので、
昔は今よりずっと身近な昆虫だったようです。
しかしあまりにも小さいので正体が見えないまま音だけ聞いて
不思議に思った人もさぞかし多かったのだろうと想像します。

「小豆洗い(別名小豆とぎ)」なる妖怪が立てる小豆を洗う音も、
一説ではこのチャタテムシの音だったのではと言われているようです。

しかし、これはし是縁と人の暮らしの距離が
現代よりもずっと近かった頃のお話ですから、
おそらく現代の防音、抗菌、高気密な住宅ではチャタテムシも
暮らし辛くなったのではないでしょうか。
本来、時折暮らしの場面に顔を覗かせる虫や妖怪って、
私たちの暮らしが本当は自然に囲まれ、
衣食住で自然と繋がっている事を教えてくれる
大切なキャラクターだったのかも知れませんね。

Chatatesp


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どこが狐?なんで孫? -キツネノマゴ-

さくら上池の南側に、ごく小さな菜園コーナーを設けてあって、
いつも植えてあるのが苺、2品種あります。
(ヒヨドリとの争奪戦に連敗中なので、あまり収穫できていませんが)
その他に、季節によって菜の花やシソ、ジャガイモ、オクラなど
気が向くままに植えられる範囲のものを作っています。

当地の土は赤味が強い酸性のロームで、栄養分にも乏しいので、
そのままではほとんどの作物がまともに育ちません。
程よい酸性の中和と、施肥が欠かせないものとなります。
これをきちんとやると作物はできますが、当然「雑草」とよばれる
いくつかの野草がここぞとばかりに繁茂してきます。

この時期は写真の花、キツネノマゴが元気に花を咲かせます。
とても小さい花ですが、よく見るとなかなか可愛らしい・・・
印象としては、「狐の孫」と言われて
さほど違和感を覚えることもありませんが、しかし具体的にはどこが狐か、
いろいろな文献を見てもどうやら、「定かではない・・」ようですね。
それでもあえて書かれている解説には
●花穂の形状を、狐の尾に見立てた命名
●花の形を狐の「顔」あるいは「耳」に見立てたもの
の2つがありましたが、これだと個人的には「尾」かな。
孫の方は、小さい、あるいは可愛らしいということを
表したと解釈するのが自然でしょうか。

このように由来が定かではない和名ですが、
沖縄地方に生えるこの花の亜種には
「 キツネノヒマゴ」なあんて、シリーズ化された命名がありました。
面白いですね。

キツネノマゴはキツネノマゴ科、ゴマノハグサ科に近い一群です。
キツネノマゴ科の繁栄の中心は熱帯域で、
実は温室園芸植物の中には、お馴染みの種類が多く含まれます。
例えば、コエビソウ(=ベロペロネ)、パキスタキス、クロッサンドラ
などなど・・・名前ではピンと来ないかもしれませんが、
多くの方が、「あぁ、見たことある!」というものだと思います。
最近だとイングリッシュガーデンでよく植えられる
アカンサス(葉アザミ)なども、かなり大きいですがキツネノマゴ科です。

日本のキツネノマゴは小さな花ですが、花の形や模様など、
ちょっと熱帯植物風に見えない事もないですね。
我が家の温室にも、ランの苗に紛れて入り込んだと思われる
謎のキツネノマゴ科が時折花を咲かせます。
そちらは今度機会があったら掲載してみましょう。

Kitsunenomago

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朝露ころり

今日は暑さが戻って来ました。ここ数日息を潜めていたツクツクボウシが
大復活とばかりに鳴いていました。
それでも朝方は秋らしい冷え方で、昨日の雨が一面の朝露になって
そこらじゅうで光っていました。

写真はサトイモの葉に付いた朝露ですが、
サトイモの葉は、水をはじく性質が強いため、朝露の一粒一粒が
集まって大きくなり、やがて重さに耐えられず転がり落ちます。
本当はその瞬間を撮影したかったのですが、写真は一瞬シャッターが遅れ、
大きい水滴が落ちた後に残された、ちびすけ雫です。
しかしちびはちびなりにここで機会を待ち、後発の雫に便乗する構えです。

