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2009年5月

黄花ノ行者大蒜

とうとうぐずついたまま5月が終わってしまいました(笑)
せめてもう一度五月晴れを満喫したかったなー。

今日もどんよりとした空模様のもと、
あまり昆虫の活動も見られなかったのですが、
黄色い花が庭を照らすように咲いていたのが印象的でした。
ひとつは先週掲載したキショウブ。
もうひとつが写真の花、アリウム・モーリー(Allium moly)です。
原産地は南ヨーロッパですが、アフリカの一部にも分布があるようですね。
ガーデニングプランツとしての歴史は古く、
日本にも明治期にはすでに入っていたとか。

アリウムと言えばユリ科ですが、その中でもネギのグループです。
長ネギ、タマネギ、ニンニクなど野菜も多く含まれる生活に身近な属ですね。
アリウムの花は白、ピンク、紅紫が主流なのですが、
モーリーはその中にあって珍しい鮮やかな黄花です。
この花色が可愛いのと、アリウムは蜜源として優れているので
虫を呼ぶかな〜と思い庭に植えたのですが、
蜜源としてはシロウマアサツキやチャイブの方が優れているようですね。
ただ、この仲間は線虫などを寄せつけない性質があるとの事なので、
山草花壇の所々に植えておくとコンパニオンプランツとしての
効果が期待できるかもしれません。

花の感じからすると、結構線の細い印象でしょう。
でも、以外に葉の幅が広くて、強いて言えば
ギョウジャニンニクの葉に似てるよねー・・・と思っていたら
アリウム・モーリーには「キバナノギョウジャニンニク」なんて
和名があるそうです。
まんまだー、分かりやすいぞー(笑)

モーリーは丈夫で育てやすいアリウムですが、
土の過湿と日照不足には弱いようです。
我が家では、乾きやすくて少しやせた、他の植物が今ひとつ
良く育たない場所に植えてあるのですが、
それがかえって良かったのかも知れません。
毎年20%増・・・ぐらいの感じで殖えています(笑)

Allium_moly

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ハネが透けた鱗翅目

うう〜っ、鬱陶しいお天気が続いてますね。
続くのは分かっていたんですが、
どうせ降らないのならやっぱりお日様が恋しいものです。

写真位は爽やかに・・・と先週の撮影分をひっくり返していたら、
載せようと思いつつボツっていたカットを発見。
イボタノキの花を訪れたこの黒い虫、何だと思いますか?
これ、ハチでもカゲロウでもありません。実はガです。
翅が透けて青空が見えていますね。
チョウやガでは当たり前の鱗粉が見当たりません。

このガの名前はウメスカシクロバ、マダラガ科の一種です。
漢字で書くと「梅透黒羽」、由来は読んで字の如しです。
あ、最初の「梅」がわかりにくいでしょうか?
これは幼虫がウメの葉を食べることによります。
しかし実際にはウメに限らず、モモ、アンズ、リンゴ、サクラなど、
多くのバラ科樹木につくようです。
写真の個体はメスで、オスは触覚が僅かに櫛状になります。

マダラガ科には他にも翅の透けた種類が多く見られますが、
じつは他の科にも翅が透明のガがいます。
中でも割合よく目にするのがスズメガの仲間、夏場花壇の花にやって来る
オオスカシバは、一見ガに見えず、よくハチと間違えられます。
太めの胴体がカラフルな毛に覆われているので、
「ハチドリが庭に来た」なんて誤解を招くこともある人騒がせなガです。
他にもホウジャクの仲間のスキバホウジャクも、
翅に透明な部分の多いスズメガです。
どちらも羽化直後には鱗粉があるのですが、飛び立つ前の羽ばたきで
「こんなのいらないんだ」と、落としてしまい透明な翅に変身。

その名もズバリ、スカシバガ科というのもあります。
幼虫は木の枝の樹皮直下に潜って材を食べる性質があり、
葡萄でこれをやるブドウスカシバは葡萄農家の嫌われ者です。
こうして並べてみると、翅が透けたガはほぼ昼行性ですね。
鱗粉を持たないことと昼行性は何か関係があるのでしょうか?

一方チョウの方はというと、ガに較べると透明な翅を持つ種類は稀です。
日本にいるものだと、ウスバシロチョウの仲間が
厚手のトレーシングペーパー程度に透けた翅を持っていますが、
あれは鱗粉がないのかどうか・・・その辺は厳密にはわかりません。
ただ、翅を手で摘まんでも
指に鱗粉が付く様なことはなかったと記憶しています。
外国の種類では南米のオオスカシシジミタテハや
ベニスカシジャノメ等が有名です。

そもそも鱗粉の意味って何でしょうか?一般に言われているのは
●撥水効果 ●種・雌雄の識別 ●天敵に襲われた際の防御効果
などですが、それを捨て去った代わりに
一体どのようなメリットを得ているのでしょう?
透けた翅の謎は尽きません・・・

Umesukashikuroba


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定点撮影ぐるり一年

昨日に引き続きお天気が悪く、
雨は未明から午前中、風は北西の強い風が午後から強くなりました。
ざわめくクヌギの枝先に目をやると、
今年伸びた枝がもう30〜50センチになろうという成長ぶりで、
どの木もすでに昨年より一回りボリュームアップです。

そういえば確かこの5月で、池の定点俯瞰撮影も13ヶ月目。
今日は今までの画像を並べてちょっと遊んでみました。

090304050806

画像の左上が3月、右上が4月、左下がこの5月で、
右下は昨年の6月になります。
こうして見ると、4月から5月にかけての変化は著しいですね。
地面に注意してみると、4月にも草本は動きが見られますが、
5月になると木本の葉の展開と水生植物、
特にジュンサイの浮葉が登場することで、
景色がまるっきり変わってしまいますね。

0807080910

この4枚は昨年の7月〜10月。並び方は春の画像と同じです。
う〜ん、緑が濃いけど正直あまり変化が無いですね。
まあ、昆虫や小動物にとっては、
それだけ安定した環境と言えるのかも知れません。
それでもよお〜っく見ると、ホタルブクロが咲いたり、
ガマズミの実が赤く色づいたりと、個々の変化は観察できます。
10月になると、夜の水温がぐっと下がるため、
浮葉植物は明らかな衰退傾向になります。
陸上の植物も、下の11月になるまで残り少ない緑色のひと時となります。

0811120901

左上の11月、ぐぐっと秋が深まりました。11月といってもこれは下旬。
ここから12月の半ば過ぎまでが池の紅葉シーズンです。
この頃になると、生き残ったコオロギの声が物悲しいんですよね〜。
12月の終わりには一面の枯れ葉色の世界になります。
落葉樹が主体ですから、この場面での変化も大きいですね。
やたら見通しが良くなっちゃいます(笑)

四季を通してみると、「緑の季節」はちょうど一年の半分、
5月から10月までであることが分かります。
逆に冬枯れの時期は12月から3月いっぱいまでの4ヶ月間。
4月と11月がちょうど景色がシフトする中間的な状態です。
池が完成して4年目から5年目の撮影画像ですが、
樹木が生長したこともあり、四季の変化はよりハッキリしてきました。
昨年あたりから、表土の状態が目覚ましく熟成しつつあります。
落ち葉の分解〜再生産の循環が出来て来たということでしょうか。
土壌学でいう「O層」が少しずつ形成されつつあります。
もう少し撮りためたら、今度は同じ月の年ごとの時系列的な変化も
見てみたいと思いました。

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雀蜂1

全国的に荒れたお天気になっているようですね。
当地も今日は朝から雨が降り始め、夕方以降徐々に風も出始めました。
明日以降も荒天が続くようで、日曜日まで悪いとか・・・つまらなーい!

