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2008年10月

ウォーターバコパ

今日も冴えないお天気でしたね。テンション下がります(笑)
なんたっていきなり寒すぎですよー。
今朝の最低気温が5.5℃、牛久市の基準測候点
(→一体どこなのか不明。地デジのデータ放送で見れるんですが)
で7.8℃ですから、ここは牛久でも冷えるところだとわかります。
最高気温は15.5℃でした。なんかもう軽く底冷えが・・・

写真は昨日撮ったもの、外来水生植物のウォーターバコパです。
昨日掲載したコブナグサと同じ時、同じ場所で撮影したものですが、
ちょっとした光の角度と被写体の違いで、随分日射しが温かそうです。

ここは庭の最終排水路ですが、園芸植物のコーナーなので、
当地の自然とは関係ないいくつか水生植物が植えてあります。
ウォーターバコパもそのひとつ。
茎が柔らかそうなので、中型ゲンゴロウの産卵用植物として使えないかと
試験的に栽培、運用したものです。
結果はコシマゲンゴロウでは○、シマゲンゴロウでは×でした。
ただ他の選択肢がない水槽環境での試験ではないので、
シマゲンゴロウについても絶対に×かどうかは未知です。

ウォーターバコパは元々アクアリウムプランツとして売られていたもので、
野外での栽培では到底冬を越せないだろうと予想していたのですが、
一緒に植えたエキノドルス同様、見事に越冬に成功しています。
熱帯性の水生植物では、
ホテイアオイやウォーターレタスがあまり寒くない地方で越冬し、
増殖して問題になっていますが、
ウォーターバコパやエキノドルスは当地で、
しかも厳冬だったここ2年を無事にやり過ごしているのですから、
野外逸出なんかしたらこれは厄介ですね。注意しないと・・・

しかし、水上に密に林立するクッション状の群落は他の水生植物よりも
ちょっと濃いめのピカピカした緑色で、見てくれはなかなかのもの。
花も青味が強い紫で、小さいけれど沢山咲くときれいなものです。

この時期になると、他の水生植物はすっかり衰退してしまいますが、
ウォーターバコパはまだまだ元気。
枯れ野になった水辺で、霜が降りるまで目立ち続けます。

Water_bakopa

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落日の枯れ穂 -コブナグサ-

一昨日から朝がきっちり冷え込むようになり、
布団から出るのがちょっと辛くなって来ました。
今日は日中の気温もあまり上がらず、
すぐ側まで来ている冬の気配を感じました。

こういう日は日射しも一層弱々しく感じます。
あれほど賑やかに開いた花穂を揺らしていたコブナグサも
もう穂を筆の様に揃えておとなしくしています。

コブナグサの穂は、出始めの頃は赤紫で閉じていますが(10/5)
開花の頃にはススキの様に広がり、白っぽく明るい色になります。
イネ科らしい何だかよくわからない花ですが、それでもこの草なりに
「ああ花なんだな」と思わせる雰囲気です。(10/11)

それから2週間余り、今コブナグサは充分に実った種子を
少しずつ落とし始めました。
種子は枯れ草と同じ白茶色をしているので、穂もその色に見えます。
きらきら光る水面をバックにしても、今日の日射しでは
かえって寒そうに見えるカットになってしまいました。

でも、よく見るとぽろぽろと種子が落ち始めているのが
わかると思います。一見さみしそうな枯れ草ですが
来年の希望の種を満載しているのです。
種が落ちるのは穂の先端に送られる水がカットされ、
離層が乾燥により収縮するためですが、となると
茎を通る水も殆どなくなるはず、
途中に一匹張り付いているアブラムシは、吸う汁が来なくなって
さぞかし困っているでしょうね。

Kobunagusami

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ゴスロリ -ハバヤマボクチ-

みなさま、ゴスロリってわかります?(きいて失礼だったらごめんなさい)
私は数年前にこの言葉を知りました。(えっ、やっぱ遅いですか?)

ゴスロリとはファッションサブカルチャーの一カテゴリーですが
ゴシックアンドロリータを縮めたもので
まあ細々とした難しい事はわかりませんけど、
要はゴシックに代表される死・悪・世紀末などの退廃的な思想と
いわゆるロリータ・・・少女趣味の融合らしいです。
最近では決して特殊な分野ではなく、オタク系の少女イラストや
メイドファッション、はてはTVタレントの衣装までが
多分にゴスロリのテイストを含み、だいぶありふれたものになりました。

ありふれて来ると本来のスタイルから徐々にぼやけるのが世の常ですが
本来のゴスロリは、黒基調で白や焦げ茶などのアクセントカラーを用いた
シックな色調で、決して大仰でないフリルや、マットあるいはシフォンな
タッチの布地を使用したものが基本。
アクセサリーやボタン等合わせる小物のデザインもなかなか凝っていて、
髑髏、薔薇、蝶、十字架などがよく用いられます。

このゴスロリ、個人的には非常にピンと来るものがあり、
好き嫌いで言えばはっきり言ってかなり好き。
シックでクラシカルなところが自分の趣味や感性には合ってる気がします。
あ、もちろん自分がそういう格好をしたいという訳ではありませんよ。
あくまでも客観論です(笑)
でも、決めるべき人がセンスよく決めていると、
相当格好いいファッションだと思います。(ま、なんでもそうですけど)

とまあ、ここまで話を広げといてそれが一体何なんだということですが、
バラ以外でゴスロリに似合う花は何だろう?
と考えたとき(いや、とりあえず考えてみたんですって)
やはりそれは写真の花、ハバヤマボクチではないかと思うのです。
ホテイアツモリソウやミヤマアケボノソウなんかもいい感じですが、
葉っぱが普通っぽくて衣装に負けそう・・・
ハバヤマボクチはゴボウみたいな巨大な根生葉がありますが、
花茎が長く伸びるので切り花向きのスタイルだし、
茎に付く托葉も裏が白毛に覆われたギザギザのかっこいい形です。
花に関しては、色調、全体の印象、各部の形と質感、
どれをとってもすごくゴスロリしてると思うのです。

庭に咲いたこの花は当地産の貴重な種子から芽生えた株です。
たった一株しかないので今年は実生で苗作りをしないと・・・
近隣の雑木林にも以前はぽつぽつありましたが、
ここ10年ほどで殆どの自生地から姿を消しました。
林下で咲く姿がちょっとダークな気品に満ちた花ですが、
基本的にはアザミなので
注意して触れないとかなり痛い思いをするあたりがまた・・・
ゴスロリっぽいでしょ?

Habayamabokuchi


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下垂性のシンビ -ヘツカラン-

本当の季節は突然やって来ました。
今までずっと気温が高めでしたが、昨夜から冷え込み
今朝の最低気温は8℃。あっさり10℃を割り込みました。
今週は平年より低めで推移するとのことでしたが、
どちらかといえばこれがいつもの10月下旬でしょう。

温室では秋から初冬に咲くランがぽつぽつ開花し始めています。
写真の花もそのひとつ、日本に自生する原種シンビジウムのヘツカラン。
ヘツカラン(Cymbidium dayanum)の名前にあるへツカは
鹿児島県大隅半島の辺塚、
佐多岬よりちょい北の東岸にあるこのランの自生地です。
日本ではここと南西諸島の一部でしか見られませんが、
dayanumそのものは比較的広域に分布するシンビジウムで
タイの方まで行くと日本のものとは全く異なる、
花全体が赤紫褐色のタイプが見られます。

日本のものは写真の通り
白地の花弁の中央に赤紫褐色のラインが入る個性的な花です。
この色と模様は里山でまれに見られる、同じシンビジウム属の腐生ラン
マヤランの花とよく似ています。

ヘツカランの特筆すべき特徴は何といっても下垂性の花序。
すなわち花が垂れ下がって咲くのです。
このランは樹上着生しているので、
垂れ下がって株よりも低い位置で咲いても、何の不都合もありません。
むしろ、風に揺れながらぶら下がっている花は、
昆虫に見つけてもらいやすいかも知れませんね。

実際、開花したこのランを外に出しておくと、
ニホンミツバチがよくやってきます。
花には面白い仕掛けがあって、ミツバチが花の奥にある蜜を求め潜り込むと
ずい柱の先端にある花粉塊がスタンプのように
ミツバチの背中にぺたんと押されます。
背中に花粉を付けたミツバチが別の花に移って再び潜った際に
ランの思惑通り受粉するという筋書きです。
ヘツカランの蜜は他のシンビジウム同様、さらりとした無色透明ですが
ちょっと薄めのガムシロップのような甘さでなかなか美味、
これをいただけるのですから、蜂さんも花粉の宅配ぐらいしてあげないとね!

