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2009年9月

池の整地が始まった

Ike040702

とうとう9月も終わりですね。
何度も書きましたが、今年は本当におとなしい残暑でした。
この時期にセミが全く鳴かない日が続くのはとても珍しいことです。
例年ならまだツクツクは聞こえるのですが・・・

さて、今日は前々からいつかアップしたいと思っていたカテゴリーを
立ち上げる事にしました。
さくら上池が誕生した時の様子です。
このブログは2007年の秋から書き始めましたが、
さくら上池の工事が実際に始まったのはそれを遡る事3年余り、
2004年7月2日のことです。

上の写真はその当日のもの。いつも定点撮影している
二階の窓からのカットですが、ぜんぜん今と様子が違っているでしょう。
この土地はもともと丘陵部の竹林だったのですが、
宅地開発の際に抜根整地したので、一面の赤土という状態でした。
しかし一般の住宅分譲ではないので、一見平坦に見えても
実際は丘陵のこんもりした形状が残っていて、
住宅の部分を平に整地した結果、庭との間には段差が出来てしまいました。
さくら上池はこの段差を谷津の奥の形状に見立てて設計したものです。

計画そのものは土地を購入した直後から練り始めていたので、
この段階で既に池の大きさや形状は決まっていて、
高木類の位置も決定済みのため、その半数以上が植栽してありました。
一番目立つ緑の木が、今池の右の畔にあるハンノキです。

この日の作業は池の部分を家の方と高さを合わせ、平坦にすること。
そしてその際にかき出した土を池の周囲に積み上げ、
空間認識ができるようにすること。
何も無い赤土だけの場所だと、どこを見てもピンと来ないんですよ(笑)

塀の工事を頼んだ職人さんがミニユンボを持って来ていたので、
ついでに池の地ならしまで頼んじゃいました。
実際ミニユンボがあって大助かりでした。
細かく掘る作業は手じゃないとダメなのですが、
山ほどある土を移動するのを手でやっていたのでは本当に大変!

下の写真は作業2日目の7月5日のカット。
手前に杭を打って水糸を張ってあるのが池の堤体になるところです。
概ね池の形に地面を30センチほど掘り下げ、ユンボの活躍はここまで。
ここから先は面倒でも手作業です。なぜかというと、土の中には
石や尖った太根があるのでそれらをきれいに取り除いて
土だけの穴にする事が必要だからです。
何を隠そう、さくら上池はブルーシートで保水しているんです。
突起物は、シートを傷つけて漏水の原因になってしまいますから・・・

ここまで出来たら、次は底のレベルと予定水面のレベルを出して、
堤体を作ります。

Ike040705

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池の初秋2009

昨日、池の除草作業を行いました。
今年は何かと私用で忙しく、庭の定期作業は殆どさぼりっぱなし・・・
本来初夏に一度行うはずの除草も出来ませんでした。

水生植物の多くは、ひとたび生育環境が整うと
爆発的に増殖するものが少なくありません。
初夏の除草を行わなかった事でもっとも勢い付いたのは
トチカガミとオオバナイトタヌキモ。
トチカガミが水面近くにランナーを伸ばしてジュンサイの葉を押しのけると
そのトチカガミの丸い葉の隙間をさらに細かく埋めるように
オオバナイトタヌキモが浮島のマットを広げます。

以前にも書いたように、この減少によって
夏季の水温上昇が抑えられるというメリットがあるのですが、
今度は底に溜まった落ち葉などの分解がなかなか進まないという
問題点も出て来ました。
水底にあまり堆積物が多いと、
タナゴが産卵するドブガイの生息が阻害されてしまいます。
実際、今年は例年に比べドブガイの稚貝があまり育っていないようです。
そこで、トチカガミとオオバナイトタヌキモを極力取り除き
分解が遅れた落ち葉などの堆積物もさらう作業をしてみました。

岸から出来る作業ではないので、久し振りに池に入りました。
作業中両足にツンツンという軽い刺激があり、こそばゆくなりました。
見るとゼニタナゴの幼魚やモツゴが私の足をつついています。
以前西表島のリーフで同じ間隔を味わったのを思い出しました。
あの時はスズメダイの仲間でしたが。
足の古い革質がとれたかなあ・・・(笑)

