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2008年11月

叩けば埃のひとつやふたつ・・・

今日も快晴!風が強かったので、ほわーんとはいきませんでしたが
気温は案外高くて昨日と同じ14.5℃まで上がりました。
このくらいあると風もそれほど冷たいとは感じませんね。

さっきNHKで、大台ケ原の特集をやっていましたよ。
素晴らしい影像の数々はなかなかの感動ものでした。
紀伊半島の高地という特異性なのか、本当に雨が多いところですよね。
同じ様な向きにあっても、
伊豆半島や房総半島はあそこまで多雨ではありません。

その影像の中に、ハイスピードカメラで捉えた、
ホコリタケの胞子噴出の瞬間がありました。
子実体の頂部から雨粒の落下衝撃で飛び出す胞子は、
まさに埃というか煙というか・・・見事に飛散していました。

そういえば・・・と思い出したのが、
先頃近所の小池城趾公園で撮ったホコリタケの写真。
こちらはまだ未成熟の幼菌で、頂部に埃(胞子)を出す穴があいていません。
うちの子供はこれを「おっぱいたけ」と呼んでいます。
ブログリンクにある「茨城の自然・探検隊」のmushizuki氏と
観察したのですが、彼がひとつ割って断面を見てみると、
真っ白なムースというかマシュマロというか、いかにも美味しそうでした。
実際、これぐらいのホコリタケは食べごろだそうです。

やがて子実体の成熟が進むと、中は乾燥し、
細かい粒子状の胞子が準備され、頂部に噴出口が開きます。
するとふいごの仕掛けで、雨粒の落下や獣や人が踏んづける事によって
胞子を拡散する訳です。

若くぴちぴちした食べごろの日々は過ぎ去り、
気付くと叩けば埃の出る体に・・・え?もちろんホコリタケの話ですよ。

Hokoritake

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ミズナラの紅葉

今日は日中ほんわかと温かい空気になって、
夕方も気温がすとーんと落ちる感じじゃなく、春みたいでした。
こんな日はお出かけを楽しみたいところですが、
今日はあえていつもお出かけに活躍してくれるクルマのお掃除。
これから冬になると辛いですからね〜洗車が(笑)
洗って水を拭き取って、さあいよいよワックス掛けというところで、
いきなりどしゃ降りが来ました。お日様ピッカピカなのに!!
しまいには雹まで降って来て、いやーもう参りました。
雹はすぐに止んで、何事も無かったかの様にまた穏やかに晴れて・・・
ほんの20分ほどの間の、ドラマチックなお天気でした。

写真は庭のミズナラ、どんぐりから育てた木です。
この木は毎年紅葉するのですが、年によって色が違います。
かなり黄色くなる年もあれば、茶色くなる寸前に
枝先の方だけ深紅に染まる年もあります。
今年は赤でも黄色でもなく、オレンジになりました。
今までで一番きれいだと思います。
願わくばもう少し早いと、クヌギやカシワやカエデと相まって
最高の演出になるのですけどねえ・・・
他の木はもう落葉したり、茶色くなったりしてしまいました。
コナラだけが隣で黄色くなり、まだ頑張っています。

こうして近寄ったカットだと、殆どの葉が虫食いであることが分かります。
ミズナラは、コナラやクヌギと同様、多くの昆虫が好んで利用します。
特に夏の終わりから賑やかだったアオマツムシはミズナラが大好きで、
時期にはひとつの枝に何匹も見られました。

ミズナラの美しい紅葉も、
おそらく次の木枯らしで、茶色くなって落ちてしまうでしょう。
しかし、枝には規則的に並んだアオマツムシの産卵痕、
そして葉が落ちたあとには、
翌年を約束する堅い冬芽がもうしっかり準備されています。
これから始まる寒い季節も、過ぎてしまえばあっという間なのでしょうね。

Mizunarakouyou

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死滅北上蝶 -ウラナミシジミ-

ゆうべは随分降りましたよ。深夜には一時かなりのどしゃ降りでした。
池も水路もオーバーフローするほどの雨が降ったのは、久し振りです。
3つの低気圧が近距離で影響し合いながら通過した様ですね。
これからお天気は急速に回復しそうですが、合体してパワーアップした
東海上の低気圧に向かって冷たい北西風が吹き荒れそうです。

ところで、死滅回遊魚ってご存知ですか?
本来珊瑚礁に群れ泳ぐカラフルな熱帯〜亜熱帯の海水魚なのですが、
一部の個体が稚魚の時に北上する海流(親潮、黒潮)に流され、
日本各地の沿岸までたどり着くものの、
冬季の海水温低下で死滅してしまう魚のことです。
毎年海の中で繰り返されているちょっと悲しいお話ですが、
じつはチョウにも同じ様な事を繰り返している種類がいます。

写真のウラナミシジミがそれ。
名前の通り翅の裏側にさざ波がたった様な独特の模様があり、
後翅には細い尾状突起もついていて、丸い黒紋とともに特徴的です。

このチョウが確実に定着しているのは関東近辺だと房総半島や伊豆半島。
毎年ここからスタートし、秋までに青森から北海道南端に達します。
移動するチョウというとアサギマダラが有名ですが、
一個体が長距離を移動するアサギマダラと異なり、
ウラナミシジミでは世代交代を繰り返すリレーで北上します。
それでもこの小さなチョウが限られた期間のうちに
北海道まで辿り着くのですから大したものです。

もちろん、全部が移動するのではなく、
広がった範囲内に残る個体がいるので、
茨城辺りでは夏の後半から初冬まで目につきます。
きっと写真のチョウの親戚筋には東北地方にまで達している個体も
いるのではないでしょうかね。

ウスバキトンボというトンボが、
やはりウラナミシジミとよく似た生活史を持っています。
どちらもせっかく広がった新天地では冬を越せずに全滅してしまうのですが、
昨今の温暖化で全滅する範囲が狭まって、
少しばかりスタート地点も北にずれているかも知れませんよ。

Uranamishijimi0811

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新型車両に思う

今日もどんよりの底冷え、強風カラカラの次に苦手なお天気です。
なんか血圧が上がらない感じですー(元々超低血圧なんですが・・・)
とてもカメラを持って外に出る気がしませんでした。

という訳で、写真は23日に出掛けた際に撮ったローカル線のひとコマ。
水戸と郡山を結ぶその名もズバリJR水郡線です。
久慈川に架かる鉄橋を行くのは、最近導入された新型のディーゼルカー。
山裾を背景に脚長の鉄橋を渡る場面はなかなか絵になるのですが
気になったのは車両のカラーリング。皆さんはどう思われますか?