Hetsukaran

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鳥の季節間近

今日は環境カウンセラーの研修のため、都内出張でした。
久し振りに晴れた空のもと出掛けましたが、
夕方に真っ黒な雲がにわかに広がり、帰路の上の駅に着いた頃には
雷鳴とともに雹(ひょう)がバラバラと降りて来ました。
気温も急降下。朝は秋らしい快晴だっただけに見事に不意をつかれました。
電車が牛久に着いた頃には雨も小降りだったので
ずぶ濡れになるような目にはあいませんでしたが・・・

そんな訳で、庭の写真も一昨日のもの。
この時期には珍しいキジバトのペアでの来訪です。
キジバトは一年中庭にやって来ますが、夏から春は個別の7〜8羽が
各々の都合で一匹でいたり鉢合わせしたりですが、
これから冬に向かってはエサ場を争う小競り合いが頻繁になります。

今はまだそこら中に草の実、木の実がふんだんにあるので
平和利に事が進んでいますが
食べ尽くしてくるとあちこちで紛争が勃発します。
キジバトは体が大きいのに加え、羽音もことさらに大きいので
ばほばほとがさつな音をさせるけんかで他の鳥も迷惑そうです。

これから日を追う毎に木の葉の枚数が減り、変わって鳥が目立って来ます。
ジョウビタキも相変わらず縄張り宣言の応酬中。
さて、そろそろ望遠レンズとミルワームの準備を始めないと・・・

Kijibatopair

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最後の訪花者は?

今日もなんか思いっきりどんよりの一日でしたねえ。
午後は回復するはずだったのに、予報がはずれました。
本当は朝一番で出発して、
裏磐梯に紅葉を見に行こうと思っていたのですが
夜明け頃に目覚めるとシトシトと雨が降っていて、
ちょっと出掛けようという感じじゃなかったです。
10年ぶりの裏磐梯詣でになるはずだったのですが、残念!

庭の写真も撮れず、今日の画像は木曜日に撮ったもの。
まだまだ咲き続けている、ツリフネソウです。
早い実はもうそろそろぱちんと弾けて種を飛ばし始めましたが、
花の方もまだあと半月は見られそうです。

さて、例年より気温が高めの日が続いていますが
週間予報によれば今週の中頃には最低気温が10℃を割り込んできそうです。
ツリフネソウの花にも今はまだ専属ポリネーターの
トラマルハナバチがやって来ていますが、いずれ気温がぐっと下がると
彼等の活動は急激に弱まります。
トラマルハナバチが来なくなった後、特殊な構造のこの花の受粉を
一体誰が請け負うのだろうと思っていたのですが、
この写真でごらんの通り、訪花性アブの仲間もやって来る様です。
写真のアブは、ホソヒラタアブでしょうか。
ちゃんと止まって潜り込みました。

ヒラタアブやハナアブの仲間は、初冬の暖かい日にも見られる
割合寒さに強い昆虫です。
また、成虫越冬する生えの仲間にも、
寒い時期に僅かな花を見つけてやって来るものがいます。
彼等は、寒い眠りの時期を迎える直前まで活動し、
花暦の最後を彩るキクの仲間などにとっては
とても重要なポリネーターではないでしょうか?

Turifunehirataabu

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ボンネットバス

雨が昨日のうちに過ぎ去ったので、当初の天気予報より復調の空模様。
とはいえ、さえないどんよりの一日でした。
できればお日様が欲しかった!

というのも、今日は仕事で野外視察のワークショップ。
景観まちづくりの仕事で、市民参加の市内ツアーです。
場所は石岡市、石岡市といえば、当ブログのリンクサイト
「茨城の自然・探検隊」でおなじみのmushizukiさんのホームです。
最近の市町村合併により、筑波山の北東に広がる豊穣の盆地、
八郷町も石岡市の市域となりました。
歴史、伝統文化、自然、物産と多彩な地域資源を誇るまちです。

今回見て回ったところも、江戸時代から続く商家が軒を連ねる界隈や
筑波山麓と霞ヶ浦をつなぐ恋瀬川流域のゆったりした田園風景、
薬師古道を背負った菖蒲沢集落、壮大な屋敷林に囲まれた茅葺民家など
本当に見応えのあるスポットばかりで、
3時間余りでお腹いっぱいの景観フルコースでした。

しかも、しかも私たちを乗せてこれらの景色の中を駆け抜けたのが
写真のボンネットバス。これすごいでしょ。いや〜懐かしかった!!
このバス、昭和41年に製造されたもので、つくば市に拠点を置く
NPOバス保存会が保存管理をしておられる車両です。
カラーリングは最後の営業運行時の三重交通のもののようです。
さすがに急な上り坂は少々きついようですが、
問題なく立派に走ってくれましたよ。

バスに揺られながらまち行く人たちを眺めていたら、
ある事に気付きました。
このバス、乗っている私たちは勿論ですが、
外から見る人たちも、みんな笑顔になるんです。
最初びっくりして、すぐに笑顔になります。すごいことです!
昔乗った事のあるであろう年配の方も、殆ど初めて見たであろう子供たちも
みんなみんなボンネットバスに小さなハッピーを貰ったようです。

ボンネットバスの何がそうさせたのかは・・・おそらく
きっといくつかの要素があるんでしょうけど、
何か大事なヒントを得たかもしれないという気がしました。
まちづくりもものづくりも、根っこはその辺にあるのかな、みたいな・・・
現代のものづくりって、確かに便利にはするのだけれど
そのことで本当にみんなが笑顔になるのかどうかは
『?』ってトコありません?

「オールディーズ三丁目の夕日」を見て何かがこみ上げて来るのも
単なる懐かしさだけではない様な気がします。

Bonnettbus

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今年はビッグでほっくほく

一日よく降りました。断続的にけっこう強く降っていましたね。
気温が高く感じたのですが、最低気温が18℃、最高気温が21.5℃でした。
湿度が高くて、むしっとしたせいかもしれません。

朝のうちは小振りでしたので、ヤマノイモのむかごを収穫、
今年三回目の収穫です。
これで最後なので、ちょっと小さめですが
それでも例年のものよりは大粒です。
写真は塩ゆでにしたものです。

一回目、二回目の収穫のときはもっと大きいのが混じっていて、
最大のものは直径が43ミリありました。
今日のはただの塩ゆでですが、ほくほくした素朴な味わいがたまりません。
大きいものがとれたら、ただゆでるのではなく
食材としていろいろな料理に利用できます。

おすすめは真薯揚げ(しんじょうあげ)。
エビ、いか、ホタテなどをすり身にして卵の白身と
ゆでたむかご(ゆでて皮を剥き、緑色のヌルを洗い落としたもの)を
合わせてよく練り、一口ハンバーグ大に整形し、中央を気持ちへこませて
さっと揚げます。お好みでごぼうやにんじんを加えてもいけます。
また出来上がったたねに小さなむかごはそのまま崩さずに加え、
つぶの食感をいかしてもおつなものです。
エビはわかりやすい想像通りの味、ホタテが特に美味しいと思いました。

ところで、庭に何本もあるヤマノイモですが、
むかごはつく株とつかない株が決まっている様です。
雌雄異株の植物ですので、
むかごのできるできないもそれに関係しているのかも知れませんが
花の時期にきちんと見分けていないのではっきりわかりません。

大きいものはもう何年も経っているので、
さぞかし立派なジネンジョが埋まっているのでしょうけど
むかごが沢山出来るので毎年「これでいいや」と掘らずにいます。
案外こうして上手に芋掘りをかわされているのかも知れません。
ま、いいか、有事の際の非常食ってことで・・・(笑)

Mukagoyude

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間に合ったよ、完熟!