昨日に引き続き、今日は左側の浅棚部分の草刈りをし、
浅棚に開水面を取り戻しました。
ただサクラタデとサワギキョウが咲き始めているので
その部分はヌマハリイも刈らずにブッシュのままです。
上の写真が昨日の作業前、下が今日の作業終了時の様子です。

時々水面近くをダッシュするゼニタナゴに婚姻色が見られました。
そろそろ産卵ステージのドブガイを移動しなくては・・・

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Ike2009josou

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実生で対抗

昨日よりは晴れ間が多かったものの、徐々に下り坂なお天気です。
予報では夜のうちに一雨来そうですね。
少しまとまった雨量が欲しいところですが、
そういう雨ではなさそうです。

庭のユウガギクが見頃です。
ひょろっとした株にパラパラと白い花を咲かせる野菊ですが
ここ数年で徐々に勢力を拡大しつつあり、
離れて眺めると結構な数が咲いていました。
これに近い仲間は他にも庭に数種類ありますが、
いつもユウガギクが最初に咲き始め、
他の野菊が咲く頃には殆ど咲き終わっています。
カントウヨメナやノコンギクなど、薄紫の濃淡が揃っているので
一緒に咲くと奇麗だと思うのですが、なかなか上手く行きません。

他の種類は匍匐枝を出して栄養繁殖を盛んにするので群落になりますが、
ユウガギクは匍匐枝の数はさほど多くなくて、
どちらかというと種子からの実生で殖えているようです。
そのかわり種子の結実率や発芽率は他の野菊より高いみたいですね。
数年の間に実生苗があちこちに生育し、いつの間にか取り囲まれていました。
ノコンギクやカントウヨメナにも負けずに
ちゃんと立ち位置をキープしています。

白い舌状花と黄色の管状花の対比は典型的な野菊の花ですが、
こうして真上から撮るとハーブのカモミールのようにも見えますね。
柚の香りがするとのことで「柚香菊」だそうですが
するかなあ・・・本当ならなかなか素敵ですが、
よく分かりませんでした(笑)

Yuugagiku2009_2

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筑波山では久し振り!

今日はぱっとしないお天気でしたが、暑くも寒くもないというか、
人間が活動するのにはちょうど良いと言われる気温帯だったでしょうか。
ぐりおは朝から東京都内へ出掛けました。
「ビオトープ計画管理士 2級」の試験日だったのです。
手応えは・・・よくわかんないです。出来た様な自信が無い様な・・・
まあいいや。とりあえず帰りの山手線が確か1編成しかないという
開業当初のチョコレート色に塗られた電車だったのでラッキー!・・・かな?

さてさて、写真は昨日に続いて筑波登山で出会った昆虫です。
コンデジでパパッと撮ったのでいまいち見づらい画像ですが、
脚の付け根の方(腿節)が赤いのがわかりますか?
この特徴から名前が付けられた、その名もアカアシクワガタ。
人気昆虫のクワガタムシの中にあっては、ややマイナーな種類です。
平地で見かける事は殆ど無い山地性のクワガタで、
コナラやクヌギにミズナラが混じり始めるようなあたりからよく見られます。
関東の落葉樹林で言うと大体ミヤマクワガタとかぶる生息環境でしょうか。
しかし、ミヤマクワガタが夏場にしか見られないのに対し、
アカアシクワガタは10月になっても成虫の活動が見られます。

アカアシクワガタにはもうひとつの生息タイプがあります。
それは標高が1000メートルを超えるようなところの
ヤナギ類の多い河畔林や湖畔林です。
こういう場所だとヒメオオクワガタと混棲していることが多いようで
落葉樹林よりも生息密度が高い様に見受けられます。

筑波山では、以前は筑波山神社のあるあたりでも見かけましたが、
最近は見ることがとても少なくなりました。
写真の個体も随分久し振り・・・
筑波山で見たのはおそらく7〜8年振りだと思います。
以前はつつじヶ丘駐車場の自動販売機の灯りに飛んで来ているものを
夜にドライブに出掛けた際に拾ったものです。
筑波山に於いては、ブナと同様
温暖化の脅威にさらされている種類のひとつ。
何とか残って欲しいものです・・・

