« 青い? | トップページ | 池の新緑2009 »

貝のゆりかご2

曇りでしたが、それなりに暑さを感じた一日でした。
最高気温は26℃。
少し西風があったので窓を開けた室内は気持ちよかったです。

池の様子を覗いていると、マタナゴのメスの産卵管がまた伸びていました。
産卵には何度かのピークがあるようですが、今がそれに当たるようです。
モツゴはもうだいぶ落ち着いてきました。
モツゴのごく小さな稚魚も沢山ふ化しましたが、
体長3〜4ミリの稚魚は明るい昼間はなかなか確認できず、
夜に懐中電灯で照らすと、ピッピッと泳ぐ様子が浮かび上がります。

写真も池の魚ですが、こちらはハゼの仲間のヨシノボリです。
写真ではあまり確認できませんが
頭部やエラ蓋に細い赤ラインが入る、きれいなハゼです。
この時期、彼等もまた繁殖期を迎えるため
いわゆる婚姻色があらわれ、色や模様が幾分派手になります。
この個体は口の内側の薄い翡翠色と、尾びれのオレンジがよく目立ちます。

ヨシノボリは動物食性で他の魚の稚魚を食べてしまうこともある
貪食な魚ですが、タナゴにとってはかけがえの無い存在です。
タナゴがドブガイ等の二枚貝に産卵することは以前に書きましたが、
そのドブガイ等が幼生の時期、ヨシノボリ等の淡水ハゼ類の鰭に寄生して
水域内を移動しながら成長します。貝(にとって)のゆりかごですね。
やがて鰭を離れた貝は水底に定着し、
後は私たちが見慣れた二枚貝として2〜3年かけて成長します。

ですからタナゴが毎年産卵できる環境が維持されるためには
産卵母貝が幼生期に寄生生活を送るためのヨシノボリ等の生息は必須。
タナゴ類とハゼ類は、貝を間にはさんで
間接的に関わりの大きな生物種ということになります。
ちょうどこれからドブガイの方も繁殖期。
出水管から吐き出された大量の卵が、
ヨシノボリのゆりかごを目指して一斉に泳ぎ始めます。

Yoshinobori


|

« 青い? | トップページ | 池の新緑2009 »

庭のphotoログ」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。検索で偶然ヨシノボリの記事を
拝見して驚き、コメントさせて頂いております。
ドブガイの幼生がヨシノボリに寄生するという
ことを初めて知りました。
素晴らしいビオトープをお持ちのようですね。
これから過去ログ等拝読させて頂く予定です。
有難うございました。

投稿: yamazaki | 2009年5月20日 (水) 18時34分

yamazaki 様、はじめまして!
ようこそいらっしゃいました。

ドブガイに限らずカラスガイやイシガイも、
グロキジウム幼生期にはハゼ類の鰭に寄生するようですよ。
もっともコイ科の魚につくこともあるようですが・・・

ビオトープは、それ全体がまるでひとつの生き物のように
時間の経過とともに成長していくので、
見ていてとても興味深いと感じています。
ご関心がおありでしたら、また是非是非遊びにいらして下さい。
コメントも大歓迎です!
どうも有り難うございました。

投稿: ぐりお | 2009年5月20日 (水) 22時18分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/487746/29700484

この記事へのトラックバック一覧です: 貝のゆりかご2:

« 青い? | トップページ | 池の新緑2009 »