お天気は見事に予報通りの下り坂、夕方以降は本降りです。
それでも朝のうちは晴れ間があったので、写真は撮れました。
一日通して気温が高めです。どうやら明日もそのようです。

今日のニュースはジョウビタキの到来!
庭の木のてっぺん付近や隣家のテレビアンテナにとまって、
しきりに鳴いていました。
平年だと概ね10月27・8日に現れますから
今年は少し早い登場ですね。

以前ブログで取り上げたジョウビタキの大好物、コムラサキの実も
大部分が完熟、ちょうど食べごろになっています。
まだ充分に色付いていない枝もありますから、
しばらく食べられそうです。

注目は今年我が庭を確保する個体は?ということですが
昨冬の前半に現れたメスか、後半に入れ替わって居着いたオスか、
はたまた新たな個体がとるか・・・

縄張りが確定するまではもう暫く掛かるはず。
興味深く行方を見守ることとしましょう。

それにしても、彼等は間違いなく冬の使者、
平年より温かい日が続いていますが
それももう長くないことを告げています。
温室に保温ビニールを掛けたり、落ち葉を溜める囲いを作ったりと
いよいよ冬の準備が忙しくなってきそうです。

Komurasakimi_oct

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高倍率! -キチョウ-

今日も午前中はよく晴れたものの、午後はぼんやりして
寝ぼけた感じのお日様でした。
気温はこの時期としては高めだったでしょうか。

関東平野の当地では、紅葉こそまだまだですが
昆虫たちにとっては既に晩秋、朝晩の冷え込みが厳しくなって来ましたから
弱ったものから少しずつ一生を終える事になります。
このブログで度々紹介しているキチョウは成虫越冬をするチョウですが、
繁殖活動はいよいよ終局を迎え、
複数の雄によるメスの争奪戦が激しさを増しています。

キチョウのメスはは複数のオスと交尾するチョウですが、
交尾で受け取った精子を精子嚢にストックできる量は限られていますから
オスとしては確実に自分の子孫を残すため、
より早い段階での交尾をしたいと考えます。
その究極の方法が、蛹から羽化したばかりのメスを確保して交尾すること。
そのため、オスはメスの蛹が羽化直前になると、
蛹にはり付いてメスをリザーブしようとします。

写真にはとまっているオスが2匹、飛んでいるオスが2匹、
計4匹のオスがひとつのメスの蛹を巡って争奪戦をしている最中のカット。
じつは画面の外にもう2匹いるので、実質は6匹による争いです。
左下のオスが、羽ばたきながらメスの蛹に掴まっているのが分かりますか?

オスには、蛹の中身がメスであること、そしてその羽化が間もない事が
わかるようなのですが、どうやって知るのでしょう?
メスの蛹がフェロモンを出すのでしょうか?
蛹の羽化が近い事は、翅の模様や色がはっきりと透けて見えるので
私にもわかるのですが、それがメスであるかは分かりません。
オスの翅の裏には性斑と呼ばれるスポットがあるのですが、
蛹の翅が見えている側は表なので、これも見えないはずです。
視覚的には無理そうなので、やはりフェロモンのような
化学物質なのでしょうね。

それにしても、奪い合うオスはし烈ですが、
メスの方もしわしわの翅を伸ばす間もなく交尾を迫られる訳ですから
一息つく暇もありません!
難儀な事ですな・・・

Kichomesusoudatsujpg

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持ち家のきのこ

庭に1本だけあるクリの木の下には、
この時期落ちた栗のいがが転がっています。
草取りなどしていると時々うっかりこのいがで痛い思いをするのですが、
年末までは寄せ集めはしても捨てたりしません。

というのも、栗のいがには必ずかわいらしいキノコが生えて来るからです。
それが写真のきのこ、キュウバンタケ。
キュウバンタケの名前は、
柄の付け根に吸盤のように見える丸い部分があるためにつけられたもの。
写真をよく見ると、確かにありますね、ポチッと。
キュウバンタケはこの時期毎朝たくさん出ていますが、
日中になり気温が上がったり日が当たったりすると
いつの間にか乾いてしぼんでしまいます。

今日もカメラを持って出たのがお昼少し前でしたので
殆どのキュウバンタケはすっかりしなびていましたが、
ひとつだけ元気な一団を見つけ、撮影できました。
ふつうキュウバンタケは落ちたいがの外側に生えるのですが、
撮影したものは栗のいがの内側に収まっていたので、
直射光や乾燥から守られたのでしょう。

外向きに生えている時は特に感じませんでしたが、
こうして内側に収まっていると、妙に家族っぽく見えてしまいました。
「ひとつ屋根の下」って感じですよね。
室内の断面セットのようで、妙にジオラマっぽくも見えます。

材料が同じ栗のいがなのですから内側に生えても不思議はありませんが、
こういうのは今まであまり見た事がありませんでした。
よ〜く見るといがの割れ口の周辺部にも、吸盤状の丸ポチがあります。
ここからまだ生えて来るのでしょう。
何日かすると大家族になるのかも知れませんね。

Kyubantake

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池の露秋2008

昨夜遅く雨が来ました。未明まで時々降ったような外の濡れ方でした。
今日は晴れたのは朝のうちだけで、日中は雲りがち。
昨日と同じ様な東寄りの風が吹きましたが、気温は低くありませんでした。
夕方以降も冷え込みが弱いせいか、虫の声が息を吹き返し
いつもより気持ち賑やかです。

今日の画像は、毎月一度の池の定点撮影。
だいぶ秋が深まって来たように感じていたのですが、撮影してみると
ガマズミの赤い実が、よく膨らんで真っ赤になったのが目立つくらいで、
池の部分については先月とさほど大きくは変わらないようです。

ブッドレアはまだ咲き続けています。
先日大幅に切り戻しをしようかと思ったのですが、
まだ羽化が見られるツマグロヒョウモンにとっては
貴重な蜜源になっているようなので、もう少し先に延ばしましょう。

ジュンサイの葉が少々減ってきていますが、左側にかたまっていた
トチカガミはだいぶ衰退しました。
すでに槍の様な越冬芽を水底に落とし、今年の活動を終えています。
水中ではゼニタナゴがいよいよ産卵期のピーク。
今年は産卵行動の観察用&産卵後の貝の管理用として、
池の堤体寄りの中央付近に
ボール型のプランターに砂を入れたものを用意しました。
この中にはゼニタナゴ好みの極上ドブガイが入っています。
画像でも沈めてある煉瓦色のプランターが確認できると思います。
どうやら思惑通りここで一番大きな雄がテリトリーを張っている様子、
これから10日ほどで産卵が一気に進むと思います。

太陽の位置が低くなったため、池の奥にまで日が入る様になりました。
赤とんぼの群れが一向に現れないことだけが、いつもの秋と違いますが
きっとやって来ると信じて、もう少し待ってみたいと思います。

Ike2008roshu

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お札の図案を作る

お天気がはっきりしない上に、午後は珍しく北東の風が強目に吹きました。
これがもう少し遅い時期だったら木枯らしになりそうでしたが、
さすがにまだ紅葉もしていませんでしたので
わくら葉散らしの風でした。

今日は仕事をしています。
私の仕事は土日が休みという訳ではないので
スケジュールの組み方次第でよくある事です。

写真のこれ、実はお札に挿入する図案用イラストです。
いや、もちろん日本銀行券ではないですが・・・(笑)
つくば市内のとある地域で流通する予定の地域通貨です。
その地域には色々な、いわゆる「地域資源」があり
それらを紙幣のデザインに盛り込むために図案化しているところです。
例えば、有名な地域ブランド米や、古来より栽培される小粒なみかん、
筑波山へと続く道沿いの商家にみられる建築の「店蔵」などなど・・・

図案はお札らしいシャープさと格調を出したいので
ペンによる線画で仕上げます。
最近はデジタルな作業しかしていなかったので、
カリカリという丸ペンのタッチにわくわくしてしまいましたよ。
きめ細かく、でも縮小したときに線がつぶれない様に加減するのが
ちょっと難しいですね。