Akaashikuwagata_2

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旅立ち間近? -アサギマダラ-

今日は筑波山で観察登山の催しでした。
今年は残暑がきつくないので、登山には助かるお天気が続いています。
でも、やはり筑波山でも少雨傾向が甚だしく、登山道は土埃が舞い上がり、
何年も枯れずに耐えていた大株のシノブシダが枯れていました。
ブナ林の中も乾きが激しく、
動植物にとっては辛い日々が続いているようです。

筑波山にはマダラチョウ科(タテハチョウ科)の旅蝶、
アサギマダラが見られます。
女体山、男体山の間にある御幸が原周辺では、夏場ともなると
上昇気流に乗って集まって来たアサギマダラが、花を訪れ吸蜜したり
ふわりふわりと戯れる様に舞い飛ぶ姿が間近に観察できます。
早い年だと9月の今頃には山を下りてそれぞれに移動を始めるのですが、
山腹、山頂付近ともに今年はまだ多くの個体が見られました。

大きく美しいこのチョウは一般の観光客の方の目にもとまるようで、
道ばたの花にとまる姿を多くの方が立ち止まってカメラに納めていました。
このチョウ、人を恐れないという訳ではないのでしょうが、
割と無頓着に人の脇や頭上を飛び回ります。
勝手な見方をすると愛想を振りまいているような感じもします。
だからでしょうか、このチョウ、登山道のあちこちで人気者です。

本格的な秋の到来とともに筑波山から姿を消すアサギマダラ。
一体どこへ消えてしまうのか、それはまだ謎に包まれたままです。
我がさくら上池では、しばしばアサギマダラが現れますが、
それは初夏と10月に限られます。
初夏に現れたものはたいていすぐにいなくなってしまいますが、
筑波山の方に移動するのかなー・・・と想像しています。
どこからやってきたのかは全くわかりません。

10月に現れる際は、2〜3日とどまるようです。
満開のフジバカマで盛んに吸蜜しています。
これは山の方・・・筑波山の方から降りて来たのでしょうか?
どこへ向かうのかはやはりわかりません。
でも、年が明けた1〜2月に房総半島でアサギマダラを見たという話を
聞いた事があります。もしかしたらそちらに向かうのかも・・・
今度庭に現れたら、記録のマーキングをしてみようと思っています。
謎めいたこの旅蝶にはとてもロマンを掻き立てられます。

Asagimadara090926

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赤いぞ、辛いぞ!

今日は都内では28℃に達したところもあったようですね。
当地は25℃止まりでした。
空がものすごく青くて、10月を先取りしたみたいでしたよ。

さて、我が家にはビオトープゾーンと園芸植物のゾーンの間に
6平方メートル程度の小さな菜園を設けてあります。
ここで毎年ごく僅かな野菜を育てていますが、これがどうも上手く行かない。
まあ、育て方が悪いのは多少なりとも自覚しているのですが、
鉢やプランターで育てると上手くいくんです。
「これは土が悪いに違いない!」と、土のせいにしているのですが、
半ばそれは本当ではないかと思っています。

基本が赤土の粘土なんです。酸性が強くて、水はけ水保ち共に悪く、
耕してもすぐに締まってしまうんです。
もちろん、堆肥を充分鋤き込んだり、石灰で中和したりといった
当たり前の対処はやっているのですが・・・
とりあえず、来年からは別の場所に菜園を設けることにして、
毎年昨年の種から育て続けている何種類かについては
今年は鉢栽培としました。

写真のトウガラシもそのひとつ。ずい分昔にいただいたもので、
品種名はわかりません。でも、毎年安定した味なので、
形質的にはほぼ固定しているのでしょう。
辛さはかなり強いのですが、これがパスタに合うんです。
特にナスとベーコンとニンニクをオリーブオイルで炒めて、
トマトピューレで煮込んだソースにピタリ!欠かせない存在です。
無くしたくない系統なので、毎年これが赤く色付くとほっとするんです。
でもって、先のパスタが食べたい食べたい〜!
あ、ペペロンチーノもいいなあ・・・

