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2009年6月

白い花のパフィオ

朝からシトシト雨の梅雨らしいお天気で始まり、
あまり外で何か見つけるような時間もなかったのですが、
一昨日から開きかけていたランがようやく形になったのでネタにしました。

丸っこい花型をしたこのランの名前は
パフィオペディラム・ニベウム(=Paphiopedilum niveum)。
熱帯〜暖温帯アジアに分布するパフィオペディラム属の一種で、
マレー半島西部の海岸沿いの岸壁などに自生する種類です。
ニベウムはパフィオペディラム属の中でもブラキペタラムという
グループ(亜属といいます)に分けられ、
独特な形態のパフィオペディラムとして知られています。

ブラキペタラム亜属の主な特徴は、
葉の表側の細胞が発達しているため多肉植物の様に葉が厚い。
花弁・顎片がロウ弁質で唇弁の縁は内側に巻く。
側花弁は細くならず、へら型から楕円形などなどですが、
花の地色が白からクリーム色と明るいのも特徴で、
中でもニベウムは雪のような純白で、種名もラテン語でこれを意味します。

標準的な花では花弁の中心寄りに赤紫の細点が散りばめられていますが、
それが無く地色の純白だけのアルバ個体(ver. alba)も知られています。

我が家の個体は至って標準的なもので、
手元で栽培してもう20年くらい経っています。
それだけ長く付き合っていると
さぞかし大株なのだろうと思われるかも知れませんが、
じつは、芽数が増えると軟腐病(みたいなの)が出て減ってしまうので、
結局それほど大きくなりません。
まあ、反面枯れて無くなるという事も無かった訳ですが・・・

ニベウムに限らず、ブラキペタラム亜属はやや病気に弱い傾向があり、
調子良く殖えているといきなりバッタリと倒れてしまいます。
特にこの時期と、暑さで弱りきった残暑の頃に多いんですよねー。
そんなブラキペタラム亜属の中でもニベウムは割合強い方みたいですね。
花もまあまあ丸くて可愛いので、気に入っている一株です。
欲を言えば、仮雄芯(中心部の小さな丸い部分)の黄色が
もうちょっと鮮やかだといいのだけどなー・・・

ところで、交配品種の白いパフィオには、
いい確率でこのニベウムが血を分けています。
他に白い原種パフィオペディラムってあったかな〜と考えてみたのですが
同じブラキペタラム亜属のベラチュラムやリューコキラムのアルバ以外には
パービセパラム亜属のデレナティのアルバくらいしか浮かびません。
白いパフィオペディラムって、案外少なかったのですね。

Paphniveum

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ブッドレア満開

今日は午後から都内で打ち合わせがあるため、
午前中にカメラ片手に庭を駆け足でひと周りだけしました。
しかもいつもの一眼デジカメは電池が充電中だったので、
年季もののコンパクトデジカメ、
オリンパスCAMEDIA C-3040ZOOMでの撮影です。

玄関前からバタフライコーナーまでの間には
数本のブッドレア・ダビディーが植えてあり、今がちょうど満開です。
満開といってもこのブッドレア・ダビディー、
木によって開花が少しずつ開花にズレがあり、最も早く開花し始める
「ブラック・ナイト」という濃紫色の個体はすでにピークを過ぎ、
薄ピンクや白の木はまだ咲き始めていません。

写真の紅紫の木はまさに今がピーク。
それを知ってか多くのヒョウモンチョウ類がこの木で吸蜜していました。
写っている2匹の蝶はツマグロヒョウモン。
右上がメスで、左下がオス、見ての通り、前翅の模様が雌雄で異なり、
「ツマグロ」の名はメスの翅の特徴から付けられたものです。

この木にはミドリヒョウモンとメスグロヒョウモンも来ていた他、
ヒメアカタテハ、イチモンジセセリ、
モンシロチョウ、スジグロシロチョウも来ていました。
そうそう、昨日いないと書いたナミアゲハが、
たった1匹ですがこの撮影中にちらりと姿を見せました。
いないと噂したのが聞こえたのでしょうか?(笑)
彼女はちょっとだけ吸蜜した後、ユズに産卵していました。
あ〜あ、これで葉っぱが食われる〜!と思いつつも
ちょっと安心・・・(吐)

Tsumaguropair

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やはりアゲハの姿無し

じっとりとした梅雨が戻って来ました。
朝からくらい曇天模様でしたが、午後4時前から降り出した雨が
夜になって上がりました。最高気温は25.5℃。
気温は大した事ないのに、まとわりつく様な湿気が鬱陶しいですね。

庭ではブッドレアもサンジャクバーベナも盛大に咲き、
チョウの受け入れ準備は万端です。
チョウの方もよくわかったもので、悪天候でない限り
朝からこぞって花に集まってきます。

シロチョウの仲間、シジミチョウの仲間、セセリチョウの仲間・・・
そしてブッドレアが咲き始めると、ヒョウモンチョウの仲間と
アゲハチョウの仲間も現れます。

ところが、そんなアゲハチョウの仲間でも、
クロアゲハとキアゲハはやって来たのですが、アゲハ(ナミアゲハ)は
やはり見当たりません。
今年ナミアゲハを見たのは、越冬した蛹が羽化した
当年第一世代(第一化)の少数のみで、そろそろ現れてもいい
体の大きな夏型は、ほとんど見ていません。
ブッドレアを訪れた「そうかな?」という個体も全てキアゲハでした。

そもそも、春生まれの卵も幼虫も見ていません。
ユズ、カラタチ、サンショウ、イヌザンショウなど、
我が家にはアゲハの食草(食樹)がいくつもあり、
例年なら第一化のアゲハが来る日も来る日も産卵に訪れ、
特に人気の高いユズはこの時期ほとんど丸ボウズになってしまうほどです。
今年はキレイなもんで、これほど葉を茂らせたユズを見るのは
当初苗を植えた時以来だと思います。と、そのくらいアゲハは少ないです。

写真の花はそろそろ満開を迎えるオカトラノオ。
池の南岸に沿って群落化しているので、それなりの数の花穂が揃うのですが、
ヒョウモン類やセセリチョウの姿はあれど、
やはりアゲハの姿はありません。
ミカンの一大生産地ならともかく、
この辺では庭木でも野生の木でも同様に幼虫がみられるので、
一部のアカネ類が減少した事との関係が囁かれる農薬の影響とも思えません。
一体どうしちゃったのでしょうねー?
皆さんのお近くではどうですか?アゲハ、飛んでます??

Okatoranoo0906

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まだいたん?しかもデカっ!

毎年我が家ではゴールデンウィークに入ると
冬の間カラカラに乾かしておいたカブトエビの飼育用トロ舟に
どばーっと浅く水を張って撹拌します。水深は5センチほどです。
このトロ舟には昨年飼育した際にカブトエビが産んだ卵が
栄養たっぷりの泥に混じって沢山眠っています。

水を張ると今までカラカラな泥の中で眠っていたカブトエビの卵に、
発生のスイッチが入ります。
このままで一晩置いて、翌日にもう一度
今度はじょうろで縁をなぞるように静かに水を足します。(←ポイントです)
こうすると風や表面張力でトロ舟の縁に打ち寄せられて乾いた卵も
再び発生の行程に戻る事が出来ます。
48時間が過ぎた水中には、そろそろ発生したカブトエビの
ノープリウス幼生が泳ぎ始めます。正常な幼生は肉眼でも容易に確認でき、
きれいな山吹色の体色をしています。
3日目にはノープリウス幼生の大発生となりますが、
ここから細長い体のちびカブトエビに変態するまでに、
数は数分の一に淘汰されてしまいます。

その後も数を減らしながら、
産卵が可能な25〜35ミリ程度にまで成長するものが
毎年10〜15匹ほど育つでしょうか。
今年は最終的に4匹が70〜80ミリにまで成長し、
た〜んと産卵して天寿を全うした・・・と思ってたのですが、
まだ生き残っている個体がいた事に今日気が付きました。
しかも何だかやたらデカくなっています!
生き残りは2匹で、大きい方は尾鞭(びべん)と呼ばれる
尾の様に長く伸びた部分も含めると100ミリを超えているようで、
小さい方も90ミリ以上はありそうです。
写真はその小さい方ですが、丸い背甲がウォーターポピーの葉より
ひとまわり大きいのがわかるでしょうか。