私はう〜ん、と唸ってしまいました。
車体のデザインがシャープでクールな感じなので、
それにはいい感じでマッチしたカラーリングだと思うのですが、
中途半端にアーバンな印象で、どうも水郡線の背景にしっくり来ない・・・

近頃はローカル線、都市近郊路線にかかわらず
新規導入される車両はほぼ全てステンレス車、維持管理コスト等の関係上、
車体のベース色は自ずと銀色になることが多い様です。
それはそれで仕方ないのかも知れませんが、色のコンビネーションで
もうちょっと沿線の魅力と車両の魅力を互いに引き立て合う様な
素敵な色使いはできなかったのかなあ・・・なんて思うのです。
重ねて言いますが、別に単体で車両だけ見てる分には悪くないんですけど。

ローカル線の魅力のひとつには原風景とか、郷愁といったものに通じる
一種のレトロ感覚があると思います。
このレトロ感覚というのがなかなかくせ者で、
ジェネレーションによって微妙に変わって来るんですよねー。
でも、ディーゼルカーの走るローカル線なんてものは、
せいぜいここ40数年ぐらいの話だと思うので、
割合多くの年代が共有できるレトロ感覚じゃないでしょうか?
もちろん、最新のデザインの車両に
肌色と朱色のツートンカラーというのはないでしょうけど、
現代の中山間地域にもなじむレトロだったりローカルだったりという色も
ありそうな気がするのですよね。

ひとつヒントかなと思うのは、JR九州の車両のカラーリング。
水戸岡鋭治さんというデザイナーがプロデュースした数々の車両は
形式の新旧を問わず、なかなか味わい深い物があります。
特に「RED EXPRESS」「隼人」「ゆふいんの森」「YDC-125」などは
ビビッドな色使いが必ずしもけばけばしいだけではない事を教えてくれます。
一方、銚子電鉄や先頃廃線になってしまった鹿島鉄道など、
クラシックな色の組み合わせもやはりいいものですよねー。
ワークショップなどで景観を考えるとき、
人も重要な構成要素だという話をするのですが、
風景の中のバスや鉄道の車両も、全く同様だと思いました。

Suigunsen

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そろそろ降りるか・・・

爽やかに晴れていますが、やっぱり空気はヒンヤリ。
昨夜の通り雨のせいでしょうか。
でも、季節からするとこれぐらいで当たり前ですから
この程度で寒いというのはやめておきましょうか。
このいいお天気、今日までみたいですよ。

写真は庭のエノキです。黄色く色づいていますが、
それもそろそろおしまいの様で、少し風が吹くたびにパラパラパラ・・・
枝の込んだ部分に頭を突っ込むと、黄色い光に包まれます。
何で頭を突っ込んだかというと、奥の枝の葉の上に、ほら・・・
いるでしょ、変なヤツが。これ、ゴマダラチョウの幼虫です。
頭に一対の角があるので、なんだかナメクジみたいな形の虫ですが、
今は顔を下に向け、角が水平よりちょっと下向きになっています。
近い仲間のオオムラサキの幼虫もそっくりさんと言えるほど似ていて、
違いは背中のささくれの様な突起が角の他に4対、
対してゴマダラチョウは3対です。
この写真の個体では3対目の突起がごく小さいので
よーく見ないとわかりません。

両種が似ているのは幼虫ばかりではなく、生活史も食樹も同様なため、
平地性のゴマダラチョウとやや山地性のオオムラサキが
同じエノキで見られる場所もあります。
そんな場所は山麓部、山麓から河川沿いに連なる河畔林、または
手入れの行き届いた良好な雑木林が連続的にあるような場所で
それより山に入るとオオムラサキの、
平地よりだとゴマダラチョウの優先エリアとなるようです。

どちらも幼虫で越冬します。秋までの間にエノキの葉を食べて
15〜18ミリ程度に成長した幼虫は、エノキの落葉とともに
枝〜幹と伝って根元に降り、そこに溜まった落ち葉裏に張り付いて
春が来るのを待ちます。

写真の幼虫もそろそろ移動を開始します。
木を降りる際には、口から出した糸を木に這わせながら根元まで行き
春に再び登る際の道しるべにするのです。
それにしても、こう落葉が進むと、
幼虫が載っている葉がいつ落ちてしまうのかと心配になりますが、
そこは大丈夫!自分のいる葉っぱは、
やはり口から出した糸でしっかりと枝に固定してありました。

成長のため脱皮する時や、蛹になってぶら下がる時には
糸が大活躍しますが、それ以外にも色々な使い方があるのですね。

Gomadarachoaki

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日だまり茜 -ナツアカネ-

皆さんのところはお寒いでしょうか?
今日は西高というよりは北高、でもって東低の気圧配置。
冬型の変形版みたいな空気でした。
穏やかによく晴れたのですが、肌に当たる空気はぴんとしていましたよ。
最低気温は4℃、これはたいした冷え込みではありません。
最高気温は10.5℃、よく晴れ、風が弱かった割には上がりませんでした。

こんな日は、日だまりが恋しくなってしまいます。
日だまりは風の当たりや抜けが弱く、輻射熱が多いロケーションにできます。
こういうところが恋しいのは何も私たちだけではないようで、
里山の一角にできた日だまりには、
いろんな「生き残り組」の昆虫たちがこぞって集まって来ます。

写真は近所の谷津田のしぼれ水が流れ出す一角、
ちょうどお昼頃からいい日だまりになります。
少し眩しいくらいの水面の反射の中、一匹の茜がひなたぼっこです。
一瞬アキアカネかと思ったのですが、よく見たらナツアカネでした。
赤とんぼは割合寒さに強い頑張り屋さんで、
12月に入ってもしばしば姿を見せてくれます。
そんな場所は近くに常緑樹の混じった森があり、
厳しい寒風や霜から身を守るスペースに恵まれているため
最後の最後まで生き残る事ができるのです。

ここは22日の記事でツマグロヒョウモンを撮影した谷津の
ひとつ隣の谷津。やはり同様に混交林の斜面林に接しています。
キラキラ光っているバックの水路にはカワニナがすんでいて、
6月になるとヘイケボタルがまだ見られます。

そんな自然度の高い谷津田でも、
田んぼの耕作手法は少しずつ現代的なものに変わってきて、
冬になる前に深く耕転して、
冬の間田んぼに水面が残る部分は殆ど無くなりました。
水路やため池より水田内での繁殖を好むアキアカネ、ナツアカネ、
ノシメトンボには辛い現実です。
そういえばこの3種、何度かブログにも書いた通り、
信じられないペースで激減しているようです。

太古から続く日本人の稲作と愛すべき赤とんぼたちとの関係は
今後どうなるのでしょうね・・・

Natsuakanehidamari

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宿り木

せっかくの振替休日ですが、予報通りの残念なお天気になりました。
でも気温がそれほど低く無いので、
雨が降り出すまでは外の作業が少し進みました。

写真は昨日訪ねた大北渓谷で見つけたヤドリギです。
別にそう珍しいものでもありませんが、
茨城県内ではどこにでもあるというほど普通に見られるものではありません。
ある程度標高が高いところの方が多く見られる様に思うのですが、
県南部の筑波山周辺でも一カ所、
ほぼ平野部といっていい位の、標高の低い自生地を知っています。
その場所は水神様の小さな祠がある一角で、
寄生対象の木は大木のエノキです。

写真の場所は標高700メートル近いところで、
寄生されている木はミズナラの様ですね。
周辺には他にも何本かのミズナラにヤドリギが見られました。
葉が落ちた冬の木立で目立つせいか、
落葉樹についているイメージが強いのですが、
調べてみるとそうばかりでもない様です。

ヤドリギが冬も緑色でよく目立つのは、当然常緑だからですが、
そもそも緑色をしているという事は、自分で光合成ができる証で、
栄養の材料は宿主からちゃっかりいただきますが
あとの作業は自分で何とかしているということ。
これを半寄生植物といいます。
ススキに見られるナンバンギセルは自分では葉緑体を一切持たない
すべて他人任せの全寄生植物です。

ヤドリギは実を鳥が食べる事で種子頒布をしていますが、
ふんと一緒に地面に落ちるのでは寄生生活に入れません。
そこで、種子を強力な粘着成分で覆い、鳥の糞が枝や幹に引っ掛かった際に
そこに留まって寄生根を伸ばすという戦略をとっています。
また、この粘着成分は口に入れた段階ですでに機能するので、
鳥が種子を枝や幹に拭いつけるという行動もします。
私も友人の体験談を聞いて試したのですが、
口の中がえらいことになってしまいました。
何だか唾液に触れると一層粘つく感じで、そもそもこれじゃ飲み込めません。
しかし、冬鳥のヒレンジャクやキレンジャクは
ヤドリギの実を上手に飲み込み、糞にして出します。
ヒレンジャクとキレンジャクは
ヤドリギの分布にも大きく関係している様です。