サトイモの葉が水をはじくのは、葉の表面にある毛の束によるもので、
水をはじく葉はたいていこのような毛をもっているか、
粉状の分泌物や鱗片に覆われているか、
コーティング加工がされたようにつるつるの表面を持っているかです。

水滴が転がる様子はハスの葉でもお馴染みですが、
これも表面の毛によるもののようです。
庭の植物だとブッドレアの若い葉が分泌物で水をはじくタイプかな。
ジュンサイやアサザ、ウキクサ類はつるつるタイプで、
このタイプは瞬間的な撥水効果は無いみたいで、
一瞬濡れて、やがてじわっとはじく様子が観察できます。

朝露は乾燥に弱い昆虫たちにとって重要な補給水源。
朝方観察をしていると、
いろいろな昆虫が朝露から給水しているところを目にします。
庭では今までにハムシ類、ゴミムシ類、フタモンアシナガバチ、
イチモンジセセリなどの他、クモの仲間もよく利用しています。

考えてみれば、朝露は前日の熱が地表の水分を空気中に押し上げたものが
気温差でまた降りて来たもの、
もっとも小さな大気系の水循環と言えそうです。

朝露の一雫に写り込んでいるのは同じ様に朝露に輝く周りの景色。
その景色の全てに雫の恵みが還元されます。
足元の小さな命たちにとっては、ひとつひとつが大きな一雫ですね。

Satoimosizuku


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舞妓はん薄化粧 -マイコアカネ-

また、やや久し振りの雨になりました。
最後の雨が8月30日ですから・・・やっぱり久し振りですね。
写真は17℃まで冷え込んだ朝方のもの。
竹林から差し込んだ遅い朝日を浴びて、まったり中のマイコアカネです。

この時期、庭の赤とんぼではこのマイコアカネが最も多く、
ようやく先週あたりからノシメトンボ、
そしてたま〜にマユタテアカネも目に付き始めました。

マイコアカネのトレードマークは秋が深まり、成熟した個体に見られる
顔の青白いお化粧。名前の由来になっています。
このところ最低気温が低い日が続いたせいか、薄黄色だった顔に
ほんのり青白いお化粧の色が差して来ました。
この写真では分かりませんが、細長い腹部の背面にも
一筋の紅が差し始めています。

舞妓はんがとまっているのはセリ科の野草、ノダケの蕾が入った苞葉。
秋本番の頃には、チョコレート色の小花をテーブル状の花序に沢山咲かせ、
虫たちを喜ばせます。
その頃には、マイコアカネも見事にお化粧して
美しい姿を披露してくれると思います。

Maikoakanesept

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ミントじゃなくて薄荷

一昨日、20℃を割り込むのは何日先のことでしょう・・・なんて書いたら、
あっさり今日割り込んでしまいました。今朝の最低気温は16.5℃!!
白く細かい朝露がまんべんなく降りていて、寒いくらいでした。

さて、写真の花は・・・ミントじゃありませんよ。薄荷、ハッカです。
ハッカは日本在来種。かつては休耕田や田んぼの周辺の湿っぽい土地に
ふつうに生えていましたが、今日的にはかなり少なくなりました。
耕地整備などの開発もさることながら、
やはり除草剤の普及は、大きな原因ではないでしょうか?

ハッカもミントも同じだという人がいますが、
種がどうのこうのというレベルではなく、
個人的には日本在来のカルチャーとして
違うと言い張りたい気持ちがあります。
だってやっぱり違いますもん。匂いが・・・!
ミントのそれではなくあくまでもハッカ。
薄荷飴や薄荷糖の、あのハッカの匂いです。
スペアミントの匂いにとてもよく似ていますが、微妙に違うのです。

このハッカは県内の良く出掛けるフィールドのひとつにあったもので、
茎を一本頂いて来て、挿し木で殖しました。
丈夫な草なので面白い様に増えましたが、残念な事に
親株の自生地の谷津田はダムに水没するところであるため、
耕作がストップして、やがてアズマネザサの侵入で消えてしまいました。