そんな訳で外にも出られず、
写真は昨日コクワガタを撮ったついでのシャッター。
もう日が暮れてるのに、仕事熱心なスズメバチさんです。
大きいですよ。今時はオオスズメバチって言った方が良いのかな。

ちょっと整理しておくと、スズメバチとオオスズメバチは一緒です。
以前は図鑑にも普通にスズメバチと掲載されていたのですが、
他のスズメバチ属(Vespa属)と較べて格段に大きく、
相対的にオオスズメバチと表現されることも多いので、
最近は図鑑にもスズメバチ(オオスズメバチ)なんて掲載されてるようです。
樹液では他にコガタスズメバチ、キイロスズメバチがよく見られ、
たまにモンスズメバチも見かけることがありなす。
チャイロスズメバチなんてのもいますが、これはレアものです。
どれもスズメバチに較べると小型ですが、ハチとしてはやっぱりデカイです。

ちなみに学名の属名Vespaはスクーターの名前でお馴染みですが
ぶ〜んと飛び回る感じがかぶってて面白いですね。でも、スズメバチは
スクーターのベスパみたいに可愛くはないですよねえ(笑)

ただ、最近は情報過多なせいか、
ちょっと過剰に恐がっているようなきらいも感じます。
あくまで個人的な意見ですが・・・
スズメバチが恐いんだということを知っているのは極めて大切なことですが、
子供にそれを上手に教えるのは難しいですね。
危険な場合の対処法をセットで教えるにしても、
そこは子供だもの、恐いと思ったらウワーッと大慌てで騒いでしまいます。
実は・・・これこそがホントに危ないのですよね。
観察会などでも、さして危険でもない遭遇を、
かえって危険な状況にしてしまうことがしばしばあります。

wikipediaでさえもそうですが、スズメバチを危険で獰猛と記述しています。
確かにそうなのですが、本来彼等は人間をターゲットにはしていません。
対人間の状況で危険なのは、人間側に原因があるか、
ごく稀な不慮の事故です。前者の場合、騒がず動かず姿勢を低く保つという
一般的なマニュアルの通りでまず問題なくトラブルは避けられます。
後者の場合が・・・不可抗力的なんですが、実際にあるんですよね。
一番多いケースとしては、まったく気付かずに
彼等の巣に近づいてしまう場合。確か数年前、
女性が雑木林で全身を刺されて死亡したケースがこれだったと思います。
巣の周りでは特に神経質になっているので、
近寄っただけで自分たちへの危害と受け取られるようです。私自身も、
無意識に近寄った樹液が出ているクヌギの根元がうろになっていて、
そこにコガタスズメバチが営巣していた、という体験をしました。
マムシやクマも同様ですが、こちらが気が付かずに近寄る、というのが
もっとも危険な結果を招くようです。

少々使い古された表現ですが、やはり自然の中は人間以外の領分。
自由だなんて勘違いはもちろんのこと、
荒らしたり、油断したりは禁物ですね。

Suzumebachi

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大きな「コ」

ここ数日、過ごしやすい爽やかな日が続いています。
今日もまた晴れても風が気持ち良く、あまり暑さを感じませんでした。

数日前に3号店も営業を始めた「居酒屋くぬぎ」の繁盛ぶりは大層なもので、
夜も昼も大賑わいです。

だいたい夕方6時半から7時がお客さんの入れ替わる時間帯で、
チョウや殆どのスズメバチが引き上げていきます。
変わって湧き出す様にどこからともなく集まって来るのがコクワガタ。
昼間はクヌギの根元や幹の穴に隠れているのでしょうが、
足元がやっと見える程度に暮れなずんだ頃には、
頭上から羽音がして小さな個体が飛んで来ることもあります。

コクワガタのオスは個体によりかなり体長に大小がありますが、
当然大きい方が優位で、樹液がたっぷり出ていて安全な穴や窪みは
大抵大型のオスが占有し、お相手のメスもしっかり確保しています。
こういう場合、身を隠すために移動する必要がないので
昼夜関係なく占有することができます。
小型のオスはそうはいかず、昼間は身を隠し、
夜は空いている樹液の場所を求めて移動しますが、
そうしたオス同士の闘争も付いて回りますから苦労が絶えません。

写真は先ほど、午後7時少し前に撮影したカットです。
写真で見るとなんと言うことも無いコクワガタですが、
かなり大きな個体でした。昨日までは見かけなかった新顔です。
今までこの木(クヌギ#6)にいた一番大きなオスとくらべても
格段に大きいので、このままこの木に居続けるとしたら
おそらく最高ポジションを確保できると思います。
捕まえたら可哀想なのでこの状態で体長を測ったら49ミリでした。
「惜しい!あと1ミリで50ミリの大台!!」

コクワガタはオオクワガタと同様の方法で幼虫の飼育が出来るため、
キノコの菌床を用いた飼育をすると
しばしば50ミリを超える個体が羽化することがあります。
しかし、野外で見かける個体は、大きくても45ミリ前後、
49ミリは極めて大きいです。
実際、最初に見つけた時はコクワガタに見えず、かなりドキッとしました。
一瞬ですが、オオクワガタかヒラタクワガタかと思いましたよ(笑)
コクワガタもここまで来ると立派なもんです!

Kokuwagatabigsize

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赤とんぼより赤い?

木々の緑が、日に日に濃くなっていきますね。
若い緑から、照りつける日射しに負けない、より深い緑色へ・・・
池の周りではジュンサイの黄緑色と
夏に向かう木々の様々な緑色がハモっています。

この時期、いやでも目に付くのが
まばゆい緑を縫って飛ぶショウジョウトンボの赤。
昨日のブログも赤い虫でしたが、
今日の赤はベニカミキリのマゼンタ系の赤と違い、ビビッドな深紅です。

我が家にいらした多くのお客様がこのトンボを目にすると、
「きれいな赤とんぼ!」「こんな季節にもういるんですね!」
などとおっしゃいます。
赤とんぼというと一般的にはアカネの仲間を指しますが、
アカネの仲間が赤くなるのは夏を過ぎ気温が低くなり始め、
繁殖のために体が成熟した頃です。
ですから、「こんな季節にもういるんですね!」とおっしゃるのは至極当然。
しかし、同じトンボ科でありながら、赤とんぼはアカネとは違うため
一般に言う赤とんぼの仲間には含まれません。

でも、赤いトンボなんだから赤とんぼですよねー。
私は、いちいち野暮な説明をするのもナンですので、
「赤いでしょー、あれは赤とんぼよりもっと赤いトンボなので、
区別するのに猩々とんぼという名前が付いてるんです」と言っています。
実際、ショウジョウトンボより赤いアカネって、いないんじゃないですかね。
ちゃんと比べたことがないので断言はできないですけど・・・
強いて言えばミヤマアカネのオスが最高に成熟した状態で
互角ぐらいかなあ、と思います。

スポーツカーが好きな私は、
ショウジョウトンボを見て連想するのはやっぱりフェラーリですね。
それも、エンツォとかF50みたいなヘビーな車種じゃなくて
360モデナのようなミドルクラスのヤツ。
バックの緑を切り裂く様に飛び回る姿は、
見ていてスカッとするかっこ良さを覚えます。

Shojohtonbo090526

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リレーも終盤へ

5月の庭に沢山の昆虫を呼ぶ「木の白い小花リレー」も
ウツギ、エゴノキ、カンボク、コゴメウツギが既に終わり、
快走中のイボタノキ、ガマズミが現在ややピークを過ぎたところ。
あとはヤマアジサイと大物のアンカー、
クリの花が出番を待っているところです。

写真はイボタノキの花を訪れたベニカミキリ。
ベニカミキリは白い小花が咲き始めるとすぐに姿を現し、
イボタノキやガマズミが満開迎える頃に最も数が多く見られるようです。
幼虫はタケ類の材を食べて成長するため、
背後に大きな竹林をしょったさくら上池では
毎年本当に頻繁に見かけるカミキリムシです。

それにしてもこの洒落た赤は目立ちますよね。
前胸部の背面にある黒い点は個体によって大きさに個性があり、
ぽちぽちとかなり小さい点のものから、
大きくて隣の点とくっ付いているものまで様々。
カミキリムシというと少々強面な印象もありますが、
このベニカミキリは本当に可愛らしい種類です。

お目当てのイボタノキはモクセイ科の落葉低木ですが、
木によっては冬に完全に葉を落とさないものもあるようです。
先が4裂した小さな花はキンモクセイやヒイラギの花によく似ていますね。
毎年枝先に多くの花穂をつけますが、
花の数の割に成る実の数は案外少ないように感じます。
実に多くの昆虫たちが集まるのですが、受粉効率が悪いのでしょうかね。

秋に藍黒色に熟す実は鳥が好みますが、食べに来た鳥が落とす糞の中には、
どこかで食べた別のイボタノキの種子が含まれているので、
イボタノキの周りには自分のタネではなく、
他のイボタのタネから芽生えた木が育ちやすくなり、
時には多くの実生が育った、ちょっとしたイボタ林が出来ることがあります。
こうなると受粉率が悪くても自分以外の花粉で受粉する率が高くなり、
イボタノキにとっては好都合ですね。
イボタノキは私が思っている以上に
虫や鳥を上手く利用しているのかもしれません。

Benikamikiriibota

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駱駝虫

雨の一日は暑からず寒からず。
しかし手持ち無沙汰で少々消化不良気味(笑)
庭のあちこちに増えすぎたススキの小株を間引いて、
抜いた穴に腐葉土をすき込む作業をしようと思っていたのですが、
またの機会となりました。
最低/最高気温は16℃/20℃、最低の16℃は夜に出た気温です。
夕方一度スカッと晴れて夕日が照りましたが、今はまた雨が降ってきました。