Yadorigi

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だいぶ遅めの紅葉めぐり

いいお天気でした。日曜日がきれいに晴れるのは久し振りです。
昨夜の予報では曇りのち晴れとのことでしたが、
それよりはよかったと思います。
明日が雨とのことでしたので、これは最後とチャンスとばかりに
山に出掛けました。

常磐道を北上し、高萩から西に進路をとり山に入ります。
この辺りには花貫渓谷と花園渓谷という
2つの紅葉で知られたルートがあるのですが、
人が多いのでどちらも選ばず、その間にある大北渓谷を訪ねました。
杉の人工林が点在する以外はまだ木が若めの落葉広葉樹林が広がる中を
道と渓谷が並びつ交わりつといった感じで、気持ちの良い林道です。
あいにく紅葉はほぼ終わっていましたが、
これは春に来たらすごく素敵だろうと思われるポイントをいくつか発見!
しっかり地図にマーキングしました。

峠を超えると一旦福島県に入ります。
そこから南下して茨城県に戻るのですが、新しい展望台ができたばかりで
大混雑の袋田周辺を避け、大子町北部から今度は一旦栃木県に出て、
再び峠越えをして茨城県の常陸大宮に入るルートをとりました。
こちらは先ほどより標高が低いせいか、コナラやモミジがまだ見ごろ。
那珂川から相川に向かう頃には、陽がだいぶ傾いて来ました。

写真は城里町で撮影した本日最後にして最も感動した紅葉。
ここは仏国寺というお寺の入り口ですが、
沢にかぶさる様に数本の大きなモミジが生えています。
その中の一番ボリュームのある一本が、
今沈まんとする夕日に一瞬照らし出された様子。
大木なのでもともと枝により深紅から黄色まで
多彩なグラデーションが見られたのですが、ほんの数分間
木の上半分がほぼ真横から夕日に照らされ、黄金の様な輝きを放ちました。
木の下半分は影になるため、枝だけでなく葉もシルエットなのですが、
それがまた、ものすごい奥行きを演出して息をのむ様な豪華さでした。
もうこれ一本でお腹いっぱい!満足しましたー。(笑)

Momijibukkokuji

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たそがれヒョウモン

よく晴れましたが、北寄りの風が冷たく感じました。
でも、雲ひとつない空でした。
我が家の庭はだいぶ寂しくなりましたが、
近所の谷津田、「遠山田んぼ」では、
まだ色々な昆虫の活動が見られます。

その中でも、「おおっ!まだいたかぁ」と思わず声を上げたのが
写真のツマグロヒョウモンです。
もともと南方系の北上蝶であることは以前このブログでも書きましたが、
そんな寒がりさんがまだ頑張っていました。
タテハチョウ科の成虫越冬するものも少なくありませんが
そんなタテハチョウ科の中にあって、ヒョウモンチョウの多くは幼虫越冬、
成虫は冬を越す事なく死んでしまいます。

今までは遅く見かけてもせいぜい10月いっぱいまでだったので、
11月も下旬に入った今頃健在な姿が見られるとは思っていませんでした。
とはいえご覧の通り、翅はだいぶぼろぼろになって、
4枚すべての縁の部分がすり切れた様に欠け落ちています。
翅を覆う鱗粉もだいぶ薄くなってしまったため、
かつての鮮やかなオレンジ色の面影も失っています。
しかし、生きる気力はまだ充分みなぎっていて、
ピンと張り出した触覚がこのチョウの元気を象徴している様です。

もともとびゅんびゅん飛ぶチョウではありませんが、
それでも飛び方にはまだまだ力が感じられ、
「もう死にそうです」なんて印象は全くありませんでした。

今、このチョウが命を繋いでいられるのは、
この気温の中でも旺盛に咲いているセイタカアワダチソウの花と、
夜の冷え込みを何とかしのげる照葉樹が混じった混交斜面林のお陰です。
谷津田の複雑な地形が生み出す微気象や環境パッチは
多くの生き物たちに、最後までの秋といち早い春をもたらす様ですね。

Tsumagurotasogare

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星のアクセサリー -クサギ-

今朝は昨日以上の冷え込み(-1℃)となり、ついに霜が降りました。
牛久市でもところによっては昨日も霜が降りた様ですが、
うちでは確認できませんでした。
今朝は霜だけでなく、小さな容器には氷が・・・
昨年のノートを見ると、たまたま昨年も11月21日に初霜でした。

写真は池の北側にあるクサギです。
例年になく沢山の花が咲き、沢山のアゲハ類がやってきました。
その甲斐あってか、ちゃんと受粉したようで実の方も沢山成りました。

クサギの花は白い花ですが、遠目に見ると大抵の個体は
ピンクから薄い赤紫にも見えます。これは大きめな顎の裂片の色で、
白い花はこの顎から筒状に突き出し、その先で5裂の花弁を開きます。
顎は花が終わったあともホオズキの実の様に閉じたまま残り、
中で玉の様な実を育てます。
やがて実が熟す頃には顎もつややかな赤紫に染まり、
実の完熟とともにパッと星型に開き、宝石の様に青い実を現します。

子供の頃は、クサギなどという樹木名は知りませんでしたが、
赤い星に青い実をのせて並べだアクセサリーの様なこの実は
林縁でよく見かけたのを覚えています。

ちょっとメタリックな輝きにも見える深い青の実は、
星の飾りこそないけれど、ランタナの実とよく似ています。
そういえばどちらもクマツヅラ科の植物でした。
クマツヅラ科は元来南方系のグループですが、
クサギは短い赤紫の毛に覆われた、堅い冬芽を作って越冬します。
でも、多くの葉っぱは紅葉するでもなく、いつまでも緑を保っていて、
霜が降りるといきなり「やられた〜!」という感じでくしゅっと萎れて
バラバラと脱落します。こんなクサギの落葉を見るといつも、
「ああ、ホントはちょっと無理しているのかもなぁ・・・」と
凍てつく冬に、まだどこか馴染んでいない様に見えてなりません。

Kusagimi

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まだいたねぇ! -ナガコガネグモ-

今朝は冷え込みましたね。最低気温が0.5℃!
霜が降りたかと思いましたが、それはなかったようです。
最高気温も9.5℃、「寒中のそこそこ温かい日」ぐらいの気温でした。

写真は昨日撮影したもの、阿見町の小池城趾公園でのカットです。
こんな時期に大きなクモなどジョロウグモくらいかと思ったら、
まだ頑張っているナガコガネグモがいました。
体長3センチ近い、なかなか立派なメスでしたよ。
幸運にも、イナゴを捕らえていました。(イナゴは不運だけど・・・)

ナガコガネグモは、あまり高い位置に巣を張るクモではありません。
ジョロウグモの様に高い位置に巣を張ると、この時期であれば
カメムシの仲間、センチコガネやエンマコガネの仲間、
ハラナガツチバチ等訪花性のハチ類が掛かります。
しかし低い位置だと飛んで移動する昆虫が掛かる率は低く
大物となると成虫越冬するチョウとバッタの仲間ぐらいです。

それでもまるまる太っている様子からすると、
このメスはいいポジションに巣を張っている狩り上手なのかも知れません。
しかしさすがにもうそろそろ産卵でしょう。
今朝の厳しい冷え込みを無事にしのいだのでしょうか。
鳥に食べられず、寒さにやられず、
無事大仕事を終えるように、頑張れ〜!

