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チックリボート虫

幼稚園の年長の頃だったと思います。
園で見た絵本に、水生昆虫がたくさん載っているのがあって、
それまで水の中は魚の世界だと思っていた私はとても衝撃を受けました。
仲良しの友達と一緒に、そのページに載っている水生昆虫の名前を
必死になって覚えました。
いつか出会った時に「あ、●●だ!」と言える様に・・・

それから程なくして最初に出会ったのが写真の水生昆虫、マツモムシです。
似た様なのが多い水生カメムシですが、その姿は子供の目から見ても
異彩を放っていたので、名前はすぐに分かりました。
「あ、マツモムシだ!」(おぉ言えたぞ。必死で憶えた甲斐があった!:笑)

そりゃあ、分かりますって。数ある水生昆虫の中でも
背泳ぎが専門というのはマツモムシの仲間だけですから。
細長い体から二本のオールを出したボートのようなスタイルは独特です。

マツモムシはいつもボール遊びをやる空き地の水たまりにいました。
しかも朝方降った雨でにわかに出来た水たまりです。

マツモムシはよく飛行します。
ですから、にわかづくりの水たまりでもすぐにやって来ることができます。
むしろ、そういう普段水たまりの無い場所だと、
うっかり水にはまるエサの昆虫が多いかも知れません。

私は、見つけたマツモムシをとっさに採集せねばと考えました。
昆虫少年の中枢本能です(笑)
焦る気持ちで近くに入れ物になるようなモノが落ちていないか探しましたが
都合良く見つかりません。こういう場合、必ず手が入れ物になります。
首尾よく掴んで駆け出した瞬間、チクッと軽い、でも鋭い痛みが
マツモムシを握った手に走りました。
そう、この虫、非常時に刺すのです。
思わず手を広げた瞬間、マツモムシは手からこぼれ、
地面に着く前に翅を広げて飛び去って行きました。

わずかな時間のうちに昆虫少年は
●マツモムシは水たまりにもやって来る
●手で掴むとチクッと刺す
●ほんとうによく飛ぶ
ということを学習しました。そして数時間後、
●刺されると痛いけど大したことないや
ということもわかりました。
昆虫少年の経験値がぐぐっと上がった瞬間です。

Matsumomushi

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