持って来た理由は、勿論日本のハーブとして匂いを利用するためです。
真夏の時期はこれの生茎を粗く切り
一度沸騰させてから70℃まで下げたお湯にいれ、蓋をします。
そのままさますと飲んで気持ちいいハッカ水のできあがり。
本当は水出しが香りがよくて理想的なのでしょうが、
時間が掛かってしまいます。
葉を入れる時に一緒に少量の砂糖や蜂蜜を加えると飲みやすくなります。
顔を洗っても気持ちいいのですよ。

そしてもうひとつの理由は庭の蜜源植物として。
白くてかわいい花はとても小さいのですが、ブーケ状に固まって
対生する葉の付け根にぼんぼりのように咲くので賑やかです。
シソ科らしく蜜が豊富な様で、ミツバチをはじめ様々な虫がやってきますが、
同時にそれを狙う捕食者も・・・
画面の上の方に、ハナグモが隠れているのがわかりますか?
美味しい蜜には必ずこういう落とし穴があります。用心用心・・・

Hakkahana

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ボート型の憎いヤツ -オンブバッタ-

コオロギ類が日中も鳴くようになりました。
彼等は明るさではなく気温に影響されて鳴くとされています。
そういえば今朝方はちょっとした冷え込みでした。
日中も空気がさらさらに乾いていて、秋本番みたいな陽気でしたが
いくら何でもこれはまだ早すぎですね。

この時期、コオロギばかりでなくバッタの仲間も目立つ様になります。
写真はオンブバッタ、まだ3センチ足らずの幼虫ですが、
サイズ的にメスであることが分かります。
オンブバッタの最大の特徴は、
名の由来にもなっている交尾姿勢がやたら目につくことと
前方に尖って突き出したこの顔でしょう。

子供の頃はウルトラマンに似ていると思っていたのですが
よく見るとウルトラマンだってこれほど変な顔ではないですよね。
今見ると、どちらかいえば敵役のナントカ星人にいそうな顔です。
これはやはり、植物の葉の形に見せた擬態なんでしょうけど、
意外にこういう細く尖った植物ではなく、
面積の広い葉にとまっていることが多いので、見つけるのが簡単です。
バッタの仲間では他にショウリョウバッタとショウリョウバッタモドキが
同じ様なタイプの顔ですが、どちらもオンブバッタと同様、
植物に付いている事が多く、クルマバッタやトノサマバッタなどの
他のバッタでよく見られる、地面にペタッと止まっているシーンは
あまり見かけません。
・・・ということは、やはり植物に擬態していると見てよさそうですね。
脚を折り畳んだ時、ぴたりと体のフォルムと一体化するのも特徴で、
全体が笹舟のようなボート型になります。

いろいろな葉っぱを齧って穴だらけにしますが、
我が家で見る限り、水生植物全般が好みなようで、
特にオモダカ、トチカガミ、コナギ、ホテイアオイなどの
水分が多くて組織が柔らかいものに好んで付きます。
特にオモダカは、どの株も可哀想なぐらいぼろぼろにされてしまいました。

オンブバッタの体色は大きく分けて緑色型と褐色型の2タイプですが、
褐色型は少ない様です。
緑色型も色合いが様々で、
気をつけてみるといわゆる黄緑色から、かなり青味が強い
エメラルドグリーンを薄くした様なものまで幅があります。

でも、広い葉っぱにいるとやはり目立ってしまうようで、
いろんな天敵から、ファーストフードみたいに
お手軽な食事の対象とされてしまいます。
水辺の緑を穴だらけにする憎いヤツではありますが、
幾多の天敵に数で対抗するイワシの様な生き方には
頑張れよ、という気持ちも湧いて来ます。(でも、顔はやっぱりヘンだぁ)

Onbubatta

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悪おやじ -アオメアブ-

今日は晴れて暑くなりましたが、夏のそれとはちがい、
随分過ごしやすく感じました。
朝なんか、少し肌寒く感じました。最低気温は20.5℃。
20℃を割り込むのは何日先のことでしょう。