この地域通貨は、筑波大の大学院の熱心な学生さんが中心となって
企画を進めているものです。
打ち合わせの際に感じた彼の熱意は相当なもので、
「地域の良さを活かして、人と人を繋げる大切な通貨なので、それなりに
 しっかりとした重みを感じるデザインに・・・」という要望を
裏切らないものを作らねばなりません。
通貨モドキのなんちゃってにならないよう、奇をてらわず、
むしろ純粋にお札らしい顔つきにしたいと思っています。
さて、稲穂を仕上げたらデジタルベースに組み込みを始めましょう。
どんな風に仕上がるかな・・・

Micezuansenga

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軒下の住人 -キイロスズメバチ-

快晴とはいきませんでしたが、落ち着いたまずまずのお天気。
朝晩の冷え込みがあっても、日中の気温がこのくらいだと
まあ過ごしやすいというものでしょうね。今日の最高気温は21℃でした。

写真は我が家の池に面した側の軒、
左右の傾斜でわかるかと思いますが、もっとも高い部分です。
見事な球形の物体は直径約60センチ!
作ったのはキイロスズメバチさんです。

春に作り始めた頃は下向きにぶら下げた一輪挿しみたいだったのですが、
家族構成が膨らむに連れ、相次ぐリフォームの末
このようになりました。
キイロスズメバチはもっとも都市環境に適応したスズメバチといわれ、
人家の軒先やベランダに巣を作る事も珍しくありません。
こちらは御呼びでなくとも、人に近いところにいるスズメバチです。
故に刺される被害も件数としては一番多い様ですね。
本来なら駆除対象ですが、他の家に面していない側だし、
我が家は将来屋根裏部屋を作れる様な小屋組みにしてあるため、
なにしろ位置が高く、ちょっと大変だからまあいいか、てな感じで
観察対象にさせてもらっています。

意外な事に、危険を感じた事はありません。やはり高いからでしょうね。
むしろ、よそから庭に来て樹液の場所取りにやっきになっている、
スズメバチ(いわゆるオオスズメバチ)やコガタスズメバチの方が
いつも苛立った感じで怖かったです。

この巣のせいか、毎年庭の数カ所で営巣するフタモンアシナガバチが
今年は巣を作りませんでした。
キイロスズメバチは、幼虫の食料確保のため、アシナガバチの巣を
攻撃対象にしますので・・・

そんなキイロスズメバチも、スズメバチをはじめとする他の
スズメバチ類から常に巣を狙われています。
観察の結果、夏の間は一週間から10日に一度の割合で、
スズメバチの攻撃を受けていましたが、ここ半月ほどで、
攻撃の間隔が4日から5日に一度と高頻度になっています。
しかし、この巣の家族は迎撃が上手く、
途中で落城する事なくここまで立派な城を築き上げました。

こういう巣を放置しておく事にはいろいろな意見があると思いますが、
うちのような空間的な距離感がある場合は、お互い干渉せずに
無理なく共存できると感じました。
因果関係の証明は出来ませんが、今年はハンノキハムシや
ヒトリガ、クヌギカレハの大発生がありませんでした。
ある地方の農家では、スズメバチが農業害虫の天敵であることから
軒先の巣を魔除けとして大切にしているそうです。
危険害虫、農業益虫、稀少食材(幼虫)と、
これほど価値観の分かれる昆虫も珍しいと思います。
私は・・・そうですね、いろんな意味で嫌いじゃない虫です。

Kiirosuzumebachisu

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たんぽぽツリー -ヤクシソウ-

庭のあちこちに黄色い小花が咲き乱れています。
一輪一輪はタンポポのような花ですが、
すくっと立った幹のような茎から左右に枝状に分岐し、
その先端や分岐点からまとまった輪数の花を咲かせているので
全体を見るとツリー状にも見えます。

タンポポと同じキク科の野草、ヤクシソウです。
秋の里山を歩いていると見かける草ですが、
牛久では滅多に見られなくなってしまいました。

田畑の畦や林の中ではなく、この草が一番多く見られるのは
林の縁を通っている小径の道ばたです。
近年こういうところはセイタカアワダチソウの侵略を受けているため
ヤクシソウのような草が減ってしまったのかもしれません。

特に気にしなければ自然と見過ごしてしまうような花ですが
一度気になるとこの花のたわわな黄色は目に飛び込んできます。
我が家でも多くの株は庭の通路に接して生えていますが、
道を飾る様に咲く姿は嬉しい賑やかさです。

ヤクシソウは、文献によって多年草とされることがありますが、
一年草・二年草と記載されていることもあります。
我が家での観察では、一度開花した株は、翌春に芽を出す事はない様です。
しかし、夏の間に上部を刈ってしまうと、秋に花が咲かず
翌春根元から何本もの芽を伸ばし、
秋には大株になって沢山の花と咲かせます。
また、種子からの発芽が秋の場合は苗で越冬し、翌年の秋に咲きますが、
春に発芽したものは、成長が早いと
その年の秋には小さめの開花株にまで成長します。

要は、基本的には一・二年草なのですが、何らかのアクシデントで
開花できなかった場合には、地下部で越冬することもある、という
臨機応変な性質を持っている様です。

悪く言うとタンポポを粗末にしたような花ですが、
小花が数輪まとまって咲くので、かわいらしい賑やかさがあります。
ひとつの花序のまとまりには、開花中の並びの下に、
咲き終わったものが下向きに並ぶので、昨日のミゾソバとはまた違った
細工物風の雰囲気・・・そう、日本髪の左右に付ける髪飾りのような
まとまりの良いデザインに見えますね。

Yakushisou0810

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溝の秋祭り -ミゾソバ-

秋晴れ・・・予報通りの快晴でした。
とても気持ち良かったのだけれど、空気が乾いていたので唇も乾きました。
私は晩夏から秋に花粉症がひどく、原因はいくつかありそうですが、
どうもカナムグラの花粉が怪しいと思っています。
今日も沢山とんでるみたい・・・クシャンッ!!

筑波山麓すそみの田んぼから、
春にコナギとオモダカの苗をわけてもらったのですが、
その苗にはいろいろな湿生〜水生植物が紛れ込んでいて
今年は思いがけない数種類が勝手に庭の仲間に加わりました。

写真の花もそのひとつ、タデ科の湿生植物ミゾソバです。
ゲンゴロウの野外繁殖用に設けた水路で育ったもので、
たった一株ですが、たくさんの分岐した茎の先端に
爪紅を彩ったぼんぼりの様な蕾を賑やかにつけます。

このぼんぼりだけでもなかなかかわいいのですが、
そのひとつひとつが開いた姿がまたかわいらしい!
七五三の衣装をまとった女の子の髪にちょこっと付けてあげたい様な
細工物的かわいらしさです。

花のかわいらしさとは対照的に、性質はとても丈夫で旺盛、
環境への適応力も広く、他の湿生植物が消えてしまった様な環境でも
たくましく繁茂し、水面を覆い隠す様に葉を広げます。
コンクリート三面張りのような厳しい環境の水路でも
溝全体を埋め尽くすように群落をつくり、
無数の花をつける様はまるで溝の秋祭り。
「こんな場所でも花は咲く。捨てたもんじゃあないさ!」という
ザリガニたちの声が聞こえて来そうです。

Mizosoba

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和のサルビア -アキギリ-

午後から日射しが戻りましたが、洗濯物を乾かすには足りず
「明日に期待してください」という予告編程度でした。
しかし、夕日と入れ替わりに顔を出した満月は見事!
明るい月夜になりそうです。今夜はぐっと冷えるかな?