いないと思っていたくらいですから、
エサなんかまるっきり与えていなかったのですけどねー・・・
それがかえって良かったのかしら?
写真は古くなったをウォーターポピーの株元を齧っているようすです。
これはもう、お亡くなりになったら標本コースですね(笑)
その前にきれいな水の容器に取り出して、撮影したいな〜・・・

Kabutoebi090626

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エアロダイナミックス

ついに当地でも30℃を突破しました。本日の記録は30.5℃。
最低気温は18.5℃でしたから、やや日較差がありましたね。
これから段々、こんな日が当たり前になるんですね〜(吐)

今日はガマズミの木陰で、
羽化したばかりのキイロスズメというスズメガを発見。
思い切り近づいてもおとなしくしてくれているので、
じっくり撮らせてもらいました。

キイロスズメはスズメガの中では「中の大」位の大きさで、
色は地味ですが形は典型的なスズメガフォルムをした種類です。
かねてよりその航空力学的に優れた形状には感服していたので、
特にジェット戦闘機っぽく見える、後方の浅い角度から撮影してみました。
フォルムを捉えやすいよう、
輪郭を抽出してバックはモノクロにしてあります。

どうです、この前翅の形状!まさに戦闘機の主翼でしょ。
可変後退翼なんですよ!F14トムキャットに似てますね〜。
横一文字の細いラインが翼とフラップの境界みたいでカッコいいー。
前翅の付け根にちょこんと覗いているのが後翅。
スズメガは鱗翅目の中でも特に前翅と後翅の面積比が大きいんですよ。
この小さな後翅は戦闘機の水平尾翼のように全体が動いて角度を変え、
方向舵やスタビライザーの役目をするようです。

そして胴体、前側のヤマの様に盛り上がった部分は前胸背板、
ここに主翼である前翅をパワフルに動かす強力な筋肉が納められています。
この部分の盛り上がりも、前から後に流れるライン、
頂部から前翅に連なるライン、
どれをとっても美しい三次曲面で構成されています。
ここはF16や日本のF2のキャノピー形状によく似ています。

それから胴体全体を覆う滑らかな体毛の流れ!
蛾の胴体はムックリとした毛に覆われたものが多いのですが、
スズメガの毛はぴったりと寝ていてつるっとした印象。
イヌで言うと普通の蛾が柴犬やコーギーだとすると
スズメガの毛はドーベルマンとかダルメシアンみたいな感じです。
おそらくこれも、彼等独自のエアロダイナミックスなのでしょう。
もしかしたら毛の重なりが作り出す溝は空気を乱さず後方にスムーズに流す、
ディフューザーの効果があるのかもしれません。
スピード社の水着みたいに・・・

こんな体構造を持つスズメガは、
もちろん蛾の中でも比類無きスピードスターです。
一直線に飛行する際のスピードなら、
蝶のアゲハ類やタテハ類にも負けないかもしれませんね。

昆虫の美しさは、往々にして理にかなった機能美であるようです。
人間が計算で作り上げた工業デザインがこれらに似通っているのは、
とても興味深い事ですねー。

Kiirosuzume

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メダカは守れるか?

むわっと蒸し暑い一日でした。
最低/最高気温は18℃/27℃、
梅雨の中休みらしいといえば・・・らしいかな。
今日は仕事の打ち合わせで筑波山麓にでかけました。
写真はその帰りがけに撮影した改修直後の水路のカットです。

じつはここ、以前はメダカが沢山いた土の岸辺を持った水路だったのですが、
昨今ありがちなさまざまな背景のもと、コンクリート三面張りの
ぴしっと美しい(笑)水路に生まれ変わりました。
ただ、工事を進めた当局としてもメダカ等の生息は気にかけていて、
地元の環境NPO、つくば環境フォーラムと連携して、
三面張りでもなんとかメダカの生息環境を保全する形に・・・と
保全の手だてを講じていたところです。

具体的には、水路の幅が通常より広い1200ミリです。
最低限これだけの幅を確保できていれば、中に抽水植物を植栽して、
メダカの産卵場所や稚魚のシェルタースペースを設けられるという訳です。
抽水植物は、根張りが良く横に広がるアシカキやクサヨシとし、
木製の沈床コンテナにまとめて左右の岸に互い違いに配置し、
流れを緩やかにするというもの。

今日は春早くに植え付けた抽水植物の様子を調査するというので、
ちょいと同行して見せていただきました。
ところが、行ってみると殆どのコンテナは枯れ果てて悲惨な姿に・・・
ごく一部に残った順調なコンテナを見ると、原因は一目瞭然でした。
写真の中程の水辺に並んでいるのが、生き残ったコンテナです。
高くなった両岸の雑草の様子にご注目ください。
お分かりになるでしょうか?コンテナが生き残った部分だけは
左右のどちらの岸も雑草が青々と育っていることに・・・
それ以外の部分は除草剤が撒かれていて、草が黄色く枯れ掛かっています。

除草剤が水路内の植物に直接撒かれたのか、岸を覆いかけた雑草から
滴り落ちたのか分かりませんが、見事なまでに影響を受けています。
これではメダカの保全どころではありません。
しかし、当局の担当は、農家に除草剤を使うなとは言えない、と言います。
それは当然ですよね。今や除草剤の活用は高齢化が進む稲作農家の
代表的な省力手段なのですから。
私の様な生物多様性がどうのこうのと行っている人間から見ると、
もう少し自然との折り合いをつけられる農業が
理想的に見えてしまうのですが、今や農業は収穫目的のために
どれだけ環境を効率よく改変するかという方向に
進まざるを得ない現実があります。

以前、県北部の城里町で
農家のじいちゃんに刈払機ではダメなのかと聞いた事があります。
収穫までの出動回数が違うそうです。刈払機だと毎月やっても追いつかない、
しかし、除草剤なら2〜3回で済むそうです。
「こった年寄りのオレらがやるしかねんだもの。
オレらでも出来るやり方にするしかあんめな。
せがれらに安心して米作れっていえねえんだからな。
ここだってほんたぁ作んぢゃねえって、御上さ言われてんだがらよ。」

・・・これが突きつけられている現実です。

Ozone_josouzai

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くじけそうな中間報告(笑;)

朝まで残った雨はそこそこ強い降り、
しかも天気予報だとこれからお昼にかけ、
発達した雨雲が関東にかかりそうとのこと。
どうなることかと心配しましたが、雨のピークは朝だったようです。
やがて雨は上がり、夕方の少し前から太陽が顔を出してくれましたので、
「これは撮れるかも・・・」と、期待が膨らみました。

撮ろうとしているのは、14日に惨敗カットを掲載したあのチョウ、
池の周りに暮らすゼフィルスのミドリシジミです。
デジカメを自由雲台の三脚に固定し、75〜150ミリのズームレンズを装着。
私のデジカメはオリンパスのE-1という機種で、
このカメラは専用のアダプターをかませる事により、
旧式のOMシステムのレンズを使う事が出来ます。
ただし、この使い方をするとレンズの焦点距離がちょうど二倍になります。
つまり、実質的には150〜300ミリのレンズに相当する訳です。

程なく西日が当たる梢に、首尾よくミドリシジミが飛び交いはじめました。
しかし、速い!とてもじゃないけどファインダーに収まりません。
上に長々説明したズームレンズですが早々に使用を諦めました(笑)

次に取りい出したるは500ミリのレフレックスレンズ(やはりOM用)。
前述の理由でこれも実質1000ミリという事になります。
当然これで飛翔中のカットは絶望的になるのですが、
枝先に止まったところを素早く撮ろうという作戦に切り替えです。
しかし暗いレンズなので、ISO感度設定を400に上げる必要がありました。

とりあえず一度ファインダーに捉えてみて「お、これならイケるかも」
と思った次の瞬間、すーっと辺りが暗くなりファインダー内に表示される
シャッター速度がガンガン落ちていきます。
なにかと思ったら、西の地平線寄りに溜まった雲の中に、
太陽が隠れてしまったのでした。
残念な事に雲は帯状に動かず溜まっているため、
その後再び太陽が出る事はありませんでした。
かなりくじけそうな状況です。
それでもどうやら飛び回った後にこの枝に戻って来る、というポイントを
何カ所か突き止めたので、辛抱強く待ってようやく撮影したのが今回の画像。
あまりの暗さにISO感度は800まで上げざるを得ませんでした。