こんな日は面白いものに出会えそうに無いと
半ば諦めつつ掃除ついでにサッシ周りウォッチングをしていると、
お、いたいた変なヤツが!
写真の昆虫、ラクダムシ(Inocellia japonica)といいます。
ラクダムシはアミメカゲロウ目(脈翅目)の昆虫で、ウスバカゲロウ、
ツノトンボ、ヘビトンボ、カマキリモドキなどと同じグループ。
そういえばラクダムシは、頭と頸(前胸)がヘビトンボに
翅と後胸部、腹部はカマキリモドキによく似ています。
ただ、メスの腹部には針状のやや長い産卵管が突き出していて、
これは他の仲間には無い特徴でしょうか。

この虫、完全変態の昆虫ですが、幼虫と成虫の姿がとても良く似ています。
幼虫は写真の虫から翅と産卵管をとった様な姿で、
マツなどの樹皮下で暮らすため、とても平べったい体をしています。
でも、石がゴロゴロしていたり、
枯れ木が積んである所でも見かけたことがあるので、
完全に樹皮下だけで暮らす訳ではなさそうです。
庭の落ち葉の上でもこれまでニ度ほど幼虫を見かけています。

この虫について調べていたら、とあるページに気になる記述がありました。
それは以下のようなもの。
「蛹は蛹室に入っているが、のちに適当な場所に移って羽化する。」
ええっ、ほんまかいな!日本語的に間違っていなければ、
蛹が羽化の前にわざわざとことこ移動するってことですよね?!
まあ・・・カゲロウには亜成虫なんてのがあるし、
偽蛹を経る昆虫もいますからね。ありえないことでもないですが・・・
でもやっぱり昆虫って不思議〜!!

それから、ラクダムシという名の由来について、「理解し難い」
という旨の記述が多く目に付きましたが、これについては異議アリ!
じつは初めてラクダムシを見た時に、以前から名前は知っていたのですが、
「ああ、これってひょっとしてラクダムシってヤツじゃない?」と
すぐにピンと来ましたよ。
だって横から見た時、頭部と前胸部をしゃくるように反り上げ、
翅を動かす筋肉の入った後胸部が二つの山状に盛り上がった姿は
まさにフタコブラクダのようでしたから・・・

庭では幼虫の他、スイカズラ科のカンボクの花で成虫を見た事があります。
花そのものに用があるのか、
花に来る昆虫を捕食するつもりだったのかは分かりません。
今度いつ会えるかも全くわかりませんが、撮影に協力してくれた彼女は
雨の当たらない軒下の壁にとまらせて放しました。
今度は何か食べてる所を見せてね〜・・・

Rakudamushi

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白い黄菖蒲

今日は未明から朝にかけて、久し振りのお湿りでした。
日中は一転して晴れましたが、
強い風がお休みでしたので随分暑く感じましたね。

池から続く排水路には、園芸植物も含めた
色々な水生植物・湿生植物を植えてあるのですが、
写真の植物もそんな一種、アヤメ科のキショウブです。
3年前につくば市の農家の方から、家の裏の水路に生えている
キショウブの熟した実を分けてもらい、種子を採り播きしました。
そして今年はその殆どが花を咲かせました。

キショウブはドイツアヤメの別名の通り、ヨーロッパ原産の植物で
日本には明治時代に導入されたと言われています。
葉も花茎もすらりと伸びたスマートな姿で、
ヨーロッパで改良が進んだジャーマンアイリスなどよりも
むしろ日本のノハナショウブに近いスタイルと性質を持っています。
でも、日本のそれよりずっと背が高くなる所は人間と同じですね。
この手の湿生アイリス(イリス)属で花が黄色いのはこのキショウブだけ、
ですから黄色い花菖蒲の品種には必ずキショウブの血が入っています。

ところが他の植物と同様、実生で苗を作ると
ごくまれに毛色の変わった個体が現れるようですね。
今回実生で得た苗は40本ほどですが、その中に1本だけ
白い花を咲かせる個体が現れました。
実をいただいた農家には他にハナショウブの類いは無かったようですし、
花を細かく見ても黄色くない以外は普通のキショウブと変わりがないので
おそらく黄色い色素が抜けた個体なのでしょうね。

キショウブは絵の具で塗った様なベタな黄色ですので、
人により好き嫌いが分かれるようですが、私は結構好きです。
何でかなあ・・・なんか、農家のすぐ脇で何となく人と共存しているような
野草とも園芸植物ともつかない微妙な立ち位置に共感するのでしょうか・・・
目立つ色なのに飾り気のない優しさがあって、
身近に置いておきたいと思いました。
ただ、紫色系の花菖蒲やノハナショウブの花と
チャンポンに植えるのはちょっといただけないので、
池のノハナショウブとは同じ景色に収まらない様、水路に植えました。

でも、この白い個体なら、ノハナショウブと並んでも
さほど違和感が無いかも知れません。
周囲を取り巻く黄色い花の圧倒的な数に押されてかなり控えめですが
もうちょっと大株になるとそれなりに美しいような気がします。

Kishoubualba

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道草、野薊、黒揚羽

今日も風が強く、大鉢植えのブナが何度も倒れて可哀想でした。
最高気温は25℃でしたが、風の割にはしっかり暑さを感じました。
この時期はやはり日射しが強烈ですね。
朝は曇っていたのですが、一度晴れたらもう曇りませんでした。
この暑さで居酒屋くぬぎの1号店も営業開始です。

写真はノアザミ。大好きな花ですが今まで庭に生えた経歴が無く、
一昨年実生して作った苗の中で育ちがいいものが、
初めての開花を迎えました。近所にいくらでもある花ですが、
庭で咲いてくれるのはやはり嬉しいものです。

ノアザミは基本的に草はらの植物ですが、環境適応性は広い方で、
やや乾いた空き地から明るめの雑木林の中まで自生が見られます。
でも、私の印象はやはり道ばたの草むらに咲く花ですね。
だから園芸植物のエリアからビオトープゾーンに入ってすぐの
ノシバの草はらに植えてあります。
ここには他にもカワラナデシコ、ワレモコウ、キキョウ、フジバカマ、
オキナグサ、タチフウロなどが数株のススキに混じって咲く様に植えてあり、
昔走り回った草むらのような雰囲気にしているコーナーです。
しかし、こういう植え方をしていると、セイタカアワダチソウをはじめ
各種の外来種の侵入に常に晒されていて、これらの除草のため
管理はビオトープゾーンの中でも例外的な手間がかかります。
昔ながらの草はらがどうして無くなってしまったのか、身をもって実感!

ノアザミというと、私にとっては道草の友でもありましたよ。
子供の頃は今のご時世と異なり集団下校なんてありませんでしたから、
虫を探しながらとことこ帰る道のりは実に気ままなもんです。
そんな道すがらいつも側で揺れていたのがノアザミの花。
呑気に眺めていると大抵クロアゲハがやってきます。
他のアゲハも来るのですが、
やっぱりノアザミにはクロアゲハが似合う気がしますねー。
たまに曲がり角を家と反対の山の方へ行くと、
クロアゲハがカラスアゲハにグレードアップ、
遠出をしたんだというちょっぴり贅沢な気持ちになりました。

Noazamiup

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居酒屋くぬぎ6号店オープン

日中はよく晴れた一日でしたが、風がだんだん強くなってきました。
夕方以降はにわかに曇り出し、ちょっと不安定な雰囲気でしょうか。
明日以降はしばらくすっきりしない日が続きそうです。

庭の夏を賑わせる居酒屋チェーン、「居酒屋くぬぎ」が今年も営業開始です。
庭に全部で6店舗ですが、今年最初にオープンしたのは写真の6号店。
6号店といっても一番新しい訳ではなく、北西側からぐるりと時計回りに
ナンバリングしたので、東南のこの木が#6となりました。
むしろ庭のクヌギではもっとも古株で、前の家に住んでいた頃から
鉢植えとして存在していたどんぐりからの実生です。

今年は幹に大きく開いたシロスジカミキリの羽化脱出口から
樹液を出し始めましたが、数日前からその他の何カ所もから樹液を流し、
ここ数日の高い気温で発酵が進んだため、
あの独特の甘酸っぱい匂いが辺り一面に漂っています。

日中のお客さんで一番長居するのが
何と言ってもスズメバチ(オオスズメバチ)、
少々ガラが悪いのですが仕事熱心な労働者さんです。
明るいうちからつい飲んでしまうありがちな方々ですね(笑)
今日もひっきりなしに来店していました。
お仲間のコガタスズメバチやキイロスズメバチも来ています。
スズメバチは強いですから、一番良いポジションを占有して我が物顔。
ゴマダラチョウがちょっと引いた感じで
おそるおそるストローをはすに伸ばしている様子が
なんともおかしいですね。
でもこれ、口がストローだからこそ出来る技。
なるほど、チョウって便利!

