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鳥が嫌がる究極の姿

秋晴れでした。気持ちよいカラリとした空気にひんやりした風、
豊穣の季節真っ盛りですね。

数日前に居場所を発見し、以来ずっと気になっていた蜘蛛の写真を
ようやく撮影できました。

この蜘蛛、日中は葉の裏でじっとしているので、暗い天気だと撮れません。
名前は「鳥の糞騙し」・・・トリノフンダマシです。
何とも切ない名前ですが、名が体を表している分かりやすい例ですね。
体の大部分を占める腹部が、そう、鳥の糞の様な色と模様です。
こうして活動しているところを見ると蜘蛛に見えますが、
隠れてじっとしている時は
山吹色の美しい脚を行儀よく揃えて目立たなくしているため、
な〜るほど、一見鳥の糞に見える!

鳥は私たちと異なり、うんちとおしっこを別のものとして排泄しません。
両方まとめて、総排泄口からぽちっと出す訳です。
ですからいわゆる鳥の糞をよく見ると、おしっこが主体の白濁した部分と
食物が消化吸収された残りのうんちの部分がマーブルに混ざっています。
トリノフンダマシの腹部は、色・模様・質感と、三拍子揃って
このマーブル感がリアルに再現されています。

この扮装は当然捕食者に対する擬態。さすがに鳥も自分の糞に見えるものを
好き好んでつつく訳は無いでしょうから、
なるほど効果的かもしれません。
同じ事をやっているのがアゲハチョウの幼虫。
緑色の終令幼虫以外は、鳥の糞に擬態していると言われています。
こちらもかなり効果があるようで、逆にそれまで鳥に襲われなかったのに
最後の脱皮で緑色になったとたん、
見事に食べられてしまう事がよくあります。
何で終令幼虫まで「アレ」で行かないのかなぁ・・・

トリノフンダマシは自分の体より大きな球形の卵嚢を数個作ります。
写真の個体は一昨日すでに一個産んでいるので、(赤枠内の画像)
腹部が気持ちしわっとしています。
また上手に獲物を捕らえ、栄養を付けると卵がパンパンに成熟して、
次の卵嚢を作るはずです。

写真は今から網を張る作業を始めるところ。
夜の間に獲物を捕らえ、朝にはきれいに網を片付けて大抵同じ場所で
日中を過ごします。あと何個卵嚢を作るのか、
今後も観察してみようと思います。

Torinofundamashi

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