でもでも、前回掲載の画像よりは、
ちょびっとだけ分かりやすくなったでしょ(笑)
グリーンの金属光沢がわかりますよね。ねっ!
しかし、到底満足のいくものではありません。
皆さんのホームページ等を拝見すると、素晴らしい画像の数々が・・・

いや、個体数がいるところだと、下の方の枝に降りて来て止まるヤツも
それなりにいるってことは分かってるんです。
近くの神谷小や遠山の谷津に行けば、撮れるかもしれません。
でも、できれば庭の個体を撮りたいのですよね〜・・・
今日の撮影中に確認した個体数は7匹(蝶屋さん風に言うと7頭?)。
この後数が増えるのかどうか分かりませんが、また
夕方晴れてくれたら、懲りずに挑戦してみたいと思います。

Midorishijimi090624

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蛾の美しさ4 -白燕枝尺-

朝から気温が高くムシムシしていたのですが、
午前11時以降はぴっかり晴れて、夏になりました。
最高気温は27.5℃まで達しました。

写真は夕方撮影した一枚。シャクガの一種、シロツバメエダシャクです。
今、庭のあちこちでこのガに出会うのですが、
一体何の植物を食べているのかまだ特定できていません。
このガは色々な植物に付くのですが、コナラの仲間に付く事が多いので
そこらへんかな〜と想像しています。

じつはシロツバメエダシャクには酷似した近縁種が何種類もいて、
ガの図鑑を見るとこれにそっくりなヤツが図版プレートの一枚を
まるまる占領するほど並んでいて、同定するのがヤんなっちゃいます(笑)
ただ、シロツバメエダシャクに関しては、見慣れると翅型や触角などの
特徴からおおむね判断できます。

白くてきれいなガでしょ。後翅の後端部に、
アゲハチョウみたいにハッキリしたものではありませんが、
ちょぴっとおしゃれな出っ張りがあります。
ツバメエダシャクの名はここから付けられたものだと思いますが
このガを見ると、いつも新郎が着るホワイトのタキシードを連想します。

ただ白いだけではなく、シャクガにしばしば見られる特徴なのですが
透き通りそうに薄い翅をしています。これが羽化後間もない個体だと、
絹のような光沢があって何とも神秘的です。
もうひとつシャクガに多い特徴なのですが、
他のガに比べ、スリムな胴体の割に翅の面積が広く、
ガの仲では比較的チョウに近いプロポーションをしています。
ずっと昔ガにのめり込んでいた頃は、これが「ガらしくない」と感じ、
シャクガにはそれほど関心を持てなかったのですが、
今あらためて見てみると、
なかなか上品な美しさを持った種類が多いと思うのでした。

Shirotsubameedashaku

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池の初夏2009

昨日って夏至でしたね。
当地での日の入りは18時58分。ほとんど19時です!
ちなみに日の出は4時26分。長っ!!
しかし、昨日も今日もそんな日の長さを実感できないお天気ですね。
太陽光発電も一日の発電量が4kwを下回る日が続いています〜。
今日も一日小雨模様で、
空気は限界じゃないかと思うほど湿り気を帯びていました。
こんな日は外を眺めながら「やっぱり地球は水の惑星だぁー」
なんて思ってしまいます。
晴れると「光の惑星だぁー」・・・なんですけど(笑)

池の定点撮影も梅雨らしいびしょびしょモードです。
スイレンが元気です。ノハナショウブも頑張ってます。
画像ではわかりづらいですが、
あちこちでホタルブクロもだいぶ咲き始めました。
池の中の右手よりにヒメガマが少々生えていますが、
こちらもよ〜く見ると花を咲かせているのがわかります。

5月に大量浮出を確認した後、順調な生育を紹介したゼニタナゴの稚魚は
その後もすくすくと育ち、もう以前の様に水面直下を泳ぐ姿を
見せてくれなくなってきました。
水深20〜30センチの層を泳いでいるようです。
ここ数日、池でも水路でもオオシオカラトンボの羽化が続いています。
シオカラトンボやノシメトンボも連日羽化しており、
トンボの世界は夏の種類が出揃う時期になりました。

5〜6日前からでしょうか。夜になると、
庭のあちこちからヂィーッという弱い声が聞こえています。
おそらくマダラスズ、シバスズといった小さなコオロギの仲間でしょう。
これを皮切りにほんの少しずつですが、コオロギの仲間も増え始めます。
早くも短くなり始める昼の長さに合わせる様に
季節はこっそりと秋に向かっているのですよね。
え、早過ぎます?失礼、夏至を過ぎて日が短くなり始めると
何だか寂しくてねー・・・(笑)

今年は木々の緑が濃くなるのが早かったですね。
昨年は6月19日に同じ様な定点撮影の記事を紹介しているのですが、
その画像と比べても植物の成長は今年の方が全体的に進んでいます。
去年は4月〜6月が低温でしたからね。
クヌギの樹液も早く出始め、コクワガタが沢山見られますが、
ノコギリクワガタとカブトムシはまだ登場していません。
ヘイケボタルは例年通り、ポツポツと夜の池畔を照らしています。

Ike2009shoka

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紫溝酸漿

やっぱり雨の日曜日になりましたねー。
昨日は夕方前から曇り始めましたが、ここ数日と異なり
北寄りの冷たい風がありませんでした。
鼠色の空は湿った空気のまま押し黙っています。
「このままいくと、夜の気温が少し高めに止まるかも・・・」と思い、
急遽、県北部のいつもホタルを見るフィールドに出掛けました。

現地に着いたのは19時20分。
現地でも珍しいくらいに気温が高止まっていて、これはと期待していると
程なくあちこちでホタルの明滅が始まりました。
はじめは水田の畦近くで光るヘイケボタルが目立ちましたが、
20時をまわる頃から光が大きく強いゲンジボタルが沢沿いから溢れ始め、
近年で一番の群舞を見る事が出来ました。
やっぱり天候の見極めって大事だな〜。お天気をもっと勉強しなきゃ!

ところで、近年ホタルにとって最も脅威なのは、水質や水路の構造以前に
「明るい夜」です。光で交信するホタルにとって、
明るい夜こそが、その存在を脅かす最大の問題!
この場所は、低い山に周囲を守られ灯火も無い実に貴重な蛍の聖地。
今後も変わる事無く守っていきたいものです。

さて、写真は昨日のカット。
我が家の水路の流末にあたる玄関前の一角で見つけた
謎の植物だったのですが、花が咲いてやっと正体が判明。
ゴマノハグサ科の外来植物ムラサキミゾホオズキ(Mimulus ringens)。
植えた憶えは全くないので、おそらく水路に植栽した水生植物に
種子が混入していたのでしょう。
ウォーターバコパあたりが怪しいかな〜・・・

日本にもミゾホオズキ(Mimulus属)の仲間はありますが、
花は黄色で、写真のような薄紫の花を咲かせる種類はありません。
一見すると食虫植物のタヌキモやミミカキグサの花に似ていますが、
それもそのはず、ゴマノハグサ科もタヌキモ科も
同じゴマノハグサ目に分類される、ちょっとばかり遠い親戚筋です。

花の直径は17ミリほどありました。
それほど大きな花だとは感じませんが、
目立たないというほど小さくもありません。
ふりふりっとした縁の様子と花の色合いは、ブルー系カトレヤを思わせます。
さて、思わぬ来客といった花ですが、どう処遇したものか・・・
もともと園芸植物のコーナーでもあることですし、
取り立ててメンテはしないまでも、せっかく咲いてくれたのですから
このまま除草せずに居着くかどうかを見届ける事にしましょう。

Murasakimizohozuki

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ヒダリ君の休日

今日までの限定、というバーゲンみたいな晴天でした(笑)
当然、洗濯物をここで何とかしなきゃと気合いが入ります。
空気は湿っていましたが、26.5℃まで上がった気温と
そよ吹く風がどうにか乾かしてくれました。

庭では昆虫たちも活発に動き回り、貴重な晴れを楽しんでいます。
ちょうど見ごろにさしかかったウツボグサの花が
チョウたちで終日賑わいました。

一方、写真の彼は逆にこの好天が休業日。
ワレモコウの托葉に止まって日射しをやり過ごしています。
殻の直径はまだ6ミリにも満たない、ヒダリマキマイマイの幼体です。
カタツムリの殻がどっち巻きかなんて、
あまり気にする人もいないでしょうけど、殆どのカタツムリは右巻き、
左巻きのカタツムリは一部の例外を除いて
このヒダリマキマイマイのグループと、
細長い殻を持つキセルガイのグループぐらいです。