ゴマダラチョウは、やって来るチョウの中では大きい方なんですが
やっぱりスズメバチは怖いんですね。
ところが、一回り小さなサトキマダラヒカゲというチョウは
向こうっ気が強いのか、スズメバチが来るとスクランブルして
撃退していました。まさか見間違いだろうと思ったのですが、
何度も目の前で撃退するところを見せられ、意外な強さにビックリ!
それでも次々に数で対向するスズメバチが、やはり昼間の王者でした。

夜になると、コクワガタとガの仲間が賑やかです。
コクワガタはスズメバチほど怒りっぽくないので、酒場は昼間より平和です。
さすがにまだカブトムシは現れていませんが、
彼等とノコギリクワガタが登場すると、
夜の酒場も治安が悪くなるんですよね〜(笑)

Kunugi6090521

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池の新緑2009

朝から夏本番の様な日射しが照りつけ、見事に暑い一日でした。
最高気温は27℃に達し、他のあちらこちらでも30℃を超えたようですね。
まだ体が暑さに慣れていないので、思わず立ちくらみがしそうでした。

今日は毎月一度の池の定点撮影をしましたが、
タイトルにある「池の新緑」を語るには少々日射しが強過ぎ、
どうも新緑という気分になりません。
同じタイトルの2008年版は昨年の5月18日の記事ですが、
写真をくらべてみると、去年はいかにも新緑という感じでした。

もっとも去年はこの時期まで平年を大きく下回る低温が続き、
植物の成長が遅かったですね。記述からすると
ヒキガエルのオタマジャクシもまだ上陸していなかったようですが、
今年は先週の5月12日に一斉上陸が見られました。

樹木の葉も今年は既に濃い緑色になってきており、
今はガマズミとイボタノキが満開で、多くの昆虫で賑わっています。
先週、6本あるうちの2本のクヌギの幹に大きな丸い穴をあけ、
シロスジカミキリの成虫が現れました。
うち1本は穴から大量の樹液を流し、連日スズメバチ、コクワガタ、
ゴマダラチョウ、オオゾウムシなどが見られます。

先日稚魚浮上の報告をしたゼニタナゴですが、結局その後数日に渡って
浮上が続き、稚魚の数は33匹まで数えました。
しかし正確な数は計測が不可能で、
実数は33よりかなり多いものと思われます。
当初10匹前後がかたまったいくつもの群れが池の表層を泳いでいましたが、
先に浮上したと思われる成長の進んだ稚魚は、
少し深い中層を泳ぎ始めています。

数日前からショウジョウトンボの羽化も始まりました。
クロスジギンヤンマは羽化個体が連日池に戻って来て産卵しています。
またあの大食漢の強いヤゴが池にも水路にもたくさん見られそうです。
ヘイケボタルもそろそろ上陸して蛹になるはずです。
今年はちょっと早めの6月初旬から成虫が光り始めるかもしれません。

Ike2009shinryoku

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貝のゆりかご2

曇りでしたが、それなりに暑さを感じた一日でした。
最高気温は26℃。
少し西風があったので窓を開けた室内は気持ちよかったです。

池の様子を覗いていると、マタナゴのメスの産卵管がまた伸びていました。
産卵には何度かのピークがあるようですが、今がそれに当たるようです。
モツゴはもうだいぶ落ち着いてきました。
モツゴのごく小さな稚魚も沢山ふ化しましたが、
体長3〜4ミリの稚魚は明るい昼間はなかなか確認できず、
夜に懐中電灯で照らすと、ピッピッと泳ぐ様子が浮かび上がります。

写真も池の魚ですが、こちらはハゼの仲間のヨシノボリです。
写真ではあまり確認できませんが
頭部やエラ蓋に細い赤ラインが入る、きれいなハゼです。
この時期、彼等もまた繁殖期を迎えるため
いわゆる婚姻色があらわれ、色や模様が幾分派手になります。
この個体は口の内側の薄い翡翠色と、尾びれのオレンジがよく目立ちます。

ヨシノボリは動物食性で他の魚の稚魚を食べてしまうこともある
貪食な魚ですが、タナゴにとってはかけがえの無い存在です。
タナゴがドブガイ等の二枚貝に産卵することは以前に書きましたが、
そのドブガイ等が幼生の時期、ヨシノボリ等の淡水ハゼ類の鰭に寄生して
水域内を移動しながら成長します。貝(にとって)のゆりかごですね。
やがて鰭を離れた貝は水底に定着し、
後は私たちが見慣れた二枚貝として2〜3年かけて成長します。

ですからタナゴが毎年産卵できる環境が維持されるためには
産卵母貝が幼生期に寄生生活を送るためのヨシノボリ等の生息は必須。
タナゴ類とハゼ類は、貝を間にはさんで
間接的に関わりの大きな生物種ということになります。
ちょうどこれからドブガイの方も繁殖期。
出水管から吐き出された大量の卵が、
ヨシノボリのゆりかごを目指して一斉に泳ぎ始めます。

Yoshinobori


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青い?

ゆうべの風はもの凄かったですね。
皆さんの所は大丈夫でしたか?
うちでは外においていた空のバケツやら飼育ケースやらが
見事に消えていました・・・(笑;)
一夜明けた今日は予報の通り暑くなりました。当地の最高気温は27℃。
最低気温は今のところ、現在(22:40)出ている16.5℃です。
確かに夕方以降は、寒くはないもののすっと暑さが引いて心地よい感じ。
クビキリギスがやけに気持ち良さそうに鳴いています。

写真は、ゆうべの暴風でだいぶ花が傷んでしまいましたが
園芸植物としてもお馴染みのシランです。
日本の野生ランの中では、ネジバナと並んでかなり身近な種類ですね。
もはやこれを野生ランの一種として見てくれる人の方が少ないかも・・・
そのくらいあちこちに植えられ、苗の流通量も多い種類です。
ただ、写真の個体は標準的なシランの花ではなく、
花の青味が強い選抜個体、
洋ラン風の言い方だと「セルレア」ということになるでしょうか?

どうです?青いですか?
実はこれを作り始めて今年で3年目なのですが、
ちゃんと咲いたのは今年が初めて。
あらためて見た私の印象は、確かに青っぽいとは感じましたが
ちょっと色が薄いかなあ・・・といったところ。
でも、横に実家で咲いていた普通のシランと並べてみたら、
だいぶ「青い」といえそうです。

シランとは漢字で書くと「紫蘭」紫色の蘭ということですが、
標準的なシランの花は紅色・・・まあ、無理して紫をつけるなら
赤紫と表現するのが正確かも知れません。
それと較べれば相対的に青っぽいといえますが、
これこそ紫色、まさに紫蘭じゃないでしょうかね。

このセルレアのシランは他にも数系統が見いだされていて、
苗も少しずつ流通してきました。
それらを掛け合わせてより青味の強い個体を生み出す
シブリングクロスも、今後進むのかも知れません。
シランに限らず、青い蘭の花は多くの人の憧れです。
バンダやカトレヤなど、洋ランの世界では
既にかなり青味の強いものが存在しますが、
庭植えで作れる青い蘭が登場したら、楽しいでしょうね。

Shirancoerulea

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メス蛹化 -シェンクリングオオクワガタ-

一日西風が強くて、雨が横殴りに降りました。
最低気温は14℃でしたが、北西の風が吹く日中、あまり上昇しなかったので
お昼までは少し寒くも感じられました。
午後になると風が南西寄りになり、ごうごうと強まり
それにつれて気温も上昇。吹き荒れる風は生暖かく
最高気温の20℃は現在(22:50)出ているものなので、
これから一時間10分の間にまだ少し上がるのかも知れません。

こんな状態ですから庭も歩けず、せっかく満開のイボタや
咲き始めたガマズミも閑古鳥が鳴いています。
明日は晴れるとのことですが、風も止んで欲しいなあ。

写真は現在5匹飼育中の台湾のクワガタムシ、
シェンクリングオオクワガタです。
1匹だけがメスでした。メスは体が小さい分早く成長し、
一週間前の今月11日に蛹になりました。
残りの4匹はオス、まだまだ蛹になる気配は見せません。

クワガタムシの様にオスとメスの大きさが極端に違う昆虫では、
同じ日にふ化しても成虫になるのは小さなメスの方が早く、
オスはどうしてもメスより時間が掛かります。
この成長性差は、日本のクワガタムシと較べると
熱帯、亜熱帯の種類の方が極端なように感じます。
冬の無い地域では幅広い時期に成虫がいるので、このような成長性差は
同じ親から産まれた兄弟姉妹同士が交尾することを避けるのに
都合が良いのかも知れませんね。

蛹になるための部屋(蛹室)は当然幼虫自身がこしらえるのですが、
実に滑らかな楕円形の空間に仕上げます。
この滑らかな壁は自分の糞を上手にのばしたもので、
頭で押し付けたり体をよじって塗り広げたりと念入りな佐官作業でした。
口から出した唾液も使うとのことですが、
観察した限りではよくわかりませんでした。