昨今のイングリッシュガーデンブームも手伝ってか、
日本には海外の魅力的な原種サルビアがいくつも導入され、
少し専門的なナーセリーであれば、
相当な種類が入手できるようになりました。
私も数種類を栽培していますが、抜けの良いコバルトやスカイブルーの
サルビア・グアラニティカ、サルビア・パテンスなど
素晴らしい種類がいくつもありますよね。

でも、我が国日本にも世界に知られた原種サルビアがあります。
それはアキギリとキバナアキギリ。
この2種は海外の原種と比べても、全く見劣りしない見事な花です。
写真はアキギリ。中部から西日本に分布していますが、
秋の野草としてよく知られたキバナアキギリより
本やウェブで姿を見ることがやや少ない様に感じます。

紫色のサルビアは海外にもありますが、アキギリの様な紫ではありません。
不思議な事に日本の原種アキギリは、やはり実に日本らしい和の紫色です。
我が家の株は長野の方から種子をいただいたもので、
濃色タイプと淡色タイプがあり、写真は濃色タイプ。
淡色タイプは藤のような白地に紫が差す感じで、これも美しいです。

サルビアといえば子供の頃から学校の花壇には付き物でしたが、
よく花を抜き取って花筒の奥にある蜜を吸ったものです。
アキギリでもやってみたら、同じ様に蜜を味わうことができました。
こぼれ種で少しずつ殖えていますが、キバナアキギリと比べると
結実率(種が出来る率)はだいぶ低い様に思います。

日本には他にも、キバナアキギリの変種、ミツバコトジソウや
アキノタムラソウ、ハルノタムラソウ、ミゾコウジュなどの
原種サルビアがあり、花は小さめですが品のある美しい草姿です。
そういえば数年前に県北部の杉林の林床で、
一面に咲くキバナアキギリの大群落を見つけました。
今頃沢山咲いているはず・・・見に行きたくなりました。

Akigiri

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晩秋の使者 -オオアオイトトンボ-

また一日ぐずぐずのどんより、午後からシトシト雨でした。
気温は20℃ですから昨日と大きく違わないのですが、
お日様が無いというのは気温以上に寒く感じます。

写真は昨日のカット。オオアオイトトンボです。
思えばブログを始めたばかりの昨年11月、
このトンボはネタとして登場していました。
その時は活動末期の状態を観察しましたが、
秋本番を迎えようとする今、
このトンボはようやく池に戻り始めたところです。

これから数週間のうちにどんどん数が増えて、
やがて交尾〜産卵行動へと移ります。
背中がメタリックグリーンの美しいトンボですが、
じっとしていると意外と目立ちません。

そうそう、話題がそれてしまいますが、
トンボと言えば例年ならこのオオアオイトトンボが現れる前に
ノシメトンボ、アキアカネ、ナツアカネが押し寄せるはずなのですが、
今年は僅かな数しかやって来ていません。
いや、見られる事は見られるのですが、少ない!こんな数じゃないはず!!
気候の不順も色々とありましたから、
遅れているのだろうとばかり思っていたのですが、
オオアオイトトンボが先に現れ始めたので少し焦っています。
気になって仲間に聞いてみると、皆異口同音に「赤とんぼが少ない」。
どうしたんでしょう?ホントに心配になって来ましたよ。

九州は佐賀の知り合いからこの夏、
赤とんぼ類が壊滅的に減っているとの報告がありました。
8月に定点で調査しているマユタテアカネが
昨年数百をカウントしていた田んぼで、軒並みゼロ行進!とのことでした。
どうやら水田内で使われ始めた農薬の影響らしいのですが、
マユタテアカネに限らず、水田や水田に併設された水路で発生するタイプの
赤とんぼはみな減っている様です。
「そっちは大丈夫か?」と訊かれ、
筑波山麓の観察では羽化までは順調に確認できていると答えましたが、
なんだか変な胸騒ぎ。遅れているだけならいいのですが・・・
異変の情報がありましたら、どうぞお寄せください。

Ooaoitotonbo

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咲き散らかる -ユウガギク-

秋晴れの行楽日和でしたねえ。
生憎私は出掛けられませんでしたが・・・
しかし夕方前の少しの時間で、
伸び放題だった栗の枝をだいぶ整理できました。
来年は多くの花と実が期待できませんが、再来年に向けての軌道修正です。

作業しながら庭のあちこちを歩き回りましたが、
どこにいっても白い野菊が足元に揺れます。
写真の花、ユウガギクです。

ユウガギクとは漢字で書くと優雅菊ではなく「柚香菊」、
ユズの香りがする菊ということですが、そうかな?
そういわれてみれば、なんとなーく僅かにそんな匂いが
しないでもないような・・・でもちょっとムリがあるような・・・
まあ、個体差ってこともあるかもしれないので、
もう少し知見を広くしてから言及することにしましょう。

ユウガギクの花はご覧の通り、スタンダードな野菊の形です。
我が家にはこの形でこの大きさの野菊が
他にもヨメナとノコンギクの2種類ありますが、この2種はユウガギクより
咲き出しが遅く、ノコンギクの一部がようやく咲き出したところです。

ユウガギクはお盆を過ぎた頃からちらほら咲き出しますが、
だんだん咲き進むにつれ、首を伸ばし他の植物に倒れ掛かったり、
地面に伏してからまた起き上がったりして、
株の根元からは見当違いのところでぱらぱら開花します。
その様子はまるでちぎった花を草むらに散らしたようで、
いつも「咲き散らかる」というフレーズが頭に浮かんできます。

言葉からすると乱雑な印象も含みますが、花が清楚なものですから
「野趣」と表現して済ませられる風情があり、気に入っています。

以前我が家を訪れた友人が、この「咲き散らかった」様子の
ユウガギクとノコンギクの叢を見て、
「陰陽師の屋敷みたい」と表現したことがありましたが、
これは我ながら言い得て妙で、庭にいただいた褒め言葉のトップランク。
陰陽師の庭、いいじゃない・・・と、
一人思い出してはニヤニヤしています。

Yuugagiku2008jpg

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秋桜といえば・・・

秋晴れだったので久し振りに愛車の掃除に時間を費やしました。
午後からワックスがけをしようと思っていたら曇り出したので
F1日本グランプリの生中継を見てからちょっと慌てて作業しましたが、
雨にはなりそうもなく、夕方には作業を終わらせる事が出来ました。
珍しく車づくしの一日でしたー。

さて、今日秋桜といえばコスモスと相場が決まっている様ですが
これはいつからなのでしょう。
私自身のもっとも古い記憶では、さだまさしさんが山口百恵さんに
楽曲を提供した、「あの名曲」からなのですが、
コスモスの渡来は明治期のことですから、
もっと古くからコスモスは秋桜なのかもしれませんね。
なにしろ文学にはとんと疎いもので、
そっちの情報は引出しがありません(笑)

確かにコスモスはピンク系の濃淡がワーッというボリュームで咲くので、
面で色彩を楽しめ、桜の様に人を集わせる力を持った花です。
実際コスモスをシンボルフラワーにしている自治体は実に多く、
またコスモスの咲く景観を売り物にした観光振興も各地で見られますよね。
コスモスを秋桜と表現する事には特に異論なしです。

しかし、コスモスは外来種ですから、野草愛しの私としては
在来の植物にも秋桜を探してしまいます。
コスモスには無い和の趣を持った秋桜はないものでしょうか?

桜のようなボリューム感はありませんが、
花の色、形、そして清楚な雰囲気と野趣を併せ持つ・・・ということで、
サクラタデなんかどうでしょう?
ピンクの濃淡ののり方や雄しべが突き出た様も、小さいながら品格があり
桜の文字を名に冠するにふさわしい花だと思うのですが・・・

写真は池の浅棚部分に植栽したサクラタデのアップ。
小さな花ですけど、なかなか可愛いでしょ。
今年はだいぶ殖え、花もあちこちに咲いています。
バックが黒いのは、別に切り抜き合成ではなくて、
我が家の外壁が、下半分だけ黒い板張りの腰壁になっているからです。
日に照らされたサクラタデはこのバックで見るのが一番美しく見え、
ちょっとお気に入りのアングルです。

Sakuratade2008

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ミニなススキ -コブナグサ-

今日の最低気温は今、日付が替わる時に出た13℃でした。
何となく西高東低で、寒気が入って来ているようですね。
低気圧の中心気圧が台風並みに低いので、
北の方では荒れているのではないかと心配です。

こちらは午後から秋晴れ、雨の余韻が湿り気となって残っていましたが、
夕方近くなるとそれが急に冷えて夕霧が出ました。
今はお月様がクリアで、気温以上に一層ひんやり感じます。

写真は4日前に紹介したコブナグサ。
穂が開きました。ミニサイズのススキみたいでしょ。
竹を細く裂いたヒゴで柄を作った線香花火のようにも見えます。
撮影するならこれもやっぱり、逆光が好きだなあ・・・