右巻きとは・・・つまり渦巻きのてっぺんのある方を手前にして見た時、
時計回りに巻いているということ。それに対し、
写真のヒダリマキマイマイは一目瞭然、時計と逆回りの左巻きです。
左巻きの種類はどちらかというと東日本や北日本に多く、
西日本では殆ど見られません。なんででしょうねー。

その左巻きのカタツムリの代表、ヒダリマキマイマイは
日本のカタツムリの中でもヘビー級の種類で、
殻の直径が50ミリを超えることも珍しくありません。
庭でも軽く40ミリオーバーの大型個体を目にする事があります。

爆睡の休日も今日で一区切りとなりそう、
明日からの湿った活動日和にはいろんな葉っぱや落ち葉をもりもり食べ、
順調に生育すれば数年のうちに、さぞ立派なカタツムリになることでしょう。
今日はゆっくりお休みなさい。寝る子は育つ・・・そうですから。

Hidarimakibaby

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もうひとつのシリミィ

昨日も一昨日もそうでしたが、夕方になると冷たい北寄りの風が吹きます。
この風、妙に乾いていて、夜になっても時折さわわっと梢を揺らします。
やっぱり今日も吹きました。この風が吹くと、ホタルがあまり光りません。

さて、写真は今までにも何度か掲載しているランの
フラグミペディウム・シリミィ(Phragmipedium schlimii)です。
じつは2個体持っていて、こちらは今まで掲載した事がない方です。
このシリミィ、もうひとつの個体とくらべ花は気持ち小振りなのですが、
弱いながら芳香があります。
そして、花弁の地色がスッキリと白く抜けます。
そのため、ピンクのスジ模様と斑模様も地色に対しコントラストがついて
もうひとつの個体とは全く違った印象です。

同じ種の中でのこのような違いを一般に
「個体変異」あるいは「個体差」と言いますが、これはまさに
人間の顔が一人一人違うのと同じ理屈で、いわば「個性」。
ランも他の花も、園芸品種化の第一歩は、こういった花の個性を
「大きい」「形が良い」「色が良い」「輪数が多い」など、
人間の価値観で選抜し、優良個体を見いだすことから始まります。

特に優れた個体にはたとえ原種のひと株であっても「個体名」が与えられ、
他の優秀な選抜個体と交配する事で
より高次元な優秀さを持った個体が生み出されます。
ちなみに今回紹介するシリミィは、一般的な評価からすると
あまりいい花ではないのですが、個人的にはとても気に入っています。
なんか可愛いのですよ(微笑)

文献によってはシリミィはあまり個体による変化が無いと書かれていますが、
実際にはそうでもないように見受けられます。
だから、気長にもう少し、色々な個体を集めてみたいと思っているのです。
今時フラグミの原種を多系統集めるのは容易な事ではないし、
場所や予算の問題もあるので、気長に・・・です。
Schlimii_b090619

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野生種のアジサイ

梅雨を代表する花と言えば、やはり昨日話題にしたハナショウブか
なんと言ってもアジサイでしょうか。

アジサイは庭に歩道に寺社にと、様々なところに植えられていますから
日常生活の中でもかなり身近な樹木のひとつだと思います。
花のない時期の存在感は意外なほど希薄ですけどね・・・(笑)

写真のアジサイはヤマアジサイという野生種のアジサイです。
うちの庭にあるヤマアジサイは
つくば山麓すそみの田んぼの入り口を流れる沢沿いに自生していた個体から
枝を分けてもらって挿し木で育てたものです。
今年で三年目ですが、もう立派に花を咲かせる様になりました。
この個体は白い花ですが、花の色には個体変異があり
ピンクや青紫のヤマアジサイもあります。

野生のアジサイの多くは中心部に雄しべ雌しべのある両性花を咲かせ、
その周囲を顎が花弁の様に大きく発達した装飾花が取り囲みます。
日本に自生する原種アジサイでは、コアジサイを除くほぼ全てが
このような咲き方をします。
庭に植えられることも多いガクアジサイがこのスタイルでお馴染みですね。
ちなみに、一般に知られるアジサイの殆どは
種としてはこのガクアジサイと同じハイドランジア マクロフィラ
(=Hydrangea macrophylla)と分類され、
細かく変種にこそ分かれていますが、基本的にはセイヨウアジサイ、
アジサイ、ガクアジサイ、アマチャ類、そして写真のヤマアジサイも
同じ種ということになります。

私たちが見慣れた手鞠のような丸い形に咲く園芸品種のアジサイは
実に見応えがある花ですが、
その見応えと引き換えに結実する機能を失っています。
全ての花が野生種で言うところの装飾花になっているからです。
一応変異体ということになりますが、案外、種子繁殖より
人間に愛されて遺伝子を残す道を選んだのかもしれません。

原種派のぐりおはやはりガクアジサイやヤマアジサイのタイプが好み。
今咲いている白は小降りで清楚なアジサイなので気に入っているのですが、
これだけだと少々寂しいので、青いタイプのガクアジサイと
草の様な姿のコアジサイ、それにピンポン球のような蕾が面白い
タマアジサイもいずれ栽培してみたいなー・・・なんて欲張っています。
だって、ちょっとでも楽しみが多い梅雨の方がいいじゃないですか(笑)

Yamaajisai

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誤解されやすいのです

今日は今週に入ってからでは一番晴れました。
やはりこの時期、晴れると暑いです。
それでも夕方になりまた厚い雲に覆われました。気温も急降下。
またこれから雷雨が来るのでしょうか?

朝方、ある人に頼まれていたノハナショウブの苗を差し上げるために、
池の周囲から実生の数株を引っこ抜きました。
ノハナショウブって見た目以上に根張りが良くて、
土をしっかりと抱えているのですね。
引っ張って抜くと付け根から全体が切れてしまい、上手く行きません。
やはり移植ゴテで丁寧に掘り上げないと、株を傷めてしまいます。

ノハナショウブは色々と誤解されやすい植物。
まず名前ですが、サトイモ科のショウブと混同されがちです。
そもそもサトイモ科のショウブに葉の様子がよく似ていて、
立派な花を咲かせるので「花ショウブ」となった訳ですが
ハナショウブの葉を湯船に浮かべるのが菖蒲湯だと勘違いしている人が
意外に多いようです。
それから同じアヤメ科のアヤメと混同されてしまい、
ハナショウブを「あやめ」と言ってしまいがち。
茨城の水郷潮来ではハナショウブが有名ですが、
やはりアヤメと称されてしまいます。
国鉄時代から、この地に運行される特急列車も「あやめ号」でした。
まあ、語呂の問題もあるのでしょうけど「特急はなしょうぶ」ではねえ(笑)
とにかく、「アヤメ園」や「アヤメ祭り」なるもので観賞するのは
十中八九ハナショウブです。

それから、ハナショウブというと水の中から生えていて、
わさわさと大株になって咲くイメージをお持ちの方が多いようですね。
確かにそういう栽培が出来る品種もあるにはあるのですが、
元々の野生の花菖蒲であるノハナショウブは
自生状態では水のヒタヒタな場所に生えません。
根は水分を好みますが、生えるのは湿地・・・というか湿った草はらです。
しかも大株にはならずに同じ位かもうちょっと背の高い他の草に混じって
ぽつりぽつりと点在する感じで見られます。
アヤメ科の植物に多い「いや地」を起こし、作物で言うところの
連作障害みたいなものがあるようです。

そのかわり、実生発芽率はかなりいいですよ。
さくら上池でも、数年で池の周りを取り囲む様に自生が広がりました。
水に漂って岸に流れ着いた種子が発芽するのです。
水際ギリギリよりも、少し上がったところが多いでしょうか。
かなりの勢いで増えていますが、今のところ除草の対象にはしていません。
冒頭に書いた様に根がしっかり張るので、
岸辺を強くしてくれますから・・・

Nohanashobu

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カメムシの幸福

昼間は曇りに気まぐれな日射しが少々、夕方から雲が厚くり夜に雷雨・・・
こんなお天気が今日でもう3日続いています。
先ほどから雷鳴が近づき、雨が落ち始めました。
こういうお天気って、元来梅雨の末期に多いですよね。
子供の頃は、こんなお天気に遭遇すると
いよいよ間近に迫る夏休みに胸が高鳴りました。

