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バラの困ったさん

今日は昨日までとはガラリと空気が変わりました。
湿気がたっぷりで夕方になってもムシッとした感じがなくなりません。
明日は久し振りの雨となりますかどうか・・・

我が家には野生のバラが5種類、園芸品種のバラが2種類あります。
この7種類のバラに、もれなくやって来る困ったさんが
写真の昆虫、ニホンチュウレンジです。
ハチの仲間ですが、捕まえても人を刺す様な事はありません。
いじってみると妙に体がやわらかく、ぶにゃっとした感じで、
脚の爪がちっちゃいのにマジックテープみたいによく枝に引っ掛かり、
枝からはがそうとすると捕られまいと踏ん張ります。
ハチと言えばしゅっとシャープで堅い印象なのですが
およそそんな感じは無く、ヒトリガを持ったときの感じに近いです。
(っていってもそんなことした事ある人殆どいないですよね:笑)

このぶにゅっとした小さなハチさんが付いているのは
ヤエヤマノイバラの枝です。今まさに、産卵の真っ最中。
ニホンチュウレンジのお腹は鮮やかなオレンジ色をしています。
このお腹の先から枝の上の方に向かって黒っぽいラインが見えるでしょう。
これが産卵痕。腹端の突起で枝の表面を切り裂いて、
そこに産卵管を差し込み、卵をキレイに並べて産みながら前進します。
産卵痕の傷は長いものでは40ミリ前後に達します。
ですから写真の個体はまだ三分の一ほどしか作業が進んでいません。

ここで体を枝からはがすと、産卵管だけでぶら下がる格好になります。
神経質な虫だと慌てて産卵管もぴゅっと抜いて
一目散に飛んで逃げるでしょう。
でも、チュウレンジさんは再び枝につかまり直し、
何事も無かったかのように産卵を続ける・・・・・・まさに「鈍感力」です。

逞しい鈍感力のたまものは少し透明がかって見える明るい緑色の芋虫。
やがて産まれると、兄弟仲良くバラの葉を丸ボウズにしながら進軍します。
一回の産卵で産まれた幼虫兄弟は、
大体大きなひと枝をボウズにする位で蛹になるようです。
ですから産卵するのが一匹のメスだけならまだいいのですが、
数匹がやってきて産卵すると、さすがにバラへのダメージも深刻です。

一応ビオトープの趣旨から、野生種のバラについたものは駆除していません。
でも、大抵の野生種はチュウレンジの被害にへこたれる事無く生育します。
園芸品種のバラは性質上被害に遭うと花が悪くなったり、
時には咲かなかったりしますので、可哀想ですが駆除対象となります。
しかしながらこの困ったさんは、
どうも野生種よりも園芸品種を好むようです。

じつはヤエヤマノイバラが産卵されているのは、
園芸品種の2種が既に丸ボウズだから(笑;)
忙しさにかまけて今年は駆除が出来なかったので、
園芸品種の「讃歌」と「アイスバーグ」には
気の毒な事をしてしまいました。
秋の花はあきらめて仕立て直し、冬に肥料をいっぱいあげることにします。

Churenjisanran

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コメント

 チュウレンジさんですか~。面白い蜂ですね~。
触っても知らん顔って・・・いい性格してますね~。
園芸好きの方にとっては、悪いやつ度は星二つ半位!?
 かく言うくわでん宅でも、ビロウドハマキやオオスカシバが
産卵に来るたびに、芋虫大嫌いな母との間に激しい攻防が。
アゲハもバッタもみんな植木の敵!とばかりに、姉と母が
粉砕に走り回る中、さりげなく援軍に廻ろうとするくわでんですが
いつも旗色は悪いのでありました。
 芋虫は言うに及ばず、デムもバッタもカミキリムシも天敵扱いの
一家の中で、なんでこんなムシ好きが育ったかな~って、家族の中の謎(^^;)
 チュウレンジさんも、バラあってこその命ですから、
その辺の事よくわかって手加減してくれるといいんですけど、
遠慮ってもんがありませんからね。
バラ、養生してあげてくださいませ。

投稿: くわでん | 2009年8月22日 (土) 00時08分

くわでんさんいらっしゃいませ〜。
そうですかオオスカシバが・・・彼等も遠慮無しにクチナシを
ボウズにしちゃいますもんねー(笑)

よく桜は虫が付くって言いますけど、
バラにはとてもかなわないんじゃないかと思うのですよね。
バラってそのぐらい虫も病気も多いです。
あれほど年中消毒してなきゃいけない園芸植物も
他に無いんじゃないでしょうか。
ランなんかよりはるかに手が掛かる気がします。肥料も食うし・・・
野生種はそんなこと無いんですけどね。
人間が美しさと引き換えに、わがままに育ててしまった花なのかも。

ところでくわでんさんは子供の頃から切れ間なく虫好きなのでしょうか?
大体、好きな人も10代半ばから20代に掛けて
一度遠ざかることが多いようですね。
ちなみに私は切れ間無しでした(笑)

投稿: ぐりお | 2009年8月22日 (土) 00時37分

 そうなんです、ご多分に漏れず、私も遠ざかった口でした。
在京時も好きは好きでしたが、当地に帰ってから『ヤケボックイに火がついた』
(と言っても、素人ですから、たかが知れてますけど。)
 ほんと、不思議な傾向がありますよね、あの年代って。
なんとなく、『一般的な知識』の限界を感じるんじゃないでしょうか。
それに、「…そのムシの名前を知ってるからって、それが何!?」とか
「そんなヒマあったら勉強しなさい!」とか、とかく世間の視線は冷たいですし。
大人になって、ふと気がついて『戻ってきたよ…長い間ほっといてごめんね』ってA^^;)
 切れ間なしに燃え続けて、トータルに自然を語れるぐりおさんって、
神様から特別に愛されて、ご指名を受けた人なんじゃ…!?

投稿: くわでん | 2009年8月22日 (土) 23時14分

環境教育とか一生懸命やってるじゃないですか。
大抵小学生が対象ですけど、
みんな素直にその時は理解してくれて・・・でも、どういう訳か
中学から高校に掛けて、大多数がエコじゃなくなっちゃうんですよ。
ここまで極端なのは日本特有の傾向だと
アメリカ人の知り合いが言ってましたけど、
やっぱり国民的価値観みたいなものが影響してるんですかねー。

別に特に自然好きや生き物好きに育ってくれなくてもいいのですが、
せめて自然の恩恵に気付いて、共生や保全の意識をもって
物事を判断できる様には、なって欲しいんだけどなぁ・・・

>神様から特別に愛されて、ご指名を受けた人なんじゃ…
って、そんな訳ないじゃないですかあ!(笑)
ホントにそうなら今頃新興宗教まがいの政治結社を作って、
衆議院選挙に出馬してますって(爆)

私が続いてるのは、広く浅くだからじゃないかと自分分析しています。
自然についてもそうですが、他の分野でも・・・これで結構多趣味なんですよ。
意外に思われるかも知れませんが、車やモータースポーツも好きだし、
アニメや絵本にも興味があります。
だからお金はもとより、いっつも時間が足りないんですよ〜(笑)

投稿: ぐりお | 2009年8月22日 (土) 23時45分

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