« どこのドイツ? | トップページ | フィナーレ!(第四幕) »

谷間の星は昼に咲く

今日は昨日と比べまたまた気温が高く、日中は23℃。
日射しの後押しもあり少々暑さを感じました。

田植え直前のこの時期は、水生昆虫の観察に適した季節。
殆どの種類が越冬明けとなり、繁殖のために田んぼに出てきます。
いつも覗いている県北部のフィールドへ出掛け、
水生昆虫の様子を覗いてきました。

水生昆虫と言ってもいろいろいますが、今回対象としているのは
田んぼや池で見られる甲虫やカメムシの仲間です。
あまり小さいものは採集して同定しないとわかりませんが、
その手のちび助は対象外です。
甲虫で一番目立ったのはシマゲンゴロウ。
クロゲンゴロウとゲンゴロウ(ナミゲン)も見る事ができました。
出現の遅いコシマゲンゴロウはまだ少なく、ハイイロゲンゴロウは
全く見られませんでした。
カメムシ類の方はミズカマキリが目立ちましたが、
タイコウチやタガメも少数ながら元気な姿を見かけました。

その後河原でカジカガエルの声を聞きながら春植物の様子を確認。
例のダムになる場所で、ニリンソウやキクザキイチゲの根茎を
少々採集、写真はその際に付近に咲いていた花のひとつです。
この花、わずか5〜6ミリの大きさしかありませんが、
可愛い星の形をしていて、雄しべや柱頭の形状を見ると
キキョウ科である事はすぐに分かります。

種名はタニギキョウ。まさに名前の通り、谷間の斜面の中で
更に谷状に窪んだ部分に数多く生えていました。
観察を始めた時はもう少し日が当たっていたので、
花がよく開いてまるで地面に白い星が散らばったようでしたが、
カメラを出して構えるまでに陽が陰り、しゅーんと閉じてしまいました。
山の春の花らしく、日が当たって温かい時だけ
開いて昆虫を迎え入れるという、春植物と同じ作戦のようです。
とても小さいのに気品のある姿をした、かわいい谷間の星でした。

Tanigikyou

|

« どこのドイツ? | トップページ | フィナーレ!(第四幕) »

フィールドノート」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/487746/29406507

この記事へのトラックバック一覧です: 谷間の星は昼に咲く:

« どこのドイツ? | トップページ | フィナーレ!(第四幕) »