今日は仕事で笠間市〜桜川市を巡りました。
県央から県西部のかけての地域です。
どこも新緑と言うには少々逞しい緑色の景色でしたが、
湿り気を帯びた空気にどこか生命の活気を感じましたよ。
もちろんゆっくり自然観察などしている余裕はありませんでしたが・・・

写真は出掛ける直前に庭で撮影したもの。
ちょうど少し陽が射して来たところです。
花は3日前に紹介したアスチルベの白い株です。
白と言っても葯が僅かにクリーム掛かった白なので、
離れて花序全体を見るとバニラアイスクリームっぽい白です。
顎や花柄も緑色ではなくこの色なので、アップにするとご覧の通り、
泡雪の中にいるようです。

この白いお花畑でのんびり食事中なのは、ホソハリカメムシ。
ヘリカメムシの一種で、本来はイネ科植物の若い果実が大好物ですが、
こんなところにも現れるんですね。
画像では手前の花に隠れて見えませんが、
針の様な口吻は花の蜜を吸っているのではなく、
子房の当たりに差し込まれていて、あくまでも草の汁を吸っているようです。
今の時期、このくらいのカメムシの天敵と言えば網を張るクモぐらいで、
ハナグモやハエトリグモの獲物としては大きすぎるし、
秋には恐ろしいカマキリも今はまだ小さな赤ちゃん。
強い匂いを出す事もあり、鳥や獣にも殆ど襲われません。

見たところ白い花の中では至極目立つ存在ですが、天敵の少ない状況の中
この夢の様な花畑でのんびり食事が出来るというのは
なかなか幸福な事かも知れませんね。

Hosoharikamemushi

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水上のカーニバル -ジュンサイ-

梅雨らしい曇天でしたが、昨夜の雷雨の後気温がぐぐっと下がったので、
朝方まではいわゆる梅雨寒でした。
湿度が高いせいか、日中は気温以上にムシッと感じましたが、
まだ雨は落ちて来ていません。

冴えない空模様とは関係なく、池のジュンサイが満開を迎えました。
今年はかなり積極的に食材として消費したので、
少し花付きが悪くなるんじゃないかと思っていたのですが、
どうしてどうして・・・(笑)丈夫なもんです。

ジュンサイの花って、スイレンの仲間の割には地味ですよねー。
全体に緑掛かった赤紫の小さな花は、お世辞にも器量良しとは言えません。
それでも、数が揃って一斉に開花すると
池の水面のちょっとしたイベントになります。

花をよく見ると、雄しべが上に長く伸びたものと、短いものがあります。
長い方は開花2日目、短い方が1日目です。
水中で育った蕾は開花の時にだけ花を訪れる虫に扉を開き、
2日間咲くと再び茎を横に倒し、ゆっくりと水の世界に帰って行きます。

その後、子房らしいものが膨らんだものを見た事があるのですが、
種子の様子や、実際に出来た種子が発芽しているのかは
確認した事がありません。
ジュンサイという水生植物は、どうも実生発芽よりも
栄養繁殖にウエイトを置いている様に思えます。
それにしては賑やかな開花。
なんだか大勢で繰り出して踊っている様に見えますね。

Junsai090615

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これは何でしょう?(笑)

湿った空気と厚い雲に覆われた一日でしたが、雷雨が来たのは夕方遅く。
やはり賭けに出て早めに洗濯したのは正解でした。
日中は弱い風もあり、ちゃあんと乾きましたよ(笑)

さてさて、今日はこのブログ史上(というほどのものでもないですが)、
最も情けない写真の掲載。どうです?すんごいピンぼけでしょ!
一体何が写っているかわかりますか?
あ〜ホント情けない。
これでも粘りに粘ってようやく撮れたカットなんですけどねー。

答えはミドリシジミ、今月6日に紹介したあのチョウです。
画面には2匹写っていて、どちらもオスです。

このところ毎日、夕暮れ時に二階の窓からクヌギの梢を眺める毎日です。
というのもミドリシジミが活動するのは夕暮れ時に限っているから。
夕方でも、日射しが眩しいうちは姿を見せても活発ではなく、
暮れなずむ頃に盛んに梢を飛び回ります。
オスはそれぞれテリトリーを持ち、
隣接するテリトリーのオスが目の前をちらつこうものなら
猛然とスクランブルを賭けて出撃します。
大抵はチラッと絡んですぐに互いのテリトリーに戻るのですが、
しばしば2匹が円舞を舞う様に絡み合って駆け引きが長引く事があります。
まるで差し向かいに螺旋を描く様に登ったり降りたりを繰り返すので
ローカスはDNAの様な二重螺旋になります。

この時の翅のきらめきが凄いんですよ。
それを何とか皆さんにご覧いただきたかったのですが、
私の腕とマニュアルフォーカスの望遠レンズでは、夕方の弱い光と
ミドリシジミの早い飛翔になす術がありませんでしたー(笑)
正直、ファインダーに入れるだけでいっぱいいっぱいッス。

でも、翅の表を彩るエメラルドグリーン、何となくわかりません?
これが日射しを浴びると本当に宝石の様にキラッと光るのですよ。
写真では2匹とも翅をうち下ろしていますが、
左の個体は裏面の白茶色も見えるので、表裏の色の違いが見て取れます。
表面の緑色は、金属光沢を帯びたいわゆる構造色。
南米のモルフォ蝶がメタリックブルーの構造色で有名ですが、
ちょうどあのブルーをエメラルドグリーンにしたような感じです。
それにしても、やっぱりちゃんとしたカットを撮りたいなー!
今シーズン中に、何とかリベンジしたいと思っています。

Korehanandeshou

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庭から森への小径

なんだか思ったよりもお天気が良くて、夏らしくなっちゃいましたね。
午前中のうちに草むしり・・・とか思いつつ、くじけました(笑)
もっとも基本的にビオトープは草むしりはあまりしません。
作業が必要なのは園芸植物のエリアです。

写真が、その園芸植物のエリアからミニ草はらを通って
林ゾーンに続く道です。って言っても、どこが道やらわからないでしょ。
地面に日本在来のノシバを植えてあるので、あまり土が見えないんです。
左側に見える三本株立ちの幹がエゴノキ。
道を挟んだこの右側に、見えませんが大きなブッドレアがあり、
そこで園芸植物のコーナーは終わり。
ここから先は野生植物で構成されたビオトープゾーンとなります。
いわゆる一般的な花壇の庭と(ほぼ)自然植生の庭の切り替わるところです。

手前に咲いている白とピンクの花はユキノシタ科のアスチルベ。
この花のあるあたりから手前は小さなバタフライコーナーで、
チョウや訪花性昆虫が好む花をまとめて栽培しています。
だから園芸植物も、ヤマユリやスミレ類などの野草も混在しています。

自分で作っておいて言うのもナンですが、
私、この眺めがちょいと気に入ってるんですよー(笑)
それは美しいとかかっこいいとかじゃなくて、懐かしいんです。
なんだか子供の頃に、空き地を抜けて草いきれを全身に浴びながら
クワガタがいる(はずだと勝手に期待している)雑木林に向かう道って、
こんな感じじゃなかったけ、なぁんて・・・

だから途中のミニ草はらには、昔そんな時に見た花を植えました。
ススキ、ヤマハギ、ノアザミ、カワラナデシコ、スイカズラ、ワレモコウ、
オミナエシ、フジバカマ、キキョウ・・・
実に手前勝手なノスタルジー的植栽ですが、
家人は切り花にできると、これまた勝手に重宝しているようです。
これでワラビでも採れると最高なんですけど、
なかなかそう都合良くはいきませんね。
そうか、ワラビ・・・植えてみようかな(笑)

Morihenokomichi

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雀蜂2

入梅後間もない今日ですが、中休みの晴天でした。
最高気温は26℃に達し、風も殆ど無かったのでまともに暑さを感じました。

庭のクヌギは♯6、♯1、♯3に続いて昨年最大の樹液場となった♯4が、
僅かですが樹液を流し始めました。
庭のクヌギの中で最も生育の良い♯4は樹液も美味しいのか、まだ
他の木より樹液の量も箇所も少ないのに、スズメバチがひっきりなしです。