ところで、今まで菜園だったところですが、
跡地はミニ田んぼと、ビオトープを拡張しようかと考えています。
貧栄養な流れる小水域とピートの湿地を用意して、
今まで来なかった湿地性のビジターを呼び込んでみようかと・・・
モウセンゴケなんかも育つかもしれないし、
ホタルも池からこちらに引っ越して来るかもしれませんね。
これはこれで、考えるとワクワクします・・・

Tougarashi2009

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みんなでランチ

今日は少し暑さを感じました。ツクツクボウシもまだまだ健在です。
それにしても今年は本当に雨が少ない!かつ、晴天も少なかったです。
曇るんですけどね・・・降らないんだなかなか。
まとまった量の雨が一番最近降ったのは9月12日の夜に来た通り雨。
以降はほんの小雨がしょぼしょぼ降った程度です。
ちなみにその前は8月31日の台風11号が関係した雨ですから、
9月にはまだまともな雨が1回しか降っていない事になります。
ここ3〜4年の関東地方の少雨とゲリラ豪雨と日照不足は、
どうやら「傾向」と見ていいレベルに来ているのかも知れませんね。

庭も乾いています。池の水の蒸発がとても早いです。
何年か振りに池に井戸水を足しました。
昆虫たちも辛いでしょうが、バラで集団ランチタイムの彼等は元気でした。
写真の昆虫、バラの園芸害虫としてお馴染みの
ニホンチュウレンジの幼虫です。
親バチが枝に一列に産みつけた卵は一列になってふ化し、
一列になって一生懸命葉を食べます。

なぜこういうフォーメーションをとるのでしょう?
これで天敵に襲われるリスクが減るのでしょうか?

ニホンチュウレンジに限らず、ハバチの幼虫にこのような行動は
よく見られます。
一度確かめてみたいと思っているのが、今食べている葉を食べ終わった時に
どのような順番で、どう移動してまた新しい葉に並ぶのか?
先端にいる幼虫が、次の葉でもやはり先端側なのか?
まるっきり逆順に入れ替わるのか?
「食べ終わったぞぉー。さ、次へ移動!」みたいなリーダーはいるのか?
いずれ蛹になるときも、一緒なのか?

あぁ・・・興味は尽きない。
でも、まさかやるべき事を放り出してそれを確かめる訳にもいきません。
それをレポートしたら誰かが報酬をくれるのならいいんだけどな(笑)
子供の頃、さんざん親から言われたひと言が耳の奥に響きます。
「あんたねえ、虫はゴハン食べさせてくんないんだからね!」
ううう・・・耳が痛い。

Churenjiyouchu

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鈴の鳴る木

秋の大型連休も終わってしまいましたー。
この次にこのような秋の大型連休になるのは6年後だそうですね。
その時は少し遠くにお出掛けできるよう、貯金を始めなくちゃ・・・(笑)
それにしても高速道路の渋滞が凄かったですよね。
あの中に自分が混ざるのはやっぱり避けたいな〜。

さて、だいぶ日暮れが早くなってきた今日この頃、
薄暗いうちは静かな庭の木が、真っ暗になると一斉に鈴の音を響かせます。
それはまるで枝という枝に小さな鈴がたくさん揺れて、音が降り注ぐ様です。

この鈴の音の正体は写真の昆虫、アオマツムシです。
スマートな緑色の体には削り出したようなエッジがあり、
このエッジのラインに脚も触角もキレイに揃えて
植物のふりをするのが得意で、
このポーズで葉の上にじっとされるとなかなか見つける事が出来ません。

じつはアオマツムシは外来昆虫。原産地は中国だと言われていますが
かなり以前から(人為的な?)分布拡大があったようで、
日本では1900年頃には既に入っていたようです。
日本で爆発的に殖えたのは1970年代と言われていて、その理由も
街路樹・造園樹苗の移動が関係しているとか、自然の乏しい都市部の
植栽樹に在来種がいなくなったためニッチが出来たとか諸説ありますが
ハッキリしないのが実際のところ。
自分の体験として言えるのは、1968年まで東京に住んでいた時は
この虫の記憶がまったくないのですが、
東北暮らしを終えて1974年に再び東京に戻った頃には
ありふれたフツーの虫になっていました。

