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2009年4月

Kの植え替え2

お天気が良かったですね。
気温も少し高めに移行しつつあるでしょうか。
今日、全国で一番高い最高気温は釧路の27.3℃だったそうですね。
数日前は雪が降ったのですから、こりゃまた目まぐるしいことです。

今日は夕方に少しだけ時間ができたので、
ずっと気になりつつもやりそびれていたランの植え替えを行いました。
昨年9月29日にやはり植え替えを記事にした、あの「K」こと
フラグミペディウム・コバチィ(Phragmipedium kovachii)です。
半年でまた植え替えというのもせわしない話なのですが、
前回の植え替えで、フラスコ出しの苗をミズゴケに植えていたものから
ミックスコンポストに植え替えて経過を見ていました。が、
「これは今ひとつだな・・・」との判断をしたので
本格的な暑さがやって来る前に鉢内環境の再整備をしたいと考えたのです。

前回Kに用いたミックスコンポストは、軽石等数種類の礫を主体とし、
それに少量のバークチップを混ぜ込んだものです。
これが「相性が悪い」とまでは言いませんが、どうもイメージしたより
成長が鈍い感じで、極めて根拠に乏しい直感により
「硬質で粗い礫は根の当たりが悪い!バークの単用にしよう!!」
と思い立ちました。

早速鉢から抜いて根の様子を見ると、
意外な事に状態は悪くありませんでした。
フラスコ出しの際に中心的だった根もまだ元気に頑張っています。
そういえば古葉もなかなか落ちないし、これはこの種の特徴かな?
コバチィは根も葉も長命な方なのかもしれません。
それが災いして・・・というべきか、新芽が出て来た時に
まだまだ青い古葉を割って出るので、
その裂け目がちょっと腐った様に枯れ込んでいます。これはやだなー。
それと、状態はいいものの、新しい太い根の長さが今ひとつな感じ。
先が潰れている様子は無いので、不調な訳ではなさそうですが・・・

新芽は向かって右の株に大小二つ、左の株には
まだ産まれたての小さなものがひとつ確認できました。
リーフスパンは46センチでした。

今回はコンポストをバーク単用にするだけでなく、
鉢を今までのプラ鉢から4号の素焼鉢にします。
そして、鉢底のゴロ石は大粒の軽石に珊瑚とミリオンを加えました。
勘のいい方はこれでピンと来たかも知れませんね・・・
そう、腰水栽培に切り替えるのです。
この植え方で腰水にし、少々の風があれば、
気化冷却で鉢内の温度上昇をそこそこ抑えられます。
実はこれ、私の栽培環境では、中型シプリペディウムに有効な方法。
なぜこれを選択したか・・・

今まで栽培してみて確信した事が二つあります。それは
コバチィは間違いなく、相当に暑さが苦手なクールオーキッドだという事。
適温の上限はおよそ26℃と見ました。
そして、根は水と空気の両方をとても欲しがる事。
この二つの課題を完全にクリアするのは難しいですが、
今なんとか解決しないと巨大な開花サイズに持っていくことは
とてもできそうにありません。がんばらなくちゃ・・・!

Phragkov090430

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久々の新顔トンボ

爽やかな晴天が続いています。
朝晩はちょっと冷え込んでますけどね・・・

さくら上池も作ってから4年半が経過し、
現れそうな生き物は大方姿を見せてくれていますが、
まだ時々新顔が登場し、わくわくさせてくれます。
今日は写真のトンボ、シオヤトンボが初登場!
黄色と黒があざやかなメスでした。
ちゃんと打水産卵もしてくれましたが、この池でうまく育つかな?

シオヤトンボは、シオカラトンボ系の仲間ではハラビロトンボと並び
一番春早くから姿を見かける種類です。
この近隣にも生息はしているのですが、庭には初登場です。
これで池で確認したトンボは22種類目。種類数としては
牛久市で見られるトンボの6〜7割になるのではないでしょうか。
という訳でちょっとメモ代わりに今までの登場種をまとめてみました。
_________________________________
科        種          発生確認 発生場所
_________________________________
イトトンボ科   アオモンイトトンボ
         アジアイトトンボ   ○    池・水路

アオイトトンボ科 オオアオイトトンボ  ○    池
         ホソミオツネントンボ ○    池・水路

カワトンボ科   ハグロトンボ

オニヤンマ科   オニヤンマ      ○    池(流入部)

ヤンマ科     ヤブヤンマ      ○    池・水路
         クロスジギンヤンマ  ○    池・水路
         ギンヤンマ      ○    池

トンボ科     シオカラトンボ    ○    池・水路
         シオヤトンボ        (池で産卵確認)
         オオシオカラトンボ  ○    池・水路
         ネキトンボ
         ショウジョウトンボ  ○    池・水路
         マユタテアカネ
         マイコアカネ     ○    池
         ナツアカネ      ○    水路
         アキアカネ      ○    水路
         ノシメトンボ     ○    池・水路
         ウスバキトンボ
         コシアキトンボ    ○    池
         チョウトンボ
_________________________________
                   以上22種/2009.04.29現在

と、こんな感じですね。○印は、発生を確認している種類です。
ヤンマ科であと数種類・・・いわゆる夕暮れヤンマの系統が
出てきそうな気もするのですが、今後に期待です。

Shioyatonbo

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水中の春

今日は良く晴れ、風が無かったのですが気温は低め。
朝方は3.5℃まで冷え込み、夕方にはまたぐぐっと冷え込んで
温室の暖房が動き出しました。
最高気温は16℃、19:00現在で9℃を下回っています。寒いですね。

写真は陸上より半月ほど遅れてようやく盛り上がって来た
池の中の植物たちの様子です。
葉縁がうねってサニーレタスの様に見えるのはコウホネの水中葉。
この水中葉は冬の間から見られ、
水温が低い時期はもっと赤みがかった色をしていますが、
活動が始まると鮮やかなグリーンに変わり、
これで成長のセルモーターを回して水面に浮かぶ水上葉を数枚出し、
やがて茎(葉柄)を水面から突き出して空中葉へと選手交代します。
3株写っているうちの左右の2株はそれぞれ1枚ずつ、
水上葉を伸ばしつつありますがわかりますか?
水中葉のように縁がうねっていませんね。厚みもあります。

既に水面に楕円形の葉を浮かべているのはジュンサイ。
こちらもこれから次々と葉を浮かべ、爆発的に増殖するので
新葉が広がる前に摘心・・・とかいって食べたいだけなんですが(笑)
画面左下あたりに、すでに食べごろの丸まった新葉が見えます。
三杯酢やおすましでいただくと美味しいんですよ〜。

左端中央より少し上にモソモソ生えている黒っぽいのがオオカナダモ。
密集してこんもりと茂り、大きな水中の森を作りますが、
この春はだいぶ刈り取りました。でもおそらく数ヶ月で回復します。

あちこちにアズマヒキガエルの真っ黒なオタマジャクシが泳いでいます。
こんなところをちょろちょろしているのは実は少数派で、
殆どは水際を真っ黒に染めるほど密集して移動し、
あまりこういう水際からはなれたところには来ません。

画面中央にはモツゴのペアが写っています。
モツゴはこれからが産卵のピークで、スイレンやコウホネの浮き葉の裏に
びっしりと卵を産みつけます。
同じスイレンの株でも産卵が集中する葉とそうでない葉が
なぜかはっきり分かれていて、ちゃんと確認できてはいないのですが、
どうやら先に産卵された卵をあとから来た個体が食べて除去し、
自分の卵を産みつけているみたいです。

本当はカメラを潜らせて横から撮ってみたいのですが、
上から見ると透明に見える水も横方向からだと
うっすら白くかすんだ様な濁りを感じてしまい、
なかなか上手く行きません。
多分ちょっと乱雑な水草水槽みたいな感じだと思うのですけどね・・・