Nagakoganegumo0811

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月光の下のゲッコー

今、外はもう真っ暗ですが、時折西風がざわついています。
空気も乾いて、日中は澄み切った青空でした。
雪も氷もまだですが、いよいよ冬が来たのだと感じますね。

写真は先週の金曜日に撮影したカット、
ダイニングの網戸に現れたニホンヤモリ君です。
ニホンヤモリは元来古い家屋を好むとされていますが、
ここの家を新築して2年目には確認しています。
以来毎年姿を見せてくれますが、昨年あたりから大きいのやら
ちっちゃいのやら、複数が見られる様になりました。
おそらく繁殖しているのでしょう。

ヤモリを気味の悪い生物と感じる人は少なくないと思いますが、
我が家ではたまたま家族全員がこの生き物のファンなので、
なんとなく愛されている存在です。
昆虫食なので、家に住み着く他の虫を食べて暮らしています。
結果的にゴキブリなどを食べることになり、
従来から有益動物のくくりに入れられることが多いのですが、
家屋侵入する不快生物として
害虫駆除の業者さんの駆除対象生物リストにも入ることがあり、
まあ、人間ってのは勝手なもんだと思います。
そもそもヤモリという名を漢字で当てると「守宮」となり、
これは家屋の守り神という考え方のあらわれでしょうから、
少なくとも昔は好意的な見方が一般的だったのかもしれませんね。

茨城県が独自にまとめたレッドリストでは危急種に選定されています。
私も今までは珍しいと感じていたのですが、
ここ数年でちょっと認識が変わりました。
どうも牛久市では増加傾向のような気がします。
はっきりした理由はわかりませんが、やや南方系の分布を示す様なので、
都市温暖化の影響はありそうですね。
この生物に関しては、自然度がどうのこうのということではなさそう。
東京都23区内にもかなりの数が見られますし・・・
もうひとつ考えられるのは、最近の住宅に見られる外断熱構造が
ヤモリの棲息・越冬空間を創出しているのではないかということ。
我が家も例に漏れず、壁が二重の外断熱構造です。

ところでニホンヤモリの学名はゲッコー・ヤポニクス(=Gekko japonicus)
は虫類ペットの本などでゲッコーと付いている種類はヤモリの仲間です。
今日のタイトルは、この写真を撮った時丸いお月様がきれいだったので
これを属名とひっかけた駄洒落です。
夜が少し温かかったこの日を最後に、姿を見せなくなりました。
壁の中のどこかで、長い眠りについたことと思います。
春になるまでゆっくり「おやすみなさい・・・」

Yamori2008

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池の初冬2008

午前中と夕方に晴れ間が出ましたが、午後は雲が広がりました。
明日から相当寒くなるとのことですが・・・
西日本では、一足先にそうなっているようですから、
どうやら間違いなく明日はこちらにも寒さがやって来そうです。

池の周りはあっという間に紅葉のピークが過ぎ、
クヌギはバラバラと葉を落とし始めています。
3〜4日前にいい黄色だったのですが、
お天気が悪くて撮影できませんでした。あ〜残念!

池の水面に目をやると、ジュンサイの葉が殆ど無くなっています。
手前のスイレンも新しい葉を出すのをやめ、古い葉が枯れました。
変わって水面を覆ったのは、こちらも落ち葉です。

畔のガマズミが赤い実と赤い葉で彩りを添えています。
実も完熟を示す透明がかったダークレッドになってきたので、
間もなく鳥に食べられてなくなると思います。

池の中は至って静か。
ゼニタナゴも産卵を終え、メスの産卵管はみな短く縮んでしまいました。
しかし、まだ水温はそこそこあるので、魚たちの食欲は旺盛です。
池の浅棚や流入路では今年生まれのカワニナが
1センチ以上のサイズになってきましたが、
そのサイズの殻だけのものも点在しています。
これはヘイケボタルの幼虫に食べられたもの。
ホタルも無事に世代交代が進んだ様です。

ヒヨドリがひっきりなしに訪れる様になりました。
ガマズミの実のチェックでしょうか。
朝早くにはカケスもどんぐりを拾いに現れています。
冬の訪問者では、早くもジョウビタキとアオジが来ていますが、
ジョウビタキはまだ縄張りが確定していない様です。
カワセミは来春までしばしのお別れ。

今は色付いた葉に隠れている林床が、もうじき丸見えになります。
いよいよバードウォッチングが楽しい季節になりますね。
鳥レストランの開店準備をしなくては・・・

Ike2008shotou

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落ち葉のマイマイ谷

今日は天気予報が外れたみたいです。晴れのち雨の予報でしたが
今のところきれいな夜空にお月様が輝いています。
22:30現在の気温は10.5℃、夜になって今日の最低気温を更新中です。

一昨日、昨日と生憎の空模様でしたが、残念なことに
この間にクヌギの一番きれいな黄色の時期が過ぎてしまいました。
今日はすでにだいぶ落ち葉が積もっています。

クヌギの葉は、若木だとかなりの数が枝に残って冬芽を守りますが、
木が老成するに従い、落葉する葉が多くなってきます。
我が家のクヌギも秋にこれだけ落ち葉が積もる様になりました。
少しは一人前の木に成長したということでしょうか。

写真は12日の記事で「マイマイ谷」と名付けた一角です。
ここは庭の一番北東の角にあたり、
右手前に大きく写っているクヌギより更に手前、つまりカメラの背後から
右手奥に向かってはフェンスに沿って寒風よけの常緑樹が植えてあります。
ですから右手方向に続く道沿いの部分は、庭で一年中最も暗く、
湿ったところになると同時に、最もカタツムリが目立つ部分でもあります。
ヒダリマキマイマイ、ミスジマイマイ、ヒタチマイマイといった
大型の3種が見られる他、下草のミヤコザサの周辺では
ニッポンマイマイ、ウスカワマイマイ、オナジマイマイも見られます。

画面の奥には池が広がっているのですが、よく見えませんね。
池の水面の高さと比べると、手前の谷の方が低くなっています。
庭は基本的にさくら上池に向かってすり鉢状に傾斜していて、
池に雨水が集まりやすくなっているのですが、ここだけは例外。
ゆえに雨が上がっても、最後まで湿っぽいのです。
とはいえ土地自体が丘陵の最上部なので、
それでも乾きやすい環境ではあります。
もうちょっとマイマイにとって快適なモイスチャーな環境にするためには
一層の土壌の生成が必要なようです。(あと4〜5年かな?)

Maimaidani

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初めての一眼レフ

一日シトシト雨でした。
こういう日は、お家の中でおとなしくしているのが一番です。
気温は、最低最高がそれぞれ12.5℃/15.5℃。日較差は僅か3℃。
日中はやや寒いと感じましたが、朝晩、特に夕方雨があがって以降は
温く感じます。外は霧、でも欠け始めた月がボンヤリ覗いてますから
空は晴れているのでしょう。明朝は濃霧かもしれません。

日中部屋の片付けをしていたら、
写真器材のボックスの乾燥剤が切れていることに気が付いて、
整理しながら乾燥剤を取り替えていると、
出てくる出てくる懐かしい機材の数々・・・

以前ブログで、初めてのカメラKONICA C35 FDについて書きましたが、
このKONICAを4年間使いまくった後、
私はようやく一眼レフカメラを手に入れました。
通常の写真撮影はKONICAで充分だったのですが、
この頃私は接写に凝り始めていて、既に一眼レフは必須となっていました。
高校に上がってから冬の郵便配達のアルバイトをして、
そのお金で中古のオリンパスのOM-1という小型一眼レフを購入。
本当はマクロレンズも欲しかったのですが、
いくら中古でも交換レンズまでは予算が許さず、
ボディに付属の標準レンズの前面にクローズアップレンズをつけて
マクロ撮影をしていました。
その時の購入ボディが写真の右側、シルバーのOM-1です。