そういえば、日本の鳴く虫(コオロギの仲間で)で
樹上性の種類はそれほど多くなく、カネタタキやクサヒバリなど
その殆どがアオマツムシに比べるとずっと小型です。
その辺にアオマツムシが入り込む隙間があったのかも知れませんね。
森がざわめくかのような鳴き声は在来の鳴く虫の声をかき消し、
その繁殖を阻害するという指摘もあるようです。
しかし、一方でヒヨドリなどによる捕食にもあっているみたいです。
以前11月にヒヨドリの糞をしらみつぶしに調べたところ
多くのアオマツムシが含まれていて、昆虫が乏しくなった晩秋には
ヒヨドリはアオマツムシへの栄養依存度が高くなっていると感じました。

種ごとに「調べ」を持つ在来の鳴く虫とはひと味違う一斉大合唱、
都会では秋の風物詩にもなっているようですが、
私的にはコオロギ系よりもセミに近いものを感じてしまいます。

Aomatsumushi2009

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大花糸狸藻

池の植物はサワギキョウがピークを過ぎて、
残るはサクラタデのみとなりました。その前に池畔のツリフネソウが
満開を迎えそうです・・・と、これは意図的に植栽した種類の話で、
植えた憶えが全く無いのに池全体を覆わん勢いで殖えているのが写真の花。

この花、オオバナイトタヌキモ(Utricularia gibba)と言います。
可愛らしいライトイエローの小花ですが、こう見えて食虫植物です。
絹糸のように細い茎にたくさんの捕虫嚢を付け、
観察してみるとなかなかいい確率でミジンコやふ化直後のユスリカの幼虫、
ボウフラなどを捕らえているのが確認できました。
春にはヒキガエルのオタマジャクシが生えて来たばかりの後足を
この捕虫嚢に挟まれてもがいているのをよく見かけます。

この植物の生育形態は環境により多少異なるようですが、
さくら上池ではジュンサイの隙間に浮かんでマット状に絡み合い、
水面に厚さ1センチ余りの蓋をする様に群落を作ります。
そしてこの時期になると、写真の小花をたくさん咲かせるのです。

ネットで調べてみたら、オオバナイトタヌキモがいつの間にか殖えたという
ケースが想像以上に多いことが分かりました。
多くの方が「水生植物の●●を買った際に、くっついてきたらしい・・・」
と書いていました。
うちではビオトープとして取り扱っている池に
園芸種苗として売られている水生植物は植えた憶えが無いので、
一体どうして紛れ込んだのかと首をかしげていたのですが、
そういえばありました!とりあえず鉢ごとドボンと入れてしまった植物が。
白い花のスイレンです。ヤツが怪しい・・・って入れたのは私ですが(笑)

しかしまあ、オオバナイトタヌキモのマットのお陰で
夏場の水温上昇と落ち葉の大量沈水が抑えられる・・・など、
助かっている側面があるのは事実です。
この時期大量に咲く黄色い花も、風に揺れる様子はなかなかの風情で
いつの間にか許容する気持ちの方が大きくなってしまいました。

Oobanaitotanu2009

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いっつも腹ぺこ

連休前の天気予報とちょっと変わりましたね。
一日曇天でしたが、どうやら明日以降もさえないみたいです。
気温も低めで、9月という感じではありませんでした。
10月が早くもやって来たような陽気です。

昨日出掛けたスパリゾート・ハワイアンズの近くには
何カ所かゲンゴロウ(ナミゲン)がいるポイントがあるのですが、
今年は出掛けておらず、昨日も寄りませんでした。
というのも今年の春から地元茨城県産のゲンゴロウの繁殖を始めたからです。
繁殖親に利用したのは昨年夏から今年の春にかけて野外採集した、
茨城県産のゲンゴロウ2ペアです。

1ペアは県北部産ですが、もう1ペアは何とビックリの県南部産。
興味のない方には殆どどうでもいい事でしょうけど、
じつは茨城県南部では、ゲンゴロウは絶滅したのではと言われています。
私自身もそう思っていました。
ところが昨年の夏に石岡市の某所の灯火で偶然オスを採集。
そして今年の春、やはり石岡市の某所でもう1匹採集し、
運良く今度はメスでした。