Suichuharu

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ブナの芽吹き

良く晴れました。今日の太陽光の発電量は20kw、
我が家の設備ではほぼマックスな発電量です。
しかし風は相変わらず強く、寒気の影響を受けた風らしい冷たさでした。
その風が少し前・・・夕方になってからやっとおさまりました。

植物の栽培面から言うと、毎年この時期の風には悩まされます。
芽吹いて伸びて・・・まだ体がしっかりと固まっていない草木が
徹底的に痛めつけられるのです。
ここ二日間の強風で、庭のいたるところに芽吹いたばかりの枝先が
無惨に散らかっています。
見たところハンノキ、クヌギ、コナラが多かったようです。
シイやカシ類も多少落ちていますが、新芽の数から見ると僅かなもの、
照葉樹は風に強いのかも知れませんね。
落葉のブナ科では他にブナ、クリ、アベマキ、ミズナラがありますが、
これらもさほど傷んでいないようです。

写真はブナの芽吹き、これは先週撮影したカットです。
私はこのブナの芽吹きが大好きで、毎年懲りずに沢山のカットを撮影します。
少し逆光気味に見た時の銀色に光るうぶ毛は
この芽出しの時にしか見られません。
薄オレンジの紙の様な鱗片がうぶ毛に引っ掛かって落ちないのですが、
これがやがてはらはらと舞い落ちるところも好きです。
葉が広がったところは茎の伸びるスピードもぐっと早まるので
まだ縮こまった先端を待てずにぐぐっと弧を描きます。
どの枝先もこのようにループするので、ちょっとおもしろい形になります。

現在は葉も枝先のものまで展開し、だいぶしっかりしてきました。
今回の強風にも殆ど傷みませんでしたよ。
気になっているのは今植えてある鉢がそろそろ窮屈になって来た事。
といっても12号の大鉢なので、これ以上の植え替えは困難です。
地面に下ろしても育ってくれるかなあ・・・
もっとも、ブナを地面で育てるスペースはちょっと無さそうなので
対策を考えないといけませんね。
ゴールデンウィークの宿題です。

Buna090413

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春色とんぼ

晴れて気温もそれなりに上がりましたが、やっぱり強風が吹きました。
でもずうっと吹いているのではなくて、断続的に弱い時間帯がありました。
風向も南西が基本ですが、北西からも吹き、ちょっと冷たかったです。
北の方ではしゃれにならない積雪となっているようですね。
北のみなさん、外出と体調と、植物の管理(笑)にはどうかご注意ください。

こちらでは池や水路のクロスジギンヤンマの羽化ラッシュも終わり、
現在池で常時見られるトンボは、ホソミオツネントンボだけです。
その名の通り体が細長く、イトトンボの仲間としてはそこそこのサイズ。
イトトンボの仲間と仲間といってもイトトンボ科ではなく、
すぐお隣のアオイトトンボ科です。

成虫で越冬する珍しいトンボで、オツネンとはすなわち「越年」のこと。
寒中でも温かい日には雑木林の中などで
ちょこちょこ飛んでいるのを見かける事もあります。

このトンボのもうひとつの特徴は、季節による体色の変化。
以前(2007年11月27日)に「冬色とんぼ」として掲載しましたが、
越冬が明けて春が来ると、オスは晴れた日の空のような、
きれいな空色に変身します。メスも似た感じですが、
空色というよりは、もう少し地味な緑がかった色になります。

池や水路の周りには、無事に冬を乗り切った個体が
我が世の春を嬉しそうに飛んでいます。
そろそろカップルが誕生するかも知れませんよ。

●以前掲載した灰紫褐色の「冬色」を参考までに小窓に入れてみました。
 模様は同じなんですけど、見事に衣装が異なりますね。

Hosomiotsunen090413

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春雨の土曜日

久し振りに、まる一日雨でした。
降り止む事も、ほとんど小降りになる事も無く降り続きましたから
最近では一番まとまった雨となったようです。

短時間に降るどしゃ降りだと、表流してしまう分が多く、
実際には見た目ほど大地や植物が潤う雨にはならないのですが、
今日のは本当に恵みの雨になったはずです。
この時期、新しい葉を展開する樹木にとって、
水はいくらでも欲しい資源です。
特に冬の間、細胞を守るために水分を落とし切って耐えていましたから
まとまった量の雨が時間を掛けて供給されるのは大歓迎でしょうね。

こちらは一切外に出られず少々退屈・・・と言いたいところですが
今日は一日仕事に追われていました。
ある意味、恵みの雨でした(笑)

この雨が上がった時の、いきいきとした自然の様子が素晴らしいのですが、
今回は低気圧がまだ発達し続ける様なので、風がちょっと心配。
ひょっとすると明日は南西の強風が、
また若い梢に試練をもたらすかも知れません。

Rainy_saturday

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今年は女の子 -ウラシマソウ-

今日は肌寒くてどんより、季節が後戻りした様な日でした。
最低/最高気温は6.5℃/15℃。
さっき庭に出た時に温室の暖房が入っていたので、
外気温は10℃以下にまで下がっているのではないでしょうか。

写真はウラシマソウです。
これまで2回ほど芽出し〜伸長の様子をアップしていますが、
その後順調に開花し、花命が長いためまだ咲いています。
このウラシマソウを含むサトイモ科テンナンショウ属の花は
条件により性転換しながら雄花が咲くことも、
翌年には雌花になることもある・・・というのをご存知ですか?

庭のものは植えた時にはまだ実生から2年目の小さな株でしたので、
初めて花が咲いてから昨年までは雄花でした。
雌花は株が充分に充実してはじめて咲くのです。
株の充実は地下の塊茎の状態に裏付けられます。
サトイモ科らしいコンニャク芋のような塊茎は、順調に生育すると
毎年少しずつ肥大し、花を咲かせる事のできる大きさになって
まず雄花を咲かせるようになります。そこから更に順調に生育すると、
塊茎が一定のサイズに達した時点で今度は雌花になるのです。性転換ですね。

今年は、庭の株も初めて雌花になりました。
しかし近くに雄花が無いので、受粉の確率は低いでしょうね。
ウラシマソウはちょっと変わったポリネーターを頼んでいます。
花から一種の腐敗臭に似た匂いを出し、キノコバエやハエなどを呼ぶのです。
彼等はハチほどの行動半径を持たないので、近くに別の株が存在しないと
受粉の確率はかなり低くなると思われます。
受粉した花穂は秋に赤いトウモロコシのような見事な果実になりますが、
この作業にはなかなかエネルギーを費やすらしく、
まだキャリアの浅い雌花の株は、
消耗のため翌年にはまたまた雄花に逆戻りしてしまいます。

うちの株は多分受粉しないでしょうから、来年も雌花でしょうか?
でもって手前に出ている子株が、早ければ雄花を咲かせるかも知れません。
状況に応じて雄花になったり雌花になったり・・・面白い開花生態ですよね。

Urashimasou090418

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レモンイエローのカタクリ

今日は西高東低の気圧配置だったそうで・・・
歓喜が流れ込み、ヒンヤリした北西の風が強く吹きました。
特に午前中はかなり強く吹き荒れ、
大きな鉢植えのブナが何度も倒れるほどでした。
他の木のまだ伸びきってない葉や若枝もちぎれ飛び、可哀想でした。

写真は一週間前のものです。
今年はこの花をアップしようと思いつつ、
気付いたらお蔵入りになりそうでしたので、慌てて採用しました(笑)
見ての通り、一応カタクリです。
見慣れた日本の薄ピンクの花とはだいぶ印象が違いますが、
花も葉も、基本的な作りは同じです。
名前はエリスロニウム・ツォルムネンセ・パゴダ
(Erythronium tuolumnense cv. `Pagoda')洋種のカタクリとしては
もっともポピュラーな種類で、秋に入荷する球根の一種として
ホームセンター等でも時折売られています。