クワガタムシの幼虫は白色腐朽した材と、
その腐朽菌の菌糸を食べて大きく育ちますが、
糞にはそれらの消化酵素が含まれているため、周囲の菌糸から
蛹室が浸食されるのを防ぎ、蛹にとってより安全な空間を維持します。

この蛹、長さが大体48ミリほどあります。
成虫になると、長い腹部がきゅっと縮みますが、
下向きに折り曲げた前胸部と頭部がまっすぐに伸びますから、
差し引きすると大体蛹の長さと同じ位になります。
と、いうことは、このシェンクリングのメスの体調は
概ね48ミリぐらいが目安でしょうか。
う〜む・・・さすがシェンク、まあまあ大きいですね。
まだ羽化まで2週間前後掛かるのではないかと思います。
無事に立派な成虫になったら、また掲載しましょう。

Schenk090517

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コウホネ開花

一日中どんよりと暗い曇天でした。
当初夕方から雨の予報でしたが、降り出しが遅れているようで
その分明日は一日中雨にたたられる生憎の日曜日になりそうです。

なので写真は昨日のカット。池のコウホネの一輪目が咲きました。
さして大きくもない花ですが、眩しい黄色はよく目立ちます。
少し前に水中葉から浮葉(艇水葉)に移る様子を開催しましたが、
現在は早くも次の段階、浮葉から茎を空中に突き出した
抽水葉に移行するところです。
コウホネはこれが最終形。ここまで来るとそろそろ花も咲き出すのです。

コウホネの花茎は、花に比べると太いですよね。
触って確かめると、かなりしなるのですが、表面は見た目より硬く
実際に相当強い風でも折れたりかしいだりしません。
蕾は球形をしていて、はじめは顎に覆われ茎葉同様の濃い緑色ですが、
開花の少し前には花弁が覘くので黄色く見えます。やはり球形ですが・・・
なんだかマニュアルミッションの車のシフトノブに見えてしまいます。
今咲いている花の左奥に、次の花となる緑のシフトノブが
ちょこっと見えているのがわかりますか?

コウホネの株の周りを覆い尽くしているのはジュンサイです。
ちょっと増え過ぎなので、今年は積極的に摘んで食べているのですが、
生育が旺盛なのでほとんど影響がありません。
そのジュンサイの葉の隙間に見えるハート型の小さな葉はトチカガミです。
これも爆発的に増えるので、そろそろ池に入って除草しないと・・・
この時期たまにやって来る夏日の、ちょっと楽しみな作業です。
次の週末は晴れるかな〜

Kouhone090514

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つけとろろそば

スカッと晴れて空気は乾燥したまま、気温も低め。
高原チックなお天気でした。

今日は私の趣味の殿堂であり、お客様でもある
埼玉県は三郷市の白石洋ラン園にお邪魔してきました。
ここを訪ねる目的は4つあります。
ひとつは当然お仕事。
ふたつめはお米の買い出し。(白石社長のお父様がつくるこだわり米!)
そしてもちろんラン(「それが三つ目かい!」by白石社長)
でもって最後が写真のおそば(←ホントはこれが一番だったりして・・・)

じつはぐりおは相当なそば好きです。別に通なつもりは全くないので、
自分なりのこだわり、自分流のそば尺度なんですが・・・(笑)
でも本当に好きですから、人が美味しいと教えてくれたら
多少遠くでも食べに出掛けます。美味しいおそばに出会えるなら
山形にも会津にも長野にも行っちゃいますよ。

そんな私が「いつ行っても裏切られない」
と一番信用しているおそば屋さんが三郷の「天徳」。
白石洋ラン園からゆっくり徒歩で5分ほどのところです。

ここのおそばは挽きぐるみの色の濃いおそばで、当然十割。
白い更科そばではありません。
ぐりおは野趣あふれる挽きぐるみの、ほどほど細打ちが好みです。
天徳のおそばは香り、食感、のどごしの、どれをとっても素晴らしいですよ。
しかも、大抵のおそば屋さんは何度か行くうちに出来不出来の差が
多少は気になるものですが、天徳では
ほとんどそれを感じたことがありません。
あえて言えば時々水切りがもうひとつ・・・ということはありましたが
程度としては充分許容範囲内だと思います。

本日いただいたのは特にお薦めのつけとろろ。
とろろ汁が上手に泡立ててあるので、おそばに程よくからみます。
そば粉の産地はいいものを適宜仕入れているので、時期により
秩父だったり常陸だったり北海道だったり・・・
大抵書き出してあるし、聞けば教えてくれます。

まあ実際好みの問題もあるし、「この程度のそばは他にもある」という方は
必ずいらっしゃるでしょう。確かにそうかも知れません。
しかし、このレベルのおそばを、
この値段で安定的に提供できているお店を私は他に知りません。
それと、どこその名店みたいに盛りが非常識な少量ではありません。

・・・とか言いつつ、本日のつけとろろそばの価格を
うっかりチェックし忘れちゃったのですけどね、ゴメンナサイ(笑)
目安として言うと、ここはおそばの他に季節のものや
良い仕入れのものをタネにした天ぷらも絶品なのですが、
こうした料理をおそばに一品追加しても1300円〜2000円で収まります。
私も結構あちこち出掛けていますが、とにかく割安感は保証します。

うどんもかなり美味しいと評判ですが、
私はせっかく行ったのに天徳でおそばを食べないなんて
もったい無さすぎる!と思ってしまうので、未だ食べたことがありません。
いつか食べてみたいのですが、そば好きゆえに叶わぬ夢です(笑)

「手打蕎麦・味彩 天徳」
埼玉県三郷市栄5丁目 63-2  Tel:048-952-1414
定 休 日/火曜日・第三月曜日
営業時間/11:00〜15:00・17:00〜20:00

Tsuketororo

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初夏の冬型・・・

今日はよく晴れたのですが、風が騒がしくて・・・
気圧配置が冬型なのだそうで、確かに24時間の雲画像を見ると
ちょうど日本の上空を大陸からの寒気が逆S字状にうねりながら
勢い良く流れ込んでくる様子がわかりました。
北海道東方置きに抜けた低気圧は、
多少発達しているとはいえ990ヘクトパスカルを下回ってはいません。
日本海にいる高気圧との相対差が問題のようです。

当地では午前中は南西の風、午後には西〜北西〜北北西と風向きが変わり
気温の方も急降下。最低気温は現在出ている11℃です。
この分で行くと明日の朝は10℃を割り込むかも知れませんね。
北国では雪が降っているようで大変です。
さすがにこの時期になっては辛いですね。被害が出ないといいのですが。

庭の木も一日中騒がしく揺れていました。
冬場と違い葉っぱの抵抗がありますから支える幹もしんどいでしょう。
それでも広がる途中のやわな葉ではないので、思ったほど傷みませんでした。
しかしこの寒気はとても乾いていて、湿度計は30%を切っていました。
この乾燥の方が、動植物には辛かったかも知れません。

特に心配なのが数日前に一斉上陸を果たしたアズマヒキガエルのちび達。
草むらの奥の方まで乾いてしまいそうな風の中、無事かなあ。
ナナフシもチョウも下枝の裏で我慢している様子が観察できました。
じっと耐えて、みんな何とかやりすごしてくれるといいのですが・・・

Hazawashi090514

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邪魔なのか、見せたいのか?

今日は空気がムシッとしていて、最高気温は24℃でしたが
それ以上に感じました。
夕方、一時的に雷雨が来ましたよ。その前に一陣の突風が吹いたので
「こりゃ来るな」と分かりました。大気が不安定だったようです。

写真は昨日につづいてキミノカンボクの花。
交尾しているのはハナムグリの仲間ではありませんが、
近い所でコガネムシ科の訪花性種、アシナガコガネです。
黄色っぽくもやや褐色気味にも見えるこの昆虫の黄緑色は、
硬い鞘翅の地色ではなく、それを覆う鱗状の毛による色彩です。
ですから日々こすれて少しずつ摩耗し、
長生き個体ほど黒っぽい地色が見えてきます。
成虫の発生は5月からのようなので、今頃見られる個体は
だいたいまだ奇麗な衣裳で花を訪れます。

アシナガコガネの幼虫は芝の根を食害することで知られています。
実際は芝専門という訳ではないのですが、嗜好性は高いので、
芝畑では嫌われ者です。また、白いものを花と思ってしまうのか
真っ白い洗濯物に寄って来ることがあり、ここでも嫌われることがあるとか。
お隣のつくば市は芝の生産地でもあり、
市内ではどちらも被害もあるようです。

アシナガコガネの名の由来は、その名の通り長い後脚にあります。
写真の個体なんか、見事にわかりやすいポーズをしていますね。
このポーズ、よく見かけるのですが、一体どんな意味があるのか・・・
特に交尾中にはかなりの確率でこのポーズをしているので、
長い脚が邪魔にならない様に上げているみたいに見えます。
それとも、脚を掲げることで、他のオスに対して
交尾中であるというデモンストレーションをしているのでしょうか?