注目は柄の色、先端が緑なのに、
下に向かって赤へと変わるグラデーションが不思議ですよね。
こうして撮影したものを見ると、虹のスペクトルを見ている様です。
風がそよっと吹くたび、庭の方々でこの穂が光りながら揺れる揺れる・・・

大抵は厄介に思うイネ科の雑草ですが、
このコブナグサとケチヂミザサだけは
何となく可愛く思え、この時期までは除草していません。
しかし、いくら可愛くても種が実る前に8割程度は刈り取らないと
来年えらい事になってしまいます。
じつは去年もやりすぎたかと思うくらい刈り取ったのですが、
それでも今年のこの有様ですから・・・

雑草は強いです。
ほとんど種が落ちないうちに思いっきり刈り取ったくらいで、
折り合いをつけて翌年はまた同じ様に茂ります。
しかしこれでいいのかも知れません。
イネを食べる虫はイネ科の雑草も食べますし、
彼等がしっかり茂った畦やのり面は、
少々の乾燥にも豪雨にも崩れずに耐えます。
農業害虫の天敵を養う場にもなります。
鎌で刈り取るのは大変な苦労ですが、除草剤を使ってしまうと
いい折り合いをつける事は出来ません。
互いを活かし、リスクを分散している部分も多々あるように思います。
農家の方には叱られそうですが・・・

Kobunagusaho

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学校ビオトープ10 -アオミドロ掃除-

午前中はよく晴れました。
今日は羽生小学校ビオトープのポンプ槽と水中ポンプのオーバーホール。
好天に恵まれ、作業は首尾よくはかどりました。
久し振りの羽生小ビオトープは、水生植物が繁茂のピークを過ぎ、
ビオトープの初期につきもののアオミドロもすでに分解しかかっていました。

分解しかかったアオミドロは、白茶けた色になって
ちぎれた様に水面に浮かびます。さすがに見苦しいので
まずみんなでこのアオミドロと浮き上がって切れたセリ等のランナーを
掃除して片付けました。
作業中、アオミドロや水生植物の切れ端には、
ヤゴやタイコウチがくっ付いていて、見つけた子供たちが大はしゃぎです。

清掃作業をしながら子供たちとビオトープの様子を観察し、
生き物や水の様子を確認しました。
シオカラトンボやギンヤンマのヤゴの他、
浮葉植物の茂みにはイトトンボのヤゴも多く見られました。
この季節らしかったのは、稲刈りが済んだ田に水が無くなったため、
多くの水生昆虫が越冬準備で来訪していたこと。
コミズムシの仲間、タイコウチ、ミズカマキリ、マツモムシ、コマツモムシ、
ハイイロゲンゴロウ、ヒメゲンゴロウ・・・などなど。
特に集団で水中越冬するマツモムシとコマツモムシは大量に来ていました。

大きなヤゴは殆どギンヤンマとクロスジギンヤンマでしたが、
よく似た別のヤゴもいて、今後詳しい同定が必要です。
(おそらくミルンヤンマ?)

貧弱な苗で植えたサクラタデは今年どこまで育つかと思っていましたが、
思ったより多くの本数が花を付けていてきれいでした。
工事の都合で初期に植えた苗がダメになってしまったアサザと、
湿生植物のミズキンバイを追加植栽。また、池の周りは花と木の実で
鳥とチョウのビオトープにするため、新たにブッドレアを植えました。

夏を経過して初めて検証できた水温、日当りの条件のデータを見ると、
今後植栽計画に多少見直しが必要なことが分かりました。
およそ70センチの水深にもかかわらず、
夏場、日が当たった水面付近の水温はかなり上がる様です。
今後、浮葉植物が殖えればまた違って来るでしょうが、
浅い部分の植栽は重点的に見直してみます。

それにしても、ビオトープを作っていつも思うのは、
新たに出来た環境を目ざとく見つけてやってくる生き物たちの
逞しさと、それをつぶさに見る事が出来る楽しさ、面白さ。
一緒に作業して来た6年生たちにも、このビオトープづくりが
小学校時代のいい思い出になり、卒業してからも母校に足を運んだり、
仲間が集まるきっかけになったら、とっても素敵です。

Hanyusho081010

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見〜つけた! -アオマツムシ-

何だか久し振りに晴れた様な気がします。
やはり光と影はあった方がいいですね。
カメラを持って同じ場所を見ていても、撮りたいものが沢山。
そろそろ色付きはじめたり、実りはじめたりと今年の総決算が
間近になって来た感じです。

どんぐりはどうかな?
と見上げたミズナラの葉に、なんか面白いシルエットが・・・
これは日暮れと同時に木という木がこぞって枝に鈴を付け、
一斉に振りならしている様に鳴く虫、アオマツムシです。
その名の通りきれいなリーフグリーンの虫で、
日中は脚や触覚をお行儀よく揃えてじっとしているので、
うっかりすると視野に入っていても見逃してしまいます。

しかし、こうして見上げると
その存在は影となってしっかり映し出されています。
この虫の天敵たちは、こういうシチュエーションで
獲物を見つけることはないのでしょうか?
カマキリやカエルは基本的に動体認識で捕食行動をとりますから、
たとえ影でも動いたら認知されるかも知れません。
でもじっとしている限りは大丈夫そうですね。

もっとも手強い天敵、鳥はどうでしょうか?
鳥が影で獲物を認知するのかどうか分かりませんが、
彼等なら影でなく上からのアングルで迫る事が出来ます。
鳥はとても目がよく、また、エサを記憶認識する能力も高いので、
じっとしていても見つかれば逃れられないでしょう。
しかし、写真のアオマツムシの周囲をよく見ると、
うっすらとマントのような影が見えるのがわかりますか?
このマント、上から見てもすっぽりとアオマツムシの体を隠しています。

このレースのマントはビジョオニグモという美しい蜘蛛が
ミズナラの葉のカーブを利用し、糸で覆いを掛けた隠れ家でした。
ビジョオニグモはここを塒にし、
夜ともなると上の枝間に金色の糸で立派な網を張って暮らしていましたが
つい先日、鳥に食べられてしまったようです。
それまでは夜の枝間をパタパタと飛翔移動する際、
しばしばビジョオニグモの餌食になっていたアオマツムシですが、
主がいなくなった塒をちゃっかり自分の隠れ家にして、堂々としたもんです。
ここにいれば、鳥の目をかすめる事も出来そうですね。

Aomatsumushikage

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初めてのカメラ

今日はぐずぐずのどんより、気がめいりそうな暗さでした。
こんな日は外に写真を撮りに出られませんから・・・
というか、出る気分にもならなかったので、
前から掲載しようと思っていた古いカメラの話題を・・・

写真のカメラ、私が中学2年生の終わり頃に
生まれて初めて自分のお金で購入したカメラです。
「コニカC35 FD」、多分当時から台数は多く無かったと思います。
これのベースになったコニカC35は、国民的な大ヒットカメラでしたので、
比較的どこにでもありふれているものでした。
「じゃ〜に〜コニカ」の愛称と井上順サンのCMキャラで
お茶の間でもポピュラーな製品だったと記憶しています。
我が家でも「コニカC35」のフラッシュマチックという機種が
レジャーや催事のお伴として大活躍していましたので、
自然と触る機会も多く、ゆえに自分のカメラもその上位機種である
「FD」となった訳です。

このカメラが普通の「コニカC35」より上位である特徴は
いくつかありますが、私が一番注目した特徴はシャッター速度優先の
露出機構。この手(いわゆるバカちょん)のカメラの機能としては
珍しいものでした。なぜシャッター速度を変えられる事に拘ったかというと、
当時カメラで撮りたかったものがネイチャー以外にもうひとつ・・・
フフフ、それは街を走るスーパーカーだったのでした。
当時はすっごいブームでねぇ・・・首都高の出口で待ち伏せして、
来たヤツを驚喜しながら撮影してました。
流し取りもやりましたが、とりあえず早いシャッター速度は必須。
今でもその時代のスポーツカーにはやたら詳しかったりします。