県北部産のペアは春の理想的な時期に繁殖をスタートできましたが、
県南部産のペアはメスの入手タイミングが遅かったので、
うまく産卵にこぎ着けるかとても心配でした。
何とか少ない数の幼虫がふ化し、そのうちの7匹が成虫に育ちました。
ピカピカの新成虫はいっつもお腹を空かせていて、
煮干しやお刺身を与えると群がって来ます。
ゲンゴロウはタガメなどの水生カメムシ類のようにじっとしている事がなく、
しょっちゅう泳ぎ回っているせいか、すぐにお腹が空くみたいですね。

写真は2匹ともメスで、オスは前脚のふ節が吸盤状になっているので
慣れれば見分けは簡単です。
ゲンゴロウ(ナミゲン)はおそらく世界中のゲンゴロウのなかでも
最大級で、大型個体は体長40ミリに達します。
画面の右端に体長16ミリのシマゲンゴロウがいますが、比べると
大きいのがよくわかると思います。
先日救命法を紹介したマルコガタノゲンゴロウと比べると、
腹面の模様がトラ縞なのが特徴です。

それにしてもよく食べる・・・じつは幼虫ももの凄い大食漢で、
しかも生きたエサしか食べてくれないので飼育は本当に大変でした。
これ以上の飼育はちょっと無理なので、来年以降は県南部産に絞って
繁殖に取り組む予定です。

Namigenshokuji_2

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ハワイアンズ

我が家ではいわゆるレジャーランド系のスポットに出掛けるということが
殆どありません。一家揃って人ごみが大の苦手だからです。
そんな我が家が唯一年に2〜3回出掛けるプレジャー施設が
お隣の福島県いわき市にある「スパリゾート・ハワイアンズ」。

私は子供時代に2年半ほど、いわき市に住んでいた事があるので
子供の頃からお馴染みのスポットでした。
もっともその頃は、「常磐ハワイアンセンター」という名称でしたが。
現在のスパリゾートという名称になって、ホテルなどを増設したり、
既存の施設に手を入れたりして随分立派になりましたが、
施設のコンセプトは相変わらずで、フラガールも健在です。

写真はプールがいろいろのウォーターガーデンにある
大きな流れるプール。うちの子供はここが大好きで、
ひとたび入ると2時間ぐらいぐるぐる流れてます(アホやね:笑)
しかし今日はご覧の混雑振りで、イモ洗いっちゅうか、
ほとんど縁日のスーパーボール状態でみんな回っていました(笑)
この大型連休の2日目ですから、覚悟はしていましたけど・・・(汗)

ウォーターガーデンをすっぽりと覆う建物の鉄骨組みは、
常磐ハワイアンセンター時代から変わっていません。
よく見るとなかなか時代を感じさせますね。
手前の部分は人がまばらに見えますが、広角レンズの間延び効果と
たまたまタイミングで空いて見えるだけ。
プールの外は通路も含め人で埋め尽くされ、
まるでミナミゾウアザラシのハーレムでした(爆!)

このプールでひとしきり遊んだ後は、温泉の大浴場に入って
バイキングレストランで遅い昼食をとるのが我が家のパターンです。
今日は今までで一番混んでいたけれど、まあ楽しく過ごせました。
温泉熱で満たされたこの施設は、
やっぱりもっと寒い時期に出掛けた方がいいかも知れません。
(案外空いてるしね〜)
「江戸情話・余市」っていう露天風呂がいいんですよ〜。
・・・年明けにまた行こうっと!

