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旅する白百合

このところの朝晩の涼しい事といったらありません。
今朝も昨日の朝も19℃まで下がっています。
8月半ばの最低気温としてはかなり低いと思います。
今年はホントに・・・と思いつつ一応昨年の記録を見てみると、
この時期は暑さ続きでしたが、8月17日からの一週間で、
最低気温が20℃を割り込んだ日が5日ありました。
中でも8月21日は16.5℃まで下がり、最高気温もなんと23℃止まりでした。
今年もこの感じでいくとすると、
この夏はいわゆる猛暑が無かった事になります。

写真の白いユリの花、今年はなかなか見事に咲きました。
このユリ、タカサゴユリという台湾原産のユリで、
テッポウユリに近い種類です。学名はLilium formosanumで、
そのものズバリの「台湾のユリ」という意味。
日本には大正時代に園芸種苗として入ってきたようですが、
もともと強健で種子繁殖力が旺盛なため、
今では国内に広く半野生化しています。

まずそういう意味で海を渡って来た「旅する白百合」なのですが、
この花にはもうひとつ「旅する特性」があります。
じつは我が家のタカサゴユリも植えたものではなく、
風に運ばれた種子が勝手に芽生えて二年・三年越しで開花したものです。
全部で20株ほどありますが、花が咲いている場所は数年前と異なります。
どうやらこのユリ、連作障害のようなものを起こすらしく、
写真の様に見事に咲いたところでピークを迎え、やがて消滅します。
勿論今年咲いた花はおそらく見事に結実し、大量の種子をばらまきます。
それが風で運ばれ、またいずこかの地で発芽生育するのです。

庭をよく見ると、今年咲いているのとはてんで違う場所に、
来年咲きそうな実生苗を見つける事が出来ます。
来年はまた、今年一輪咲きが見られた同じ場所で見事な大株が、
そして今年は花の無かった場所で一輪咲きの小株が咲く事でしょう。

この花と長く付き合うには、少し自由を奪って鉢植えにするのがいい様です。
毎年秋に球根を掘り出し、土を取り替えて植え直せば
機嫌良く見事に咲いてくれるのでしょう。
旅人を引き止めるお接待ですね・・・(笑)

Takasagoyuri

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