メーカーと機種の選定には自分なりの熟慮がありましたが、
携行性の良さ、マクロ撮影機材の豊富さ、そして何より低めの価格設定から
オリンパスのOMシステムを選ぶのは自然な成り行きでした。
機種は当時OM-1とOM-2の2機種でしたが、天体写真を撮ってみたい
という希望もあり、機械式シャッターのOM-1に決定!
現在に至るまで長い長いOMシステムとの付き合いが始まりました。

結果的に、OM-1を選んだことは良かったと思っています。
フルマニュアルのカメラは、シャッター速度と絞りの関係を
体で覚えるには最高の教材です。露出の微妙なオーバー・アンダーも
露出計の針の僅かな傾きで覚えます。
どんな時はどのくらい針を上下に振ればよいか、
色々なケースで理解してしまえば、
こちらの意図でシャッター優先にも絞り優先にもなるのですから。
まさに「シンプルは自由」

してみると、現代のカメラは不自由でなりません。
ちょっとした調整の設定をするのに、
なぜにあんなに複雑な操作が必要なのか。
ただシャッターを押せば無難に上手く写せるカメラとは
意図して「こう写したい」と思った時に、実はとても面倒なカメラなのです。
私にとって、基本に立ち戻ることは、OM-1に立ち戻ること。
また使ってみようかな・・・

Om1

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温室の冬支度

予報通り、お天気は持ちませんでした。
午前中晴れ間が出てきた時は、ちょっと期待したのですが・・・
しかし、夕方までは気温は高かったので、日中の作業は助かりました。

今日は、温室の冬支度を進めました。
まだ夏バージョンの日除けが掛かっていましたから、
この時期の弱い陽光ではさすがのランもやや日照不足となります。
栽培しているランの殆どがパフィオペディラム、フラグミペディウム
といった弱めの光線を好む種類なので、
本当は冬場も遮光率の低い日除けがあった方がいいのでしょうが、
それはせず、変わりにサニーコートという平行チューブ構造の
透明ビニールシートを掛けます。
これだと遮光の効果は殆どありませんが、光が乱反射して
温室全体にうまくまわるため、短い日照時間を有効利用できます。
また晴れてくれれば温度も湿度も上がるため、
植物もご機嫌よく過ごすことが出来ます。

写真は先月から咲き始めたフラグミペディウム・アマゾニカム。
(=Phragmipedium amazonicum)
以前もブログに登場していますが、ぐっと大株になり、
今年は花茎を6本も上げました。
写真に見えてるのと反対側にあと4本出ていて、現在9輪咲いています。
写真の4輪は、左上が開いたばかりのもの、右下がそろそろ咲き終わりです。
このランは花茎の下の方から一輪ずつ咲き進みますが
次の花と交代する数日間だけ、ひとつの花茎に2輪開いた状態になります。

これからの季節、冬咲きのランが次々に蕾を上げますが、
暫くはフラグミペディウムで賑やかになりそうです。
次のフラグミは、予定よりかなりゆっくり蕾をふくらませている
ベッセエかな?

Amazomicum0811

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色付きはじめました

穏やかな小春日和でした。
風が無いので昨日より一層温く感じられました。
もう1〜2日続いて欲しいのですが、今日までみたいですね。

我が家の遅い紅葉もようやく始まりました。
写真は左の赤がエンコウカエデ、右の黄色がエノキです。
今日はバックの空も真っ青で、葉の彩りを引き立ててくれました。
この2本は紅葉・黄葉狙いでわざと隣り合わせに植えたのですが、
エンコウカエデがちゃんと色付いてくれたのは今年が初めてです。
カエデの仲間は他にも何本かありますが、今のところ個々の事情で
きれいな、もしくは狙い通りの色になってくれていません。

コハウチワカエデは当地の夏が暑すぎるのか、夏に葉先が枯れ込み
紅葉の時季まで葉がきれいに持たないし、
黄色をアテにして植えたイタヤカエデは見事に紅葉してしまいました。
うまくいかないな・・・(笑)

しかし、個人的にはコナラやクヌギが一瞬見せる黄葉が大好きです。
少しキャラメル掛かった黄色の・・・
いわゆるオーカーイエローっていうんでしょうか、
雑木林全体がひとつになって歌うようなあの温かい黄色はいいですね。
庭のクヌギももうすぐオーカーイエローです。
それが過ぎると落ち葉の洪水、かき集めてお芋焼くのが楽しみ〜(笑)

Enkoukouyou

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最期のまどろみ

やっと晴れました。気持ちのいい快晴!
晴れたのは6日以来、実に一週間ぶりです。
風はありましたが冷たくない風で、最低気温は7.5℃、
最高気温は17℃まで上がりました。

それでも晩秋から初冬へと季節が移ろう中、
庭を見渡すと毎日、何かしら命のドラマに出くわします。
写真はオオアオイトトンボ。
晩秋の池畔をにぎわしたこのトンボも、
ようやく一代の大仕事を終えました。
今は水辺の石の上で、アシカキの枯れ茎につかまって最期のまどろみです。

よく見るともはや脚でつかまることは叶わず、口で茎をくわえ、
かろうじて体を固定しています。
おそらく次に風が強く吹いたら、
石の上から水面に転がり落ちてしまうでしょう。
そうして生まれた水に戻った体はやがて分解され、めぐりめぐって
次代のヤゴの糧になるのかもしれません。

初夏にこの池で羽化したオオアオイトトンボは、
夏から秋に掛けてのやや長い間、池から離れて暮らします。
そして無事に夏を乗り越え、この池に戻って来ることができた者だけが
この池に子孫を残し、この池の水に還ることが許されます。

今尽きようとしている命を前に多くを語るのも無粋でしょうが
お疲れさまと一言申し上げましょう。
達成の末に得た今の心地よいまどろみが、せめてあと数時間
日暮れまで続くように祈ります。今夜の最高に美しい満月、
お土産に持って行ってくださいませ。

Ooaoitosaigo

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庭の蝸牛1 -ニッポンマイマイ-

三日目のどんよりは、午後からシトシト雨になりました。
明日は晴れるそうで・・・期待してます(笑)
でも今日は、低めの気温は相変わらずながら
昨日、一昨日ほどの冷え込みではなかったですね。

今朝、庭の北東角の笹刈りをしていたら、アズマネザサに覆われて
すっかり隠れてしまった地面の上に、沢山のカタツムリの殻を見つけました。
生きているものは見当たりません。すべて殻だけでした。
殻は表面の殻皮がとれて真っ白な石灰質だけになったものから
殻の模様がはっきり残る状態の良いものまで様々です。
写真は状態の良いもので、ちょっと大きめのものです。

このカタツムリの種類はニッポンマイマイ。
他のカタツムリに較べ、殻に高さがあり
おむすび型に盛り上がっているのが特徴です。
左のものと右のものではちょっとプロポーションが違って見えますが、
これは個性。ちなみに、殻の色も違いますよね。
標準的なタイプは左の方です。右は全体にキャラメル色掛かった固体で
こういう固体は本体(軟体部)もほぼ真っ黒、ニッポンマイマイは
殻が薄くて軟体部の色が透けて見えるので、
右のタイプが生きている時は殻も真っ黒に見えます。
左のタイプでは、軟体部はごく薄く黒味がかった褐色で
殻からでない部分の軟体は黒っぽいマダラがあるため、
殻もそれが透けてまだら模様に見えます。

ニッポンマイマイは、この辺だと雑木林や草むらで見られる普通種ですが
庭ではごくたまにしか見かけなかったので、
沢山の殻が一カ所で見つかったのには少々驚きました。
「こんな一角でわいわいやってたんだな・・・」
そういえば、雑木林などでも全体でまんべんなく見られるというよりは
割と狭い範囲で多くの固体を見かけます。
そういう暮らし方が何か都合がいいのでしょうか?