さて、ミニ菜園とバタフライガーデンの間には
草はら風の野草花壇があるのですが、そこで面白い虫を見つけました。
アオメアブです。アブというと人を刺すというイメージが強いですが、
実際にアブと呼ばれる仲間で人を刺すのは僅か数種類です。

花に来たり、腐敗物や樹液に来るもの、
人以外の動物の血を吸うものなどもいますが、
写真のアオメアブやシオヤアブ、ムシヒキアブなどは
飛び回って昆虫を捕らえます。まるでトンボみたいでしょ。
じつは体の構造もトンボと共通する部分が目立ちます。例えば、
まず目につくのが名前の由来にもなっている丸く大きな緑色の複眼。
視野もトンボ同様、死角が少なくワイドに出来ています。
角度によって赤っぽく見えるところがスポーツサングラスっぽいですね。

それからこんもりと盛り上がった胸部背面、
飛行術に長けている彼等の秘密はここに仕込まれた強力な筋肉です。
これはトンボ以上に発達している様に見えますね。
それもそのはず、彼等双翅目は字のごとく2枚翅。
翅の面積も小さいので、風をとらえるのではなく、
ひたすら羽ばたきのストロークでカバーしているのです。

そしてがっしりと大きな脚、これもトンボによく似ています。
彼等がこの脚を使って捕らえる獲物は想像以上に大物揃いで、
赤とんぼの仲間やシオカラトンボなど自分より大きなトンボの他、
セミ、コガネムシ、バッタなど実に多彩です。
驚いたのはキイロスズメバチを捕らえているのを見た時です。
「虻蜂取らず」って、嘘ですよ!

こんな具合に、ハンターとしては優れていてかっこいいのですが、
その顔をよく見るとなかなかユーモラス。
鼻の下にもじゃもじゃ髭を生やし、
細く突き出た口吻はくわえ煙草に見えます。
チョイ悪おやじと言いたいところですが、実際やってる事が怖いから、
「チョイ」はとってしまいましょう。
でも、どこか憎めない・・・
あ、この顔、アフロヘアーがすっごく似合うかも!

Aomeabu

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水辺の「金梅」ブランド

今年は池の周りに植えた樹木がいよいよ本格的に茂ったためか
多くのセミが来てくれる様になりました。
昨年までは敷地内で確認したセミはアブラゼミとツクツクボウシのみ
だったのですが、今年はニイニイゼミ、ヒグラシ、
そして今日の午前中、ついにミンミンゼミも現れ、
近所で聞かれるセミは国内移入種のクマゼミを除き、勢揃いしました。
この時期、昼間はまだ夏。もう何週間かは頑張ってくれそうです。

写真の花はミズキンバイ。あまりメジャーな野草ではありませんが、
初夏から咲き始めて今までずーっと、セミに負けずに頑張っています。
花の大きさは直径25ミリほど、大きい花ではありませんが、
黄色が目立つので咲いているとそれなりの存在感です。

ミズキンバイはアカバナ科の植物で、よく似たチョウジタデが
一年草なのに対し、こちらは多年草。どちらも水辺に生える植物です。

ミズキンバイの名は「水金梅」、
水辺に生える金色(=黄色)の梅を意味しますが、
この「金梅」というネーミングは随分幅広く使われていて、
よく知られたところではキンポウゲ科のキンバイソウ属(=トロリウス属)
のカンムリキンバイ、ボタンキンバイなどがあります。
また、科は違うけれどこれに色や形がよく似た花には
バラ科キジムシロ属(=ポテンティラ属)のツルキンバイ、ミヤマキンバイ、
メアカンキンバイなど、いずれも梅花型の黄色い花。
そういうつながりで見るとミズキンバイは、
キンポウゲ科でもバラ科でもありませんが、
キンバイブランドをいただくにふさわしい色と形だと思います。

