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モノクロ標本画 -日本のハチ13種-

予報の通り気温が高めでしたが、一日中暗い曇天でしたので
カメラの出番がありませんでした。
こんな日は古ネタを引っ張り出してごまかします(笑)

画像はミュージアムパーク茨城県立自然博物館で
「ハチ展」をやった時に描き起こしたもので、
展示チーフの久松主任学芸員(ハチをはじめ昆虫の専門家!)からの依頼で
日本にすむ様々な生活史を持つハチの中から
代表的な13種をピックアップして標本画にしました。

実際のところ、ハチは画像の資料が少ない昆虫です。
ミツバチやスズメバチなど、よく知られたものは一般の昆虫図鑑にも
もれなく掲載されていますが、形態的、生態的に特徴がある種でも、
マイナーな種類は案外、一般の図鑑には載っていません。
描き起こすにあたっては手持ちの資料ではとうてい間に合わず、
支給していただいた論文集の写しや実物標本が大変役立ちました。
じっくりハチと向き合う楽しく、勉強になるお仕事でした。

個人的にもハチには興味があるのですが、
とにかく素人が分類同定できるような資料がなく、苦労しています。
とっても身近な昆虫なんですけどね。
ミュージアムパークの久松氏が、図鑑作ってくれないかしら?

ところでこの標本画、あえてモノクロでという依頼でした。
一色刷りの印刷物に使う際等、カラー画をモノクロ化するより
はじめからモノクロでの使用を前提としたコントラストで描いた方が
確かに断然見やすいものになります。
描く際にはカラーとは違った難しさがありますが、
単色画特有のクラシックな雰囲気もまたいいものです。

それに正直、「カラーで」という注文だったら、
いただいた納期ではとても仕上がらなかったかもしれません。
というのは、彩色の手間もさることながら、
各々の種類のハチが、生きていた時の体色がどうだったかを知るために
ものすごい時間を費やすであろうからです。
ハチは標本にすると生きていた時と大きく色が変わります。
標本にしてもあまり色が変化しない
チョウの翅や甲虫のようには行かないのです。
しかしそれゆえ、標本形のポーズで画像資料を作る場合、
写真ではなく標本画が威力を発揮する題材とも言えます。
生態写真だけでは分類の資料にはならないですからね・・・

Hachi13ill

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