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白い黄菖蒲

今日は未明から朝にかけて、久し振りのお湿りでした。
日中は一転して晴れましたが、
強い風がお休みでしたので随分暑く感じましたね。

池から続く排水路には、園芸植物も含めた
色々な水生植物・湿生植物を植えてあるのですが、
写真の植物もそんな一種、アヤメ科のキショウブです。
3年前につくば市の農家の方から、家の裏の水路に生えている
キショウブの熟した実を分けてもらい、種子を採り播きしました。
そして今年はその殆どが花を咲かせました。

キショウブはドイツアヤメの別名の通り、ヨーロッパ原産の植物で
日本には明治時代に導入されたと言われています。
葉も花茎もすらりと伸びたスマートな姿で、
ヨーロッパで改良が進んだジャーマンアイリスなどよりも
むしろ日本のノハナショウブに近いスタイルと性質を持っています。
でも、日本のそれよりずっと背が高くなる所は人間と同じですね。
この手の湿生アイリス(イリス)属で花が黄色いのはこのキショウブだけ、
ですから黄色い花菖蒲の品種には必ずキショウブの血が入っています。

ところが他の植物と同様、実生で苗を作ると
ごくまれに毛色の変わった個体が現れるようですね。
今回実生で得た苗は40本ほどですが、その中に1本だけ
白い花を咲かせる個体が現れました。
実をいただいた農家には他にハナショウブの類いは無かったようですし、
花を細かく見ても黄色くない以外は普通のキショウブと変わりがないので
おそらく黄色い色素が抜けた個体なのでしょうね。

キショウブは絵の具で塗った様なベタな黄色ですので、
人により好き嫌いが分かれるようですが、私は結構好きです。
何でかなあ・・・なんか、農家のすぐ脇で何となく人と共存しているような
野草とも園芸植物ともつかない微妙な立ち位置に共感するのでしょうか・・・
目立つ色なのに飾り気のない優しさがあって、
身近に置いておきたいと思いました。
ただ、紫色系の花菖蒲やノハナショウブの花と
チャンポンに植えるのはちょっといただけないので、
池のノハナショウブとは同じ景色に収まらない様、水路に植えました。

でも、この白い個体なら、ノハナショウブと並んでも
さほど違和感が無いかも知れません。
周囲を取り巻く黄色い花の圧倒的な数に押されてかなり控えめですが
もうちょっと大株になるとそれなりに美しいような気がします。

Kishoubualba

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コメント

ショウブって実生だと3年で開花するんですね~。
うちの小型イリスも実生をやってみたいのですが、
全然種が出来ないんですよ~。
原種なのになんででしょ・・・・・・。
気候が合わないのかなぁ。

投稿: こー | 2009年5月24日 (日) 01時04分

どもです。
ランやシソ科や・・・イリスもそうですけど、
ちょっと変わったデザインの花って、
専門のポリネーターが受粉してくれないと実が成らないような気がします。

花をめくって人工授粉とかやってみました?
もしかしたら、その一手間でタネが出来るかも知れませんよ。

そういえばうちの原種イリスも、キショウブ以外は結実しないです。
きっと自生地では深い関係のハナバチとかがいて、
ちゃんと受粉を請け負っているんじゃないかなあ・・・

投稿: ぐりお | 2009年5月24日 (日) 10時36分

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