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2009年7月

待たれる羽化

今朝、いきなりの低い気温に寒さで目がさめました。
最低気温は18.5℃、昨日の暑さからするとなんだそりゃな低温です。
ちなみに最高気温は25.5℃で、こちらも低めでした。

写真は5月17日にメスの蛹をアップしたクワガタ、
台湾産の大型種シェンクリングオオクワガタ。今回はオスの蛹です。
といってもおがくずが邪魔して
分かる人にしか分からない画像になってしまいました。すみません(笑)

蛹になったのは今月の9日のことでした。
メスは既に羽化していますが、オスは3個体いるうちこの1個体だけが
蛹になっていて、あとの2個体はまだ3令幼虫です。
メスは蛹化してから羽化まで葯3週間でしたが、
体が大きいのでオスはもっと掛かりそうです。
あと10日位はこのままかな・・・と予想しています。

羽化したメスは2個体。当初はメスは1個体だと思っていたのですが、
これでオスは5-2=3個体です。
最初に羽化したメスは予想よりちょい小さめの45ミリ、
二番目の方が大きめで48ミリでした。
今回蛹になったオスは、多分75〜78ミリぐらいだと予想しているのですが、
さて、どうなるやら・・・
それよりとにかく無事に羽化して欲しい!というのが正直なところです。
シェンクリングオオクワガタは高温が苦手と聞いています。
だとするとここへ来ての羽化というのは
一年で最も過酷なタイミングかもしれません。
今のところは無事に過ごしているようですが、
この先一週間はあまり気温が高くならない予報なので、それに期待です。

Schenk090731

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ヒメガマは規模縮小

暑かったですね。湿度がすごかったです。
今日はもう10年近く担当している土浦市主催の環境教育事業
「水の探検隊」の一日目でした。
いつもは暑い日でも土浦港から船で霞ケ浦(西浦)湖心部近くまで出ると
それなりに気持ちいい風が吹き抜けるはずなのですが、
今日は湖の上もムンムンしてました。
湖上では霞ケ浦の水を採水してCODを調べたり、透明度を調べたりします。

午後からはバスで筑波山の中腹に移動し、筑波山から生まれ出た
人間の生活の影響をほとんど受けていない新鮮な沢の水を調べ、
沢に入って生き物調べもしちゃおうという
なかなか欲張りなプログラムです。
夏休みに行われることもあって結構な人気事業のようで、
毎年2日間に渡って行われます。
明日が二日目ですがお天気がちょっと気になるところです。

そんな訳で今日も明日も朝から夕方まで出ずっぱり。
庭の様子は見ることが出来ません。
写真は昨日撮った今年のヒメガマの様子です。
春に大幅に刈り取ったので、穂が出たのはたった3本きりです。
このヒメガマ、風で飛んで来た種子が勝手に芽生えて居着いたのですが
強い植物なので常に勢力の拡大を画策しています。

よく耕作放棄された水田などにもガマの仲間がわっと生えて来ますが、
これは湿地環境が乾燥した原野に変わる草原化の第一歩です。
ガマ類のあとにヨシ、ススキと主役が交代し、
最後はセイタカアワダチソウに覆い尽くされ、場所によっては
その後アズマネザサ(篠)に占拠されたりクズなどの強力なつる植物の
マント群落になって荒廃が進みます。
減反や農家の高齢化が進む昨今では
里山のあちこちに見られる残念な風景になっていますね。

さて、池のヒメガマに話を戻すと、
先述の通りこれがなかなか旺盛なやつで、頻繁に太い匍匐茎を出し
己を群落化しようと頑張ります。
この匍匐茎の先端が非常に硬く尖っていて、
少々の障害ならものともせず突き破りながら伸びて行きます。
これ、シート埋設型のビオトープではかなりの脅威になります。
いずれ機会があったら紹介しようと思っていますが、
さくら上池もシートを二重に埋設した構造になっています。
ですからヒメガマの匍匐系には常に注意を払っているのです。
だったらそんな侵入者は取り除けばいい、ということなのですが
ガマの穂って、やっぱり面白くて好きだし、子供も楽しみにしてますし、
家人も花材に利用したりしているので、末永く
いい(=こっちの都合が良い程度に)お付き合いをしたいなー・・・
なんて考えてるんですよ(笑)

Himegama2009

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不食芋の花

全国的に天気がぎくしゃくしてるみたいですね。
今日は当地は主に曇りでしたが、朝方まではやや強い雨でしたし、
午後は晴れ間も多かったです。
で、南風は今日もやや強く吹きました。
このところずっとこんな感じです。
雨は降るのですが、量的にはぜんぜん追いついていない気がします。

写真はクワズイモの花。
いかにもサトイモ科ですって顔つきですね。
花びら状に見えるこの仲間特有の仏炎苞は薄緑がかったクリーム色で
あまりぱっとしないのですが、
それが包んでいる雄花序は先端が尖るでもなく丸まるでもなく、
しなやかな女性の指先のようなラインで、
いつ見てもきれいな形だと思っています。

付け根側から雄花が開き花粉を落とし始めていて、
下の方に溜まってしまっています。
これより下の緑色のロールの中に雌花序がおさまっているのですが、
我が家での栽培下ではこれほどの花粉があっても、
受粉して果実がなることは滅多にありません。
自家受粉はしないのか、適切なポリネーターがいないのかは不明ですが・・・

このクワズイモ、じつは実生で育てた株なのです。
もう10年くらい前、石垣島のバンナ岳の麓を散策しているとき、
果実が熟しているのを見つけてタネを8粒貰ってきたものです。
この植物は思ったよりも発芽率が良くて、8粒全てが発芽し、
今では大鉢にやっとおさまる巨大なインドアグリーンになりました。
ただ、ホームセンターなどで売られているクワズイモより
ずっと光を好むので、夏場は外に出して直射光にガンガン当てています。
つやつやとした濃い緑の間から覗くこの花を見ると、
また南の島に行きたくなってしまいます(笑)

Kuwazuimohana

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池の潤夏2009

今日は一日曇天でした。
雨は未明に降ったので、朝のうちは外が濡れていましたが、
日中は時折ぱらっと来る程度。
ただ、お天気の割には本当に蒸し暑くて、
何もしていなくても汗が滴り落ちて来ます。

写真は毎度の定点撮影。池は水面も周囲も、見事に緑に覆われています。
昨年と比べると、明らかにジュンサイの密度が濃くなりました。
中心部などは昨年大幅に除去したのですが、
もうその時の状態より繁茂しています。
これからは毎年、刈り取りしてちょうどいい位になりそうです。

池畔のクヌギは先日までの少雨傾向で、樹液の出方が悪くなっています。
それでも少しでも樹液が滲み出しているところには毎夜カブトムシが
大挙して押し寄せています。
カブトムシは例年より個体数が多い様に感じます。
同じ頃に現れるノコギリクワガタがどうも今年は少ないし、
あれほどいたコクワガタがなりを潜めてしまいました。
カブトムシの多さによる相対的な現象なのかも知れません。

ゼニタナゴは順調に育っているようです。
大きい個体はすでに20ミリ前後になっていて、小さい個体より
少々深いところをいくつかの小規模な群れで泳いでいます。

毎年夏が近づくと池の水が黒っぽく濁り、それが次第に白っぽく濁ってきて
梅雨が明けるこの時期になるとやや褐色に変化して
再び透明度が上がって来ます。
プランクトンや溶出する成分の変化によるものなのでしょうが、
この辺がどういった理由で起こるのか、
いつかきちんと理解しなくてはならないと思っています。

先日、大きな宿題を片付けることが出来ました。
一昨年産卵され、昨夏カエルになったウシガエルの個体を捕獲する作業が、
ようやく終了したのです。
5月から最後の1匹がなかなか捕まえられずにいたのですが
やっとやっとお縄に出来ました。
この個体、体長120ミリほどに成長したオスでしたが、
へたくそながらブォーっと鳴き始めていたので、こちらも焦りました。
メスがやって来る前にギリギリセーフの捕獲となりました。
という訳で今年はまだ産卵されていません。
あー、でもまだ昨年卵からかえったオタマが沢山いるんですよねー(泣)
そろそろ後足が生えて来ています。あれもなんとかしないと・・・