このパゴダ、実は良く素性を把握できていません。
多くの本にアメリカ産の種類から作られた交配種であると記されていますが、
学名を見る限り原種のエリスロニウム・ツォルムネンセの
「パゴダ品種」となっています。この記述が正しいのなら、
パゴダは原種の同種間交配か、選抜個体品種なのでしょうけど、
cvがくせものです。「栽培変種」とはどのような位置づけなのか・・・
洋種は時々こういうルーツがよく分からないものがあって悩ましいです(笑)

なんにせよ原種に準ずるものとして、洋種山野草を栽培している
園芸コーナーに植えてありますが、実に丈夫な性質ですね。
写真のようにかんかん照りの日向でも、
ノシバに周囲をびっしり覆われてもヘッチャラです。
そして良く殖え、良く咲きます。
分球しない上に光にも水にも気難しい日本のカタクリとはえらい違いです。
まあその分、日本のカタクリが持つ
強さとはかなげな印象が両立した清楚さはありませんが・・・
しかし、野草らしさは充分感じるし、日本のカタクリには無い
ユリの様な力強い華やかさを持っているように思います。

これも日本のカタクリと大きく違う点ですが、
栄養状態がいいと、一本の花茎に3〜4輪の花を咲かせます。
しかし今年は、二輪咲きが最高でした。
どうやら分球が進んで込みすぎてしまった様です。
今年は掘り出して、小分けに植え直さないとね。

Pagoda090413

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池の薫春2009

少々どしゃ降りの葉伸べの雨が上がり、爽やかな晴天となりました。
気温は高くなりましたが、風があったので湿気が停滞しませんでしたね。

さて、今日の画像は池の定点撮影カット。
この撮影を掲載し始めたのが昨年の5月からですから、これで一巡しました。
先月と比べ、一気に緑のボリュームがアップしました。
でも木々の葉の一枚一枚がまだ本来の大きさに達していませんので
木の根元の地面にまでよく日が当たっています。

池の畔には白いニリンソウや黄色いウマノアシガタが咲いているのですが、
全体的な露出の関係ですっ飛んでしまいました。
なのでどこに咲いているのかよく分かりませんね(笑)
ここ連日、池ではクロスジギンヤンマの羽化ラッシュが続いています。
マタナゴはその殆どが繁殖を終えていますが、
産卵管を長く伸ばしたメスも見られますので、
まだ繁殖期は完全に終息していないようです。

池の向かって左側は浅棚になっていますが、この部分
日が当たっているのに黒っぽく見えるでしょ。
これ、実は全部ヒキガエルのオタマジャクシなんです。
凄い数がびっしりと岸辺に集まって、少しずつ移動しながら
毎日反時計回りに池を一周するんです。

先月の下旬に、池の中のジュンサイの茎とオオカナダモを
大幅に刈り取りました。
なので水中はいつもの春より光が多く届き、広々としています。
この2種類の水生植物は大きな株になったので、刈り取って更新しないと
今度は繁茂しすぎるようになりそうだからです。
刈り取った水生植物は堆肥にしてクヌギにあげます。
クヌギの落ち葉が池に入って水生植物を育てるのですから
これでひとつの循環系になりますね。

鳥の餌台への給餌は、4月10日で終了しています。
スズメやヒヨドリ、シジュウカラはこの時期から昆虫主体の食性に変わるため
給餌が無くても毎日やってきます。
シジュウカラは何度も巣箱をチェックしていたのですが、
結局入らなかったようです。来年に期待・・・

これからの1〜2週間が、池の周りの景色がもっとも変化する時期です。
木々の葉が木陰を作り、水中の森も一足遅れで緑の季節を迎えます。

Ike2009kunshun

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マジっすか!のカルガモ登場

最低気温/最高気温はそれぞれ11℃/21℃。
この時期としては平年並みの気温でした。
このところ、気温の日較差が10℃前後、
これは多くの植物の生育にとって理想的です。
最低気温がひと桁に下がらなくなったら、
ランの一部を温室から出して屋外栽培に切り替えなくてはなりません。
今年もそろそろかな・・・

曇天の昼前、大きな羽音と共に池に舞い降りた鳥がいます。
見るとそこにはカルガモがぷかぷか・・・来たかー!アオサギ以来の大物!
池ですからこういう鳥は実に絵になるのですが、
ちいとさくら上池にはでっかいなあ・・・
浮かんだまましばらくあたりの様子を伺っていたカルガモ君ですが、
そのうちすいすいと水面を滑る様に進み、
池全体の様子をチェックしているようです。

カルガモは水生植物ばかりでなく、タニシやカワニナのような巻貝、
更には水生昆虫なども食べるやや植物食寄りの雑食性。
ご存知の通りそれなりの大きさですから、それなりの量を食べます。

う〜む、うちの池、気に入られてしまうでしょうか。
外来種やペット生物以外、来るもの拒まずのビオトープではありますが
毎日おいでになるようだと、ちょっと辛いんだけど(笑)
そのうちお友達まで連れて来ちゃったりしたら、どうしよう・・・

こちらの懸念を察してか、カルガモ君はしばらくして飛び去りました。
オオカナダモを少々味見なさったようです。
また来るのかな〜。怖い様な、でもちょっと楽しみなような・・・

Karugamo090421

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蛾の美しさ3 花独活潜蛾

お天気が下り坂なので、ほぼ一日中曇天でした。
まだ雨は落ちて来ていません。
こんな日は、お外が気にならないので仕事がはかどります(笑)

それでもお昼に庭を一まわり。
このところ花ネタづくしなので、何か虫がいないかと探しまわったのですが、
いましたいました、ちんこいのが・・・・

体長10ミリほどのごく小さなヤツですが、れっきとした蛾です。
ノコメハマキガ科(広義のハマキガ科)の一種、
ハナウドムグリガ・・・だと思います(←ほどほどの自信:汗)
ハナウドムグリガの幼虫は、ハナウドなどセリ科植物の
花や蕾を食べて成長し、夏と晩秋の2回成虫が現れます。
秋に羽化した成虫はそのまま落ち葉などに潜って越冬します。
写真の個体は、越冬明けなのでしょう。

セリ科植物には初夏に花を咲かせる種類が多いので
夏に羽化する成虫は幼虫時代のエサに事欠きませんが、
晩秋に羽化する成虫となると、食草も限られてきます。
庭では秋に花を咲かせるセリ科のノダケが沢山あるので、
おそらくこれを食べているものと思われます。

それにしても、この小さい翅の色と模様は地味ながら素晴らしいと思います。
一見白黒の無彩色系に見えますが、黒い部分の細かな模様は
実に多彩な色がちりばめられていて、高級な紬の反物のようです。
多くの蛾にはチョウの様なはっきりした美しさはありませんが、
じっくりと見れば見るほど、飽きのこない配色の妙を感じます。
爪の先ほどしかない、小さな命なんですけどねー。

Hanaudomuguriga

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黄色いイチゴの白い花

温かさと爽やかさが同居した、春らしい一日でした。
少し位の庭仕事をしてもさほど汗をかくこともなく、
気持ちよくはかどります。

この時期、雑木林は木々の葉が一斉に広がり出して
日ごとに景色が変わります。
そんな雑木林の林縁や林内を散策すると、下向きにぶら下がって咲く
山吹によく似た白い花に出会うことがあります。

それが写真の花、モミジイチゴ。
5枚の花びらはややほっそりとしたスマートな楕円形で
花の中央には沢山の雄しべがあるのですが、
ほかのバラ科の花のように広がらず、ツバキのように束になって見えます。
モミジイチゴの「モミジ」は葉の形からついたものですが、
基本的には葉は大きく3つに分かれ、その各裂片がまた
ふたつみっつと分かれていますので、モミジの様に葉柄の近くから
5つに分かれている様には見えません。
まあ、他の野いちご類の葉に比べれば、
相対的にモミジっぽく見える方かな・・・という程度でしょうか。

