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死滅北上蝶 -ウラナミシジミ-

ゆうべは随分降りましたよ。深夜には一時かなりのどしゃ降りでした。
池も水路もオーバーフローするほどの雨が降ったのは、久し振りです。
3つの低気圧が近距離で影響し合いながら通過した様ですね。
これからお天気は急速に回復しそうですが、合体してパワーアップした
東海上の低気圧に向かって冷たい北西風が吹き荒れそうです。

ところで、死滅回遊魚ってご存知ですか?
本来珊瑚礁に群れ泳ぐカラフルな熱帯〜亜熱帯の海水魚なのですが、
一部の個体が稚魚の時に北上する海流(親潮、黒潮)に流され、
日本各地の沿岸までたどり着くものの、
冬季の海水温低下で死滅してしまう魚のことです。
毎年海の中で繰り返されているちょっと悲しいお話ですが、
じつはチョウにも同じ様な事を繰り返している種類がいます。

写真のウラナミシジミがそれ。
名前の通り翅の裏側にさざ波がたった様な独特の模様があり、
後翅には細い尾状突起もついていて、丸い黒紋とともに特徴的です。

このチョウが確実に定着しているのは関東近辺だと房総半島や伊豆半島。
毎年ここからスタートし、秋までに青森から北海道南端に達します。
移動するチョウというとアサギマダラが有名ですが、
一個体が長距離を移動するアサギマダラと異なり、
ウラナミシジミでは世代交代を繰り返すリレーで北上します。
それでもこの小さなチョウが限られた期間のうちに
北海道まで辿り着くのですから大したものです。

もちろん、全部が移動するのではなく、
広がった範囲内に残る個体がいるので、
茨城辺りでは夏の後半から初冬まで目につきます。
きっと写真のチョウの親戚筋には東北地方にまで達している個体も
いるのではないでしょうかね。

ウスバキトンボというトンボが、
やはりウラナミシジミとよく似た生活史を持っています。
どちらもせっかく広がった新天地では冬を越せずに全滅してしまうのですが、
昨今の温暖化で全滅する範囲が狭まって、
少しばかりスタート地点も北にずれているかも知れませんよ。

Uranamishijimi0811

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コメント

この蝶は北海道まで来てるんですね~。
私、北海道の道南(天気のいい日は青森が見えますよ~。)に
すんでますので、来年はこの蝶を探してみようかな。
でも津軽海峡をこの蝶が渡ってくるなんてすごいですね。
ブラキストン線、該当せずですね、この蝶に関しては。
しかしなんでリレーしてまで北上してくるのかなぁ。
すごく不思議~。

投稿: こー | 2008年11月29日 (土) 06時36分

こーさんども!
私は青森の竜飛に親戚がいて、天気のいい日は道南が
見えるのですよ〜。
今度のろしでも上げ合いたいですね(笑)

道南まで辿り着くウラナミシジミは
さすがに多くはないでしょうけど、探せば見つかりますよ、きっと!
ウラナミシジミの仲間は元々熱帯・亜熱帯圏に多くて、
日本にいるヤツも
その昔リレーの末にやってきたものではないでしょうかね。
とにかく可能な限り広がりたいんだよね〜
今年ブログで話題にしたナガサキアゲハやツマグロヒョウモンも
そうしてやって来て、温暖化の現在、
茨城にも留まっているということなのでしょうね。
遺伝子の中に潜んだ逞しい部分の働きですかね〜。

投稿: ぐりお | 2008年11月29日 (土) 21時44分

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