何にせよ、カタツムリが好きな私にとっては
庭の一角でニッポンマイマイが殖えているというのは、嬉しい話です。
その一角はヒダリマキマイマイやミスジマイマイなど、他のカタツムリも
時折現れるので、「マイマイ谷」と名付けることにしましょう。
来年の春以降は、このマイマイ谷を少し気にして覗いてみたいと思います。

Nipponmaimaikara

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産卵間近 -ジョロウグモ-

いやぁ、今日も寒かったですねー。
最高気温は13℃、12月上旬並みとのことですが、
冷たい北風のせいで体感気温はもっと低かったです。
これはひょっとすると木枯らし1号かな?とも思ったのですが
木枯らし1号には「西北西から北の風」という条件があるんだとか、
今日の風は概ね北北東なので、違いますねえ。
庭の木の葉がバラバラと落ち始め、風が強く吹くたび
庭の見通しがよくなります(笑)

こちらは肩をすぼめてとっとと家の中に入りましたが、
逃げられないジョロウグモは辛そうです。
写真は昨日撮ったカット。
大きな巣の真ん中で頑張っているメスですが、お腹が大きいですね。
このお腹には、栄養をたんとつけて成熟した卵が
ぎっしり詰まっているのでしょう。

お腹と言えば、クモは節足動物ですが、腹部の構造においては
ダニと並んでとても特異なところがあります。
節足動物のくせに腹部に節がないのです。
クモの腹部は収縮性のある皮膚のような構造で、ここだけは
節で形作られた他の部分と違い、脱皮の制限を受けずに成長できます。
ですから沢山の獲物を捕らえ、沢山の栄養を摂取したメスは
より沢山の卵を産むことが出来ます。

エビやカニは、クモよりも遥かに多い卵を産みますが、
多くの種類では、生まれた時の姿が親と大きく異なるプランクトン。
浮遊生活の中で変態し淘汰され、やがて少数がエビやカニになります。
つまり、はじめ小さいけれど膨大な数が生まれるのです。
クモはふ化した時点で既に親と同じ姿をしています。
陸上生活では、微小なプランクトンになれませんので・・・
そのかわりエビやカニの様な数は用意できません。
クモのお腹は、それでもサクセスしたメスには、
それに応じた卵の数が用意できる様に進化した結果なのかも知れません。

クモも昔はお腹に節があったようで、そんな名残りを残したクモもいます。
(キムラグモなど)また、サソリやサソリモドキ、ヒヨケムシなども
節はあるけれど節間の膜状の部分が発達していて、
どちらかというとぶにょっとした腹部です。
彼等も、陸上で少しでも多くの卵が産める様に進化した、
栄養摂取状況にフレキシブルに対応できる、という方向なのかも・・・

それにしてもこの冬は寒くなるのが早いので、あまり欲張らずに
体が動くうちにしっかり産卵した方がいいと思うぞー!

Jorougomo0811

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青いメス -ヤマトシジミ-

今日もお日様がほとんど隠れっぱなしで、底冷えがしました。
写真は午前中にわずかな時間のぞいた晴れ間に撮ったものです。

庭の片隅をちょろちょろ飛んでいたヤマトシジミ。
オスは青い翅、メスは黒い翅をしたとても小さなシジミチョウですが
食草のカタバミがあれば、どこででも見られる身近なチョウです。

写真の個体は翅が青いのでオス・・・といいたいところですが実はメス。
普段は翅が黒いメスですが、春先と晩秋の時期に現れるメスは
翅に青い鱗粉を持っています。低温期型と呼ばれます。
青いといっても、オスの青にくらべると、やや縁の黒い部分が太く、
青い鱗粉も薄化粧のようにうっすらのっている感じです。

低温期型は通常一年のはじめと終わりに現れるタイプ。
つまり今年はこれで打ち止め。このメスが産んだ卵から産まれる幼虫が
越冬して来年に繋がります。
ヤマトシジミは春から秋の間に、5回から6回の世代交代をします。
この世代交代の早さは、やはり身近なベニシジミと並んで
日本のチョウの中でもトップクラスのスピードで、
南西諸島では途切れることなく一年中世代交代を繰り返します。
小さな体に似合わず、なかなか逞しい生き様ですね。

この時期に庭の雑草除去をする際は、
カタバミを除去の対象からはずします。
来年に命を繋ぐヤマトシジミの小さな幼虫が、
きっとくっ付いているはずですので・・・

Yamatosijimi5ka

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国民文化祭

Kokubunsai0

昨日も今日もどんよりのお天気で残念でした。
このところどうも週末のお天気がよろしくないですね。
不景気の折、行楽動向に水を刺し、甚だ逆風です。
私も今週は山行きしたかったのですが、
暗い鼠色の空を見上げ、さすがにやめときました。

しかし、ここ茨城は、今年の国民文化祭の開催地になっており、
その会場のひとつが、我が家の近所の「旧女化分教場」でしたので
これは是非行って見るしかないと、カメラを担いで出掛けました。
会場には屋外展示として薪と積んで築かれた大きな作品が置かれ・・・
というより連なっていて、もはやランドスケープ作品といえる
スケールの大きな空間演出を体験できました。
ただ、お天気が悪かったのでどうも体の感覚が鈍く、
晴れていたらもっと感じるものがあっただろうにと残念!

旧分教場の校舎内にも展示がありましたが、
こちらは充分に堪能することが出来ました。
右下の写真の中央に宙に浮いた様に横たわるオブジェは
「Tea Time」という作品ですが、素材は紅茶のティーバッグです。
一見棺の様にも、山並みや雲の様にも見える不思議なオブジェでしたよ。

ロケーションも作品も、バックグランドに「木の素材感」を
強く意識させられました。木の持つ温かくて有機的な雰囲気は
人が集い、繋がる場にふさわしい魅力を放ち、屋外の展示も屋内の展示も
旧分教場の建物や女化地区の景観と融け合っているところが
とても素敵でした。

繰り返しますが、さわやかに晴れて光と影が伴えば、
もっともっと素敵だったろうと思うと、お天気だけが本当に残念でした。

Kokubunsai1

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はやにえ

モズの高い声がよく聞かれる季節になりましたが、
モズといえばもうひとつ有名なのが独特の保存食「はやにえ」。
でも、本当に保存食として活用されているかは「?」な部分も
あるようで、大抵はいつまでたっても消費されず、
木の枝のミイラアートになってしまうみたいです。

庭で見つけた写真のはやにえも、すでにパリッパリに乾いてしまって、
何だか今後も、哀れな姿を晒し続けそうな気がします。
刺された獲物はサトクダマキモドキ、
樹上性のやや大きなキリギリスの仲間です。
私が気付いたのが二週間ほど前で、その時既に今の状態に近かったので
作られたのは10月の初旬頃じゃないかと思います。
刺してある植物はクサボケ、枝の鋭い刺を上手に利用しています。

はやにえにされる獲物は実にさまざまで、
昆虫や両生類、は虫類が割合よく見つかりますが、
時には小鳥やネズミが刺さっている事もある様ですね。
大きな獲物の方が後で食べに来る率が高いという説もあるらしいです。

刺し方もさまざまで、特に決まった法則はない様に思います。
よく見るカナヘビのはやにえでも、頭のあたりを刺すこともあれば
お腹を刺している場合もあって、方向もまちまち、
しかしカナヘビの場合、多くが体を変によじった感じで乾涸びていて
一層哀れに見えます。
写真のはやにえはまだかっこ良く作られた方ではないでしょうか。
まあ、はやにえにされた本人としたら、
とてもそんな問題ではないでしょうけど(笑)

