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侵略者に思わぬ落とし穴

久し振りのお湿りで、潤いました。
といってもこの前の雨は14日でしたから、実質一週間経っていませんね。
しかし、それでも久し振りに潤ったと感じる程、
今週は乾いて、風が強い一週間でした。
予報よりもお天気の回復が早く、お昼を待たずに陽が射してきました。
朝の気温が11.5℃、最高気温が15.5℃、そして最低気温は
今(23:55)出ている3.5℃ですか。冷え込んできましたね。

池では蛙合戦が3日目を迎えていますが、ヒキガエルたちは増える一方で、
ざっと見た感じで軽く30匹以上はいるようです。
こうなると池のドタバタも相当なもので、
水草の天井もジュンサイの越冬芽もめちゃくちゃ!
池がかき混ぜられて濁っています。

無我夢中の雄たちはもう誰でも良いから抱きつくという始末、
池の中央付近に、5〜6匹の雄に抱き付かれ、
かの犬神家のポスターみたいに(古いな)
足を突き出したメスが見えたので、まずいと思い網で掬い取ってみると、
何と!それはヒキガエルのメスではなくウシガエルでした。
写真の個体がそうですが、もう絶命寸前です。
隠れて見えませんがお腹の一部が裂けていて、脇腹や背中も擦り剥け
血がにじんだり白くなったりしています。
気の毒ですが、おそらくもう助からないでしょう。

岸に上げても一匹の雄ヒキガエルは頑として離れませんでした。
しっかりと抱き付く前脚はウシガエルのアゴの骨の後に強く食い込み
その力と来たら私が両手で剥がそうとしても全く動きません。

ふと思い出したことがあります。ちょうど一年前・・・昨年の3月下旬、
池に大きなウシガエルの死骸が沈んでいるのを見つけ引き上げました。
真っ白になってお腹が裂け、そこから卵がこぼれ出しているという
悲惨なものでした。
その時は深く考えず、越冬に失敗したのだろうと思っていました。
違いますね。おそらく、今回と同じ事が起きたのでしょう。

この件についての報告は聞いた事がありませんが、
ヒキガエルが集団産卵をする池では、
ウシガエルはこういう目に遭うかもしれないということです。
無敵と思われた里山の侵略者に、思わぬ落とし穴です。

この時期のウシガエルは、水温の上昇とともに越冬から徐々に醒め、
まだ動きが鈍いにもかかわらず、
呼吸のため水面に鼻つらを出す頻度は高まります。
そこにヒキガエルが集結し、メスだと勘違いしたヒキガエルの雄たちは
我先にと馬鹿力でウシガエルにタックル!たまったものではありません。

つくば環境フォーラムが運営する筑波山麓すそみの田んぼでは、
在来の生態系が豊かに残り、まとまった水域では
今なおかなりの数のヒキガエルの集団繁殖がみられます。
そしてこの田んぼ、ウシガエルがいません。
すぐ下流にはいるのですが・・・
もしかすると、ヒキガエルの充分な個体数を支える周囲の自然と
集団繁殖に適した水辺があるすそみの田んぼでは
ヒキガエルがウシガエルの侵入を阻んでいる側面があるのかもしれません。

Ushigaeruhikigaeru

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コメント

ヒキガエルさん…必死過ぎます…というか、死んじゃってますから…(笑;)

交配種作らんで下さい(爆)

投稿: 太郎 | 2009年3月21日 (土) 19時13分

 暖かい日が続き、当地では山桜が満開、早すぎますよね。
 ところで、今日の『事件簿』は凄いですね。
恋は盲目と言いますが、あまりの狂乱の宴状態に唖然。
う~む、恐るべし、ハンサムなニホンのヒキガエル。
 アズマヒキガエルをトウキョウダルマガエルの飼育槽に
同居させたら、トウキョウダルマガエルが一夜にして全滅したって
記事がありました。
そんな大集団の軟派池で、アカガエルは無事なんでしょうか?


投稿: クワデン | 2009年3月21日 (土) 20時24分

>太郎さん
すごいっしょ!ホントに必至なんですよ。
特に一番良いポジションをとった雄は、他の雄が常に後から
襲って来るので、決死のディフェンスを見せます。
ここまで離れないのも、この雄がその「ベストポジション」を
獲得したからこそなんですよ。もはや執念ですね。
ちなみに、蛙合戦がピークの頃には私が差し出した腕にも
がっつんがっつん抱き付いてきます。だもの、腕よりはメスに似てる
ウシガエルだと当然ターゲットになるわけです。気の毒でした。

>クワデンさん
なんとっ!もうヤマザクラですと?そりゃ早過ぎますよー。
ヤマザクラって、ソメイヨシノより気持ち遅れますよね。
ソメイヨシノもいいとこまで来てるのでしょうか。

私の知り合いは、トウキョウダルマとニホンアカを同じ水槽でかっていたら
ニホンアカが消えたそうです。(殆どサイズに差がないじゃんか!)
カエルって、口が肩まで裂けてますからね・・・(笑+汗)
あのですね、ニホンアカは第一陣が産卵を終え、第二陣はもう少し先。
一時的に数がすごく減っています。
もしかしたらシェアリングでヒキガエルをかわしているのかも知れませんね。
もっとも少数のニホンアカは残っているのですが、ヒキガエルには小さすぎるようです。
今のヒキガエルは食べる事は頭に無い様なので、無事みたいですよ(笑)

投稿: ぐりお | 2009年3月22日 (日) 02時14分

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