イチゴと名がつく通り、ラズベリーやブラックベリーと同じ仲間ですが、
その実は透明感のあるオレンジがかった黄色で、栽培されるもので言うと
カジイチゴの実によく似ています。
実のお味の方はこれまたなかなか美味で、ごく僅かな渋味がありますが、
それは気になるほどではなく、
ほんのりと甘味があって酸味はそれほど感じません。
また、中の種子も平べったくて柔らかめなので、
食べていて口当たりが悪いという事も無いので、
口に入れてもあまり後悔した記憶がないベリーです。

唯一の難点は太枝から葉柄、花柄に至るまでまんべんなく存在する刺。
園芸品種のバラほど凶悪な印象ではなく、
ラズベリーほどびっしり付いている訳でもありませんが、
実を採集するときに引っ掻き傷をこしらえるには充分です。

モミジイチゴはランナーを出して旺盛に栄養繁殖を行うため
どこにでも必ずある植物ではありませんが、
あるところには薮をつくって密生しています。
実をたくさん集めたい時にはこんな薮に半身突っ込んで、
刺と戦いながらやっと甘い戦利品を手に入れる事が叶います。

Momijiichigo090412

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今年のエゾエンゴサク

お天気は予報通りにゆっくりと回復しました。
全般的には曇り時々晴れ。過ごしやすいと感じたのですが、
最高気温は18.5℃、当地では20℃に達しませんでした。
庭の春の草花も前半の種類から後半の種類に移り変わろうというところ。
私の好きなコリダリスの仲間は、今一番多くの種類が同時に咲いています。

写真はその中でも特にお気に入りの種類、
北日本の代表的なコリダリス、エゾエンゴサクです。
今年はなかなか目を出してくれず、消えたのではとヒヤヒヤでしたが、
結果的には6本の花茎を付けてくれました。
そのうちの2本は既に咲き終わり、今4本がまだ残っています。

多年生のコリダリスは地下に塊茎を持ちますが、
エゾエンゴサクも玉の様なまあるい塊茎から芽を伸ばします。
庭に植えたのは3個の塊茎。分球は殆どしないようですから
今でもおそらく3個のままだと思います。
つまり、1球あたり平均2本の花茎を立ち上げた事になりますね。
昨年までと比べ、倍増しました。
そのかわり、花茎1本あたりの輪数が、例年より少なめでした。

どこかで聞いた話ですが、このエゾエンゴサクは、
決して自家受粉をしないそうです。ということは、
我が家でこの植物を殖すためには、別系統のエゾエンゴサクを入手し、
更にそれらの花粉同士がハチによって相互受粉しなくてはなりません。
・・・そうなると、この花も昨日話題にした
ハチの激減の影響を受ける一種かも知れませんね。

今年は芽出し以降、気温がやたら高い日が続いたせいか、
独特の「北の空色」が今ひとつキレイに冴えませんでした。
紫のにじみがちょっと目立ちます。
北方系の青い花は、やはり気温が高いと持ち前の美しさが今ひとつです。
ディルフィニウムも同様に紫がにじんでしまうし、
あのヒマラヤの青いケシなどは、褪せた薄い色になってしまいます。

ところで、昨年の秋か初冬の頃、
以前に書いたエゾエンゴサクの記事(2008年4月21日の記事)への
アクセス数がもの凄かった数日間がありました。
何やらテレビドラマの最終回で、エゾエンゴサクが絡んだのだそうで・・・
そういうところで、それほど有名でもない野草に
思いがけずスポットがあたることもあるのですね。
まあ、ネームバリューこそないけれど、本当に美しい野草ですものね。
この花が群れ咲く北の大地の自然は、私にとってもやはり憧れの風景です。

Ezoengosaku0418

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待ち人来たらず

今日はシトシト雨が降ったり止んだり、霧雨になったり・・・
気温の方も14.5℃止まりで、平年以上の陽気に慣れた体には
少々肌寒く感じられました。

写真はおなじみのレンゲ(=レンゲソウ・ゲンゲ)、
毎年庭のどこかに種を播き、咲かせています。
今年は温室の隣とモミの木の周りで、只今満開中・・・
この花のピンク色は濃すぎず薄すぎず、パッと冴えたいい色で大好きです。
レンゲは中国原産の外来植物ですが、
日本の植物でこんな色の花って案外少ない様に思います。
やはり外来植物ですが、花壇等に植えられる事が多い
クレオメ(セイヨウフウチョウソウ)のピンクが似ているかも知れません。

レンゲの代表的受粉者と言えば、何といってもミツバチ。
ことにレンゲに関しては、地味な縞模様のニホンミツバチよりも
お腹のオレンジ色の面積が大きいセイヨウミツバチが似合う様な気がします。
ところが今年は、レンゲが満開になってもミツバチが殆どやってきません。
そのせいか、未受粉のまま小さくしおれた子房や、
普通なら全花が受粉して放射状に大きな鞘となるはずなのに
1〜3花だけが受粉した子房がやたらと目立ちます。
このままだとどのレンゲの株も、
来年の種子を充分に用意することができないかも知れません。

これがレンゲだけにとどまらないんです。
ニリンソウでもキクザキイチゲでも受粉不全が起きまくっています。
一体どうなっちゃったんでしょう?

そういえば時々ニュース等でもやっていましたね。
ミツバチが激減していると・・・
原因はネオニコチノイド系の農薬、寄生ダニ、病気など
いくつか挙げられているようですが、
決定的な原因の特定には至っていないようですね。
どれかがというより、複合的に原因が作用しているのかも知れません。

寄生ダニについては、大発生している事、ダニに対する薬にダニが耐性を
示し始めた事などが明らかになっていますが、
病気の方は国内で蔓延している実体は無いようですし、
海外で女王蜂に見つかっている病気のため、種女王の輸入ができない事が
問題の本質のようです。
ダニも病気もここで挙げたものに関してはセイヨウミツバチにのみ
見つかっている現象で、ニホンミツバチは平気なようですね。

怖いなあと思うのがネオニコチノイド系農薬。
かなり広範な昆虫がそのダメージを受けると思われますが、
これにニホンミツバチも影響するはずです。
たびたびブログに書いてる水田発生型の赤とんぼの激減にも、どうやら
このネオニコチノイド系農薬が絡んでいる可能性が見えてきました。

農薬の是非を論議するのは昨日今日始まった話ではありませんが、
使用時のメリットと併せ、持続的な使用での直接・間接的なデメリットにも、
もっと目を向けて開発や認可をして欲しいものです。

Renge090407

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今年は撮れた! -ヒカゲスミレ-

風が爽やかでとても気持ちのいい1日でしたが、
現在15:00、これから一時的に一雨あるのだとか・・・
一昨日あんなに降ったのに、もう空気はからからで
地面もだいぶ乾いてきましたから、いいタイミングです。

さて、庭には植えたもの、この地に自生のものをあわせて
十数種類のスミレが咲きますが、毎年花を撮影しようと思いつつ
いっつも気付いたら咲き終わってしまう種類がありました。
それは早くに花が咲いて風や寒さで傷んで終わってしまうアオイスミレと
写真の花、ヒカゲスミレです。

ヒカゲスミレは池の流入路がある埋め立て湿地に数株が生育しています。
花は白で中心が薄い黄緑色、
野生スミレの中にあっては決して小さい花ではないのですが、
花茎が短く、あまり葉より高く花を掲げない、何とも控えめな咲き方です。
葉はギザギザの鋸歯がはっきりした少し細長いハート型で、
それなりにガサッとしたボリュームがあるのですが
緑と紫を混ぜた様な微妙な色がまた地味〜。
(この葉色のタイプをタカオスミレと呼ぶようです)
春になって芽が動き出していてもつい見逃してしまいます。
今年は絶対に写真を撮ろうと毎日待ち構え、ようやく撮影できました。