うちで栽培しているミズキンバイは
牛久市内在住の有名な園芸家、K氏が10年ほど前にくださった株で、
大きなプラスチックのトロ舟いっぱいに増えています。
とても丈夫で育てやすく、挿し木でも根伏せでも簡単に殖せます。
ただあまりに旺盛なので、池や水路に植えると
なんだか大変なことになりそう・・・窮屈で可哀想なのですが、
当分はトロ舟で我慢してもらいましょう。

Mizukinbai

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これより、はまなすの森

晴れぬも降らず・・・という状態がまたやってきています。
「外出の際は傘を忘れずに」とか、「朝晩のにわか雨には充分ご注意を」
なんてフレーズが毎日続いていますが、いっこうに降って来ません。
日当りの地面はまた乾き始めています。

しかし、ひとたび日陰に入ればまだ先日の雨の湿り気が残っていて、
庭のそこかしこにキノコが顔を覗かせています。

写真は家人が草取りをしていて見つけたとてもとても小さなキノコ。
高さは3センチ足らずですが、色はかなり鮮烈です。
大株のハマナスの根元付近なので、草取りをしようと思わなければ
覗き込むところではありません。
キノコと仲良くなるには、
キノコの目線で森を見るのだといいますが、本当ですね。
この目線は、昆虫やカエル、カナヘビたちと同じ様な高さ、
こうして見ると、同じ景色でも私たちが普段見る事の無い、
彼等なりのランドスケープがあることに、あらためて気付きます。

キノコの色が派手なので、これに露出を合わせたせいもありますが、
奥が暗く、深い森の入り口のように感じられます。
まるでキノコが森の入り口を知らせるモニュメントみたい・・・
夜毎歌を披露するコオロギたちも、ここを通って
後の草むらとコンサート会場の砕石クレーターの間を
行き来しているにちがいありません。

さて、このキノコですが、
おそらくヤケノアカヤマタケではないかと見立てています。
このキノコが属するヌメリガサの仲間には
よく似た何種類かがあるのですが、白く粉っぽい鱗片があるのと、
たき火あとに出るという性質から判断しました。
ここでは以前、草や枝を燃やした経緯があるのです。
ほら、キノコの根元の土に、黒いスミが混じっているでしょ。
こんな微細な環境要素とこのキノコの胞子が偶然出会って、
緋色の傘の花が開きました。不思議ですよねえ・・・キノコって。

Yakenoakayamatake

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モーニングブルー

我が家の玄関には、こぼれ種から大きく育ったアサガオが数株あります。
子供が1年生の時に教材として栽培したときの名残りですが、
これが毎年ちゃんと生えて来て、世話もしていないのに
いつの間にかつるを伸ばして繁茂しています。
夏の早いうちから鼻が咲き始めますが、
もっとも威勢良く咲きそろうのは今頃の様な気がします。
やや短日性・・・ということなのでしょうか。

花にはいくつかの色があり、さらに白い縁取りが入るものも出るので、
それなりにバリエーションを楽しむ事ができます。
私が一番気に入っているのが、写真のコバルトブルー。
青い花はもともと好きなのですが、
中でも抜ける様に冴えたコバルトブルーが大好きです。
ですからディルフィニウムやゲンチアナなど、
美しいコバルトブルーの花には強く惹かれます。

あらためて見ると、
アサガオのコバルトブルーもなかなか素晴らしいですね。
かなり理想的な青かもしれません。
しかしそれが、写真だとどうしても上手く表現できません。

夏の強烈な朝日に負けないモーニングブルーは、
眺めていると気持ちが少しだけスッキリとします。
ブルーモーニングじゃ困っちゃいますけど・・・

こんなに強い青ですが、お日様が一番高い場所に移る頃には
例外なく濃いマゼンタに変わり、なんだかぐったり。
暑いもんねぇ・・・こいつ、私とモチベーションがおんなじ花です。

Asagaoblue

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産卵ピーク -ツマグロヒョウモン-

9月に入って、気温こそ一時期ほど高くはなくなったものの
今日もまたムシムシ感がなかなか消えません。

そんな中、ブッドレアを独占するかのように活発なチョウがいます。
7月22日にオスを掲載したチョウ、ツマグロヒョウモンです。
今回はメスの写真、少しボロッとした個体ですが
容易に近寄らせてくれました。
ただ今産卵の合間の休憩時間のみたいです。

