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最期のまどろみ

やっと晴れました。気持ちのいい快晴!
晴れたのは6日以来、実に一週間ぶりです。
風はありましたが冷たくない風で、最低気温は7.5℃、
最高気温は17℃まで上がりました。

それでも晩秋から初冬へと季節が移ろう中、
庭を見渡すと毎日、何かしら命のドラマに出くわします。
写真はオオアオイトトンボ。
晩秋の池畔をにぎわしたこのトンボも、
ようやく一代の大仕事を終えました。
今は水辺の石の上で、アシカキの枯れ茎につかまって最期のまどろみです。

よく見るともはや脚でつかまることは叶わず、口で茎をくわえ、
かろうじて体を固定しています。
おそらく次に風が強く吹いたら、
石の上から水面に転がり落ちてしまうでしょう。
そうして生まれた水に戻った体はやがて分解され、めぐりめぐって
次代のヤゴの糧になるのかもしれません。

初夏にこの池で羽化したオオアオイトトンボは、
夏から秋に掛けてのやや長い間、池から離れて暮らします。
そして無事に夏を乗り越え、この池に戻って来ることができた者だけが
この池に子孫を残し、この池の水に還ることが許されます。

今尽きようとしている命を前に多くを語るのも無粋でしょうが
お疲れさまと一言申し上げましょう。
達成の末に得た今の心地よいまどろみが、せめてあと数時間
日暮れまで続くように祈ります。今夜の最高に美しい満月、
お土産に持って行ってくださいませ。

Ooaoitosaigo

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コメント

同じ命でありながら儚い生涯で全うするもの、我々のように数十年生きるもの。
虫たちがどのような事を考えているかは分かりませんが、さぞさし一日一時が貴重で意味のある事でしょう。

生活のため、殆んどの時間を仕事に費やす私たちも学ばなければいけませんね。勿論、命の大切さと。

私らしくないコメントでした(笑;)

投稿: 太郎 | 2008年11月14日 (金) 09時10分

太郎さんどーも、

>私らしくないコメントでした(笑;)

いえいえ、とんでもない(笑)
でも生き物たちは持て余す時間がないから
みんな精一杯頑張ってますよね。
突然はっとして、「私は何のために生きているんだろう・・・」なんて
自分さがしするヤツなんか一人もいません。

みな自分の立ち位置で喰らい、排泄し、子孫を残して消える・・・
一見進歩がない様に見えて、実はそうでもない・・・けどちゃんと持続可能。
すべて再生可能で、取り戻せない消費や再利用できない廃棄物は一切ありません。
自分が土に還る時に余計な物も残しません。

人間とそれ以外、という分け方があるのなら、ここが違いでしょうかね。
人間はお利口になりすぎて、命の基本を忘れちゃってるみたい。
自然は先生ですね。おっしゃる通り学ぶべきです・・・

投稿: ぐりお | 2008年11月14日 (金) 13時30分

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