Ike2009junka

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幼虫ファイナル -ゲンゴロウ-

夕方になって雨が降り出しました。
雨量的には少しかもしれませんがやっと潤います。
今日はもともと「のち雨」の予報でしたし、
日中のうちから雷が鳴っていましたので、
もう今か今かという感じでしたが・・・
日が暮れて真っ暗になったあとも、降りしきる雨の中、
ニイニイゼミが鳴き止みません。よほどこの雨が嬉しいのかな(笑)

写真の何ともすごい形の虫は、ゲンゴロウ(ナミゲン)の幼虫です。
ゲンゴロウは、同じゲンゴロウ科の中でも最大級の昆虫で、
成虫の体長は40ミリに達します。
ゲンゴロウはカブトムシやクワガタムシと同じ甲虫のなかまですから
幼虫は1令、2令、3令と脱皮する毎に大きく成長し次の脱皮で蛹になります。
蛹になる直前の3令幼虫では成虫の倍の体長、
すなはちおよそ80ミリにまで成長します。
写真の個体はまだ3令になって日が浅いので体長67ミリほどです。

ゲンゴロウの幼虫は一昨日に紹介したミズカマキリなどと同様、
見るからに厳つい大アゴから消化液を獲物の体内に送り込み、
体外消化して再吸収します。
大アゴの中には送り込む消化液や吸収する獲物の栄養分が通る
パイプ状の道が空いていて、ゲンゴロウくらい大型の幼虫だと
獲物を消化吸収する際、体内に取り込まれてゆく様子が観察できます。

3令幼虫のエサには専用に殖したミナミヌマエビを与えていますが、
(写真の下の方に体組織を吸われきった哀れなミナミヌマエビが・・・)
これ以外にも動くものなら何でも積極的に捕らえます。
水面に落ちた昆虫なども瞬時の早業で上手に捕まえるんですよ。

一見かなりグロテスクな虫ですが、
それでも飼育しているとなんとなく愛着がわいて来ます。
しかし、これが蛹の時期を経てあの丸い甲虫に変わるのですから
つくづく不思議なものです。
子供と一緒にポケモンの映画を見ていたら、話の中に登場する
「ギラティナ」というポケモンがこの幼虫によく似ている様に思えました。
案外こんなところにデザインモチーフがあるのかもしれませんね。

Gengorou3rei


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暮れ撫子

ぶっひゃ〜今日は暑かったー!気温は33℃でしたが、
またまた湿った南の熱風が気温を押し上げました。
こんなにムシムシするのに地面は乾いています。
西の彼方に入道雲が少し見えましたが、
こっちに来るはずも無く、雨が恋しいよ〜。
おまけに風が余計なものを運んで来ているようで、鼻がグズグズ・・・
私、夏から初秋の花粉症なんです。ブタクサだかヨモギだか分かりませんが、
毎年この季節になると突然止まらないくしゃみと鼻水に襲われます(笑)

夕方になっても風がおさまらないので、今度は逆に助かりました。
湿った風でも気温が高いまま空気が停滞するよりはマシです。
雨も降りそうにないので、今晩は全部の窓を網戸にして解放ですね。

もう足元が暗くなった頃、気持ちだけでも涼もうと庭を一巡してみると
見頃を迎えたカワラナデシコが夕闇に浮かぶ様に咲いていました。
鷺のかざり羽のように細く切れ込んだ花弁の先がすうっと細くなって
バックの闇に溶け込んでいく様子は、なかなか妖しい美しさでした。
それほど似ているという訳でもないのですが
カラスウリの花を思い出しました。

本当は千代紙の模様のように
何輪もが浮かんで咲いている様子を撮ろうとしたのですが、
ススキの中に半分埋もれる様に乱れ咲いているので
上手くフレーミングできませんでした。
でも個人的には、このお互いが乱れ合う様な調和が気に入っています。
この花が種子を実らせる頃には、この場所の主役は
ススキとワレモコウになっていると思います。
お盆の声が少しずつ聞こえ始めました。秋遠からず・・・ですね。

Kawaranadesiko0907

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まだまだ開花中

今日は晴れましたけどもの凄く湿気を含んだ高温の南風が強く吹き、
あおられて大きく揺れる木々がいかにも
バテバテ〜ッという感じに見えました。

弓なりの形をした本州ですが、
弓の中央の大きく曲がったところに当地を含む関東平野があります。
ここを外して低気圧と前線が連なっているため、
今日も西日本や東北の一部などでは豪雨に晒されてしまいましたが
関東は前線に向かって吹く湿った風ばかりで、
雨は気まぐれにバラッと来る感じです。
子供の頃によく出くわした、日中晴れて暑くなり発達した入道雲が
夕立ちとなって地上に戻り、夜が幾分涼しくなる・・・というパターンが
懐かしく、恋しいですね。

さて、写真は先月の末に掲載したパフィオペディラム・ニベウムの花。
なんとまだ頑張って咲き続けています。
しかも脇に備えていた2輪目も開花し、デュエット状態です。
我が家では、あんまり2輪目が咲いたことは無かったのですが、
今回は調子いいです。
もっとも株の力に余裕が無かったので、
2輪目はあえて咲かせずに蕾をかいたこともありました。
今回は子株の生育が良いこともあり、何となく咲かせてしまいました。

もともとパフィオペディラムというランは、
一輪の開花期間が長いことが大きなセールスポイントです。
整形花系と呼ばれる弁質が厚く、艶のある丸形の交配種では
60日前後咲いたまま・・・ということも珍しくありません。
ニベウムのような原種だとさすがにそこまでは行きませんが
今回の様に一月前後花が保つこともあります。
でも、さすがにそろそろ疲れたのではないかと思います。
そろそろ花茎を切ってあげる方が思いやりというものかも知れませんね。

Paphniveum2rin

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水蟷螂

今日の蒸し暑さは本物でした。最高気温は32℃でしたが、
高い湿度がそれ以上に辛い暑さを感じさせました。
予報ではこれほど気温が上がるように言っていなかったと思うのですが、
午前中から時々カッと太陽が照りつけるたびに、
気温はぐいぐい上昇しました。

写真は池の中を覗いたカットです。
写っているのは水生昆虫のミズカマキリ。
そのまんまの実に分かりやすいネーミングですが、
分類上は決してカマキリの仲間ではなく、水生のカメムシです。
さくら上池では年間を通してみられる水生昆虫で、
たくさんいる訳ではありませんが、いつも数匹がどこかにいるようです。

ミズカマキリはその名の通り、カマ状の前脚で獲物の体をしっかりと掴み
針状の口吻を獲物に刺して、先ず動きを麻痺させる作用を併せ持つ消化液を
獲物の体内に送り込み、いわゆる体外消化を行って再び口吻から吸収。
これはミズカマキリに限らず、タガメやタイコウチ、コオイムシなど
他の水生カメムシも同じ摂食方法です。

ミズカマキリは完全な待ち伏せ型のハンターで、
獲物への捕獲行動をスタートするまではほとんど動かず
視覚的に危険を察知する魚などにはこれで存在を悟られないようです。
こうして上から覗いている分にはただの丸見え状態なんですけどね(笑)

いつも彼等を見ていて「大したモンだ」と思うのは、
前脚のリーチの範囲に獲物が入るまでは、
どんなに美味しそうな獲物が目前に現れても微動だにせず待ち続けること。
写真の個体も頭の少し上層を泳ぐメダカは、
とっくに認識しているはずなのですが、
「ここで動いてもどうせ捕まえられない」という位置関係の場合は
決して動きません。

このケースでは、メダカは何事もなくゆっくりと泳ぎ去りました。
でもいいんです。もしここで動いて失敗したら、
近くにいて次のチャンスとして現れるメダカにまで
わざわざ自分の存在を知らせてしまうことになりますから・・・
これ、なかなか出来ないですよねえ!いや、私には絶対出来ません。
「自分がミズカマキリじゃなくって良かった」と、つくづく思います(笑)