前回掲載した写真と見比べると一目瞭然ですが、
このチョウの名前もメスグロヒョウモンと同様、
メスを見ないとまったくピンと来ません。
前翅のとんがりが左右に突き出したヒョウモンチョウらしからぬ翅形は、
体内に毒性を持ち、鳥などの天敵に嫌われている
マダラチョウ科のカバマダラに擬態したものと言われています。
じっくり見るとそれほど似ている訳ではないのですが、
ひらひらと舞っているところを見ると、なるほど、よく似ています。

じつは私、過去にこの擬態に騙された経験があります。
転勤族の息子だった私は当然の成り行きで転校族。
東北地方の各地と東京を行ったり来たりの小学校生活でしたが、
中学2年の時、初めて全く違う方面、九州の佐賀に引っ越しました。
当時から昆虫は大好きでしたが、興味の中心は甲虫で、
チョウは何となく知っている程度。
そう、ちょうど亜熱帯にすむカバマダラは知っていたけれど、
似たヤツが多くて面倒なヒョウモンの仲間は知らない・・・という程度です。

そんな私が佐賀に行っていきなり出会ったのがツマグロヒョウモン。
もう完全にカバマダラだと思って、
「すごさねぇ〜!さっすが九州ばい!!」てな感じ。
自分が来たのはとんでもない南方だという
間違った実感で満たされてしまいました。
その後初めて迎えた冬、積雪の中、吹きすさぶ天山下ろしに
「なんね、東京より寒かじゃなかね。」と認識が改まりました(笑)

さくら上池はツマグロヒョウモンの食草、スミレ類が多く生えています。
産卵がピークを迎えるこの時期、
食草スミレと蜜源ブッドレアが揃っているためか、
多くの個体が結果的に毎日居着いている格好です。
元々この地にいなかった北上蝶、
どうやら人間の活動による温暖化が原因らしいとはいえ
自分の力で分布を広げ、やって来た種なので、
あえて駆除する対象とは考えていません。
関東の気候が本来の形に戻れば、自然と消えてゆくでしょうから・・・

Tsumagurohyomonmesu

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お吸い物もgood!(拝啓東西新聞社様)

昨日は頂き物のムラサキヤマドリタケを炒め物にしましたが、
それは半量。あとの半分は残しておきました。
別な料理法も試したかったからです。

炒め物は美味しかったのですが、私なりに注意点も見つけました。
このキノコ、あまり傘が開いたものだと、加熱時にやや臭気が強くなります。
いや、決して変な匂いではないのですが、例えるなら・・・そうですね
大振りのマッシュルームの少々鮮度が落ちたヤツを炒めた際の
ガス臭的な匂いに似ているでしょうか?
それとイグチの仲間にありがちですが、傘と軸の硬さが極端に異なるため、
炒めると軸の歯ごたえに比べ、傘が妙にべちゃっとしてしまい、
食感が悪いのです。

「このキノコの香りを活かすには、素焼きで香ばしさを加え、
傘の余計な水分をとばすに限る!」と思い、2〜3枚にスライスし、
少々焼き締めてからお吸い物にしました。

結果はバッチリ!!昨日はややくどいと思った匂いが、
やや松茸の香りに似たものになりました。
食感もポリッとした歯触りを残しつつも、
つるりとした傘の粘性といい相性で、なかなか品格がありました。
噛んで味わった後に軽く汁をすすって飲むと、
香りが口の奥から鼻に誘導され、
爽やかな森の空気が、心の鈴を鳴らす様に味覚を刺激します。

「山岡さん栗田さん、次はこれで決まりだ!!」(って何が?)