写真は昼前のカット。この間もアップしたスズメバチ(=オオスズメバチ)
の他に、2種類のスズメバチ類が一緒に写っています。
他の2種のことなど全く気にしない様子で樹液を独占している
ひと際大きいのがスズメバチ(=オオスズメバチ)ですが、
その後方(画面では上の方)でスズメバチが立ち去るのを行儀良く
待っているのがヒメスズメバチ。
そして画面右方向からクヌギめがけてちょうどやって来たのが
キイロスズメバチです。

ヒメスズメバチは「ヒメ」なんて付いていますが
大きさではスズメバチに次ぐナンバー2。
ぱっと見スズメバチとさほど違わない容姿ですが、
腹部の上の方にある煉瓦色の帯が目立ち、
腹部後端寄りの3〜4割が真っ黒なのが見分けのポイントです。
スズメバチの中では割合おっとりしていて、
他のスズメバチ類と比べあまり争いをしません。
性格的には「姫」ってことなのかな(笑)
これにはちょいと特殊な事情があるようですよ。すなはち、
ヒメスズメバチの幼虫が育つにはエサの「アシナガバチの幼虫か蛹」が必須。
しかし、日本ではアシナガバチの幼虫や蛹が入手できる期間が
熱帯域に比べて非常に短いため、
ヒメスズメバチはあまり働き蜂を育てられず、
充分な数の手駒を持つ事が出来ません。
そこで、命を無駄にせず、「無難に生きるスズメバチ」になったそうな。

一方、右側からやって来たキイロスズメバチは、
スズメバチとしては小型な種類ですが、幼虫のエサの範囲が広いため、
かなり臨機応変に営巣場所を選び、大所帯をこしらえる事が出来ます。
このため、キイロズスズメバチは同様の傾向を持つ
コガタスズメバチと並んで、都市進出型のスズメバチといわれます。
昨年、我が家の軒に巨大な巣を作った件をブログでも紹介しましたね。
攻撃性も強く、樹液にやって来ても
物怖じせずにスズメバチの鼻先に割り込みます。
ま、当然撃退されますが・・・(笑)

今回の場合、スズメバチが立ち去った後は
ヒメスズメバチの鼻先にキイロスズメバチが割り込んだ状態となり、
ヒメスズメバチはその事を気にする風でもなく・・・という状況でした。
樹液場で繰り広げられる何気ないスズメバチの行動には
それぞれの生活の事情が見え隠れしているようです。面白っ!

Suzumebachi3shu

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アゲハはどこに

昼前まで雨が残ったものの午後2時頃からクワッと晴れました。
ふいのお日様の眩しさに、モグラの気持ちになりました(笑)
雨に打たれうつむき加減の草花も嬉しそうでしたー。
晴れると昆虫も一気に活動を開始します。
特にチョウやトンボなど、濡れるのが嫌いな「飛ぶのが商売」な昆虫は
雨上がりの晴れ間になるとこんなにいたのかと思うほど目に付きます。

今日の夕方もそうでした。
シロチョウの仲間、ジャノメチョウの仲間、シジミチョウの仲間など
庭のレギュラーメンバーが忙しく飛び回っています。
しかし・・・しかし、例年ならこの季節には頻繁に現れる
アゲハチョウの仲間がどうしたことか、今年は少ない様に思います。
勿論全く見ない訳ではありません。いることはいます。でも少ない・・・

毎年この時期になると、井戸の側に植えてあるユズの葉が
アゲハの幼虫に食べられ穴だらけになります。
しかし、今年は一粒の卵も産卵されていません。

写真の花はサンジャクバーベナ、クマツヅラ科の宿根草で、
庭に植えられる他、野外逸出して空き地や道ばたで見かける事もある花です。
この花はもう少し遅れて咲くブッドレアと同じく、
チョウを寄せる花として知られています。
ゆえに我が家では園芸植物の一角に設けたバタフライコーナーに
このサンジャクバーベナを植えています。
例年だとサンジャクバーベナの花を目ざとく見つけたアゲハが
すぐにやって来るのですが、今年はまだそんな光景を目にしていません。

アゲハの仲間は確かに春よりも夏に、爆発的に個体数が増加します。
これからぐっと増えて来るのかも知れませんが、
しかし夏の成虫は今、幼虫の姿で食樹にくっ付いているはず、
穴ひとつないユズの葉と、
どこか寂しそうなサンジャクバーベナを見ていたら
なんだか少し心配になって来ました。

Sanjakubabena0906

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日本のレースフラワー?

最低気温は17.5℃、最高気温は26℃。
ムワァ〜ッとした空気ですが、雨が落ちて来る事はありませんでした。
午後4時頃から、空気はそのままで南南東の風がやや強く吹き始めました。
いよいよ関東地方も梅雨入りだそうで・・・
今日はどんよりの一日ですが、明日はこれに雨も加わるのでしょうか。

さて写真の花ですが、花材に使われるレースフラワーみたいでしょ。
さらっとして繊細な印象。とても清楚なセリ科らしいお花ですが
じつは名前が分かりません(笑)
今から12年ほど前に岩手県北上市の山林で見付けたもので、
訪ねた時期は8月でした。
たまたままだ咲いている株があったのでこういう花だと分かったのですが、
ほとんどの株はすでに花期を過ぎて、種を膨らませていたので、
ダメ元で播いてみようと、少し種を持ち帰ったものです。

セリ科のこの手の花は種類が多く同定も楽じゃないのですが、
どうも「コレだ!」というものが見当たらず、いまだに種名が分かりません。
最初見た時は一瞬ハナウドかと思ったのですけどねー。

我が家の環境でずっと付き合えているので、丈夫な種類のようです。
ただ、完全な多年草ではないらしく、
こうして花を咲かせるとその株は枯れてしまうのです。
花の後に付いた種を採り播きすると、そこそこの数の苗がとれるのですが、
この苗が二年草のパターンで一冬越した翌年の初夏〜夏に咲く場合もあるし、
もう一年掛かる事もあります。ハーブのフェンネルみたいです。
大きくなるんですよ。個体差がありますが、
大きいものだと150センチを超えます。
今年は2株が花を付けました。

花にやって来ている小さな甲虫はオバボタルです。
成虫は光らない・・・と聞いていたのですが、
羽化してしばらくは発光するとの記述をいくつか見かけました。
しばらくってどの位なのでしょうね。数時間?数日?
本当なら是非観察したいものです。

Obabotaru

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梅雨入り直前?

湿っぽい日が続いておりますね。
九州から東海までが梅雨入りしたそうですが、
明日は関東にも雨を降らせる湿った空気が流れ込むそうですから
ひょっとすると明日か明後日、関東も梅雨入りするのかも知れません。

このところのお湿りで、庭のいたるところが写真のような状態。
これ、はじめはムジナタケかと思っていたのですが、違うようです。
ムジナタケも周囲に出ているので、一緒くたにしていたのですが、
傘の表面にムジナタケのようなケバケバがなく、
まばらに小さなささくれがあるだけで、傘の裏(胞子)も黒くありません。
な〜んとなく美味しそうに見えちゃうのですが、どうかなぁー・・・
ヒトヨタケ科か、モエギタケ科か、フウセンタケ科あたりじゃないかと
思うのですが、この手は毒も結構ありますからネ・・・コワいです(笑)

でも、詳しい人なら、この時期は秋と並んで、あるいは秋以上に
キノコの採集シーズンなんですよね。
食毒の区別がつけば鬱陶しい梅雨も楽しい季節になるんですけど
こればかりは、一人勉強ではいつまでたっても自信が付きません(笑)

Mujina0906

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スイレンのアップ

今日は少し肌寒いと感じました。
またハッキリしないお天気が戻って来てしまいました〜。
「梅雨なんでしょ」と言いたいですが、前線の形は違うようですね。

昨日はよく晴れたので色々な花が嬉しそうに見えました。
写真も昨日のカット。池のスイレンです。
さくら上池はビオトープという扱いなので、本来ならこのような
白いスイレンではなく、在来原種のヒツジグサを植えたいのですが
「どうせ植えるのなら茨城産」なんて拘っていたら、
これがなかなか入手できずにいます。
昔は県内でもあちこちで見られたようなのですが
今では県北部のため池などに僅かに残るだけで、
茨城県版のレッドデータブックでは、希少種に指定されています。