このヒカゲスミレもまた、度々ブログに書いている
ダムによる水没地域の個体です。
2年前、貯水位以下の部分の高木伐採地にあった株から貰った根茎を
バーミキュライトに伏せて作った苗を植え込みました。
残念ながら、上を覆う樹木が取り払われた自生地では地面が乾いてしまい、
たんねんに見たのですが今年は一株も見つける事ができませんでした。

ヒカゲスミレはその名の通り、
あまり恒常的に日射の強いところでは生育できません。
かといって手入れのされない杉林みたいな暗いところもダメなようです。
ほどほどの光が届く湿った日陰がお好みみたいですね。
庭に植えた場所はまずまず気に入ってくれたようで、
根茎で株数を殖していますが、実生発芽は見られません。
ひょっとしたら他のスミレとは異なる種類のポリネーター(受粉者)と
契約しているのかもしれませんね。

控えめに開く白い花も今年はそろそろ終わり・・・
株の周りにはこれよりずっと小さな白花を咲かせるニョイスミレが
いつの間にか進出してきて、小花のくせに高く掲げた鈴生りの咲き方で
ヒカゲスミレよりずっと目立っています。

Hikagesumire

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繁殖ひと段落 -マタナゴ-

昨夜の雨は一時かなり強く降っていて、音で何度か目が覚めました。
久し振りに降ったかと思えばこれですからね・・・
もうちょっと小分けにならんものでしょうか(笑)

今日の画像は珍しく池の魚です。
魚は水中カメラでも使用しないとなかなか撮影できません。
もっともたとえ水中カメラでも冬場以外は横方向の透明度はさすがに辛いし、
魚等の敏捷な生物はカメラに驚いて逃げてしまいますから
毎日見ていても画像にする事はとても難しいと感じます。

今日は珍しく一部の繁殖群のマタナゴが
群れになって水面直下でぼーっとしててくれたので、
二階から望遠レンズで撮影する事ができました。
こういうことは滅多にありません。

多くの種類で、タナゴの仲間はオスとメスの判別が容易です。
特に繁殖期のオスは婚姻色と呼ばれる派手目な体色になるため
ひときわ目立ちます。
写真のように上からのアングルでも
鼻先に「追い星」という白い点が目立つので、それだけでオスと分かります。
オスはこの他にえらぶたの後方がサーモンピンクに染まりますし、
写真ではわかりにくいのですが、体側面が紫がかって美しい色彩です。

一方メスはいたって地味ですが、腹部の後方に黒っぽい産卵管が
後ろ向きに突き出ているのがわかります。
この産卵管を貝の水管から挿入し、貝の中に産卵します。
今は産卵管が短くなっているところで、
産卵が一段落ついたことを示しています。
実際に産卵に使う時には、もっとふにゅ〜んと長く伸びるのです。
その際にはオスの婚姻色も一段と派手になり、
激しく貝のなわばりを争い合うので
こんなに仲良くまったりしている情景はとても想像できません。

一連の繁殖行動が済んでようやく落ち着いたところなのでしょう。
今年も沢山の稚魚が貝から浮出しそうです。

Matanago090413

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これも原種チューリップ

待望の雨が降り始めました。
しかし、朝のうちは陽が射す時間もそれなりにあったので
まめに開閉を繰り返すチューリップの花が一瞬開きました。
写真はそんな原種チューリップのひとつ、
ツリパ・クルシアナ・クリサンサ(Tulipa clusiana var. chrysantha)。

一昨年から植えっぱなしにしているので、
ちょっと密植になってしまいました。今年は掘り上げないと・・・
この原種チューリップ、園芸品種とくらべ花こそミニサイズですが、
パァァ〜っとした華やかさでは決して引けをとっていません。
やはりこの濃い黄色は強い色ですね。
この一鉢で置いた場所の景色が変わるほど強い印象です。

このツリパ・クルシアナ種の最大の特徴は、
顎片の外側の色が、花弁と異なること。
チューリップは3枚の花弁と3枚の顎片が互い違いに重なって、
全体では6枚の花弁がある様に見えます。多くのユリ科に共通の特徴ですね。
そのうち顎片の、しかも外側だけが色違いになるのです。
クルシアナ・クリサンサの場合はここが花弁と違い朱赤色で、
蕾や花が閉じている時はここしか見えませんから赤っぽく見えます。

同じクルシアナのバリエーションであるツリパ・クルシアナ・シンシアも
色の組み合わせはよく似ています。
たしか基本種のクルシアナが、花色が白で顎片の外側が紫褐色だったかな。
これが欲しいんですがなかなか売っていないのですよねー。

園芸品種でも顎片の外側のみが、色違いになっている品種が見られますが、
こういう品種には大抵クルシアナの系統が交配されています。
顎片の外側が色違いになる形質は遺伝的に強く残るようです。

この花、間違いなく野草なのですが、どう撮影しても
いかにもガーデニングガーデニングしちゃうんですよ〜(笑)
なんだかライフスタイル誌のビジュアル風ですよね。
「春を着こなすポップ&ナチュラルナントカ」みたいな・・・
昔はあんまり意識しなかったのですが、
おっさんにはちょっと気恥ずかしい花に思えてしまうのでした(照笑)

Chrysantha090413

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第1号羽化

昨日より暑くなりました。最低/最高気温は10℃/23℃でした。
明日から天気が崩れるとのことですが、
確かにそろそろお湿りが欲しいところ。
少しまとまった雨が待たれます。

今日は排水路のクサヨシ群落で、
今年のクロスジギンヤンマの第1号が羽化しました。
3月後半からこちらの気温変動で
植物の方は少々動きがぎくしゃくしましたが、
こちらは概ね例年通りです。

このところの高めの気温で、活動のスイッチが入ったのでしょう、
今日は他にもいろいろな動きが見られました。
まず、池にも水路にも、複数のホソミオツネントンボが現れ、
繁殖行動が始まりました。
体色も枯れ枝の様な冬色から、美しい水色に衣替えしています。
アゲハも庭では今年初めて本日目撃ししました。
また、夕方ケラとクビキリギスが鳴いていました。
いよいよ昆虫たちが本格的に動き出したようです。

ここしばらくは植物ネタがほとんどだったブログにも
昆虫たちが登場し始めそうです。
春の植物もこれからが賑やかになりますから、ブログネタには事欠かない
忙しい季節の始まりです。撮影の方が追いつくかどうか・・・(笑)

Kurogin090413

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自生地確認、経過良好!

朝起きたら久し振りに曇り。
ここのところ晴れると暑い位でしたからこれはいいやと出掛ける算段。
ちょっとスロースタートな山行きを決行しました。
行き先は先月のブログに書いた、県北西部にある
近い将来おそらくダムに水没する山間地です。

この一帯には、ナガハシスミレ(テングスミレ)というスミレの
小規模な自生地が数カ所あり、その中でも一番個体数が多い
車では入れない谷筋の林道を訪ねました。

ここは数年前、林業用に道の拡幅整備があり転圧し直されたのですが、
その時に殆どのナガハシスミレは土砂に埋もれて消えてしまいました。
開花株については、ほぼ全滅といっていい状態です。
その翌年、工事後の林道の脇に、種から芽生えた数株のナガハシスミレを
確認しましたが、まだ小さな株だったので花を咲かせてはいませんでした。

今回の訪問はそれ以来です。
多少ハラハラしながら林道を登って行くと、ありました!
林道の入口付近に沢山咲いていたタチツボスミレに一見似ていますが、
すらりと高く伸びた花茎に付いた極端に距の長い花型。
間違いありません!ナガハシスミレです。
開花株が20足らず。しかし未開花の実生株もほぼ同数有り、
一度壊滅的な被害にあったものの、何とか回復傾向にあるようです。

以前にも書きましたが、ここでナガハシスミレが見られるのは
僅か20〜30メートルほどの範囲だけです。
それより入口寄りでは足元はタチツボスミレ、
乾燥した路肩ののり面はフモトスミレに置き換わります。
また林道のそれより奥はスギの枝が空を覆い、
暗過ぎてスミレの自生は無くなります。