私は、「食べる」目的以外で他の生物を殺すのは、
人間の特質だと思っていたのですが、こういう例外も稀にありますね。
カケスやネズミが確保した木の実の一部をを忘れてしまうことによって、
森を作る木が芽生えるというシステムになっているようですが、
忘れられたはやにえにも何か秘密の使命があるのでしょうか。

あるんでしょうね。でなかったら・・・ちょっと可哀想すぎですもの。

Hayaniekudamaki

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黒いけど終令 -キアゲハ-

今日は予報が良い方にはずれました。
雨は朝のうちまでで、以降は曇りかと諦めていたのですが、
昼過ぎから夕方まで結局ほぼ晴れてくれました。
気温も上がり、久し振りに日陰でも空気が温く感じられました。
でも今日は立冬なんですよね。つまり「小春日和」だった訳です。

人生(?)を諦めかけていた虫たちもにわかに復活、
明るいうちから庭のあちこちでカネタタキが「チン・チン・チン・・・」
今はそれにアオマツムシとコオロギ類も加わって、
互いの無事を確かめ合っているようです。

写真はキアゲハの幼虫、立派な終令幼虫なんですが、
ずいぶん黒い個体です。他にも数匹いるのですが、みな同様に黒い・・・
キアゲハの幼虫は他のアゲハ類と同様、終令以外は黒っぽくて、
終令では黄緑色がベースになるのですが、これはどうしたことでしょう。

そういえば、ナガサキアゲハは蛹のときの気温が
羽化した成虫の翅の色を左右するとか・・・南方系のナガサキアゲハは
南に行くほど白っぽい翅になって行きます。
ここ数年で当地でも定着発生が見られる様になりましたが、
当地で見られる個体は後翅の白紋が小さめで、黒の面積が多い個体ばかり。
黒という色の持つ集熱性のため、暑い地方ほど白くなって
高温に適応するというのです。
チョウって、そういう機敏な環境適応性を示すものもいるんですね〜。

待て待て、ということは、これも低温期に見られる適応なのでしょうか?
ナガサキアゲハのそれとは逆に、黒くなって体温の確保に努めていると。
ちゃんと調べてみないと検証できませんが、可能性はあるかもです。
来年の高温期に、低温条件で飼育してみると
わかるのかもしれませんね。ちょっと面白そう・・・

同じくらいやってみたいのが、ナガサキアゲハの幼虫〜蛹の高温飼育。
果たして白い成虫は羽化するのか?興味あるなあ・・・
自由研究ってことで、子供にやらせたりして(笑)

Kiagehayochu

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学校ビオトープ11 -校外学習-

穏やかに晴れました。朝は少々冷え込みましたが(5℃)
日中は空気もふわっとした温かさになり、最高気温は19℃でした。
夕方になっても冷え込みが鈍く、17:00でまだ16°ありました。

今日は行方市羽生小学校の5・6年生が
校外学習で牛久市の自然観察施設「牛久自然観察の森」にやって来ました。
私はいつも羽生小学校に出掛けて行きますが、
向こうからやってきたのは初めてで、当然殆どの子供たちが
初めての牛久訪問ということになります。

「どう、牛久は遠かった?」
「うん。ん?う〜ん、まあまあかな」とのことですが、
子供の感覚からすると結構離れているかも知れません。
牛久の印象を訊くと、
「けっこーイナカ」「いや、街おっきいよ」「プチ都会入ってる」だそうで
ま、この辺は大体住んでる立場から見てもても同感でしょうか(笑)

中に「なんか狭い」といった子供がいました。
この狭いはもちろん市域のことではなく、景観の印象です。
確かにそうかも知れません。
細かく丘陵と谷津が入り組んだ牛久の景観は
校舎の眼下に広がる霞ヶ浦と広い空を目の当たりにする
羽生小のダイナミックな景観とくらべると、
小刻みなピッチで里山や街並が連なっていて、
あまり広さは感じないかも・・・

自然観察の森ではレンジャーの方がバッチリガイドして下さるので、
今日は付き添いモードでゆっくり同行させてもらいました。
自然観察のための専用施設ですから、一見羽生と同じ様な森を歩いても
見所がぐっと凝縮されているため、より多くの発見があります。
案外子供たちを惹きつけていたのは、
園路に落ちて散らばる複数の種類のどんぐり。
シラカシ、アラカシ、クヌギ、コナラ・・・
みんな習性の様につい拾い集めてしまいます。

これだけは見ておいて!というところが
一番奥のゾーン「コブナの流れ」の澄んだ水と底の泥の様子。
水の中に供給される栄養分と、それを分解する微生物を含んだ底泥が
ちょうどよいバランスで釣り合っているので、COD値は高くても
水は澄んでいて多くの生き物を育みます。
この底泥ができるまでにはどうしても一定の時間が必要なので、
それまでは水に溶出した栄養分で爆発的にアオミドロが出てしまいます。
安定した底泥はふわふわしていて、手ですくえないほど軽く浮き上がって
水を濁しますが、不思議と沈殿するのも早く、
水はすぐに透明度を取り戻します。
水質を安定させる不思議な泥パワー、
ビオトープにも早くできるといいですね。

Hanyukansatsunomori

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実成り良好 -ガマズミ-

朝晩が冷えるようになって来ると、木の実の熟し方も一層進みますが
庭で最も目立つのはやはりこのガマズミの赤い実。
真っ赤な実はひとつひとつがつやつやのパンパン!
切り花の材料にはちょうど良い頃合いです。

それでも鳥たちはまだ食べません。
本当に美味しくなるまでもう少し時間が掛かる事を
彼等はちゃんと知っているからです。
みなガマズミを横目で見ながら、
コムラサキやイヌザンショウの実を食べてゆきます。

庭にあるガマズミは全部で3本。どれも少しずつ個性があります。
写真の木は北東寄りにある古い木で、
最近中央の幹が枯れてしまい、去年から伸び始めた多くのひこばえに
たわわに実がなりました。
この木は花序のひとつひとつがややコンパクトなため
実の一塊も小さめなのですが、そのかわり塊の数は多い様です。

実はここまで赤く丸くなっているのに、
葉っぱが夏の頃とそう変わらない緑色をしている、というのも
この木の個性です。
関係あるのかどうかは不明ですが、この木の根元には
コムラサキシメジの「シロ」が大きくまわっていて
毎年沢山の本数が生えて来ます。

他の2本も今年は実成り良好、やはり真っ赤になっています。
初夏の開花時にせっせと花を訪れたハナムグリやベニカミキリたちが
いい仕事をした結果でしょう。

霜の便りが届く頃には、赤い実は少し透明なワインレッドが掛かり
今よりずっとジューシーになります。
鳥たちが楽しみに待っている「その時」です。

Gamazumiaobami

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「パンッ!」 -コウヤボウキ-

連休明けたら穏やかに晴れちゃって・・・
昨日と取り替えっこしたいお天気でした。

今年は庭の秋の花が不作気味で、ノコンギクもフジバカマも
輪数が少ないのですが(この2種は夏場の剪定の時期が遅かったためです)
写真の花、コウヤボウキ(キク科)だけは沢山咲いてくれました。
ごく淡いサーモンピンクをにじませた花は目立つものではありませんが、
木陰に揺れる様子が優しげで、お気に入りの一品です。

遠目で見るとアザミなどとさして変わらぬ形に見えますが、
よく見るとまっすぐ突き出た花柱と
くるりんと紙テープみたいにカールした花弁が、
共に放射状に束ねられたデザインはなかなか面白いものです。
まるで手持ちのクラッカーを「パンッ」とやった直後みたい。

花に対して極細に見える茎は案外しっかりしていて、
名の由来は高野山でこれを用いて箒をこしらえたことから付いたもの、
こう見えても草ではなく、立派な木本です。
キク科の木本なんて、珍しいですね。

