« 誤解されやすいのです | トップページ | もうひとつのシリミィ »

野生種のアジサイ

梅雨を代表する花と言えば、やはり昨日話題にしたハナショウブか
なんと言ってもアジサイでしょうか。

アジサイは庭に歩道に寺社にと、様々なところに植えられていますから
日常生活の中でもかなり身近な樹木のひとつだと思います。
花のない時期の存在感は意外なほど希薄ですけどね・・・(笑)

写真のアジサイはヤマアジサイという野生種のアジサイです。
うちの庭にあるヤマアジサイは
つくば山麓すそみの田んぼの入り口を流れる沢沿いに自生していた個体から
枝を分けてもらって挿し木で育てたものです。
今年で三年目ですが、もう立派に花を咲かせる様になりました。
この個体は白い花ですが、花の色には個体変異があり
ピンクや青紫のヤマアジサイもあります。

野生のアジサイの多くは中心部に雄しべ雌しべのある両性花を咲かせ、
その周囲を顎が花弁の様に大きく発達した装飾花が取り囲みます。
日本に自生する原種アジサイでは、コアジサイを除くほぼ全てが
このような咲き方をします。
庭に植えられることも多いガクアジサイがこのスタイルでお馴染みですね。
ちなみに、一般に知られるアジサイの殆どは
種としてはこのガクアジサイと同じハイドランジア マクロフィラ
(=Hydrangea macrophylla)と分類され、
細かく変種にこそ分かれていますが、基本的にはセイヨウアジサイ、
アジサイ、ガクアジサイ、アマチャ類、そして写真のヤマアジサイも
同じ種ということになります。

私たちが見慣れた手鞠のような丸い形に咲く園芸品種のアジサイは
実に見応えがある花ですが、
その見応えと引き換えに結実する機能を失っています。
全ての花が野生種で言うところの装飾花になっているからです。
一応変異体ということになりますが、案外、種子繁殖より
人間に愛されて遺伝子を残す道を選んだのかもしれません。

原種派のぐりおはやはりガクアジサイやヤマアジサイのタイプが好み。
今咲いている白は小降りで清楚なアジサイなので気に入っているのですが、
これだけだと少々寂しいので、青いタイプのガクアジサイと
草の様な姿のコアジサイ、それにピンポン球のような蕾が面白い
タマアジサイもいずれ栽培してみたいなー・・・なんて欲張っています。
だって、ちょっとでも楽しみが多い梅雨の方がいいじゃないですか(笑)

Yamaajisai

|

« 誤解されやすいのです | トップページ | もうひとつのシリミィ »

庭のphotoログ」カテゴリの記事

コメント

アジサイの季節ですねぇ〜。
地元の市の花がアジサイでして、歩道脇によく植えられています。(←西洋アジサイ)

こっちでも庭に植えられているのをよく見るのですが、たいてい花付きが悪い。
チラホラ咲いているぐらいです。
以前、宿泊したホテルにも見渡すぐらいに植えてありましたが、花はチラホラ…。
梅雨がないせいなのか、暖かくなるのが遅いせいなのか…。

あっ、それと今回の話題と全く違いますが、schlimiiに似たmanzuriiというのが発見されたようですね。
schlimii好きのぐりおさん、涎垂れてます?
manzuriiってformaっぽいけど、どうっすかね?

投稿: 太郎 | 2009年6月19日 (金) 08時56分

アジサイが・・・そうなんですか。
そちらの土壌があまり体質に合わないのでしょうかね。
たしかエゾアジサイなんて種類もあった様に記憶しているのですが、
太郎さんの方では見られませんか?

はいはい、出ましたねmanzurii! さすが情報通の太郎さんですね。
おもしろい花ですがkovachiiの後じゃどうやっても霞んじゃいますね(笑)
案外涎は垂れてないですよ(笑) 興味はありますけど・・・
でも、あのリップの色とほかの花弁の色のギャップは
キレイだとは感じませんが面白いですね。シップによく似たのがあります。
中国のCypripedium fravumです。
またも隔離進化の果てに共通な表現型の遺存ですか。
これが不思議なんですよね〜。個人的には偶然じゃないと思っています。
おっしゃる様にschlimiiのフォームに見えますね。
でも種に分けたがるんだなこれが・・・(笑)

投稿: ぐりお | 2009年6月20日 (土) 01時00分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/487746/30171405

この記事へのトラックバック一覧です: 野生種のアジサイ:

« 誤解されやすいのです | トップページ | もうひとつのシリミィ »