それと、下位機種に比べ大きく明るい(F1.8!)ヘキサノンレンズ。
当時のこの手としては、これも珍しい装備で、
当時海外でも評価が高かったようです。

ネイチャーマクロに関しては、一眼レフと違い元々限界がありましたが
それでもこのカメラには面白いオプションがあり、これも魅力でした。
それが画像の左側に移っているへんてこな補助レンズです。
「AUTO-UP3」なるこのオプションはマクロ撮影用のいわゆる
クローズアップレンズですが、面白いのはレンジファインダー特有の
パララックス(視差)をカバーするために、ファインダーでも
レンズと同等のピント合わせが出来る様に工夫されていること。
まあ、とはいえ最近撮影距離がノーマルの90センチから50センチに
縮む程度のことなんですが・・・これでチョウや花を撮っていました。
このカメラを夢中で持ち歩いた期間はおよそ3年ほどでしたが、
押したシャッター数は相当なものだと思います。

このカメラ、大事にとってあるので今でもちゃんと使えますよ。
選べるのはシャッター速度だけ、というシンプルなカメラですが、
ファインダー内には応じた露出値が針で表示されますから、
撮影意図を反映するには最低限の充分さ(変な日本語?)があります。
これでちゃあんと写るんですから、大したものです。
でも、写真の本当の楽しさを教えてくれるのは、最新型よりも
案外こういう素朴なカメラかも知れません。

Konica_c35_fd

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半寄生? -コシオガマ-

今朝は霧に包まれました。
当地は毎年秋から初冬に掛けてよく濃霧になります。
そろそろそんな季節なのですね。
「朝霧が出る日は晴れる」と言われる事がありますが、
どうも必ず、という訳ではないようで、今日は曇りがちの冴えない天気。
でも、その分朝晩の冷え込みが弱く、鳴く虫も気持ち元気かな?

写真はゴマノハグサ科のコシオガマ。
シオガマギクの仲間は高山や高原、山地に多い仲間ですが、
このコシオガマは里山の草地に見られる最も身近なシオガマギク。
あ、ただ厳密にはシオガマギクの仲間とは属が違うので、
名前にシオガマと付いてますが、
植物学的には一緒にしちゃいけないのかも知れませんね。

この植物、半寄生植物なのだそうですが、どんな風に半寄生なのか
寄生する相手に好みはあるのか等については
詳しい記述がなかなか見当たらず、自分の目でも確かめて見たいのですが
それもまだ実現していません。
おそらく半寄生の実態が確認できるのは根で、
丁寧に土を洗い流してみると観察できるのではないかと思います。

この植物が庭にあると気が付いたのは一昨年。
ノシバの中から生えていました。
その年に見た株はとても小さく、花はたった2輪しか咲きませんでした。
多年草ではなく一年草ですので、種ができてくれないと後に繋がりません。
しかし幸い昨年、今年と順調に殖え、特に今年はようやく山野で見かける
大きな草姿になってくれました。
でもまだ数株なので、根の観察は来年以降にします。

写真の花は本当はまだ蕾、
咲いている花は左奥のバックでぼけている方です。
開くとゴマノハグサの仲間らしい先の割れた唇状部分が目立ちます。
コシオガマでもっとも印象的なのは
茎、葉、顎片から花まで、とにかく全草を覆う腺毛です。
こういう植物は、やはりセオリー通り逆光で撮影せねば・・・
まるでフレアがまわるように光り輝く毛は、いつ見ても美しいものですね。
大量の種子を仕込んだ果実がすくすく育っているようなので、
来年は一層の本数が期待できそうです。
そしたら、来年こそは半寄生の実態に迫ってみましょう。

Koshiogama

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さあて困った -クロアゲハ-

クロアゲハの大きな終令幼虫がこんなに集まってミーティング中です。
「さあて困った、どうするべぇか・・・」
彼等が付いている木は井戸の脇に植えたユズ。
高さが70センチほどの苗木ですが、今や葉が一枚もありません。
彼等が食べ尽くしてしまったのです。
ユズも私も困っているのですが、
やはり一番困っているのは当人たちでしょうね。
ユズはまた来年何とか出直しがききますが、幼虫たちはそうはいきません。
新鮮なユズの葉が、今すぐ必要なのです。

他にもユズの木があれば移してあげるのですが、もうありません。
ミカンやスダチなど、別の柑橘の小苗はありますが・・・
実はそれらもみ〜んなこのユズと同じ状態!(爆)

あんたらよってたかって食べ過ぎだよ!
キャパを考えなさいよキャパを・・・

イヌザンショウならちょっとやそっとで食べ尽くせないような
大きなヤツがあるのですが、柑橘同士と違って、
移した幼虫が食べてくれないことがあります。
本来イヌザンショウも食樹のひとつなのですが、はじめからでなく
途中からイヌザンショウ、というのは上手くいかない事が多い様です。
柑橘同士だと、それほど拒絶反応は出ないのですけどね。難しい・・・

しかし見たところもうそろそろ蛹化してもおかしくない体格なので
このまま蛹になってくれればよし、そうでないものはしょうがないから
イヌザンショウに移して「好き嫌い言うんじゃありませんっ!」と
一喝しておきましょう。

ちなみに、ユズを食べ尽くしたのは彼等だけでなく
既に羽化したものも含め幾多のアゲハ、クロアゲハが
立て続けに食べた結果です。ユズも受難な事よのう・・・(涙)

ジャコウアゲハなんか、凄い事やるんですよ。
彼等はウマノスズクサという有毒のつる植物を食べますが
最初の世代が終令幼虫になると、後に続く小さい幼虫や卵が付いているのに
その茎を根元から「ブチッ」と噛み切ります。
もちろん後に続く幼虫たちはほぼ壊滅!
しかし、これで数が調整され、切られたウマノスズクサも
自分が羽化して産卵する頃には再び新しい茎を伸ばしているという寸法。
ウマノスズクサもたまったもんじゃなさそうですが、
実はこうしてハードピンチされる刺激により、
地下茎のあちこちに不定芽が形成され、
結果的に翌年の茎数が増える事になるようです。

さてさて来年以降はどうしようかな。ユズにももう少し楽させたいし・・・
柑橘を増やしても、きっと怒濤のアゲハが大波になる一方でしょうから
天敵さんにも頑張ってもらわないと・・・何でも持続可能が大切です!

Kuroagehayochu

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水辺の秋色 -コブナグサ-

水生植物が大好きなオンブバッタ、
今日もオモダカの茎でマイペースな昼休みをとっています。
ふと見るとどのオンブバッタも大体同じくらいの高さで休んでいます。
彼等の昼下がりはどのような景色だろうと
水路の畔にしゃがんでファインダーを真横に向けると、
そこは一面のコブナグサが織りなす、
若草とセピアを紡いだ秋色の水辺でした。

コブナグサは我が家で一番幅をきかせているイネ科の草です。
以前住んでいた家ではメヒシバが雑草の王者でしたが、
ここでは今のところコブナグサの天下。特に水辺が好きな様ですが
畑の縁やクヌギの根元にもクッションのように繁茂しています。
普段は足元でわさわさしているだけの草ですが、
こうして横から見るとなかなか風情がありますね。
穂はようやく伸びきったところで、これから開花し、
種子が充実する頃にはススキを小さくした様な穂になります。

それにしても、穂を掲げる茎の繊細なこと!
まるで針のように細くてたおやかに揺れています。

コブナグサはそこら中に殖えてしまっているのですが、
嫌いではないので、あまり成敗せずにいます。
そのため水辺は殆どの部分で彼等が周囲を囲んでいます。
ファインダーを覗いていたら、何だかすっぽり囲まれて、
オンブバッタの気分になって来ました。
これから広がる穂も、逆光に光る姿が美しいので楽しみです。

Kobunagusashussui

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ひなたぼっこ -ツマグロヒョウモン-

度々登場しているツマグロヒョウモンですが、本当に多くなりました。
庭のあちこちでひらひら舞っているので、いや応無く目立ちます。
産卵しているもの、ブッドレアで吸蜜しているものに加え、
日中も気温の上昇が鈍いせいか、ひなたぼっこの個体も見られました。

