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黄色いイチゴの白い花

温かさと爽やかさが同居した、春らしい一日でした。
少し位の庭仕事をしてもさほど汗をかくこともなく、
気持ちよくはかどります。

この時期、雑木林は木々の葉が一斉に広がり出して
日ごとに景色が変わります。
そんな雑木林の林縁や林内を散策すると、下向きにぶら下がって咲く
山吹によく似た白い花に出会うことがあります。

それが写真の花、モミジイチゴ。
5枚の花びらはややほっそりとしたスマートな楕円形で
花の中央には沢山の雄しべがあるのですが、
ほかのバラ科の花のように広がらず、ツバキのように束になって見えます。
モミジイチゴの「モミジ」は葉の形からついたものですが、
基本的には葉は大きく3つに分かれ、その各裂片がまた
ふたつみっつと分かれていますので、モミジの様に葉柄の近くから
5つに分かれている様には見えません。
まあ、他の野いちご類の葉に比べれば、
相対的にモミジっぽく見える方かな・・・という程度でしょうか。

イチゴと名がつく通り、ラズベリーやブラックベリーと同じ仲間ですが、
その実は透明感のあるオレンジがかった黄色で、栽培されるもので言うと
カジイチゴの実によく似ています。
実のお味の方はこれまたなかなか美味で、ごく僅かな渋味がありますが、
それは気になるほどではなく、
ほんのりと甘味があって酸味はそれほど感じません。
また、中の種子も平べったくて柔らかめなので、
食べていて口当たりが悪いという事も無いので、
口に入れてもあまり後悔した記憶がないベリーです。

唯一の難点は太枝から葉柄、花柄に至るまでまんべんなく存在する刺。
園芸品種のバラほど凶悪な印象ではなく、
ラズベリーほどびっしり付いている訳でもありませんが、
実を採集するときに引っ掻き傷をこしらえるには充分です。

モミジイチゴはランナーを出して旺盛に栄養繁殖を行うため
どこにでも必ずある植物ではありませんが、
あるところには薮をつくって密生しています。
実をたくさん集めたい時にはこんな薮に半身突っ込んで、
刺と戦いながらやっと甘い戦利品を手に入れる事が叶います。

Momijiichigo090412

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コメント

良いですねぇ〜、木イチゴ♪

小学生の時、正門近くに生えていましてね、下校時なよく採って食べていました。
勿論、引っ掻き傷を作りながら(笑)
これかどうかは分かりませんが、黄色かったですよ。

まだ生えているのかなぁ〜…二十数年も前か…歳とったな……。

投稿: 太郎 | 2009年4月20日 (月) 21時15分

太郎さんども!
私も学校帰りに取って食べましたよ、ひとんちの木いちご(笑)
悪い事したよなー、ひとんちのモノって感覚が弱かったというか・・・
手が届けばなんでもアリだったもんな〜
イチゴ摘みならぬイチゴ罪・・・ゴメンナサイです!
あれは園芸的に植えられたもので、おそらくカジイチゴ(木いちご)でした。
太郎さんのは、黄色+引っ掻き傷ならきっとモミジイチゴですよ。

赤い方(ナワシロイチゴ)もよく取ったっけ・・・
あれは野生だから罪ではないよね。ちょっと渋くて酸っぱいんですよね。

二十数年も前か…歳とったな……あ、違った。私は三十数年前だ(爆!)

投稿: ぐりお | 2009年4月20日 (月) 23時02分

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