なんてピンポイントな自生なのでしょう。
彼等の自生にはタチツボスミレが入り込まない暗さと
常に水分が供給される環境、そして、崩れやすいやや不安定な
斜面がちょうど適しているようです。

昨年、ここから少し離れた別の自生地を2カ所見つけました。
しかし、そこも自生範囲はここより狭く、個体数も数株程度。
近縁種のタチツボスミレも栄養繁殖よりは実生に頼っているようですが、
そのタチツボスミレ以上に大株が見られないナガハシスミレ。
少なくとも茨城県では、限られた環境にギリギリの数で世代を繋いでいる、
消滅ボーダーライン上の植物なのかも知れません。

Tengusumire090412

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春の池畔にて

妙に高い気温の日が続いていましたが、今日で一区切りのようですね。
日中は24℃に達しましたが、夕方から吹き始めた北寄りの風は
肌に冷たく身が引き締まりました。

二階の窓から見下ろした池の周りはまだまだ土だらけの茶色い景色ですが、
同じ庭の地面に立って横から部分的に見ると
多少緑が勢いを付けて来たように見えます。
写真は池の東側の畔ですが、少し盛り上がった部分なので
このアングルだと水面が一切入らず、ちょっと水辺とは見えません。
赤く咲き乱れているのはクサボケの花です。
クサボケは生育が軌道に乗って来ると
地下浅くを匍匐した茎から新しい枝を直立させて増えるので、
面的に広がって群落状に見えます。

しかしここまで咲き進むとクサボケの若葉が広がり始め、
他の樹木も少しずつ芽吹いて来るので、
赤い花だけが枯れ野にほころんでいる頃よりも、花がずっと目立ちます。
オレンジ系とグリーン系は色相環の反対側に位置する色同士ですから
互いを浮き立つ様に引き立て合うのでしょうね。

このアングルで見た景色、なぜかいつも
少し標高の高い湿原の縁のように感じるのですが、
おそらく奥のミヤコザサ(園芸的に言うクマザサ)のブッシュと
手前の株立ちのハンノキ、さらに所々に転がる石が
それっぽい効果を出しているのではないかと思います。

これで本当にミズゴケが育つ湿地でも傍らにあって
コマドリがさえずってくれたりしたら実に気持ちがいいのですが、
この撮影の直後にファインダーをのこのこ横切ったのは
タチツボスミレの若い実をたらふく食べたキジバトさんでした。
ああ、関東平野の庭だったのね〜(笑)
山に出掛けたくなってきましたー!

Harunochihan090407

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2年前の挿し木

日々だんだん気温が高くなりますね。
いや、この時期ですから長期的には当然そうなんですが、
短期的に凄く高いという意味です。今日は昨日よりさらに暑かったです。
夏日どころか、30℃に迫る勢いのところもあったようですね。

庭ではヤマブキが満開となりました。
満開といっても枝がたった2本しか無い小さな株、これが初花です。
このヤマブキ、一昨年の春に家人が山から花材用にひと枝もらって来たもの。
生けるときにカットした僅かな部分を挿し木として作った苗なんですが、
さっすがバラ科低木!発根率が高いので、
たった3つの挿し穂しか作らなかったのに、全て苗に育ちました。

この木のふるさとは以前ブログに書いたダムになって水没する一帯です。
そこは渓流沿いに沢山のヤマブキが生えていて、
花の頃には道と川の境を彩るので、
花の山吹色が道案内をしているようになります。見事なんですよ。

花材として使えるように、庭にヤマブキを数株植えたかったのですが、
山ではあれほど見かけるのに、苗を買おうとすると不思議と売っていません。
いや、あるにはあるのですが、その殆どが八重咲き品種で、
一重のものが手に入らないのです。以前は見かけたんですけどね。

八重咲きのボリューム感の見応えは認めますが、
私はヤマブキに限らず、大抵の花に於いて一重の方が好きです。
美しさが媚びないというか、
楚々とした中に凛とした気配を放つ野趣にこそ心惹かれてしまうのです。
植物の意匠という点でも、八重咲きは花のウエイトに他が負けてしまい
往々にして全体のバランスが今ひとつになりがちですが、
一重のものは葉や茎と相まった「草姿」が自然で美しく
やはり茶花のように生けるのであれば一重だろうと思います。

ヤマブキといえば例の「実のひとつだに 無きぞ悲しき」という
歌の印象が強いためか、種子ができないと思われる方が多いようですが、
この歌の上の句には「七重八重 花は咲けども 山吹の・・・」てなわけで、
これはあくまでも八重咲きを詠んだ歌。
自分で実生試験をした訳ではありませんが、
渓流に沿ってたくさんの株が自生している点から見ても、
そこそこ実生で分布拡大を図れる植物なのでしょう。

ちなみに蛇足ながら、先の歌を詠んだのが
太田道灌だと勘違いしている例も多い様ですが、
この歌が有名になったエピソードは蓑を借りようとした太田道灌と、
貧しく蓑のひとつもございません・・・の意として
その申し出を差し出した山吹のひと枝で断った娘のものですが、
この場合歌は引用されただけで、元ネタは中務卿兼明親王が詠んだ歌。
でも、なんかいかにも出来過ぎたエピソードだなあと思ってしまうのは
私だけでしょうか(ま、それも書くだけ無粋というものか・・・)

Yamabuki090407

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ワダスメモリー

温かいというより、暑かったですー。
最高気温は21.5℃まで上昇。25℃以上の夏日になったところも
多かったみたいですね。

ソメイヨシノは早くも花びらを落とし始めました。
桜はそこがいいのだと知りながらも、はらはらと散り始めると
「ああ、まだ満足に見てない・・・あとちょっと待ってぇ〜」
という気持ちになります。
ちゃんと時間を設けてお花見をしないからいけないのですよね。

我が家の近くの遠山地区には里山風情に満ちたいい谷津田があります。
そこの斜面林にとても大きなヤマザクラがあって、
勝手に遠山桜と読んでいるのですが(どっかで聞いた様な・・・)
このヤマザクラ、離れて見ていても微かに桜餅の葉っぱの香りが漂って来て
とてもいい気持ちになるのです。
しかしここにももう何年も出掛けていませんでした。
今年はゆっくり眺めて見ることにしようかな・・・

写真は庭のコブシ、ワダスメモリーです。
ワダスメモリーは、コブシとタムシバの交配品種。
人工的に作り出された園芸品種です。普通のコブシと違い、
花の多い年と少ない年の差が少なく、花の香りも
ニオイコブシの別名を持つタムシバに似ています。
植木屋さんにコブシと頼んだらこれを植えられてしまいました。
本来は野生植物で構成するコーナーですが、先日紹介したモモと並んで
例外の妥協をしつつ、花を愛でています。

遠目で見ると白い印象しかありませんが、
アップで見てみると中心部の色合いが何ともきれいです。
同じ仲間のタイサンボクやホオノキやオオヤマレンゲもそうですが、
花の中心部が豪華なデザインですよね。
ただ、残念な事にこの仲間の多くは花が咲くとき大抵大木なので、
見上げる格好になり花の中心部を見ることが叶いません。
これを見ることが出来るのは花粉の媒介をまかされた昆虫たちの特権です。
この仲間・・・マグノリア属の花のデザインは
あまり飛ぶ事を得意としない甲虫たちに配慮した形なのだそうです。
どこがどうそうなのかは分かりませんが、
原始的な部類の樹木ということなので、彼等が地球上に登場した頃は
きっと甲虫に頼る受粉が主流だったのでしょう。

私はこの花びらを見ていると、洗濯した白いワイシャツを思い出します。
取り込む頃の乾いたのじゃなくて、干したばかりのまだ濡れているヤツ。
純白が眩しいです。

Wadas_memoryup

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脱皮終了、解放的〜!