我が家の株も少々古い大株で、冬の枯れた様子は
地面から箒が生えた様です。
花が終わると、やがてタンポポの様な綿毛が現れます。
これもまたかわいいのですが、ちょうど木枯らしぴゅうぴゅうの時期なので
すぐに飛ばされてしまい、いつもなかなか写真が撮れません。
今年は注意深く経過を見て、写真をブログに掲載したいと思います。

Kouyabouki08

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期待の「謎のロゼット」

連休の最後はどんよりの一日となりました。
それでも午前中はそこそこの気温でしたが、
午後になってどんどん冷え込んできた感じです。

写真は昨日のもの。
排水路の際にある湿地ですが、写っている植物の名前がわかりません。
秋の初めに芽生えたらしく、
地に伏せたロゼット状に順次葉を伸ばしています。

葉の形で判断するに、おそらくはキク科、ひょっとするとアブラナ科?
しかしこの辺にあったアブラナ科はスカシタゴボウだけ、
しかもそれはすぐ近くにそれと分かる苗が別途存在しています。
ハルジオン?ヒメジョオン?・・・いや、パッと見は似ていますが
葉の質が全然違う、この葉は案外パリッと腰があって硬質ですし、
表面に光沢があって毛のようなものは見当たりません。

ついこの間までここに生えていたのはコブナグサとヒメクグですが
到底そんなものとは違うし・・・それ以前、そう、
春にここに生えていたのはコオニタビラコです。
するとこれは、あの春の七草のナンバー5「ホトケノザ」である
コオニタビラコなのでしょうか?

にしてはあまりに葉の形が違いすぎます。
コオニタビラコの葉にはタンポポのような小葉がありますが、
このロゼットには先端の葉に続く様に付け根に向かって付く
ひれ状の小葉が全く見当たりません。
しかも先端のへら状の部分には丸い鋸歯があって、
見慣れたコオニタビラコの葉とはまるで違います。
唯一共通するのは光沢のある葉質ぐらいでしょうか。

いかにも怪しいなと思うのが生え方。
ちょうど春にコオニタビラコの大株が3つあった周囲に、
円を描くようにこのロゼットが生えているのです。
これがコオニタビラコのロゼットということなら、
ぴったりの位置ですが・・・あまりにも見てくれが違うなあ。

いろんなサイトや文献を調べたのですが、意外な事に
秋に発芽したばかりのコオニタビラコの苗の写真は
ひとつも見つかりませんでした。
もし、どなたかお分かりになったら教えてください。
これ、コオニタビラコなんでしょーか!?
だったらかなり殖えたという事だから、とっても嬉しいのですけど・・・

■追記:↑とか書いてしまいましたが、実際のところ、このロゼットは
    ゴマノハグサ科のムラサキサギゴケであることが後日判明し
    ました。本物のコオニタビラコのロゼットは2009年12月22
    日の記事でアップしましたので、訂正の追記とさせていただき
    ます。申し訳ありませんでした。

Koonitabirakokana

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桜餅の匂い? -フジバカマ-

今日は快晴とはいきませんでしたが、
日中は気温が上がったのでまったりできた一日でした。
本当は紅葉でも見に・・・とも思ったのですが、
片付けなければならない事があれこれあったのでやめておきました。

そのあれこれのひとつが、温室の保温対策。
夜間の冷え込みが本格化しはじめたので、
昨夜から温室のヒーターをONしました。例年よりいささか早めです。
このヒーターの熱を最大限生かすため、保温対策は必須です。
といっても具体的に何か作業が出来た訳ではなく、
ガラス表面に張った保温シートの張り替えやら、
寒冷紗と交代して外からかぶせる保温ビニールの計画を立てました。
ガラスの断熱加工は3年ぶりで、加温コストを削減するため
今年は避けられない工事、ちょっと大変です(笑)

クヌギとコナラの下枝整理もやりました。
樹木も少しずつ大きくなって来たため、
樹の光合成は上の方の枝葉でやってもらうとして、
樹下はなるべく明るい林床になるよう、枝の無い「空間」にします。
今、クヌギやコナラの樹高は6メートルあまり。
そろそろ地面から2メートル程度の高さまでは
枝の無い空間を設ける事が出来ます。

枝切り鋸で大きめの横枝をばさばさ落としていると
どこからともなくいい香りが・・・「桜餅? あ、まずいぞ!」
ふと枝が落ちた先を見るとフジバカマの一角、
可哀想に、満開の数本が根元から折れてしまいました。
申し訳ないので室内に生けることにしましょう。

ところでみなさんご存知ですか?
フジバカマに、桜餅みたいな独特の芳香があること。
私、この匂いが大好きなんです。
草体に含まれる、クマリンという物質によるものだそうですが、
何とも品のある、清々しい芳香です。
この芳香はドライにしても残るので、咲き終わって枯れたものを束にして
陰干ししておき、入浴の際に浴槽の上あたりに吊るすと
ちょっとしたアロマバスが楽しめます。

花もそれ自体は派手さのかけらもありませんが、
他の野草を上手く合わせるととてもいい雰囲気を醸し出します。
とても丈夫でよく殖える植物なので
切り花用に、毎年ちょっと多めに咲かせます。
そういえば渡り蝶のアサギマダラはこの花が好きで、
この時期に一度現れるのですが、今年は夏に現れたきりです。
フジバカマとアサギマダラも実にいい取り合わせなので、
楽しみにしていたのですが・・・また来年に期待ですね。

Fujibakama

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晩秋の木漏れ日

一日晴れてくれました。気温も充分上がりましたが、
北風がざわついたので、「うららか〜」という感じじゃなかったです。

この時期痛感するのが、光の弱さ。
特に夕暮れの早い事といったら・・・(今日の日没は16時46分)

一年で一番昼間が短く、夜が長いのが冬至ですが、
夕暮れ・・・つまり日没の時刻に着目すると、
冬至よりも二週間ほど手前の12月4日から7日あたりが最も早く
当地(牛久市=東経140° 北緯35°37′)だと16時28分です。
冬至(12月21日)の頃はというと16時32分ですから、
すでに4分も日がのびている訳ですね。

そのかわり、朝の日の出は冬至で6時44分、大晦日が6時47分、
つまり冬至を過ぎても遅くなり続け、
最も遅いのは年が明けて1月1日から14日の二週間にわたる6時48分です。
ちなみに1月14日の日没は16時51分ですから、
なんと今日と較べても5分遅い!
大寒を前にしてなおこの時期が「光の春のはじまり」と言われる所以です。

自然のあれこれを見ていると、この手の情報は結構役に立つので
年に何度かチェックさせてもらうのですが、
この情報を提供してくださるのが「海上保安庁マリンレジャー」のサイト。
トップページから「日・月出入」に進むと居住地域の北緯・東経を
入力して計算してくれるサービスがあります。
みなさんもお住まいの地域の北緯・東経がわかれば正確な日出・日没の
時刻が分かります。(お近くの都市名を選んで見る事もできます)
アドレスは↓の通りです。
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/JODC/marine/leisure.htm

でもって今日の画像は、今を盛りと咲き誇る庭のノコンギク。
もう日が傾いた頃、木漏れ日があたる数輪を撮りました。
なんかさみし〜(笑)

このノコンギク、クヌギの根元に群落を作っているのですが、
ついこの間までは上を覆うクヌギの木漏れ日だったのに
お日様が低いコースを通るので、
隣のミズナラの木漏れ日で咲く様になりました。
秋深しです。

ここ数日の冷え込みでコオロギとアオマツムシも
殆ど声を出さなくなりました。
日中気温が少し上がると、生き残った数匹がひそやかな声で
子守唄の様に鳴いています。

Nokongiku2008

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