ちなみに、コガネムシ科にはテナガコガネというのもいます。
日本にも、沖縄のやんばるの森にヤンバルテナガコガネがいますよね。
あちらは手(前脚)が長いのはオスだけで、オスはその長い手を使って
威嚇したり闘争したりと、カブトムシの角のように使います。
アシナガコガネの方はオスだけが長い訳ではなく、
特に道具的に使っている様には見えません。
ただ、その先端に付いている割合としては大きいかぎ爪をみると、
花に着陸する際に、零戦の着艦フックの様に使うのかな〜
なんていう風にも見えてきました。

Ashinagakogane

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木の白い小花リレー

ってなんかまんまなタイトルになってしまいましたが、
まあそういうことです(笑)
庭の木は主としてクヌギやコナラなどどんぐりの木で構成していますが、
その間や枝下のスペースに植える樹種は、
初夏に白くて小さい花を咲かせる樹種を揃える様にしました。
それは、花の香りが強いものが多く
鳥を呼ぶ可愛い実を付け(人間も食べられるものが多いです)
そして、私の愛する訪花性甲虫を沢山呼ぶことが出来るからです。

白い小花のリレーは4月のオトコヨウゾメから始まりますが、
この頃はまだ気温が低く、
寒がりな訪花性甲虫たちは姿を見せてくれません。
先週掲載したヒョウタンボクも多くの昆虫がやってきますが
甲虫は見かけたことがありません。

彼等が最初に大挙して現れるのは写真のカンボクの花からです。
正確に言うとキミノカンボク、カンボクの実は赤く熟しますが、
これは実が黄色く熟す変種です。
普通のカンボクもあるのですが、今年はどうも花付きが今ひとつ・・・

写真に写っている昆虫はハナムグリの仲間で、
左のグリーン地の2匹がコアオハナムグリ、右の黒い方が、クロハナムグリ。
コアオハナムグリは非常に数が多く、都市部でも見かけることがありますが
クロハナムグリの方はどこへ行ってもコアオハナムグリほど多くはなく、
比較的少ない種類です。
私はどちらも大好きでして・・・
彼等が現れると、もう嬉しくてたまりません。
彼等を沢山観察するには、晴れた日の午前中が絶好、
午後になると、ヒラタハナムグリはいますが、
他のハナムグリはぐっと少なくなります。

これからリレーはウツギ、コゴメウツギ、イボタ、ガマズミ、エゴノキと
しばらく続きます。ですから午前中がきれいな晴天になると、
子供の頃の自分の顔をした悪魔が頭の中ではしゃぎ回って、
仕事の邪魔するのでした(笑)

Hanamugurikanboku

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暫定的部分開園

天気予報では概ね晴れとのことでしたが、当地は概ね曇りで
ほんのちょっとしか陽が射しませんでした。

写真は・・・これ、一応ロックガーデンなんですが、
まだ1割程度しか出来ていません。
材料を準備してもう2年になるのですが、細かい部分の方針が未だ定まらず、
駐車スペースとの境界の1平方メートルほどしか石が組み上がっていません。

植えてある植物も数種類のみ。
写真はお馴染みのミヤマオダマキです。
風通しも水はけもやたら良い場所なので、調子良く咲いているようです。
時期的にはそろそろ花が終わる頃ですので、
もうだいぶ大きく成長した実が直立しているのが目立つでしょう。

この実の中にびっしり入っているごま粒程の種子は
早めに採り播きするとかなりの率で発芽するのですが、
実生で育てたミヤマオダマキはどういう訳か体つきが大きくなり、
親株のような、花が大きい割に株がコンパクトに仕上がる
「高山植物然」とした雰囲気が失われてしまいます。

ですから、ロックガーデンの岩に寄り添う様な
小さく仕上がる姿を維持するためには、
株分けで更新維持するのが良いのですが
ミヤマオダマキは数年経つと根茎が木質化し、
急速に株の勢いが衰えるので、これまた厄介。
種子発芽率の高い多年草にありがちなのですが、
「多年草」といっても株の寿命は案外短いみたいです。

ロックガーデンの工事は、この5月中にもう少し進める予定です。
秋には苗の発注が出来る様、せっせと石を組み上げなくちゃです。

Rg_bubunkaien

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少子化に歯止め!?

すごくいい天気に恵まれましたね。いきなり暑かったけど・・・
連休後半がダメだった分のツケが払われた感じです。
気温も昨日以上にグンと上がって26.5℃、データ放送の牛久市の気温では
最高気温が29.4℃!となっていました。こりゃ暑い訳です。
大体いつもこのデータ放送の気温より我が家の気温は1〜3℃低いですね。

庭も色々なニュースがありましたが、
今日の一番の出来事は、何といっても写真のこれでしょう。
池のゼニタナゴの仔魚が浮出しました!
どうやら未明から浮出が始まっていたようで池の中央部には
少なく見ても20匹ほどが固まってピンピン泳いでいました。
昨秋にゼニタナゴが産卵したドブガイをマタナゴの産卵から回避するために
ザルで隔離していたところから浮出しているので、
ゼニタナゴの仔魚と見てまず間違い無さそうです。

私が貝を覗いている目の前で、一瞬ため息みたいに水を吐いた貝から
ちょろちょろちょろっと飛び出て来たところをすかさず確保して、
プラケースに移して撮影しました。
見ている目の前で3匹も浮出して来たので、ホンット驚きました。
仔魚の体長は8.5〜9.5ミリほど。微妙に1センチに届かない位のおちびです。

以前にも書きましたが、さくら上池のゼニタナゴは預かりものです。
㈳霞ケ浦市民協会が琵琶湖博物館から移譲を受けた霞ケ浦系統の個体、
現在野生での絶滅が濃厚と考えられている貴重な個体です。
昨年も僅かながら繁殖には成功していますが、
今年は何としても二桁の浮出をと願っていたので、嬉しい限りです。

ご心配・応援をいただいた皆様、本当に有り難うございました。
御陰さまで今年は少し安心できる結果をご報告出来そうです。

Zenitachigyofujou0510

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ラブコール -ヨダンハエトリ-

きれいな雨上がりの一日となりました。
少々暑いですけど、やっぱりお日様が出ると気分が弾みます。

庭はこの雨の最中にすっかり様変わりしました。
木々の若葉が大きく広がったためです。
昆虫たちの活動もいよいよ一段と活発になるため、
それをエサにする生き物たちも活気を帯びて動き出します。
庭で特に目に付くのが様々なクモの幼体。
多くのクモは夏に向け、盛んに摂食して体を大きくします。
オニグモ科やアシナガグモ科など、
網を張ってエサを捉えるタイプが多いでしょうか。

一方、網を張らずに徘徊して獲物を捕らえるタイプのクモは
多くがこの時期、繁殖行動に入ります。
写真のハエトリグモ「ヨダンハエトリ」もその一種。
左がメス、右がオスになります。

どうです?なかなか奇麗なハエトリでしょ。
もともと、黒い頭胸部と名前の由来ともなった腹部の四段重ねの
朱色の矢はず模様の対比が美しい種類ですが、
オスに至ってはメインカメラ(正面向きの単眼)の周りが真っ赤、
太くて丸い触肢の中程に横一文字に真っ白なライン、
腕の様に振り上げた第一歩脚にも白い房毛が付いたオレンジの部分があり、
非常に目を引く容姿をしています。

オスの派手な姿はもちろんメスの気を惹くためのもの、
この目立つ衣裳で他の多くのハエトリグモと同様、
ダンスの様なディスプレイをして、メスに一生懸命ラブコールを送ります。
写真の距離だとまず目一杯第一飛脚を振り上げ、
自分を大きく見せる様なポーズでメスの注意を引きます。
それが上手くいってメスが真正面を向くと、今度はもう少し近寄って、
第一歩脚を一転前方に伏せて拝む様にピタリと合わせ
房毛より先の部分だけをYの字に開くポーズをとります。
これがどんな意味があるのかわかりませんが、
どちらかというと自分を小さく見せる感じでしょうか?