うららかな日がまだ続いていますが、空気が乾いているので、
地面もだいぶ乾き気味、そろそろ欲しいかな・・・ひと雨。
今日の最低気温は6℃、最高気温が20℃でした。
夜の冷え込みもさほど強くないので、
今しがたまで月夜の庭をぶらぶらしていました。
おぼろ月夜ではなく、割合はっきり月夜でした(笑)

写真は3日の記事に掲載したウラシマソウのその後です。
筍の様なとんがり帽子から葉身が出きって、
プレッシャーが一気に無くなったところ。
解放されてフウと一息入れてる感じです。
奥の一歩進んでいる方は、既に小葉の一枚一枚が広がり始め、
花も花序先端の付属体がにゅるにゅる伸びてきました。
こういう様子は昆虫等の脱皮(羽化)とイメージ的にかぶりますね。

3日の記事でとんがり帽子の中に覗いているえんじ色のひも状の部分を、
「浦島太郎の釣り糸」=付属体と表記しましたが、もっと正確には、
付属体を被覆するように巻き付いた苞の先端部でした。
付属体はやはり、この「脱皮」の最中にぐんぐん伸びて来るのですね。

手前の一歩遅れた方は、あとちょっとで抜けきる位のところで、
小葉もクリクリと巻いて収納されていた感じをまだ留めています。
こちらの芽はちょっとサイズが小さめなので、
どうやら花は無さそうな気配。
今年のうちに充分肥培して、来年以降に期待です。

Urashimasou090407

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桃も咲かずば残るまい

温かく穏やかな日が続いていますね。
当地でもソメイヨシノが見ごろとなっています。
谷津田の斜面林のヤマザクラもかなり咲き始めましたが、
今年はコブシもまだまだ花が残っているので、
両方がきれいな状態で楽しめます。

写真は庭のビオトープゾーンの南東端を彩る桃の花です。
ビオトープゾーンになんで桃かと言うと、
これ、意図的に植えたのではなく勝手に生えて来てしまったのです。
じつはこの一角で生ゴミを堆肥化していたので、
そこに食べた桃の種が混じって、それが発芽したというワケ。

桃栗三年といいますが、桃は本当に成長が早く
あれよあれよという間に私の背を超え、昨年から花が咲く様になりました。
これが桃の作戦勝ち。いち早いプロモーションだったのです。
本当はここにあるのもナンなので、
どうにかせにゃあと思ってもいたのですが、
この桃、家族の間で事ほど左様に評判が良く、
花を咲かせて期待に応える今となっては、
処分も移植も難しくなってしまいました。

まあ確かに、庭の一角が明るく照らし出されたようで、
決して悪い雰囲気ではありません。
花色もハナモモによく見られる様な「どピンク」じゃなく、
ほんのりと可愛らしい・・・まさに桃色。

写真のバックにもやっと写っているのは、隣の畑のへりにあるヤマザクラ。
これが家の中から見ると、手前の桃とじつにいいハーモニーなんです。
う〜む、ビオトープに入れるべき植物種ではないのですが、
まいっか、みんな喜んでいるみたいだし・・・
火の鳥よろしく生ゴミから甦った秀麗な姿に
畏敬の念を表して、この先も春を告げていただく事としましょう。
ついでに大きな実も成ってくれればなおいいんですけど・・・(笑)

Momo090407

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ミニミニラナンキュラス

温かく空気も日射しもほんわりした一日でした。
できればこういう日は外でのんびり過ごしたいところですが、
お昼にしか庭を見ることができませんでした。

この時期になると園芸植物もいろいろ咲き始めますが
既に開花のピークを過ぎているものも何種類かありました。
写真のラナンキュラス・フィカリア(Ranunculus ficaria)も
そんな種類のひとつです。
この花、ユーラシア大陸に割合広く分布していますが
日本には自生していません。しかし栽培が容易く小型なので
「ヒメリュウキンカ」という和名で広く流通している
ポピュラーな洋種山草です。

このヒメリュウキンカという和名がちょっと紛らわしいのですが、
姿形こそリュウキンカを小さくした様に見えますが、
実際はラナンキュラスの学名の通り、キンポウゲ科のキンポウゲ属。
リュウキンカは同じキンポウゲ科ですが、リュウキンカ属です。

野菊の様な花型はこの仲間としては独特なもので、
品種改良された球根植物のラナンキュラスにも、
梅型5弁花の野生キンポウゲの仲間にもあまり似ていません。
しかし表面にニスを引いたような艶があるところは
野草のウマノアシガタやヒキノカサと共通で、やはり同属だと感じさせます。
ラナンキュラスの仲間としては日本に自生するヒキノカサと並んで
もっともミニミニな部類だと思います。

植えっぱなしにしておくと、栄養増殖のほか、
こぼれ種からの実生もよく育ち、いつのまにか株数が増えています。
花も変異が多く、実生すると写真のように、色や形が
少し違ったタイプが混じったりすることもあります。

我が家には今のところこれしかありませんが、
もっといっぱい散らばって咲いたら、
なかなか奇麗だと思ってるんですけどね・・・それにしても本当に丈夫!
ほとんどメンテナンスフリーな、手の掛からないおちびさんです。

Ranunculus_ficaria

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花のぬいぐるみ

春らしい一日でしたので、庭の片付け作業に一日を費やしました。
この陽気で、サクラの開花もだいぶ進んだようですね。
午後からは晴れ間も多くなり、雨もミサイルも落ちてこなくて
よかったよかった(笑)

寒さがいつまでも残っていたので、
例年になく暖房機が遅くまで稼働している温室でしたが、
気温と関係なく日射しはもう待ったなしの強さですので、
さすがに半透明の保温ビニールカバーでは遮光しきれなくなり
黒い遮光ネットに掛け替えました。

写真はその際に開花に気が付いて撮影したカット、
南米産の可愛いスリッパーオーキッド、フラグミペディウム・シリミィ
(Phragmipedium schlimii)です。
直径4センチ足らずの小さな花ですが、その色と形に加え、
短い毛に覆われたファブリックな質感が大好きなランです。
なんだかぬいぐるみ見たいな花だと思いません?
小首をかしげて咲いているところを、今回は正面から撮影しました。

このシリミィ、微弱ながら芳香もあるんですよ。
この個体は色も形も標準的な個体ですが、ピンクの濃さや
花の部分的な濃淡にはけっこう個体差があり、以前はいろんな個体を
集めてみたいとも思ったのですが、最近この花、あまり売られていません。
うちにはもう一系統あって、
そちらはもっと小さくて白っぽい花なのですが、香りが強めです。

日本では今ひとつ人気の盛り上がらないシリミィですが
アメリカでは根強い人気があり、良い花同士を掛け合わせた
シブリング個体が作られているようです。
チャンスがあったらそんなシブリング苗を手に入れてみたいのですが、
欲しいと思うものに限って、なかなかご縁はありません。
しかし、それも趣味の楽しさのひとつ。
長くのんびり楽しんでいるうちに、ひょっこり出会えるのかも知れませんね。

Schlimii090404

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トルケスタニカ2009

お天気は下り坂ですが、気温は高めで今日の最高気温は18℃。
予報によれば明日はもっと温かくなるとか・・・
庭仕事なんかしたら、汗をかきそうですね。

写真はツリパ・トルケスタニカ(Tulipa turkestanica)、
代表的な原種チューリップのひとつです。
今年は例年になく花茎がすらりと伸びて、多くの花をつけました。
でもこれを鉢に植えたのは、実は年が明けてからなのです。

いつもなら数年間は植えっぱなしにしておくこの花を、
昨年は気まぐれに掘り出して消毒し、網袋に入れて涼しい日陰で
夏越しさせる・・・なあんて慣れない本格的な管理をしてしまったので、
秋の植え付け時にうっかり忘れてしまい、
暮れの大掃除の時にぶら下がった球根の網袋を発見し、
慌てて植え付けたのでした(笑)

それが良かったのかどうかはわかりませんが、
とにかく今年はよく咲きました。
トルケスタニカの一番の特徴は花茎が分かれて数輪を咲かせることですが、
昨年は花の中心にめしべがあるのは最も高い位置に咲く一輪のみで、
あとの花はおしべがあってもめしべは欠けていると書きましたが、
昨年熱心に肥培した甲斐あってか、今年は2輪目にも雌しべがあります。
3輪目は雄しべだけになっているようですが・・・
という訳で訂正、球根が充実するとトップの1輪以外にも雌しべができます。

今年はどうしようかな・・・昨年の結果が良かったから
また花後の肥培に努めて、球根を掘り上げましょう。
気持ちよく咲いてもらえるよう、
やはりご機嫌は極力とっておかないと。ね!