Mizukamakiri

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紫金唐松 -シキンカラマツ-

ここ数日、当地は梅雨が戻って来た様なお天気です。
今日は概ね曇りでしたが、雷も鳴ったし、晴れ間もありました。
昨日、一昨日と違うのは気温が高くなったこと。
といっても最高気温は26℃でしたけどね。
でも湿度が高いと、これでもなかなか辛いです(笑)

写真の花、シキンカラマツといいます。
キンポウゲ科カラマツソウ属の野草で、分布はやや局地的なため、
野生の状態を見かけることはまれな植物ですが、
山野草として人気があるため、園芸種苗の流通は比較的多い方です。

カラマツソウという名の由来は放射状の房になる雄しべの様子を
唐松の葉のひと束になぞらえたもので、
多くのカラマツソウは開花時に顎片が脱落し、花弁も無いため
雄しべのみがぼんぼりのように目立ち、
なるほどこれで唐松かと納得できるのですが、
シキンカラマツは開花時に薄い紅紫の萼片が残るので、
例外的に「カラマツ」の名がピンと来ない種類です。

「シキン」はこの萼片と葯が黄色く目立つ雄しべのコンビネーションから
付けられたもので、多くのサイトや書籍で「紫錦唐松」となっていますが、
個人的には少数派の「紫金唐松」を採用しました。
なぜなら、同じカラマツソウの仲間に「紫銀唐松」があるからです。
シギンカラマツの方はやはり萼片が薄い紅紫色をしているのですが、
残念なことに他のカラマツソウ同様、開花時には萼片が脱落してしまうため
「紫銀」なコンビネーションは実現しません。

シキンカラマツは丈夫な野草ですが、大きな株だとかるく1mを超える
のっぽさんなので、風や日照りによる乾燥の被害を受けやすいようです。
我が家の株もなんとか咲いてはくれましたが、数日前までの日照り続きで
少々バテ気味・・・夕方の打ち水でご機嫌をとっているところです(笑)

Shikinkaramatsu

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亀屋のカツ丼

日食はほとんどのところで残念でしたね。
当地は70%ほど欠けるとのことでしたが、厚い雲に覆われ
望むべくもありませんでした。
皆既の場所では見られたところもあったようで、何より!
前回の皆既日食の時、私は産まれていたのですが、
あまりに産まれたてだったので記憶がありまっせん(笑)

今日はまたまた調査でした。といってもネイチャー系の調査ではなく
土浦市内に整備されたフィールド博物館(歴史探訪系散策コース?)の
コース支持柱や案内板など、設置サインの現況調査。
先週のアレに比べれば、だいぶヒューマンチックな作業でした(笑)

そんな訳で市内の城址公園、「亀城公園(きじょうこうえん)」の
隣にある昔なじみの大衆食堂、その名も「亀屋」さんでお昼をとりました。
このお店、最近カツ丼でちょいと知られているのですよ。
私にとっては学生時代、デートコースに入れていたお店でもあるので
懐かしさも手伝っていそいそと店内に入ると、
昔ながらのチープなパイプテーブルにパイプ椅子、
そうそう、この感じが亀屋さんのテイストです。
かつては床も打ちっぱなしのコンクリートのたたきだった様に
記憶しているのですが、さすがにその辺はこぎれいになっていました。

着座を待たずオーダーは決定済み。勿論話題のカツ丼です。
かつの豚肉は茨城県が誇るブランド豚のローズポーク使用!
ソフトな肉質を売りにしている豚肉は
畜産豚独特の臭みが気になるものが少なくありませんが、
ローズポークはそれが無く、素材には期待できそうです。

待つことしばし、出て来たカツ丼が写真のものです。
これは「並」で750円、「上」は900円いや、950円だったかなあ。
ご飯のボリュームはちょっと少なめです。
問題のカツは、軟らかく筋っぽい部分も無く、なかなか芳醇な味わいでした。
どんぶりにわざと蓋をして蒸らし上げたようなカツ丼もありますが、
これはそれと対極にある、煮た感じすらほとんど無い
ころものサックリ感が生きた仕上がりです。
味付けは基本的な甘辛いものですが、僅かに味噌っぽいコクもあり、
ちょっと個性的。なんだろう・・・微妙に味噌カツ的な雰囲気もありますね。
全体的には、見た目よりサッパリした食感で、とても美味しかったですよ!
また食べてみたいと思いました。
あ、あとお漬け物の中のイボがキツいタイプのキュウリが良かったです。

このお店は定食類も豊富で、お得な感じのボリュームです。
土浦にお越しの際は、話のタネにちょっとよって見て下さい。
近くには亀城公園や市立博物館、蔵の並ぶ一角もあり、
古い城下町の風情が味わえますよ。

Kameyakatsudon


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強いです、要注意かも

今日は久し振りに雨が来ましたー!!
日付が替わって間もない頃から降るには降っていたのですが
日中はほとんど霧雨〜小雨。夕方以降、断続的に強い降りになりました。
やっと地面も少しばかり潤い、当地ではホッと一息でしたが、
西日本、特に山口の方では大変な豪雨になっているようですね。
既に幾人かの方が命を落とされたようで、不明の方もいらっしゃるようです。
これ以上被害が広がらないことをお祈りします。

今日の写真はウォーターバコパ。(Bacopa caroliniana)
アクアリウム用に売られているのをよく見かけますが、
時にはビオトープ用としてポット売りされていることもあります。
我が家のものはアクアリウム用のものでしたので、
購入時には葉がうすくて柔らかないわゆる水中葉のスタイルでした。
これを試しに水路の流末付近に植えてみたところ
逞しい水上葉とそれを支えるしっかりした茎が
水面が全く見えなくなるほどに生い茂りました。

写真の葉、ちょっとけばけばしい位のわざとらしい若緑色でしょ。
いかにもデジカメ〜って感じですが、これ決してカメラのせいではなくて
ほんとにこんな色をしています。
薄い青紫の花は、なかなかかわいいですね。

それにしても驚いたのはこの植物の強さ!
北米原産なので耐寒性はあるかも知れないと思っていたのですが、
植えた場所は冬も季節風が吹きさらしの冷え込む場所なのですが、
水面下の部分が枯れずに残り、春になるとみずみずしい新茎を
ぐいぐい伸ばして来ます。
密生するので、ここに割り込む水生植物は
尖った葉を長く突き出すショウブくらいのものです。(写真上部の細い葉)
茎も案外丈夫で、他の水草のように
引っ張ったら簡単にプツッと切れてしまう感じではありません。
これ、ビオトープ用なんて売っていますが、
管理を甘くしてうっかり野外逸出したら、けっこう手強そうです。
もしかしたら、もうそういうことが起きているかも知れませんね。

最近だと、ミズヒマワリなる元アクアリウムプランツが
一足先にあちこちで問題を起こし、特定外来種に指定されていますが
ひょっとするとウォーターバコパも
将来指定を受けることになるかも知れません。取り扱いは要注意です!