メスがオスを気に入ると、ここからトントン拍子に事が進むのですが
大体そこに至るまでにメスにそっぽを向かれるようですね。
写真のケースもそうでした。
しかし諦めきれないオスは、この後一定の距離を置いてメスを尾行する
ストーカー行為に走っていました(笑;)
少し離れたイヌザンショウの枝先では、
アオオビハエトリも似た様なことをやってましたよ。
ハエトリグモの世界も、オスは楽じゃなさそうですねー・・・

Yodanhaetorilovecall

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山吹なケシ

今日のお天気はメリハリが効いてて忙しかったですね。
未明からゴロゴロと雷が鳴っていましたが、日中になっても
大気の状態が不安定で、ゴロゴロ鳴ったりザーッと降ったり
カッと照ったり・・・
温帯低気圧に変わった台風1号に引っ張り込まれた温かい湿った空気と
大陸から入り込んだ寒気がぶつかったようですね。
一連のぐずぐず天気を締めくくる派手目の演出でした。

写真は庭のヤマブキソウ。
既に満開を過ぎましたが、まだ蕾も残っています。
嬉しかったのは周辺に散らばったこぼれ種の実生が、
今年初めて花を付けてくれたこと。
もっと殖えて、庭のあちこちにこの明るい山吹色が散らばって咲いたら
もっとハッピーな5月になりそうです。

ヤマブキソウの名の由来は、
見ての通り花の色や様子がバラ科のヤマブキに似ているためです。
でも、ヤマブキよりも微妙に明るい黄色ですね。
それとこの4枚花弁・・・ケシ科なんですよねー。
アップで見ると本当にケシ科だなあーと思います。
でも離れて見るとあまりそんな感じがしません。
なんでかなと思ったのですが、多分花茎が短いからですね。
ケシって、ひょーんと長い花茎の先にフワッと咲く印象がありませんか?
ヤマブキソウは、こんもりとした株からあまり花が飛び出しません。

昨年は、この花にアトボシハムシやクロウリハムシが集まって来て
花を穴だらけにしてしまいましたが、今年は少ししか来ていません。
おかげで、写真の様に全く食い痕の無い花もたくさんあります。
でも、彼等は受粉を請け負ってもいたようなので、
ヤマブキソウ本人は、ちょっと寂しいのかも知れません。

Yamabukisouup2009

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蛍何故 -ホタルカズラ-

この時期の雨には大きく二通りあって、
ひとつは単独の低気圧が通過する際に一日程度降る雨。
これは過ぎ去ったあとの低気圧がまだ発達しながら強い風を巻き起こすので
せっかくのお湿りだと思ったのにその潤いを感じる間もなく
吹き荒れる風が地面も空気もカラカラに乾かしてしまいます。
もうひとつは今回のように複合的に低気圧が干渉し合って
数日間ぐずつく雨。上がってもパッと晴れませんが、お湿り感は残ります。
プチ梅雨みたいなヤツですね。
どうやら明日もぐずついた空模様になりそうです。
気温の方は当初の予想より若干高めで、最低/最高は14℃/20℃でした。

写真はホタルカズラ。わすれな草でお馴染みのムラサキ科の多年草です。
花の直径はたった12〜15ミリほどですが、
なかなかビビッドな青い花が数輪がまとまって咲くので、存在感はあります。
初めて野に咲いている姿を見た時は、
可愛らしさと品のある美しさにしばし見惚れました。

しかし、山野草趣味の方がこの花を栽培している話は
あまり聞いた事がないので、一体どうしてなのかと思っていたのですが、
実際庭に植えてみてその理由が分かりましたよ。
ホタルカズラは、花と背丈は小さいのですが、
株はとんでもなく大きい草だったのです。
つまり茎が地面を横に這い、
今咲いている株から離れた所に来年の芽ができるのです。
「カズラ」という名は伊達じゃなかったという訳。
これじゃ鉢で栽培するのは至極困難!山草展にも出てこないはずです。
我が家の庭には2株ありますが、それぞれが畳一畳分より大きく広がって、
元の株の場所から見ると、随分方々に出先機関を設けています(笑)
離れて見ると広く転々と青い花が咲いているのですが、それでも2株。

もっともホタルカズラには、鉢栽培に向いた代替種が存在します。
その名はミヤマホタルカズラ(Lithodora diffusa)。
南欧産の常緑低木ですが、
クッション状になるグランドカバー向きのタイプで、鉢栽培も可能です。
花はホタルカズラを一層濃くしたような冴えたコバルトブルーで、
最近では花弁に白い覆輪の入る品種もよく見かけます。
もはや山野草のジャンルにとどまらず、ホームセンターなどでも売られる
ポピュラーなガーデニングプランツになりました。
ただ残念なのは、こちらは花の中心にホタルカズラのような
白いスターレリーフが入らないんですよねー。

ところで、和名のホタルカズラ・・・は、どうしてホタルなのでしょう。
別にホタルのライフステージに関わっている植物ではないし、
どちらかと言うと乾いた日当りの草地に生える植物ですから、
あまりホタルとの接点は感じないのですが・・・点々と咲く小さな花を
ホタルの光に例えた、なんて説明がいかにもつきそうですが、
個人的にはあまりピンと来ないのですよね。
もし、どなたかご存知の方がいたら教えてくださ〜い。

Hotarukazura090507


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いもりん

二日続きの雨で、連休はしょぼしょぼっと終わっちゃいました(笑)
台風1号が近づいて来るようですね。
直接お見えにはならないようですが、
となり合った低気圧が明日からかぶさってきそうですから、
強い雨にちょっと注意かも・・・

この連休の頭に茨城県北部を訪ねたのですが、
その際、繁殖期を迎えた数種類のカエルに混じって、
イモリ(=アカハライモリ)の姿もちょこちょこ見かけました。
私と息子は水生昆虫に目が行っていたのでイモリはスルーだったのですが、
じつは家人が大の爬虫類・両生類好き。
田んぼにいたイモリを連れて帰りたいと言い出しました。
まあ滅多にそんなこと言わない人ですから、
しょうがないとオスメス1匹ずつをお連れし、水槽に入れてみました。

いや〜、これがなかなか面白い!
水槽の外の人間や差し出した指の動きに反応するし、イモリ同士でも
求愛行動以外にこまかなコミュニケーションをしているようだし、
失礼ながらやはり昆虫よりはだいぶ高等だなあと実感。
まだお連れして4日ですが、メスの方は
上のガラス蓋が開くとエサが落ちて来る事を理解したようで、
後ろ足と尻尾で立ち、
落ちて来るエサが沈む前にキャッチする様になりました。
イモリ、侮れません!

エサはまとめて落としますから、キャッチした以外は水底に到達しますが
この食べ方が、ぐぐっと頭を下に向けじーっと鼻先をくっ付けてから
呼吸を整えてパクッ!同じ両生類のカエルより、カメの食べ方に似ています。
そのあと呑み込むのにアムアムと数回やりながら、今度はカエルみたいに
目玉をぐりっと沈ませて食べ物をノドの奥に押し込みます。

写真の2匹、手前の黒っぽいにがメス、奥のやや褐色に見えるのがオス。
体色は個体差がありますが、尻尾の形に注目して下さい。
メスは剣のようにスマートな形ですが、
オスは上下に幅がありへら状に見えます。
ちょうど今が繁殖期のはしりなので、オスがメスの前に回り込み、
このへら状の尻尾をふにゅっと折り曲げ、ふるふるふるふる・・・と
振動させる求愛行動が見られます。
メスは全く相手にしていませんが・・・(笑)

メスはちょうどエサのアカムシを呑み込もうと
口を開けてアムアムやってるところです。
やるたびに体全体がふわっふわっと浮くのがまた一生懸命っぽくて、
ほうばったごちそうを呑み込む時のイヌみたいです(笑)

Imori090506

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双子の金銀花

雨の降り出しが思ったより早く、当地では午前11時頃から
ぽつりぽつりと来始め、午後には弱いながら本降りの様相。
連休のお天気としては少々残念ですが、そろそろ頃合いのお湿りです。

一昨日紹介したヤマウグイスカグラもそうですが、
私はスイカズラ科の低木類が好きで、数種類を庭のあちこちに植えています。
花が多くの昆虫を惹き付け、実も美しく野鳥のエサにもなるからです。
写真のヒョウタンボクは昨年苗を購入したもので、
まだ40センチほどの大きさしかありませんが、
4月の終わり頃から沢山の花を咲かせています。

ヒョウタンボクの花は必ず二輪で一組の双子咲き。
咲いた日は白いのですが、翌日にはクリームイエローに変わります。
ですから花が盛りの時期だと、一本の木に白と黄色の2色が散りばめられ、
可愛らしい華やかさがあります。
この性質はスイカズラと同じで、スイカズラがその別名を
キンギンカ(=金銀花)と呼ばれるのもこのためで、
ヒョウタンボクの方はキンギンボク(=金銀木)という別名があります。
そういえばスイカズラの花も必ず双子だったでしょうか。

標準和名のヒョウタンボクは花ではなく、実の特徴から付いた名で、
双子の花が受粉してできた双子の実が接した部分で合着し、
結果的にひとつのひょうたん型の実になるからです。
でも合着は必ず起きるという訳でもないようで、
一個ずつバラの状態で熟したものも見た事があります。

昨年は、このひょうたん型の赤い実を見る事が出来ませんでした。
今年はどうでしょう。
花を観察していると、コハナバチの仲間がしきりにやって来てくれたので
受粉に成功した花も多い様に見受けたのですが・・・

Hyoutanbokuhana

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地エビネ林立!