写真の白いスイレンは随分以前に知り合いが株分けして下さったもので、
ヒツジグサが手に入ったらいつでも水路の方に移植できるよう
鉢植えにして沈めてあります。

発想が単純で恐縮ですが、この花を見るといつも
柔らかめのゆで卵を半分に切った断面が思い出されます。
固ゆでではなく、温泉卵でもなく、黄身に少しだけねっとり感が残っていて
白身もぷにゅぷにゅした位のゆで加減のものです。
好きなんですよー、あ〜食べたくなって来た!
でもあの加減って難しくて、いつもしっかりゆでてしまいます(笑)

白いスイレンは園芸品種化の過程で、
原種のヒツジグサより花弁の枚数が多くなっています。
多くなった分は雄しべが花弁化したものですが、写真をよーく見ると
白い花弁と黄色い雄しべの中間に、花弁なんだけど先端に黄色く、
雄しべの葯の形状が残っているものが見えますね。
そしてその内側には先端に花粉を付けながらも、
黄色い軸が花弁のように平べったく広がっているものも見えます。
雄しべが花弁化した道筋を説明する様な姿ですね。

この黄色いあたりから中心寄りは、風や振動でゴニョゴニョとうごめきます。
きっと昆虫が来たときもゴニョゴニョやって、
昆虫の体により多くの花粉を確実に付けようとするのでしょう。
涼しげな顔で咲いてますが、結構マメな仕事っぷりです(笑)

Suirenup090607

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生育順調 -ゼニタナゴ-

最高気温25℃、暑かったのですが、風が吹くとちょうど良い陽気でした。
少々湿度は高かったですけどね。
この時期は一年で一番日が長いですから、
晴れるとなかなか夜が来ないですね〜(笑)

今日は池の中に入り、殖えすぎた水生植物を除草しました。
除草の対象はジュンサイ、トチカガミ、デンジソウ。
ジュンサイは一生懸命食べたりお裾分けしたりと頑張ったのですが、
やはり池全体を覆われてしましました。
水面の多様性を確保するためと地下茎が網の目になりすぎて
二枚貝の生息に悪影響が出ない様、
池の中央部を除草して開けた空間を作りました。
トチカガミとデンジソウは今のうちに思いっきりセーブしておかないと
大増殖して後で大変な事になってしまいます。

ジュンサイの無い空間を設けると、
そういう場所を好むゼニタナゴの稚魚が沢山群れて出て来ました。
思ったよりもずっと多く産まれていたようで、
どう少なく見積もっても軽く50匹以上はいそうです。
条件が整うと多産なタナゴだと聞いた事がありますが、
本当にそうみたいですね。

少しすくってプラケースに入れ、記念撮影しました。
体長は13〜14ミリですが、中には16ミリの個体もいましたよ。
大浮出が先月の10日でしたから、約1ヶ月が経過したことになりますね。
たった1ヶ月ですが体型が大きく変化しています。前回掲載の写真を
右下に重ねてみたので比べてみて下さい。大きさの比率も合わせています。

当初はイワシみたいなスリムな体型でしたが、体高が出て来ました。
同時に、タナゴ類の特徴である三角っぽく突き出る背びれと尻びれも
だいぶそれらしくなってきています。
池の水ごとすくったのですが、よく見てみると
さかんに口をぱくぱく動かして、浮遊藻類を食べているようです。
これから真夏に向けて良く食べ、大きくなり、
早いものではこの秋の繁殖に参加します。
思いがけない大量の稚魚誕生となりましたが、
今後この数がうまく育つのかどうか、注意深く見守りたいと思います。

Zenitachigyo090607

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ミドリシジミと同居

今日のお天気は緩やかな回復傾向、夕方から日射しがこぼれ出し、
今は眩しいくらいの月夜です。

昨夜から仕事に追われ、ほとんど寝ずに作業していたしたが、
その仕事から今しがた帰宅しました。
かなりハードな突貫作業でしたが、夕方から始まった編集会議がはねると
クライアントさんが「お疲れ様会」に招待して下さいました。
久し振りに美味しいお魚とお酒をいただき、心地よく丸い月を眺めています。

そんな訳で今日は庭に出ている余裕などほとんどありませんでしたが、
夕方10分程カメラ片手に一巡したら、
今年もミドリシジミが発生しているのを確認でき、嬉しくなりました。
写真のチョウがそのミドリシジミ。
小さなチョウですが、特別な気品を感じます。
この写真を見ただけではどうして「ミドリ」なのか分かりませんが、
実はオスの翅の表がきらりと輝く鮮やかなエメラルドグリーンなのです。
写真の個体はまさにそのオスなのですが、撮影時に日が陰っていたので
残念ながら翅表は見せてくれませんでした。
太陽が出ていると彼は自慢げに「どうよ、この翅の色」と言わんばかりに
きらりと光るエメラルドグリーンを見せつけます。

子供の頃から、このチョウは憧れでした。
ミドリシジミの仲間は種類が多く、
ゼフィルスと呼ばれる日本の森林性のシジミチョウ24種の半数が
○○ミドリシジミという名前が付いています。
その中でも幼虫がハンノキを食するミドリシジミは、
ハンノキ林があれば大抵見られる平地のゼフィルスですが、
一年のうち6〜7月にしか現れず、活動は夕方のみ、
しかもハンノキの高い樹冠付近を早く飛び回るので
なかなか目にする機会は無いものです。

池の畔にハンノキがあるので生息条件は満たしているのですが、
それでも自分の家でこのチョウと同居できるというのは
ヘイケボタルやコクワガタが庭に住み着いていることより
よほどすごいと思っています。ちょっと夢のようですよ(笑)
まあ、実は神谷小学校の先のハンノキ林がミドリシジミの一大発生地なので、
そこから流れ着いた個体がいた御陰だと思うのですが・・・

今日はミドリ・・・なところを撮影できませんでしたが
今シーズン中にその本当に鮮やかな色を撮影できたら、
またここに掲載します。乞うご期待!

Midorishijimi090606

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梅雨のはしり?

今日も予報通りのぐずついた空模様、湿度は昨日同様高いですね。
雲の衛星画像を見ると、
切れ目無く連なる雲の帯が画面を斜めに走っています。
何日か前からこのパターンなので、
地球が雲のはちまきをしているのでは?なんて思っちゃいますね(笑)
これって、もう梅雨のはしりなんじゃないですか。

ただでさえ暗い庭の景色は、落葉樹の下に入ると一段と暗く沈んでいて
深海みたいに眠った風に見えますが、そんな中に
花火の様に咲き始めたのが「京鹿の子」。
京鹿の子はバラ科の草本シモツケソウの園芸品種で、
淡いピンクの花を咲かせる普通のシモツケソウと比べると
だいぶ濃い目のショッキングピンク。
でも、泡立つ様に咲くひとつひとつはとても小さな花なので
花序全体を見た時も、それほど「派手〜!」という感じではありません。

私、この花の蕾が膨らんで、順次咲いていく様子が大好きなんです。
咲ききってしまった状態よりも、パラパラッと蕾が残ったあたりがいいです。
淡い色の普通のシモツケソウも側に植えたいのですが、
最近あまり苗を売っているのを見かけなくなりましたね。

うちの庭では今頃開花していますが、
以前8月に南アルプスの鳳凰三山に登った時にも、
随分沢山のシモツケソウを見る事が出来ました。
そこでは垂直分布が案外広くて、
下の方ではもうとっくに花が終わっていたのですが、
高く登るに従い、満開〜蕾と時間を遡る様に多くの株を観察できました。
レンゲショウマと咲き競っている様子がとても印象的でしたよ。

今日はミディアムグレーの空に気分も浮かない一日でしたが、
シモツケソウと並んでしっとり雨宿りのひとときはちょっと○でした。

Kyoukanoko

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ミヤマムギランのその後

むしぃ〜っとした一日でしたね。
気温は大した事・・・いや、曇りにしては高かったかな。最高気温は24℃。
いよいよ梅雨なのかなー・・・と、そんな気持ちにさせるお天気でした。

写真は3月16日に植え付け間もない姿を掲載した、
あのミヤマムギランです。

その際には葉が見事に一枚も無いという、なんとも哀れな姿でしたが、
見て下さい!小さいけど生き生きとした張りのある葉が
あちこちから伸びて来ました。
現在の葉は本来の大きさの半分ほど。サイズも取り戻し、
花を咲かせる力が備わるのは順調に行って来年・・・いや再来年かな?