Waterbacopa2009

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ユウスゲイエロー

暑い暑いと言いながらも気忙しく過ごしていたので
このところしみじみ空を見ていませんでしたが、
今日子供に言われて「あ、そういえばそうだな」と思った事がひとつ。
これほど連日暑いのに、モクモクという入道雲が出ていないのです。
そもそも今頃の時期って、入道雲と夕立ちのシーズンですよね。
こ〜んなに蒸し暑いのに入道雲が出来ないという事は、
上空の空気も温まっていて、地表から昇っていった水蒸気が
上空に到達してもちっとも冷えないという事でしょうかね。
それとも、地表がカラカラだから入道雲を作るほどの水蒸気が無い?
まさかそんな事はないですよねー(笑)

温暖化だかヒートアイランドだかで確かに近年
当地での夕立ちは減りましたが、
それでも昨年あたりはどこかの降る場所ではどっか〜んと降って、
ゲリラ豪雨なんて言葉も飛び交いました。
でも、今年はソレも耳にしませんね。今のところ・・・
ほんとにそろそろまとまった雨が欲しいところです。

写真の花も、「夕立ちこいよ〜」と言いたげに空を仰いで開きました。
日本の原種ヘメロカリス、ユウスゲです。
特徴はなんと言ってもその花色。
ノカンゾウ、ヤブカンゾウ、ニッコウキスゲなど、多くの仲間が
オレンジ系なのに対し、ユウスゲは爽やかなレモンイエローをしています。
レモンほど緑味・・・というか、酸味(?)を感じないやさしい色相なので
ユウスゲイエローと呼んでいます。

とても美しい花なのですが、唯一の欠点はその名の通り、
夕方遅くに開花して、翌日の午前中にはしぼんでしまうこと。
でも、月夜のユウスゲはまた格別なのですよー。
早めにお風呂に入って、夕涼みのユウスゲもグーです。
運がいいと、この花と受粉の契約をしている
スズメガの訪問を観察できるかも知れません。
日中に咲くフツーの花ではないからこそ、
独自の風情を味わえるということもあるかもですね。

Yuusugeup

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セリが咲いた!

最高気温は31.5℃、しかし最低気温は21.5℃。その差はちょうど10℃。
暑さにデリケートな植物たちの多くはこの辺が限界で、
これを超える暑さが何日も続くと見る見る衰え始めます。
最高気温がいくら高くても、
夜温がすう〜っと下がってくれればかなり楽なんですが・・・

しかし、その暑さに加えてダメージなのがこのところの少雨傾向。
一昨日の朝にほんの少しパラパラと来ましたが、
まとまった雨は7月8日以来降っていません。
先週留守の間は夕方の散水も全くできませんでしたから
一部の植物に深刻なダメージが確認されました。
特にシキンカラマツ、ユウスゲ、ソバナ、アキギリなどが重篤な状態でした。

一方どういう訳か今年は調子良く開花した植物もあります。
写真のセリもそのひとつ。
一昨年から池の排水路の途中にミニセリ田を設け、セリを栽培しています。
元々生育は順調で、収穫するのには何ら差し支えなかったのですが、
花だけはあまり見る事が出来ませんでした。
というのも、セリに蕾が上がって来る頃になると、
決まって花茎にアブラムシが大量発生して吸汁するので、
花序がいじけてしまって開花しなかったのです。
菜園の感覚で言えば一発スミチオンやマラソンを散布すれば即解決ですが、
セリ田もビオトープ扱いなので、実際トンボ類のヤゴやコシマゲンゴロウ、
ヘイケボタルなどが生活している事もあり農薬は使えませんでした。

今年もアブラムシの発生が無かった訳ではありません。
しかし、ナナホシテントウが現れて数日でアブラムシの姿が無くなりました。
何もナナホシテントウは今年に限って登場した訳ではないのですけどね・・・
とにもかくにもセリの花は無事に開花し、白い小花のテーブルには
多くの昆虫がやって来ています。

セリの花って、よく見るとなかなか可愛いですね。
純白の繊細な5弁花から飛び出した雄しべの先には
僅かにピンクがかった葯が賑やか。
一本一本がやって来た虫に触れようと一生懸命手を伸ばしている感じです。
でもセリを食草にしているキアゲハに見つかると、花の蜜だけでなく、
残していったお土産に後日葉っぱも奪われる事になるので要注意ですね。

Serihana2009

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樹液レポート

一日曇天だったのに、蒸し暑くて参りました!
お日様無しで32.5℃はさすがにこたえます。
現在23時55分ですが、蒸し暑さは日中と大差ありません。
飽和状態を超えた湿り気は外灯の輪郭をモヤッとさせています。

写真はクヌギの♯6、今一番樹液の量が多いクヌギです。
夜の状態をたった今確認して来ましたが、カブトムシがこの小さなクヌギに
オス14匹、メス4匹の計18匹ひしめいてました。
カブトムシはこれから半月ほどがピークとなり、
8月半ばには数が減り始めます。その頃にはメスの方が目立つのですが、
今はまだ、メスの数に対してオスがあまりに多く、
メス奪取をかけたオスの競争が激烈です。
毎年どうもオスの方が早く出て来る傾向を感じます。
やはりこうして生き残る優秀な遺伝子を選抜するのでしょうか?

おっと、すっかりカブトムシの話になってしまいましたが、
昼間の主役は現在はカナブンです。
一時期あれほど来ていたスズメバチの仲間は、
どういう訳か数を減らしています。
もしかしたら樹液を出し始めた木が増えて、分散したのかもしれません。

カナブンは角こそ持っていませんが、
葉っぱを食べるコガネムシの仲間とは異なり、
いい樹液の場所をめぐって激しく喧嘩をする昆虫です。
四角い形をした頭部は、樹液を吸う時には樹皮の下に口を潜り込ませる
シャベルの様な役割をしますが、喧嘩の際にはこの部分で
怒濤の突き押しを見せます。
気の強い個体だと、たまにスズメバチと対等に渡り合っています。

幹から樹液が豊富に滲み出している部分はシロスジカミキリの産卵痕。
初期の樹液はやはりシロスジカミキリが
成虫になって幹の内部より脱出した際の穴から出ていました。
シロスジカミキリは樹液の環境づくりになかなか深く関わった昆虫ですね。
でもクヌギにとっては大切な木質部を食い荒らされる訳ですから
直接的にはマイナス。多くの樹液性昆虫たちも、クヌギから一方的に
恩恵を受けている様に見えます。
しかし、カナブンやクワガタムシ、カブトムシは落ち葉や枯れ枝を分解し、
それを樹木が再び利用できる無機物に変換するバクテリアに橋渡しします。
森の豊かな生態系は1対1の利害から単純に判断できるものではなく、
計り知れないほど多様な命の繋がりで成り立っていることを、
あらためて強く感じますね。

Kanabun090717

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ヤマユリ満開

今朝は久し振りの雨となりました。
明け方から雷が鳴って、時折バラバラと大粒の通り雨が
断続的に外を濡らしています。
雨量は全く大した事はなく、雷鳴からすると少々肩すかしでしたが、
降らないよりはだいぶマシです。
真っ白に乾いていた地面が、一応少しは潤いました。 

写真はワイルドリリーの王様、ヤマユリです。
日本が世界に誇る奇跡の大輪美花、多少のお国自慢を差し引いても
やはり世界一美しい原種だと思います。

今週は忙しく出ずっぱりだったので、
今日まで開花している事に気が付きませんでした。
気付いたのは、その姿ではなく強烈な香りです。
「あれ?ひょっとして咲いてる!?」と思って確認したら
もうほぼ満開の状態でした。

9株あるのですが、栽培6年目の今年はだいぶ根茎が充実してきたようで、
蕾も含め、全部で50輪以上となりました。
鉢に播いた実生の株も4年目の今年、初開花する株が出て来ましたので、
これを庭のあちこちに植えると5年後には何百輪も咲く?・・・なんて
将来の百合屋敷構想を膨らませています(笑)
飢饉対策にもなるし・・・(追笑)

Yamayurimankai2009

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絶滅危惧種!?

