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エアロダイナミックス

ついに当地でも30℃を突破しました。本日の記録は30.5℃。
最低気温は18.5℃でしたから、やや日較差がありましたね。
これから段々、こんな日が当たり前になるんですね〜(吐)

今日はガマズミの木陰で、
羽化したばかりのキイロスズメというスズメガを発見。
思い切り近づいてもおとなしくしてくれているので、
じっくり撮らせてもらいました。

キイロスズメはスズメガの中では「中の大」位の大きさで、
色は地味ですが形は典型的なスズメガフォルムをした種類です。
かねてよりその航空力学的に優れた形状には感服していたので、
特にジェット戦闘機っぽく見える、後方の浅い角度から撮影してみました。
フォルムを捉えやすいよう、
輪郭を抽出してバックはモノクロにしてあります。

どうです、この前翅の形状!まさに戦闘機の主翼でしょ。
可変後退翼なんですよ!F14トムキャットに似てますね〜。
横一文字の細いラインが翼とフラップの境界みたいでカッコいいー。
前翅の付け根にちょこんと覗いているのが後翅。
スズメガは鱗翅目の中でも特に前翅と後翅の面積比が大きいんですよ。
この小さな後翅は戦闘機の水平尾翼のように全体が動いて角度を変え、
方向舵やスタビライザーの役目をするようです。

そして胴体、前側のヤマの様に盛り上がった部分は前胸背板、
ここに主翼である前翅をパワフルに動かす強力な筋肉が納められています。
この部分の盛り上がりも、前から後に流れるライン、
頂部から前翅に連なるライン、
どれをとっても美しい三次曲面で構成されています。
ここはF16や日本のF2のキャノピー形状によく似ています。

それから胴体全体を覆う滑らかな体毛の流れ!
蛾の胴体はムックリとした毛に覆われたものが多いのですが、
スズメガの毛はぴったりと寝ていてつるっとした印象。
イヌで言うと普通の蛾が柴犬やコーギーだとすると
スズメガの毛はドーベルマンとかダルメシアンみたいな感じです。
おそらくこれも、彼等独自のエアロダイナミックスなのでしょう。
もしかしたら毛の重なりが作り出す溝は空気を乱さず後方にスムーズに流す、
ディフューザーの効果があるのかもしれません。
スピード社の水着みたいに・・・

こんな体構造を持つスズメガは、
もちろん蛾の中でも比類無きスピードスターです。
一直線に飛行する際のスピードなら、
蝶のアゲハ類やタテハ類にも負けないかもしれませんね。

昆虫の美しさは、往々にして理にかなった機能美であるようです。
人間が計算で作り上げた工業デザインがこれらに似通っているのは、
とても興味深い事ですねー。

Kiirosuzume

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コメント

 綺麗ですね~。スズメガって触るとつるっとしてひんやり、ホントに気持ちいいですよね。
大きかったら、またがって乗っけてもらうのにな~って思ってたんですが、
成る程、航空力学的にも非常に優れたデザインだったんですね?
よくわからないなりに、ぐりおさんの熱い口調から「すごいんだ~・・・」
 スズメガ好きなんですが、その機能美の実力を遺憾なく発揮する飛翔中・吸蜜中の
姿って人様の画像でしか見たことないんです。
いつも「・・・なんか、エビに似てる・・・」って思ってしまいます。

投稿: くわでん | 2009年6月27日 (土) 21時16分

ひんやりってくわでんさん・・・(汗)触ったんすか。
指がひんやり?まさか、頬擦りとかじゃないですよね(笑)
あ、でも感じはすごくわかるな〜ひんやり。
今度やってみよー。毛が抜けそうでちょっと気の毒だけど(笑)

口調が暑苦しかったスかね(笑;)すいません。
マジかっこいいと思ってるんでねー・・・
多少テンション上がってたかも(爆)

エビ!?エビすか?あぁーっ!分かった!!
あれでしょ、オオスカシバとかホウジャクの仲間とか
あの一群・・・尾端の房毛が扇を伏せた形に開いてるヤツ!
はいはい、確かにあの部分に注目するとエビの尻尾っぽいですよね。
庭にクチナシを一本用意すると、オオスカシバはきっと現れますよー。

投稿: ぐりお | 2009年6月27日 (土) 23時22分

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