Tulipaturkestanica2009

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とんがり帽子の中

今日は文句無しに春の温かさでした。最高気温は15℃。
でも、朝は冷え込みましたよ。氷点下に達する-1℃まで下がりました。
霜柱や薄氷も見られましたが、今年はこれが最後になるのかどうか・・・

こう遅くまで寒いと、春の芽出しにも悪影響が及びます。
うちの庭の場合、今年はショウジョウバカマ、ジエビネ、レンゲショウマが
遅霜にやられました。やられたといっても大抵は先が凍み枯れに
なる程度なのですが、ショウジョウバカマはちょっと重傷で
すらりと立ち上がった花芽が芯の方までやられてしまったので、
枯れたりこそしませんが、花は見られないかもです(悲)

写真はウラシマソウの芽出しの様子。
奥の方が先に出たもので、遅れて手前からもう1本出てきました。
いかにもサトイモ科らしいとんがり帽子の芽出しですが、
そのシンプルな薄皮の下では、葉と花がセットになって
きれいに折り畳まれた状態で準備万端です。
隙間からのぞいた中身に、えんじ色のひも状の部分が見えるでしょ。
これが苞から長く飛び出すいわゆる「浦島太郎の釣り糸」です。
直前にするする伸びるのではなく、既にこの状態で長くなっていて、
うにゅっとループして上手に格納されています。

ウラシマソウを含むサトイモ科テンナンショウ属は
どの種類もこのとんがり帽子から中身が伸び出て、
展開するまでの行程が素晴らしく美しいです。
特に好きなのがうちには無いのですがマイヅルテンナンショウという種類。
本当に鶴が折り畳んだ羽根を鮮やかに広げ、
舞いを始めそうな立ち姿へと変身する様は思わず見ほれてしまいます。

ウラシマソウも、負けずに個性的な姿を披露してくれるので
毎年この時期を楽しみにしています。
あと何日で開くかな〜・・・

Urashimasoume

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貝のゆりかご

ゆうべから朝に掛けての雨量は久し振りにまとまったもので、
池がオーバーフローしました。
夜の間、一時的に沢山降ったのでしょうか、
排水路も急増した雨水を処理しきれず、オーバーフロー。
困った事に水路のあふれたところから大量のアカガエルオタマが
出て来て、水が引いたあとに取り残されてしまいました。
春休み中の子供にオタマレスキューを頼みました。

予報で言っていた程北風が強くなかったので助かりました。
池も水温が上がり、マタナゴが繁殖行動に入り始めたので、
お昼休みに慌てて貝の入れ替え作業をしました。
貝とはドブガイのこと。じつはタナゴの仲間は二枚貝のエラの中に
卵を産む特性を持っているのです。
産卵対象となる貝の種類や産卵時期はタナゴの種類によって異なりますが、
マタナゴは春にドブガイなどに産卵します。

さくら上池では今、霞ケ浦系統のゼニタナゴの繁殖を試みていますが、
このゼニタナゴは秋にドブガイなどに産卵します。
ですから昨秋に産卵したドブガイをそのままにしておくと、
中に浮出前のゼニタナゴの稚魚が入った状態の貝に
マタナゴが産卵してしまうことになります。
そうなると貝の中で酸素が行き渡らず、ゼニタナゴの稚魚も
マタナゴの卵も死んでしまう恐れがあるだけでなく、
エラの中が詰まり過ぎて貝自身も呼吸不全を起こして
死んでしまうことがあるのです。

昨秋は、大きなボールプランターに砂を入れた特設ステージに
ドブガイを放し、ゼニタナゴに産卵させました。
池には他にもドブガイがいますが、こうして貝の密度が高い場所を
設けた事で、ある程度優先的に産卵してもらえるという寸法です。
本当に上手くいったかはわかりませんが、
産卵行動は確認しているので、ステージ上のドブガイは
きっと中に稚魚を宿したゆりかごになっていると思います。

これを取り出し、マタナゴに産卵されないように網で隔離します。
変わりにステージにはマタナゴ用に、ステージ外の大きなドブガイ数個体と
昨年産まれた稚貝を入れておきましょう。

写真は右のざるに入っている方が一昨年生まれのドブガイ。
昨秋ステージに入れ、ゼニタナゴの産卵に使用したもの・・・
中に稚魚がいるはずです。
左の小さいものは昨年生まれの稚貝。ゼニタナゴに産卵されないよう、
プラ網を封筒状に縫ったシートに入れ、池につり下げて育てました。
これからマタナゴの産卵ステージに入れます。ただ、まだ小さいので
マタナゴが産卵対象に選ぶのは大きい数個だけでしょう。

上手く行ったら、ドブガイの一部をこのローテーションで
2種類のタナゴの繁殖に使い分けようと思っています。

Dobugai090402

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ヤドリギレポート002

21:25、外では雷が鳴っています。春雷です。
少し前から、また雨も強くなってきました。
雷が鳴るほど日中の気温が上がった様には感じなかったのですが・・・
これは通過中の低気圧が急速に発達しているのと(あ、また頭痛が)
上空にかなり冷たい空気が流れ込んでいるためでしょう。

それにしても4月になっちゃいましたね。早いよ〜(笑)
今年も4分の1終わっちゃいましたあ!
昨日からようやく気温が平年並みになって来て、
サクラの開花もいよいよといったところです。

さて、今日は先月2日のブログに掲載したヤドリギの発芽種子の続報です。
種子から伸びた2本のオリーブグリーンの腕の様なものは
その後一段と長く伸び、種子とほぼ同じ位の長さになりました。
注目は腕の先端部分。2本共に先端部分が丸く球状に膨らんでいます。
なんだかアマガエルの指みたいです。
印象としては、まずこれでエノキの幹に密着して
そこからエノキの表皮を通過し、
いよいよ組織内に入り込むのかなぁ〜って感じです。

するとやはり、これは芽というより寄生根なのでしょうかね。
どちらにしても、何とも植物っぽくないというか、
エイリアンチックな不気味さを感じます。
やはり「侵略者」然とした雰囲気を漂わせていますよね。

ちなみにこの種子、前回掲載したものとは別の種子です。
前回の種子の隣の幹に(このエノキ、小さいけど株立ちなのです)付いた
ちょうど同じくらいの大きさの種子。
この他にも3粒の種子が付いていますが、それらは写真のものより
小粒というか、ちょっと細長い感じで、出ている腕も1本です。
どうやら充実した大きい種子のみが、2本の腕を伸ばす様です。
前回掲載した種子は、食べられてしまいました。
犯人はおそらくヨトウムシです。今残っている種子の今後も心配ですが、
全部食べられてしまうこともないのでは・・・と楽観的に捉えています。
普段はエノキにとって敵のヨトウムシですが、
この場合、随分心強い味方ってことになるのかな(笑)

ヤドリギの今後がどうなってゆくのか、腕はやはり寄生根なのか、
とすると枝葉となる芽はどこからどう出て来るのか、とても気になるので、
今回以降「ヤドリギレポート」としてまた掲載してみたいと思います。

Yadorigi090330

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