う〜ん暑かった!
最高気温は31.5℃でしたが、それは自宅での話。
逃げ場の無い霞ケ浦湖畔はさらに数度高かったはずです。
今日は霞ケ浦(西浦)堤脚水路調査の最終日。
水生植物の群落を確認しながら湖畔を12キロほど歩きました。

思えば月曜日から続いた湖畔調査の4日間、いい天気でした。
時期が時期なだけに当然雨天の心配をしていたのですが、
初日から真夏の日射しで翌日には梅雨が明けちゃう始末。
まあ、雨なら作業の進行そのものが危ぶまれる訳ですから
じつに良かったのですけどねー・・・

今日は一服入れた堤防ののり面で、久し振りに写真の昆虫に会いました。
カメムシ科の一種、ブチヒゲカメムシです。
触覚の色彩が白(クリームイエロー)と黒のぶちなのでこの名があります。
この虫、なんと茨城県が定めた「絶滅のおそれのある野生生物」、
つまり茨城県版レッドデータブックにおいて
もっとも絶滅のおそれが高い「絶滅危惧種」にリストアップされています!
これがどうしてなのかまっっっったく分かりません。

ブチヒゲカメムシは確かにそうやたらに見る虫ではありません。
私も一年ちょっと振りに見ました。
しかし積極的に観察していれば、結構ちょいちょい見かける虫です。
茨城県版レッドデータブックの記載によると、「本県ではひたちなか市の
海浜部の植物間にわずかに見ることができます。」とあります。
でも、この写真を撮った場所はひたちなか市でも海浜部でもありません。
行方市の霞ケ浦湖畔です。
他にも記憶しているだけでつくば市、桜川市、土浦市、霞ケ浦市、
牛久市、阿見町で見た事があります。

自治体レベルで選定するレッドリストが
どのような視点・情報でつくられているのかはよく把握していないのですが、
このような例は時々あるようですね。
逆に、何でこれが選ばれないのだろう?という種類もいることはいます。
どうも生物種の一般的な知名度や研究者がいるかいないか・・・
などによって大きく左右される側面があるようです。

茨城県版レッドデータブックは、平成12年に作られてから、
大きな見直しはされていないようです。
研究の積み重ねや自然環境の変化も鑑みると、
レッドデータブック本来の役割を果たすためには、
作りっぱなしにしない持続的な計画性・政策性が求められますね。

Buchihigekamemusi

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ハマナス完熟

昨日梅雨が明けたから・・・でもないのでしょうが、
解禁〜!とばかりのもの凄い日射しでした。
当地での最高気温は32.5℃でしたが、
日中調査で歩いた霞ケ浦の湖畔はもっとずっと暑かったです。
でも、西や北では雨の被害が心配なようですね。日本は細長い!
気付けば関東地方では、今月8日以来高温続きで雨が降らない状態。
あっという間に地面のあちこちがカラカラに乾いています。
空気だけは強風が吹いてもじっとり湿っているんですけどね(笑)

写真はハマナスの実です。
昨年、異例の大豊作だったのですが、今年は普通の数でした。
でも、ひとつひとつの実が昨年より大きいです。
昨年は豊作に気を良くしてジャムにしたりしたんですけど、
ここだけの話、あんまり美味しくなかった(笑)
まあ、作り方が下手だったのかも知れませんが
やはりあまり成らせるのは良くないのでしょうね。
果物のように摘果すべきだったのかもしれません。

早く色付いた実は、気持ち軟らかくなって来ました。
今年はどうしようかなと思案中です。

それにしてもこの実の色と形、
どうにもミニトマトに見えて仕方ありません。
ハマナスの語源は浜梨(はまなし)の東北なまりという説がありますが、
ミニトマトはナス科ですからハマナスも浜茄子でいいんじゃないか・・・
なんて気もしますが、勿論そうはいきませんね(笑)

ハマナスとミニトマトには決定的な見た目の違いがあります。
お気づきでしょうか、ミニトマトのへた(顎片)は
実と柄の間にありますが、ハマナスの顎片は実の先端側にあります。
顎片よりも先端寄りに実が膨らむものを「子房上位」
顎片よりも柄寄りに実が膨らむものを「子房下位」といい、
植物の分類の上では重要なポイントになります。

野菜や果物を切る時にちょっと気にしてみると、面白いものです。

Hamanasumi2009

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夏茜

今日も暑くなりましたねえ。どうやら梅雨明けのようで・・・
予報では昨日ほど気温が高くならないとのことでしたが、
当地では昨日より0.5℃高い30.5℃に達しました。
先週から吹き続けていた南西の風が、今日は吹きませんでした。
日中いくら暑くても、夜になって気温が下がれば楽なのですが、
昨日同様、夕方以降の気温の下がり方が鈍いようです。
また少々寝苦しいかな?(笑)

さて、池の浅棚部分にはアカネの仲間やシオカラトンボのヤゴが沢山いて、
連日羽化が確認できるのですが、今日の写真もそんな中の一種、
代表的な赤とんぼのナツアカネです。
色も大きさもアキアカネとよく似ていますが、秋になって赤く染まる時、
いわゆる「尻尾」の部分がアキアカネよりも鮮やかな赤色になります。

確実な見分け方としては、慣れないとちょっと分かりにくいのですが、
胸(ハネと脚がはえているブロック)を横から見た時に
一番目立つ中央の黒いラインの上端が、
ラインが太いままスパッと横に断ち切られる点。
胸のアップを左上に拡大しましたが、
その中の赤いマーカーで丸く囲んである部分です。
ここがアキアカネだとスッととんがり帽子状に細くなって消えます。
・・・といっても分かりにくいですよねー。(笑)
そのうち写真が撮れたらアキアカネも掲載してみますね。

ナツアカネの多くは暑い平地の夏を嫌い、涼しい山に向かいます。
秋になり成熟が進むと赤い色に変わりながら、再び里に降りて来ます。
このナツアカネもしばし池の周りで休んだあと
山に向けて移動を開始、次に会うときは赤くなっているはず。
無事の帰還をお祈り申し上げまーす。

Natsuakane090712

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初夏から夏への桃色

今日も暑くてしんどい一日でしたね。
南からの湿った強い風がありましたが、暑さの方が勝っていました。
今日から4日続きの野外調査。朝から夕方まで出ずっぱりですから
庭の様子をゆっくり見る時間がとれません。
写真が撮れるのは朝か夕方に限られます。

という訳で今日は夕方遅くに撮影。
ちょっと暗い中ですが、桃色の花は浮かぶ様に咲いていました。
日本の原種ゲラニウム、タチフウロの花です。
典型的なフウロソウの花ですが、
身近にある同じ仲間のゲンノショウコにくらべずっと大きく、
直径3センチほどになります。
5枚の花弁には中心部からまるでボールペンで書いた様にハッキリとした
濃い紅色のラインが入ります。
よく見るとこのライン、レリーフ状に浮き彫りになっています。

タチフウロは山地から山麓にかけての草原に見られるフウロソウで
もっと高い場所に生えるハクサンフウロやアサマフウロは
自生環境に行けば案外多数見られますが、
低山地のちょっとした草原は開発などに遭いやすいためか、
タチフウロを見かける機会は近年ずいぶん減った様に感じます。

我が家の株はお世話になっている
土浦在住の植物の先生からいただいたもの。
うまく庭に居着いて、少しずつ実生株も増えています。
毎年薄桃色のこの花が咲くと、少しずつ梅雨明けが見えて来ます。
そしていよいよ梅雨明け目前という頃にピークを過ぎ、
周囲に生えているもうちょっとだけ桃色が濃い、
カワラナデシコとしばしのデュエットを見せてくれます。
その頃には、私の大好きな果物の桃もだいぶ出始めるはず。
海に行って、花火もやって、お祭りにも出掛ける
短いけど楽しみな夏の頂点です・・・

Tachifuuro2009

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人気「羽化」スポット

今日は赤外線を強く感じる明るい曇りでした。
当地の最低/最高気温は17℃/29.5℃。
このところ暑さに慣れて来たので朝方はちょっと寒く感じましたが
日中はこの程度ならまだ暑いと言っちゃいけないかも知れませんね。
逃げ様の無い暑さの本番はこれからですもの。

写真は排水路の流末付近に植えたエキノドルスの葉裏についた
ショウジョウトンボのヤゴの抜け殻です。
4つ見えますが、一昨日の風に吹き飛ばされるまでは7つありました。
ショウジョウトンボは我が家でもっとも多くの個体数が羽化するトンボです。
次に多いのがクロスジギンヤンマかな。

クロスジギンヤンマではあまり見た事がないのですが、
ショウジョウトンボは同じ場所に複数の抜け殻が
集まって付くことがあります。これはもちろん一斉に羽化した訳ではなく、
それぞれ違う日にこの場所を選んで羽化したようです。