昨日と全く同じ様なお天気、明るい曇りでした。
最高気温は24.5℃まで上昇し、少し暑さを感じましたね。
大好きなニリンソウが一気に咲き終わって、ちょぴっと寂しいです(笑)

写真はジエビネ。2系統あるうちの少し遅咲きの方です。
この系統は唇弁以外がえび茶色で、唇弁もピンクのぼかしが入ります。
もうひとつの系統は唇弁が真っ白で、
それ以外は少し緑がかったうすいえび茶、ただこちらは
ひとつの茎から2本の花茎が立ち上がるという芸を持っています。

以前はあまりジエビネが好きではありませんでした。
エビネ展を見にいった時、ヒゼンだとかコオズやサツマとか
すごく華やかな株がずらりと並ぶ中で、
ジエビネはあきらかに地味でくすんだ印象だったからです。

しかし、その後多摩丘陵のとある場所で
林内に自然に咲いている姿を見て、実に良いものだと思いました。
山野の空気にぴったり来るというか、野にあってはさほど地味でもなく、
誇らしげに咲く野生ランの風情を感じます。
これがあの華やかな自然交配種や選別個体のエビネだと、
なんだか浮いてしまうような気がします。

写真の株は直径50センチを超える大株になりました。
立ち上がる花茎の数も20を超え、お祭りの様に賑やかです。
さすがにそろそろ株分けした方が良いかも知れませんね。

Jiebine090426

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フィナーレ!(第四幕)

今日はなんだか曇りがちでしたが、
外の作業をするにはちょうどいい感じ。西南西の風がちょっとありました。

写真は前回3月29日の記事で紹介したヤマウグイスカグラ。
前回は下向きに咲くピンク色の花でしたが、
その半分近くが無事受粉し、結実のフィナーレを迎えました。
庭のヤマウグイスカグラの実を撮影できたのはこれが初めて。
今までは良い色になったら撮ろうと思っているうちに
ヒヨドリに食べられてしまい、チャンスを逃していました。

今回は毎日見逃さずに様子を確認していたので、
全部食べられる前に撮影成功。
それでも目立つ枝の実は殆ど食べられてしまって、
この実のように細かい枝の間に埋もれて見辛いところのが
何とか残っていました。

ヤマウグイスカグラの実は、透明感のある鮮やかな赤色で
表面にはほんのうっすらと、粉を吹いたような質感があります。
この感じが何かの実に似ている様な気がしていたのですが、
それは色こそ違えど、北海道で有名なハスカップの実だと気付きました。
それもそのはず、ハスカップも同じスイカズラ科で、
和名はクロノウグイスカグラというのだそうですね。
ハスカップはアイヌ語なんですって。
「ハスカップ」・・・なるほど、っぽいですね(笑)

ところでヤマウグイスカグラの赤い実も、やはり食べる事ができます。
ひとつ口に含むとほんのり甘くて、酸味はあまり感じませんでした。
可愛らしいおいしさですね。
この時期に稔るからでしょうか、この実をナワシログミと呼ぶ人がいます。
私が聞いたのは一人や二人ではないので、
割と広く使われている呼び名なのかなと思います。
このあたり(茨城県南)と千葉県の我孫子周辺で聞きました。
もっと広い範囲でそう認知されているのかも知れません。
みなさんの所では如何でしょうか?

蛇足ながら、標準和名がナワシログミという植物は他にあります。
れっきとしたグミ科の低木で、やはり5月頃に赤熟する実は
甘くて食べられます。しかし、この本物のナワシログミは
どちらかというと暖地の海岸沿いに多い常緑樹で、
苗代との距離感で言うと、ヤマウグイスカグラに軍配が上がりそう?・・・
まあ、多分苗代との地理的関係よりも、
時期的に苗代、という事なのでしょうから
この時期の赤くて甘い実はナワシログミでいいのかな。
そういえば、ナワシロイチゴというのもありましたね。

Yamauguisukagurami

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谷間の星は昼に咲く

今日は昨日と比べまたまた気温が高く、日中は23℃。
日射しの後押しもあり少々暑さを感じました。

田植え直前のこの時期は、水生昆虫の観察に適した季節。
殆どの種類が越冬明けとなり、繁殖のために田んぼに出てきます。
いつも覗いている県北部のフィールドへ出掛け、
水生昆虫の様子を覗いてきました。

水生昆虫と言ってもいろいろいますが、今回対象としているのは
田んぼや池で見られる甲虫やカメムシの仲間です。
あまり小さいものは採集して同定しないとわかりませんが、
その手のちび助は対象外です。
甲虫で一番目立ったのはシマゲンゴロウ。
クロゲンゴロウとゲンゴロウ(ナミゲン)も見る事ができました。
出現の遅いコシマゲンゴロウはまだ少なく、ハイイロゲンゴロウは
全く見られませんでした。
カメムシ類の方はミズカマキリが目立ちましたが、
タイコウチやタガメも少数ながら元気な姿を見かけました。

その後河原でカジカガエルの声を聞きながら春植物の様子を確認。
例のダムになる場所で、ニリンソウやキクザキイチゲの根茎を
少々採集、写真はその際に付近に咲いていた花のひとつです。
この花、わずか5〜6ミリの大きさしかありませんが、
可愛い星の形をしていて、雄しべや柱頭の形状を見ると
キキョウ科である事はすぐに分かります。

種名はタニギキョウ。まさに名前の通り、谷間の斜面の中で
更に谷状に窪んだ部分に数多く生えていました。
観察を始めた時はもう少し日が当たっていたので、
花がよく開いてまるで地面に白い星が散らばったようでしたが、
カメラを出して構えるまでに陽が陰り、しゅーんと閉じてしまいました。
山の春の花らしく、日が当たって温かい時だけ
開いて昆虫を迎え入れるという、春植物と同じ作戦のようです。
とても小さいのに気品のある姿をした、かわいい谷間の星でした。

Tanigikyou

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どこのドイツ?

早くも5月がやってきましたね!
予報通り、だんだん暑くなってきましたー。最高気温は22.5℃、
それでも例年ならもっと暑い日も混じってくる頃なのですが、
今年は度々低温の並みがやって来るのでやっとここまで戻った感じです。
ちなみに最低気温は8℃、まだ10℃を割り込みますね。油断大敵です。

写真の花はスミレの一種、
ビオラ・ソロリア・プリケアナ(Viola sororia cvs. `Priceana')。
北米原産の原種スミレです。なんでもニュージャージー州の州花だとか。
プリケアナは選抜個体で、標準花は紫色です。
このビオラ・ソロリアは他にもいくつか花のバリエーションがあり、
白、赤紫に白地に紫をスプレーで吹きかけた様な模様の個体もあります。
プリケアナは白地ですが、花弁の脈が青紫に染まり、
それが密な部分が青紫の輪を描いた様に見えるのが特徴です。

面白いのがこの花の和名、なぜか「ドイツスミレ」。
ドイツ鯉はドイツで改良された経緯があるし、
ドイツスズランはドイツをはじめヨーロッパに自生する野生種だし、
和名の根拠がはっきりしているのですが、
北米原産のこのスミレがどうしてドイツなのか皆目分かりません。

ちなみにこの株、庭の洋種山草のコーナーに植えてありますが、
実は自分で採集した個体です。
いやもちろん、アメリカに行った訳じゃありません。
どこにあったと思います?・・・何と、茨城県北部の山中です。
ビオラ・ソロリアは大変強健な種類で、今までにも土手や空き地で
野生化しているのを何度か見かけました。
しかし、人家に接していない山道で見つかるとは思いませんでした。
ハイカーの服か靴にでも、種子がくっ付いて来たのでしょうか。
付近もよく探し、全部で5株見つけました。
当然一株も残さず正義の採取です(笑)

ビオラ・ソロリアに限らず、
最近は野外で思わぬ園芸植物に出会う事があります。
こういう逸出は本当に怖いですね。
そしてもっと怖いのは在来種との交雑。
ビオラ・ソロリアが日本の野生スミレと実際に交雑するかは不明ですが、
スミレの仲間というのは元来種間交雑の多い植物です。

また、最近はオトギリソウ、サラシナショウマ、スイカズラなど
日本の在来種とほとんど近似種・同一種と思われるものが
園芸植物として輸入され、大量に販売されています。
こうした園芸植物は責任を持って栽培管理しないと、
在来の生態系に見えない遺伝子汚染をもたらすかもしれません。
野草園芸がお好きな皆さん、お互い注意しなくちゃですね!

V_sororia_priceana

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