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窓辺の珍客

ここ数日、暑さが戻って来ているのですが、
既にだいぶ低くなった午後の陽光とこの暑さが何ともアンバランス。
秋の高まりを感じる瞬間ですが、体は少々バテ気味です。
さすがにこう寒暖のぶれが大きいと・・・

午前中何気なく窓辺に目をやると、サッシのへりに珍しい昆虫を発見!
これはチャタテムシの一種ですね。
この種類はチャタテムシとしては大きな方で、体長は7〜8ミリ。
おそらくオオチャタテあたりだと思うのですが、
何しろ資料が少なく同定が困難なグループなので、種名は分かりません。
しかしこういう大型は、一般に言われる屋内に住み着くタイプではなく、
野外で植物に付くタイプです。

分類学的にはシラミやハジラミに近い昆虫だそうですが、
顔をアップで見るとちょっとコオロギやスズムシにも似た感じです。
とにかく「歴史は古いぞ!」と全身で語っている雰囲気。
小さいけれど渋い迫力があります。

チャタテムシというと屋内の古い書物や埃の溜まったような隙間で
ちょこちょこ動き回っている微小なコナチャタテなどがお馴染みですが、
名前としては知られていない方なので、姿を見かけても、
「あ、チャタテムシ!」なんて口にする人はごく少数だと思います。

「チャタテムシ」の名前の由来はお茶をたてる際に茶筅でかき回す
サッ・サッという音によく似た音を立てるからだそうですが、
残念ながら私はまだ聞いたことがありません。
古民家のような古い家屋が大好きなので、
昔は今よりずっと身近な昆虫だったようです。
しかしあまりにも小さいので正体が見えないまま音だけ聞いて
不思議に思った人もさぞかし多かったのだろうと想像します。

「小豆洗い(別名小豆とぎ)」なる妖怪が立てる小豆を洗う音も、
一説ではこのチャタテムシの音だったのではと言われているようです。

しかし、これはし是縁と人の暮らしの距離が
現代よりもずっと近かった頃のお話ですから、
おそらく現代の防音、抗菌、高気密な住宅ではチャタテムシも
暮らし辛くなったのではないでしょうか。
本来、時折暮らしの場面に顔を覗かせる虫や妖怪って、
私たちの暮らしが本当は自然に囲まれ、
衣食住で自然と繋がっている事を教えてくれる
大切なキャラクターだったのかも知れませんね。

Chatatesp


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