こういう人気羽化スポットは他にも数カ所あり、
しかも毎年大体同じ様に抜け殻が集中しています。
どうしてなのでしょう・・・
日当り、風当たり、水面からの距離、掴まり易さなど
何か理由があっての現象なのでしょうね。

ショウジョウトンボの羽化はまだしばらく見られそうですから
ここにももう少し抜け殻が追加されるのかも知れません。

Shojonukegara


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生育さらに順調 -ゼニタナゴ-

今日は午後からつくば市を活動拠点とするNPO法人
「つくば環境フォーラム」の山麓自然学校の行事、
昆虫ナイトウォッチングの講師をして来ました。
夕方の森や草はらでの昆虫採集からライトトラップ体験まで
じつに盛りだくさんの内容です。
生憎の曇天でしたが子供たちのガッツ溢れる採集の成果はまずまずで
バッタやトンボをはじめ、
普通種ではありますがバラエティに富んだ昆虫を観察する事ができました。
ライトトラップでもうちょっと大物が出てくれると盛り上がったのですが、
今日の筑波山麓はここ数日の蒸し暑さはどこへやらの涼しさで、
体が楽だった分、昆虫の出足はいまひとつでした。

さて、写真はさくら上池で成育中のゼニタナゴです。
池の藻類をよく食べて成長した稚魚は、
大きいものだとすでに体長22〜23ミリに達しています。
写真はどちらかというと遅れて浮出してきたまだ小さめの個体で、
大きいものは早くも一人前の敏捷性を身につけているため
たも網で簡単にすくう事など出来なくなりつつあります。
ですから、5月10日の大量浮出から今回で3回目の月報となりますが、
これが最後の報告になるかも知れません。

赤い枠の中に、前回(6月7日)と前々回(=初回:5月10日)の写真も
並べてみました。例によって縮尺比率はだいたい合わせてあります。
浮出から2ヶ月が経ち、だいぶ背中が山形に盛り上がって来ています。
上下方向に高いゼニタナゴ特有の体型にまたちょっと近づきました。

体が透き通っているため、血液が赤く透けて見えます。
腹膜が水銀のようにメタリックに輝いているのがわかりますか?
このギラリという輝きは成魚になってもよく目立ち、
この丸い部分の銀色を銭に例えて
ゼニタナゴという名前が付いたと言われています。

これらの稚魚がこのまま順調に育つと、
この中から秋の繁殖に参加する個体が多数出てくるはずです。
もうそろそろドブガイの準備を考えた方がいいのかも知れません。
昨年の繁殖期に貝を入れる産卵ステージを特設したのは
ついこの間の事だと思ったのですが・・・
こういう生き物と付き合っていると本当に一年が早く感じられます!

Zenitachigyo090711


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リス系? -オオチャバネセセリ-

お天気は昨日とよく似た感じの曇りのち晴れでしたが、
昨日よりももっと蒸し暑く、かつ風の強い一日でした。
当地の最低/最高気温は22.5℃/30.5℃。
最低気温は今現在(23:30)に出ていて、昨夜から今朝にかけては
気温が下がらず、やや寝苦しい夜となりました。

写真はブッドレアを訪れたセセリチョウ。
イチモンジセセリだとばかり思っていたのですが、
今あらためてよく見ると、前翅の胴体寄りの白斑が発達していることや
後翅の白斑が一列に並ばず、ジグザクになっている点から判断すると
イチモンジセセリの近縁種、オオチャバネセセリのようです。

セセリチョウって、子供の頃はあまり好きではありませんでした。
色は地味だし、ひらひらと舞う蝶らしさが全く無かったから
自分の中ではチョウのくくりから外していたくらいです。

しかし今になってよく見てみると、
セセリはとても顔が可愛らしいという事に気付きました。
ホンドリスとかエゾリスに通じるものを感じます。
ややもするとせせこましい動きも、リスのそれに似ていると捉えれば
何だかかわいげを感じます。

写真のポーズ、つまり前翅を立てて後翅を寝かせるポーズは
この仲間特有のもので、他のチョウにもガにも見られません。
セセリチョウの仲間でも、本種を含むチャバネセセリのグループの他
キマダラセセリのグループやイチモンジセセリのグループに特有で、
アオバセセリやミヤマセセリ、ダイミョウセセリなどでは見られません。
アクロバットが得意な小型ジェット機のように見えます。

そういえば、特にちょこまかと曲芸飛行みたいな飛び方も、
このポーズをとるセセリチョウで特に目立つような気がします。
このポーズは、翅を動かすの筋肉の付き方や飛行性能に
大きく関係しているのかも知れませんね。
これでもうちょっと翅の色が派手目だったら、チョウとしての立ち位置も
だいぶ違っていたんじゃないかなあ・・・

翅の色が茶色系で地味なチョウには、
偶然かもしれませんがもうひとつ特徴があるんです。
それは、イネ科を食草とすること。
これは、セセリチョウに限らず、ジャノメチョウにも言える事です。
日本人も米よりパンを食する様になってから
欧米的な派手さを好み、わびさびから遠ざかった様に思えるのですが
これはやっぱり気のせいでしょうかね(笑)

Oochabaneseseri

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迫力の重装甲 -シロコブゾウムシ-

今日は調査の仕事で一日中霞ケ浦の湖岸を歩きました。
堤脚水路という、堤防に沿って作られた水路内の水生植物を調べます。
あまりいいとは言えないお天気でスタートしたのですが、
午後からはいきなりの日射しにくらっと来てしまいました。
逃げ場の無い堤防沿いは風があっても辛かった〜!

と、いうわけで庭の写真を撮ってる時間もなく、
帰宅時に玄関先で見つけた虫をモデルにスタジオ撮りです(笑)

この昆虫、シロコブゾウムシといいます。
写真のバックが真っ白だから、白く見えませんね。
でも、ゾウムシの中にあっては、相対的にかなり白い方です。
象の様に吻が細長いからゾウムシなんですが、
シロコブゾウムシはさほど吻が細長くありません。
すごーくゴツゴツしてて硬そうでしょ。
実際硬いです。甲虫ですから硬いのはもっともなんですが、この種に限らず、
ゾウムシは甲虫の中でも、特に体が硬いものが多いです。
あと、しっかりとしがみつく脚の力の強さにも驚かされます。

ボディの表面はむらなくしわのような凹凸があり、
一見植物の硬い種子のようにも見えます。
この凹凸がバルジのような強化構造となり、ただでさえ厚い装甲を
一層丈夫なものにしているのかも知れません。
樹皮のような質感で目立たなくする効果もあるのでしょうか?

こんなにしっかりした鎧を身に着けているのに、
彼等は決して攻撃的ではなく、植物食のおとなしい昆虫です。
シロコブゾウムシはマメ科の木本やクズでよく見られ、
我が家ではヤマハギについていることが多いです。

そういえば草食恐竜にこんなグループがいましたね。
やっぱり鎧竜とか言うんじゃありませんでしたっけ。
いかつい姿に似合わぬ優しそうな目をしているあたりも
よく似ている様な気がします。

Shirokobuzoumushi

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秋の花でしょうか

昨日から南西の風がおさまりません。
日本海よりに梅雨前線があるため、そちらに向かって吹き込む風ですが
とても湿っていて、気温も上がりました。
それでもこの風がなかったらもっとたまらなく蒸し暑いのでしょう。
空気が停滞しなかっただけマシでしょうかね。

朝から降り出した雨は午後2時頃まで続き、
その後は時々晴れ間も覗きました。
高い空を覆うライトグレーの雲の下に、ダークグレーの黒い雲が
書きなぐった様に色々な模様で散らかっていました。
風も上空で複雑な仕事をしているみたいです。

写真は先週あたりから庭の道沿いを彩っているキキョウです。
ビオトープエリアに咲いていますが、
株そのものはずっと以前に知り合いからいただいたもので、
おそらく園芸的な改良が進んだ株なのだと思います。
私が子供の頃に見たキキョウとは少々印象が異なっていますから・・・

私の記憶にある野生のキキョウは、花も株ももっと線が細い感じです。
花はもううちょっと星形に切れ込み、小さく見える感じで、
葉っぱももう少し細くて尖った印象でした。
そして何より、花の時期がもっと後だったように思います。
何となくお盆の頃に咲き始めていた様に記憶しているのですが、
さすがに昔日過ぎてハッキリしません(笑)

ところで、キキョウは秋の七草に歌われる「朝顔」でしたね。
しかし立秋にしてもあとひと月先ですから、秋の花と言うには
ちょっと早すぎる様に思います。他の六種類はどうでしょう。
今の時期に咲いているものとしては、そうですね・・・
ハギとオミナエシかな?
カワラナデシコも早い株だとそろそろ咲き始めるかも知れませんね。
ハギは個体により花期に差があるので、
結果的には秋たけなわの頃まで残って咲いているし、
オミナエシも最近植栽されている外来系のものはともかく
古来から栽培されている土着の系統は8月以降でしょう。
フジバカマも同様ですね。
ススキとクズはやはり一般的には8月以降ですよね。
カワラナデシコも・・・ん?カワラナデシコは
キキョウより微妙に遅れるものの、
あまり秋の花っていう印象がない感じがするかな〜、皆さん如何でしょうか?