それにしても、着生ランのしっかりしたバルブ(栄養茎)は、
やっぱり頼りになりますねえ!
いざという時に動きがとれるだけの養分が
しっかりとバルブに蓄えられてますからね。
たとえ葉を一枚残らず失っても、こうして逞しく甦ります。

私のこよなく愛するパフィオペディラムやフラグミペディウムは
このように頼りになるしっかりとしたバルブは持っていません。
ですから何かの拍子に大きなダメージを負っても
元の勢いを取り戻すまでには相当な時間を要します。
地生ラン(一般の草本と同様、地面に生えるタイプのラン)は
大体みなこんな感じですね。
着生ランのバルブに見る様な貯金は持っていません。

蛇足ながらぐりおも地生ラン。
貯えが無いのでダメージにはめちゃめちゃ弱いっス(笑)
地面に水も養分も不足がちな昨今、倒れたら再生が大変ですぅー(笑;)

Miyamamugiran0906


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雨の日の侵入者

なんかまたパッとしないお天気に戻ってしまいました。
それでも気温はしっかりと上がり、最高気温は24℃に達しました。
しかしやや乾いた南風が吹き、日中の暑さもさほど苦にはならず。
昼過ぎは一時的に風が吹きっぱなしになり、海辺にいる様な感覚でした。

さて、今日は池のお客さんの話です。
昨日の記事で書いた様に、
さくら上池は周囲の自然環境と繋がっていますので、
庭のビジターも周辺環境のポテンシャルに応じたメンツで構成されます。
カワセミやハグロトンボ、ノコギリクワガタ等は
庭で繁殖している生物ではないので、周囲の環境の豊かさがあって初めて
庭にやって来てくれるということになります。
逆に、周辺環境の負の要素も庭に影響する事があります。
その代表が写真の彼、ウシガエルです。

一昨日の朝、庭に出て池の畔を歩いていたら、
「キャア!」と一声、直後にポチャンと水の音。主はすぐに分かりました。
「また来やがりましたね(笑;)」
今年の春、頑張りに頑張ってウシガエルを一掃しました。
まだ気温・水温が低く、視界を遮る植物も伸びていないうちに
どうにか確認した全数を捕獲。それからまだ間もない事ですので・・・
もう、どっと疲れました(笑)
ここ数日の雨天を利用して移動して来たに違いありません。

彼等は警戒心が強い反面、大変太々しい性格をしており、
安全圏から誰かが見ている場合は、ほとんど動じる事がありません。
ですので、少し時間が経った頃に
二階の窓から双眼鏡でつぶさに確認してみると・・・あぁ、いたいた!
今回やって来たのはどうやら2匹。まだ小さい個体です。
(といってもトウキョウダルマガエル程度はありますが)
さーてどうするか・・・

その日の夜を待って、大胆なたも網捕獲に挑みました。
夜の彼等を見つけるのは割合簡単。あの大きな目が懐中電灯の光を
見事にピッカリと反射するのです。
しかも、徹底して顔に光を当て続けると、彼等は幻惑を起こして動けません。
相対的に周囲も見えなくなるらしく、こちらが至近距離まで近づいても
気が付かないようです。ポイントはこちらが移動する最中も
外さずに光を当て続ける事。
この春編み出したこの方法により、とりあえず1匹は捕獲。
しかし残るもう1匹はその後少々ナーバスになり、
夜も物音に反応し、すぐに潜るようになってしまいました。
まあ昼間は・・・写真の通りなんですけど・・・(笑:汗)

池の周囲の植栽が年々濃くなり、
以前の様に大型個体が簡単にやって来る事はなくなりましたが、
この程度の個体は今後も侵入して来る事でしょう。
戦いは当分続きそうです。トホホ・・・

Ushigaerushinnyu


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小学校の田植え

今日はカッと晴れました。
でも、昨夜の雨の後は冷え込みましたから、朝は結構寒かったですよ。
最低気温は11.5℃まで下がりました。最高気温は25℃、夏日でした。
昨夜は池に今年最初のヘイケボタルが光り始めました。

さて、我が家の北側約300メートルあまりの所に
牛久市立神谷小学校があります。
当然うちの子供もそこに通っている訳ですが、
この神谷小には自然環境学習のためのフィールドとして
学校林としての雑木林「わくわくランド」、
林に隣接したミニ農園「すくすく農園」
林と農園の境にたたずむビオトープ「ふれあいの池」、そして、
学校下の休耕地を再生した「学校の谷津田」があります。
すごいでしょ!
農園とビオトープはともかく、学校林に谷津田ですから・・・
実際これだけのフィールドを擁した小学校はそうはないと思います。

今日はその谷津田で、少々遅めの田植えが行われました。
初夏の日射しは強烈でしたが、幸いカラリとした心地よい風が吹いて、
みんな気持ちよく田植え作業ができたようです。
泥まみれになるのをいやがる子もいるのかと思いきや、
みんな手足を真っ黒にしながらも実に生き生きと早苗を植え付けていました。

一連の環境学習では、牛久市の委託を受けたNPO法人「アサザ基金」が
全面的にバックアップをしています。
企画から実施プログラムまでのコーディネートはさすがに手慣れたもので、
昨年度は「自然環境功労者」として、環境大臣表彰を受けています。

ただ、最終的なこの事業の目的である
「小学校を拠点とした地域で支える環境保全」に持っていくためには
実施のところまだまだハードルがありそうです。
学校とアサザ基金が進めるこの環境教育の活動に、
地域がどれだけ連携して全体的なうねりに持っていけるのか、
ここから先は地域力が問われる段階・・・各地の活動でも
多くの場合ここで行き詰まることが多い、というのも事実です。

個人的には、神谷小の取り組みは大歓迎!
至近距離の関係にあるさくら上池と決して無縁ではないからです。
実際、さくら上池にカワセミが現れるのも、
さくら上池とこの谷津田、さらにはほぼ同距離の牛久自然観察の森が
それぞれビオトープネットワークとして機能している証拠だと思います。

神谷小の池と谷津田では、
ウシガエルやアメリカザリガニの駆除も進めているようです。
上手く駆除が進み在来の生態系を取り戻せれば、
今度はさくら上池のヘイケボタルが
神谷小の谷津田に進出する日が来るかも知れません。

Kamiyasyotaue

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一歳オスの里帰り

やっと晴れたのですが、夕方前からまた急に空が暗くなって、
雷鳴がし始めました。北の空はここより一層暗く、青黒くたれ込めています。
筑波山の方では・・・ひょっとしたらつくば市の中心部でも
降っているかも知れませんね。やがてこちらにも来そうです。

写真は昼過ぎに撮ったアカガエルのカットです。
池の流入部の石組み部分で、のんびり一休み。
体長はまだ25ミリほどですから、昨年生まれて上陸した
1歳のオスではないでしょうか?

今、池にはこのような昨年生まれのアカガエルがちらほら見られます。
いや、4月の繁殖期から大きな個体に混じって見られていたのですが、
繁殖期が終わり、大きな個体がすっかり姿を消したというのに、
こうした若いアカガエルが池の周囲に残っているのです。
どうも繁殖に参加していたのではないようです。
でも、繁殖の個体に混じって見られたので、
冬眠明けの行動パターンは一緒だったと考えられます。
繁殖の見学?研修生ですかね(笑)
水辺は小さな生き物が多く活動するのでエサが採りやすいですから、
何となく居続けているのかも知れませんね。

池や水路の中では今年産まれたアカガエルの早いものが
上陸を始めています。
繁殖期が長いので、後ろ足だけ生えたオタマジャクシや
まだ小降りのオタマジャクシも見られます。
ヒキガエルに比べ、随分ゆっくりと成長しますね。

今年のアカガエルの産卵数は、
昨年の70卵塊を大きく上回る102卵塊でした。
数が伸びているのは、この池の卒業生が毎年少しずつ
繁殖に参加し続けているからでしょう。
カエルは寿命が長いので、繁殖に現れる個体は
ベテランから新人までいろいろなキャリアの持ち主がいるはずですね。
写真の彼もまた今年を無事に生き抜いて、
来年の繁殖には一人前のオスとして参加をしてもらいたいものです。

Akagaeru1years

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