写真もそんなまったり組の中の1個体、「つまぐろ」なメスです。
黒く塗った雨覆いパイプは温かいのでしょう。
翅を広げて気持ち良さそうです。
カメラを向けたら、小首をかしげてポーズをとってくれましたよ!
こちらもノリノリで、モデルさんのポートレートの様に
極力バックをぼかしてシャッターを押しました。
オレンジからダークブルーに向かうグラデーションが魅惑の装いです。

それにしても朝晩が冷える様になってきて、
今朝は12℃をわずかに下回りました。
日中は少し汗ばむくらいの日射しでしたが・・・
西南系のこのチョウには、そろそろ厳しい気温ですね。
どの個体も、来年に命を繋ぐため、一生懸命産卵しています。
食草のスミレには、もう既に1〜2令幼虫の姿も見られます。
やや厳冬だった昨冬も無事に乗り切ったツマグロヒョウモン、
もう自信たっぷりで最後の営みに臨みます。

Tsumagurohyomon0810

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妖艶 -ヒガンバナ-

あちこちでヒガンバナが咲いています。
田の畦や道祖神の周りに群れ咲く姿は、
秋の里山を代表する風情のひとつですね。

ヒガンバナの名所には、
川の土手や水田を取り巻く開けた環境が多い様ですが、
林下に群生する名所もいくつか知られていますよね。
ヒガンバナは、神社やお寺の境内など、
日陰が多い環境にも群生が見られます。
こういう場所は春から秋は日陰ですが、冬には木の葉が落ちたり
太陽が低い位置から差し込んだりするため、
たとえ花の時期にはまだ日陰がちでも、光合成には何ら支障が無いのです。

以前、冬の姿を紹介した時に書きましたが、
ヒガンバナは葉と花が同時に存在する事はありません。
花の時は、まるでキノコや腐生植物のように花茎だけを
直接地面から伸ばします。
葉の方は、花が終わってしばらくして地上に顔を出し、
冬の間光合成を行います。
これが出来るので他の多くの植物と競合せずに済むわけです。

畦や土手に群れ咲くヒガンバナはまさに晴れの花ですが、
群生の赤色として見るのとは異なり、
一本の花茎を近くで見つめるとまた全く違った印象ですね。
狂った様に激しく反り返った花被片から
飛び散る様に伸びる雌しべ、雄しべは花火の様な躍動感と鮮烈な色彩で、
確かに美しいのですが、個人的には可愛らしいとは感じません。
特に日陰の黒をバックにした時のヒガンバナは、
禁忌の様な妖しい美しさを感じます。
墓地によく見られる事もあって、
ヒガンバナを気味悪いと感じる人も多い様ですが、
これも分からなくは無いという気がします。
妖艶、ミステリアス、サイケデリック・・・
昆虫で言うとチョウより奇麗な蛾、みたいな感じでしょうか?

でも、好きか嫌いかと問われれば、私はヒガンバナが大好きです。
今、庭で咲いている株は、以前住んでいた家から一緒に連れて来た株です。
ここの土は栄養分に乏しいロームの赤土だったので、
しばらく本調子ではなかったのですが、今年は沢山咲いてくれました。
冬にまとまって出る深緑色の葉は、
木枯らしで落ち葉が舞って飛び回るのを防いでくれるので
意外に重宝な存在でもあります。

Higanbanahana

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鳥が嫌がる究極の姿

秋晴れでした。気持ちよいカラリとした空気にひんやりした風、
豊穣の季節真っ盛りですね。

数日前に居場所を発見し、以来ずっと気になっていた蜘蛛の写真を
ようやく撮影できました。

この蜘蛛、日中は葉の裏でじっとしているので、暗い天気だと撮れません。
名前は「鳥の糞騙し」・・・トリノフンダマシです。
何とも切ない名前ですが、名が体を表している分かりやすい例ですね。
体の大部分を占める腹部が、そう、鳥の糞の様な色と模様です。
こうして活動しているところを見ると蜘蛛に見えますが、
隠れてじっとしている時は
山吹色の美しい脚を行儀よく揃えて目立たなくしているため、
な〜るほど、一見鳥の糞に見える!

鳥は私たちと異なり、うんちとおしっこを別のものとして排泄しません。
両方まとめて、総排泄口からぽちっと出す訳です。
ですからいわゆる鳥の糞をよく見ると、おしっこが主体の白濁した部分と
食物が消化吸収された残りのうんちの部分がマーブルに混ざっています。
トリノフンダマシの腹部は、色・模様・質感と、三拍子揃って
このマーブル感がリアルに再現されています。

この扮装は当然捕食者に対する擬態。さすがに鳥も自分の糞に見えるものを
好き好んでつつく訳は無いでしょうから、
なるほど効果的かもしれません。
同じ事をやっているのがアゲハチョウの幼虫。
緑色の終令幼虫以外は、鳥の糞に擬態していると言われています。
こちらもかなり効果があるようで、逆にそれまで鳥に襲われなかったのに
最後の脱皮で緑色になったとたん、
見事に食べられてしまう事がよくあります。
何で終令幼虫まで「アレ」で行かないのかなぁ・・・

トリノフンダマシは自分の体より大きな球形の卵嚢を数個作ります。
写真の個体は一昨日すでに一個産んでいるので、(赤枠内の画像)
腹部が気持ちしわっとしています。
また上手に獲物を捕らえ、栄養を付けると卵がパンパンに成熟して、
次の卵嚢を作るはずです。

写真は今から網を張る作業を始めるところ。
夜の間に獲物を捕らえ、朝にはきれいに網を片付けて大抵同じ場所で
日中を過ごします。あと何個卵嚢を作るのか、
今後も観察してみようと思います。

Torinofundamashi

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2008・夏の総括

今日は少しばかり気温が戻ったでしょうか。
夕方には日も射して、茜色の空がきれいでした。

毎年9月が過ぎるのは早いと感じているのですが、
今年は一段と早く感じました。
例年に比べ、残暑の期間は短かった様に思います。

振り返ってみると、この夏は雨量がとても少なかったですね。
雨天の日数も非常に少なかったです。
そもそも梅雨の後半、特に7月に入ってから雨が全く降らなくなりました。
7月の雨は7日未明、27日夕方の2回だけでした。
その後また8月の17日まで全く降らなかったのですから
たまったものではありません。

気温の方は6月前半までは春からの低温傾向が続き
農作物への被害が心配されました。
その後は一転酷暑に転じ、霞ヶ浦では久々にアオコの大発生もありました。
我が家の栽培植物でも、暑さに弱いものには影響が顕著でした。

写真はブナ、鉢植えで栽培しています。
本来低地の暑さが苦手な植物ですが、鉢植えで気を使って栽培すれば
あまり大きくしない限りは枯れる事も無く作れます。
注目は葉先の様子です。
今まで毎年、夏の暑さに負けて葉先が枯れ込んでいましたが、
今年はそれが殆ど見られません。酷暑だったのに、です。
葉の付け根に出来る来年の芽(冬芽)も太く、艶があり
しっかりとしています。

どうやらブナの平地栽培では、春から初夏の新梢が伸び葉が展開する時期に
適温状態が保てて、葉の一枚一枚が充実すれば、
夏の暑さを調子よく乗り切ることができるようです。
庭では今年、カエデ類やハマナスなどでも同様の傾向が見られました。
ハマナスは開花後の受粉した実が成長する時期に低温だったせいか、
未曾有の大豊作でした。

一方、草本で暑がりなものには本当に辛い夏だった様です。
ヤマブキソウやレンゲショウマなど、山地性の植物は
早々に地上部が消えてしまいました。
確認すると来年の芽はしっかりできていたのでホッとしましたが
この傾向が毎年続くと栽培を断念しなければならないものも
いろいろ出て来そうです。
鉢植えでも、シプリペディウムがキツそうで、
何種類かは明らかに作落ちです。来年の芽は、
花が咲くかどうかギリギリの株も出てしまいました。

温暖化の影響は、単純にあったかくなるばかりではない様です。
どちらかというと、春と秋がスポイルされて、寒暖や乾湿のメリハリが
極端になって来ているのでは、と感じます。
そういえば、この夏もゲリラ豪雨なんて言葉が飛び交いましたね。
人間のせいで気象が躁鬱になってしまったのでしょうか?・・・心配。

Bunasept2008

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