立秋(8月7日)を区切りとしてみた場合、一番花が見られそうにないのは
やはりキキョウかもしれない、という気がします。
私が子供の頃に見た、野生のキキョウなら大丈夫な気がしないでもない・・・
どうなんでしょ、現代のキキョウって秋の花なんでしょうかね。

Kikyou090705

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安心度3 -ノシメトンボ-

思いも掛けない予報以上の好天!
気温は31.5℃に達しました。
しかし南西の少し強い風がちょっとは暑さを紛らしたでしょうかね。
このままの空模様なら七夕の星空も・・・と思ったら、
夕方から何やら黒い群雲が空を覆い始めました。
月の光はうっすらと雲越しに景色を照らしていますが
残念ながら星空の七夕とはいきませんでした。ガッカリ・・・

写真は池で羽化したノシメトンボ。
近隣でも沢山羽化し始めたようで、あちこちで見かけます。
でももう少しで山へ移動し始めるので、
秋に再び数が増えるまでしばしのお別れとなります。

このノシメトンボが属するトンボ科のトンボは
翅を平たく伏せて止まりますが、
多くの種で止まってすぐの警戒モードから安心モードに移る際、
何段階かに分けてククッと翅を深く前方に倒していきます。
観察した写真の個体ではモードはおよそ4段階で、
写真の状態は3回目の「ククッ」を済ませたところ。
すなわち「安心度3」です(笑)。

カメラは後方からのアングルですが、
この程度の角度では全く死角にはなりません。
彼のワイドな左目が、翅越しにチラッとこちらを伺っています。
それでも何度か飛び立っては戻り・・・を繰り返した末
「コイツ、どうやらそれほど危険ではないようだ」と認識してくれたのか、
たやすく「安心度3」まではこぎ着けてくれます。
しかし私がちょこちょこアングル調整で動くためか、
最もリラックスした「安心度4」にはなかなか到達しません。
ま、ポーズの見た目で言うとあまり翅が前傾する「安心度4」よりも
「安心度3」程度の方が絵になるからいいんですけどね(笑)

Noshimetonbo090705

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ツートーンの個性

鬱陶しいお天気ですが、今週はずっとこんな調子みたいですね。
梅雨だから仕方がありませんが、
洗濯物が乾かないのだけはホントに困ってしまいます。
そういえば、奄美地方は梅雨明けだそうですね。
もとより日射しは恋しいのですが、これからは覚悟して掛からないと
いよいよ暑さも本番、晴れれば容赦なく照りつけて来そう・・・

さて、ブッドレアが満開な事は今までにも何度か書いていますが、
ブッドレアにやって来るのはチョウばかりでなく、
枝先の軟らかい茎にはアブラムシが沢山付きます。
するとそのアブラムシをエサにするテントウムシがやって来るので、
ブッドレアの枝葉では多くのテントウムシを観察することができます。

このテントウムシ、大きさはどれも似た様なものなんですが
体の斑紋は色々とバリエーションに富んでいて探すのが楽しいんです。
我が家の観察で一番多いのが、黒地に赤い点が二つあるもの。次いで、
黒地に赤い点が4つあるもの、赤地に黒い小さな点が18あるもの・・・
じつはこれらの斑紋の違いは個体毎の個性であって、
昆虫の種類としては全部同じ「テントウムシ」。

「テントウムシ」のことを他の種類の「○○テントウ」と区別するために
あえて「ナミテントウ」と呼ぶ事も多いです。
ただのアゲハをクロアゲハなど他のアゲハと区別するためにナミアゲハ、
ゲンゴロウをナミゲンゴロウと呼ぶのと同様です。
つまり、ちょっと分かりにくいのですが今話題にしているのは、
同じ「テントウムシ」という種類の中の斑紋の個体変異という意味です。

写真の個体もブッドレアの葉でみかけたもの。
黒地に12個の赤点と見るか、赤地に黒い亀甲状の模様と見るか・・・
こういう模様は珍しいというほどではありませんが、少数派です。
実際黒地から赤地までの間には連続的な変化があって、
その黒と赤のバランスがそれぞれの個体の個性ということになります。
この個性に一体どのような意味があるのかはわかりませんが、
地域によって多い斑紋、少ない斑紋に傾向があるらしいとか。
写真のような個体は、西日本に行くとこちらより多く見られるそうです。
何のためにこれほどの変異幅があるのでしょうね?
まったく興味が尽きないところです。

Namitentou090705

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居酒屋夏営業へ

今、外はとても素敵な月夜になっています。
まあるいお月様は池の周りを蒼く照らしていますが、
草陰ではヘイケボタルが月明かりに負けじと明滅しています。
マダラスズやらタンボコオロギ?やらの声も
いつのまにか大合唱になっていて、なかなか叙情的な気分の夜になりました。

居酒屋くぬぎも本格的な夏営業となって盛況ですが、
今一番賑やかなのはカナブンです。赤銅色、黄銅色に混じって
緑色の個体も見られ、はたで見ていても華やかですね。
行動の方もなかなか派手で、角も大アゴも持っていませんが
突っつき合いの喧嘩が絶えません。

写真は先日ちらっと書いた池の北側畔の奥にあるクヌギ♯3。
昨日からノコギリクワガタのペアがいいポジションに陣取っています。
ちょっと分かりにくいのですが、オスの体の下にメスがいます。
オスがメスを確保しつつ場所取りもやっている格好で
周囲のカナブンたちも少々遠慮がちに取り巻いています。
こんな状況なので、他のクヌギと比べカナブンの争いが起こりません。
そばに爆弾を抱えていると下手に刺激するのを慎むようで、
なんだかマクナマラの「抑止論」みたいな理屈でしょうか?(笑)

このノコギリクワガタのオスは一応湾曲した形の大アゴをしていますが、
それほど大型の個体ではありません。
下に潜ってゆったりと樹液を吸っているメスの方は
なかなか立派な大きさでした。ざっと38ミリほどの個体です。
今のところこのクヌギにいる他のクワガタは全てコクワガタのようなので
このオスにしてみれば安泰な状況ですが、もしかすると近日中に、
彼を脅かす更なる大型個体のオスがやって来るかも知れません。
ですからそれまでにメスにはなるべくご機嫌良く樹液を飲んでもらい
より長い時間交尾をする事が、当面の彼の目標でしょう。

もっとも、自分よりも大きなノコギリクワガタのオスよりも
カブトムシの方が厄介かも知れません。
カブトムシにしてみればまずメスを確保するために一番いい樹液の場所を
独占する事から仕事が始まりますから、ノコギリクワガタは
オスもメスも関係なく場所を追われてしまいます。
そういえばさっき、クヌギ♯3のあたりから
プルプルプルプル・・・という大きな甲虫の羽音が聞こえていました。
ノコギリペアは大丈夫だったかな・・・

