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貝のゆりかご

ゆうべから朝に掛けての雨量は久し振りにまとまったもので、
池がオーバーフローしました。
夜の間、一時的に沢山降ったのでしょうか、
排水路も急増した雨水を処理しきれず、オーバーフロー。
困った事に水路のあふれたところから大量のアカガエルオタマが
出て来て、水が引いたあとに取り残されてしまいました。
春休み中の子供にオタマレスキューを頼みました。

予報で言っていた程北風が強くなかったので助かりました。
池も水温が上がり、マタナゴが繁殖行動に入り始めたので、
お昼休みに慌てて貝の入れ替え作業をしました。
貝とはドブガイのこと。じつはタナゴの仲間は二枚貝のエラの中に
卵を産む特性を持っているのです。
産卵対象となる貝の種類や産卵時期はタナゴの種類によって異なりますが、
マタナゴは春にドブガイなどに産卵します。

さくら上池では今、霞ケ浦系統のゼニタナゴの繁殖を試みていますが、
このゼニタナゴは秋にドブガイなどに産卵します。
ですから昨秋に産卵したドブガイをそのままにしておくと、
中に浮出前のゼニタナゴの稚魚が入った状態の貝に
マタナゴが産卵してしまうことになります。
そうなると貝の中で酸素が行き渡らず、ゼニタナゴの稚魚も
マタナゴの卵も死んでしまう恐れがあるだけでなく、
エラの中が詰まり過ぎて貝自身も呼吸不全を起こして
死んでしまうことがあるのです。

昨秋は、大きなボールプランターに砂を入れた特設ステージに
ドブガイを放し、ゼニタナゴに産卵させました。
池には他にもドブガイがいますが、こうして貝の密度が高い場所を
設けた事で、ある程度優先的に産卵してもらえるという寸法です。
本当に上手くいったかはわかりませんが、
産卵行動は確認しているので、ステージ上のドブガイは
きっと中に稚魚を宿したゆりかごになっていると思います。

これを取り出し、マタナゴに産卵されないように網で隔離します。
変わりにステージにはマタナゴ用に、ステージ外の大きなドブガイ数個体と
昨年産まれた稚貝を入れておきましょう。

写真は右のざるに入っている方が一昨年生まれのドブガイ。
昨秋ステージに入れ、ゼニタナゴの産卵に使用したもの・・・
中に稚魚がいるはずです。
左の小さいものは昨年生まれの稚貝。ゼニタナゴに産卵されないよう、
プラ網を封筒状に縫ったシートに入れ、池につり下げて育てました。
これからマタナゴの産卵ステージに入れます。ただ、まだ小さいので
マタナゴが産卵対象に選ぶのは大きい数個だけでしょう。

上手く行ったら、ドブガイの一部をこのローテーションで
2種類のタナゴの繁殖に使い分けようと思っています。

Dobugai090402

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コメント

どもでーす。
タナゴの繁殖って面白そうですよね~。
でも二枚貝に産卵するので水槽の中では、とても難しそう・・・・。
やっぱぐりおさんのように野外に池のようなものがあるといいよね。


投稿: こー | 2009年4月 2日 (木) 23時04分

こーさんども!
タナゴの繁殖は面白いですよ。
ただ、うちは水槽と違い、産卵行動そのものを
横からつぶさに観察できないのがとても残念!撮影もほとんど不可能です。
水槽だと、この点はいいですよね。

でも水槽だと、おっしゃるように二枚貝の長期保持が大変難しく、
ひと月前後で稚魚が浮出する春産卵のタナゴならともかく
冬の間貝の中で稚魚が長期越冬する秋産卵のタナゴは
ほぼ無理に近いですよねー。

本当に観察しながらタナゴをやるのなら、
貝が持続的に生息できる程度の池と、
水槽の両方が必要なのでしょうね。

投稿: ぐりお | 2009年4月 3日 (金) 09時11分

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