いや本当に御馳走様でした。
くださったmushizukiさんと森の恵に感謝。


Kinokosuimono

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豪雨の恵み

今日は友人のmushizuki氏に、貴重な山キノコ、
ムラサキヤマドリタケをいただきました。
彼のルッキングフィールドのひとつによく手入れされた雑木林があって
そこにわんさか出たのだそうです。
先日までの一連の荒天と豪雨がもたらした恵み・・・なんでしょうね。

さっそく夕食の一品に加え、美味しくいただきました。
調理法は彼に教わったベーコンや野菜と一緒にバターで炒めるというもの。
キノコはざっくりをスライスし、
なるべく食べ応えのあるようにしたつもりだったのですが、
イグチ系にありがちな「はげしく縮む」という現象が起き、
もっと大きく切るべきだったと後悔。
お味の方は・・・そりゃもう、結構なモノでした。
特に、小振りなヤツの軸の歯ごたえが良かったです。

さてさて、写真のキノコですが、こちらも豪雨の恵み。
紫色をしていますが、ムラサキヤマドリタケではありません。
さくら上池の古いガマズミの下に3年前から毎年出てくるもの。
私の極めてアテにならない見立てだと、コムラサキシメジだと思うのですが
きっぱり言って自信はありません。

でも、奇麗なキノコでしょう。なんとも幽玄な色合いだと思うのですが、
形や質感の方は美味しそうに見えない事もない?
まわりのごろごろした土塊は、ここにこのキノコが出る事をうっかり忘れて
春に工事をした際の土を撒いてしまったもの。
この下にはちゃんと落ち葉の層があり、
ガマズミの根が張っている若い土壌もあります。
貧栄養で堅く締まった土塊を突き破り、キノコはけなげに生えて来ました。

どうやら私が気付くのが遅かったようで、
周囲にはすでに何日も前に出て色褪せたものが沢山ありました。
でも、まだまだ出て来そうな気配もあります。
もう少し数が揃ったら、mushizuki氏に鑑定してもらいたいと思います。
毒味も兼ねて・・・(冗談!彼ならみただけで判別できるはずです)

●mushizuki氏に、作った料理の写真をブログにアップしてと言われて
 いたのですが、うっかり撮影を忘れてしまいました。ていうか、
 食い気に勝てませんでした。あしからず・・・

Komurasakisimeji


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うつむいて満開 -クサギ-

今日はややムシムシしたものの、穏やかに晴れました。
さくら上池の畔のクサギが、少し遅い満開を迎えました。
が、このところの荒天続きで、花序がすっかりうつむいてしまいました。
それでも芳香があり蜜量の多いこの花には、
クロアゲハやカラスアゲハをはじめ、多くの昆虫が訪れます。
それもそのはず、クサギは蝶が好むランタナやバーベナなどと同じ、
クマツヅラ科の植物です。
そういえば巨大ランタナという感じが、しないでもないかな?

写真では昼行性のスズメガの仲間、オオスカシバが写っているのですが
おわかりになるでしょうか?
ハチドリのように空中静止しながらストローを伸ばして吸蜜する
いかにも蛾らしくない蛾です。
腰のところに巻いた太い赤ベルトが目印、
写真をクリックし、大きくして探してみてください。

クサギの名は漢字で書くと「臭木」。茎にも葉にもそして根にも、
強い臭気があります。これをよく悪臭扱いしますが、
個人的には「強いごまの香り」という印象をもっており、
嗅ぎ続けたいような芳香とは言い難いですが、
かといって生理的に受け付けないような匂いでもないと思います。

それより要注意なのが、この木のハイスピードな成長と旺盛な繁殖力。
油断するとすぐに大きく枝を伸ばし、周囲の木の上を覆って
制空権をとりに来ます。
幸い強剪定によく耐えるので、年に1〜2度サッパリとカットすると
ちょうどいい具合です。厄介なのが地下浅いところを這い回る匍匐茎。
ふと気付くと、そこらじゅうから子株が生えて来ます。
これも片っ端から抜かないと大変!クサギ林が出来上がってしまいます。

こんなわんぱく振りに対処するたび、ごまの香りを堪能するハメに・・・
ことしもあと一回、「しばらくごまの料理はいいや」
ということになりそうです。

Kusagimankai

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