Nokogiripair090705


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ゼロ2009

Xero090703

思いがけずいい天気になりました。
ちゃんと晴れた訳ではないのですが、全般に薄曇りで時々日射しがあり、
昆虫たちが嬉しそうに動き回っていました。
クヌギ♯3にノコギリクワガタが今年初登場!ペアでしたよ。

以前、え〜と・・・昨年の8月23日に掲載したランがまた開花しています。
前回のとは違う株ですが・・・
前回掲載した際は旧分類のフラグミペディウムとして書きましたが、
新しい属名がどうやら定着した様なので、
今回はその新属名、メキシペディウムで紹介します。

改めまして、このランの名は
メキシペディウム・ゼロフィティカム(=Mexipedium xerophiticum)。
1990年にメキシコで発見されたアツモリソウ亜科の原種です。
株も花も非常にコンパクトな種類で、写真の個体は
花の直径が28ミリ、株のリーフスパンが150ミリです。

花は見ての通り白いのですが、
仮雄芯(花の中央部)に紫色の美しいぼかしが入ります。
今咲いている花は上顎片の外側にもうっすらと紫がのっています。
一見して目に付く紙風船の様なポーチ(唇弁)が最大のアクセントですが、
カモメが羽を広げた様な側花弁も面白いですね。

花は一輪目が咲き終わる頃に二輪目が開き、通常4〜5輪咲きます。
しかし、それが全部咲き終わっても、花茎の途中にある托葉に
予備の花芽が納められていて、株に力がある場合は
ここから返り咲きすることもあります。
下に配置した株全体の画像をよく見ると花茎の中程より少し上に
その托葉が見えているのですが、わかりますでしょうか?

今のところメキシペディウム属はこのゼロフィティカム一種のみが
知られていますが、このランが見つかったのは比較的最近のことですし、
フラグミペディウム・コバチィの例もありますから、
ひょっとすると今後メキシペディウムにも新顔が加わる・・・
なんて事もあるかも知れません。
そう考えると、何だかとってもワクワクしますねえ(笑)

Xerozentai

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梅雨の穀倉地帯

今日は仕事の打ち合わせで利根川沿いの小さな町、
稲敷郡河内町に出掛けました。
わが町牛久市からだと概ね車で30分ほどのところです。
河内町はお隣の稲敷市と連なる、霞ケ浦南岸を代表する早場米の産地、
そして北関東有数の穀倉地帯です。
まあ、言っちゃナンですが水田:集落が9:1で存在し、
他には何も見当たらないくらいの風景です。

今日は一日湿気をたっぷり含んだ空気に包まれ、鈍くもやった曇天。
しかし、一面の水田は陰ってなお力強い若緑色をたたえていました。
延々と続く緑の絨毯と、それを延々と覆う鉛色の空・・・
そんな中、至近距離にこつ然と現れた鉄塔のオレンジが
ちょっと不気味なサイケデリックさで、
ツートーンの景色に干渉していました。
不思議な事に、これはこれで美しいと感じてしまいました。
今日の特別なロケーションがそう思わせたのでしょうけどね。

打ち合わせの余談に、
このあたりの稲作のお話をちょっと伺ったりしました。
お邪魔した地区では、自分の家の田んぼを自分で耕作しているのは
二十数軒の農家のうちわずか六軒だけで、あとはみな委託耕作とのこと。
ほとんどの若い世代はサラリーで生計を立てているそうで、
稲作に未来を感じられずにいるのは、中山間地域と何ら変わりません。

これほど圃場整備が進み、機械耕作向きな環境であっても
やはり日本の稲作は大きく揺らいでいるようです。

Tanbo_in_kawachi

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謎多き糞虫?

私は子供の頃から虫が好きでしたが、小学生時代といえば、
やはり夢中になっていたのは甲虫です。
チョウもトンボも好きでしたけど、甲虫は特別。
体が丈夫なので持っても掴んでもその感触を確かめる事が出来るし
ケースにとじ込めて持ち帰っても傷んで可哀想な事にならないし、
なんと言ってもカッコいいし・・・

ただ少し友達と違っていたのは
あまりカブトムシ、クワガタムシに限った関心ではなく、
形が面白かったり、色が美しかったり、生態が変わっていたりする甲虫を
もう夢中になって追いかけてしまうところでしょうか?
しかし出会いにはどうしても限りがあり、
図鑑で見て「この虫に会いたい!」と強く願いつつも
ついに叶わず長じてしまった・・・という種類も沢山います。

写真のコガネムシもそんな一種でした。
名前はムネアカセンチコガネ。センチコガネといえば、
ダイコクコガネやマグソコガネ、エンマコガネとならぶ代表的な糞虫。
あの有名なスカラベ(糞ころがし)にやや近いグループです。
ところが、ムネアカセンチコガネはセンチコガネと異なり、
糞をさがせば見つかるという種類ではありません。
本当は何を食べているのか、どのような繁殖形態なのか、
その生態の多くはいまだに謎に包まれているのです。
ただ、いろんな観察例から、
●芝地に好んで生息しているらしい
●分解の進んだ古くなった獣糞にいた
●地中にキノコの菌糸が多いところから見つかる
などといった断片的な情報が少しずつ見えてきています。

子供の頃から全国を転々としていた私ですが、
このムネアカセンチコガネを手にする事はずっと叶わぬ夢でした。
ところが、茨城に引っ越して来てからは毎年見つけています。
大抵は灯火に来た個体を拾うのですが、
今回は夕方庭をとことこ歩いていた個体です。
当地では決して多いとは言えないものの、毎年数個体は必ず見かけます。
しかしそこは謎に包まれている虫らしく、「何かをしている」ところには
残念ながら一度も出くわしてはいません。やはり謎の虫です。

それにしても、丸くて可愛いでしょ。
写真の個体はオス。
オスの頭部には「突起」と表現してしまいそうなごく小さな角があるんです。
胸部背面にも独特のでこぼこがあり何だか恐竜みたいです。
前脚がギザギザしている理由はカブトムシやクワガタ虫と同様、
土や腐植をかき分けて潜るための構造です。
後脚を翅の縁に擦りつけて「シャアッ、シャアッ」鳴く様な音を発します。

丸くて毛むくじゃらで角があって橙と黒のきれいなツートンカラー・・・
やっぱりこの虫、魅力的です。

Muneakasennchiclip

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食べるか見るか

鬱陶しい梅雨が続いていますが
昼前にほんの一瞬、日射しがありました。
ラッキーな事にちょうどカメラを持ち、
ちょうど庭の奥のヤブカンゾウの前に立っていたので、迷わず一枚!

ほぼ南中の角度から陽を浴びて、まるで燃え上がる炎のように見えますが
この花色ですから、曇った日でもかなり存在感はあります。
ユリ科なので基本は花弁(内花被片)3枚に
顎片(外花被片)3枚なはずですが、ノカンゾウやユウスゲと違い
ヤブカンゾウは一部の雄しべが花弁化して八重咲きになっています。
ですから遠目で見るとジャーマンアイリスみたいなフリフリに見えますが、
近くで見ると何だか訳がわかりません(笑)

ヤブカンゾウは春先のブログでも紹介しました。
その時は芽出しの様子で、若芽が食べられる旨を書きましたが、
じつはこの花、蕾も食べられます。
写真の奥に写っている大きな蕾が明日開くはずのもの。
これだと食べるのにはちょっと遅過ぎで、
左右に写っている開花まであと数日のものならまだ食べ頃。
もう1〜2日早い段階くらいのが一番美味しいかなー・・・
汁の実や和え物、おひたし、鶏肉と夏野菜に加えて炒めてもいけますよ〜。

咲いたら咲いたで、花びらも食べられます。
やっぱりサラダとかでしょうかね。

そういう訳で、毎年の事ながら食材にならずに無事開花するのは
いったい何輪になることやら・・・
でも、冒頭に書いた様に八重咲きなのでこの花には実ができません。
だから他のヘメロカリスの蕾より、罪悪感無く食材にできるのです(笑)
八重咲き分のボリュームなので、食べ応えもありますしねっ!

Yabukanzou0906

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