Spa_hawaiians

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ノダケの花

台風14号は小笠原の脇を通っているようで、
当地は午後からこの台風に吹き込む北寄りの風が徐々にざわつきました。
風はとても冷たくて、夕方には半袖だと我慢できないほど肌寒かったです。
お天気の方も予報ほどの晴れ間はなく、
お昼前後に時折薄雲越しの日射しがあった程度です。
でも、子供の小学校の運動会でしたから、暑くなるよりは助かりました。

写真はノダケの花です。
ノダケは秋咲きのセリ科植物ですが、色がちょっと変わっています。
ややチョコレートがかった紫なんです。
セリ科の花といえば白か黄色が圧倒的に多く、このような色はごく少数派。
園芸栽培されるレースフラワーやエリンギウムなどに
薄いピンクや青がありますが、日本の野生種ではまれなので、
里山にこの花を見かけたらまずノダケと見て間違いありません。

食用・薬用とされるアシタバやトウキと同じ
シシウド属(=Angerlicaアンジェリカ属)ですが、
ノダケを食用や薬用に使うという話は聞いた事がありません。
庭のあちこちに自生しているので、
これが有用植物だとじつに有り難いのですけれど・・・

ノダケはあまり明るい開けた場所を好みません。
もっぱら雑木林の下草として生える事が多いのですが、
最近は雑木林もアズマネザサに覆い尽くされているところが多いためか
以前に比べると見かける事は少なくなりました。

ノダケのチョコレート色の花は、蜜はあるようなのですが
日陰に咲くためかあまりチョウが訪れません。
花のお客さんは圧倒的にハエ、アブが多く、時々ハラナガツチバチや
ヒメジャノメがやって来ます。
ジャノメチョウの仲間はあまり花を訪れないのですが、
ノダケでなら何度か見た事があります。

ノダケの花を訪れるハエやアブの仲間を良く見ると、
体の表面や脚にある粗い毛に、花粉をまばらにくっ付けています。
彼等はそんな状態で花の上をごしょごしょと落ち着き無く動き回るので、
なるほどこれは受粉の助けになりそうです。
かえって立派な花弁がある筒状の花よりも、
彼等に受粉してもらうのにはこのような質素なデザインの花が
都合がいいのかもしれませんね。

Nodakeup

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秋を飾る

今日の当地は最低気温12℃、最高気温が22℃。
秋が深まって来た感じです。・・・ちょっと早いですけどねえ(笑)

お天気は曇り時々小雨というパッとしないものでしたが、
明日以降は徐々に回復に向かうとの事。
台風14号が来ていますね。今年は上陸こそありませんが、
沿岸をすり抜けていくのが多くて、前線を刺激したり、
雲を発生させたりということが多いですね。
今日のお天気も遠い台風のかすかなとばっちりかも知れません。

今年は雑用に追われ、なかなか季節を楽しむゆとりがありませんでしたが、
家人が今日の庭の草花を玄関に生けてくれたので、
気持ちも玄関も明るくなり、家の中に季節の匂いが漂いました。
ここにはよく庭の草花が飾られるのですが、
私は結構これを楽しみにしています。
買って来たお花もきれいなのですが、
野草の生け花の味わいもまた捨て難いものです。

特に今回はヒガンバナが加わっているので、存在感がひと際です。
前回飾られたススキ+ハギ+オミナエシも気持ち良い組み合わせでしたが、
ススキとヒガンバナというのも意外に調和するのですね。
コゴメウツギの枝もバランスよく緑のアクセントを添えている感じです。

私には花を生ける・・・などというセンスは持ち合わせが無いのですが、
こうしてあしらうことで庭に生えてる状態とはまた異なり、
自然の恵みを享受しているというささやかな幸せと
自然の素材に人の意匠が加わったコラボな美しさを感じます。

フジバカマ、コウヤボウキ、ハバヤマボクチ、ノコンギク・・・
これからしばらくの間、いろいろな庭の花材が玄関を飾ると思います。
初冬にかけては、枯れ穂や実が美しい季節。
花材を揃える、という視点で庭の植栽を考えるのもいいかも知れませんね。

Akiwokazaru

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溺れたゲンゴロウの救急救命法

何とも変なタイトルですが、笑っちゃあいけません。
本当にゲンゴロウはよく溺れます(・・・でもやっぱりおかしいよね)

といっても、溺れるのは殆どが羽化して間もない個体なんですけどね。
体がまだ軟らかいし、耐水・耐圧構造が不完全なんでしょうね。
我が家でも羽化後、一応体が固まって自力で蛹室から這い出して来た成虫が
水に入って数時間から数日後に
いきなり溺れて土左衛門化する、ということがままあります。
発見が遅れた場合は勿論溺死ということになりますが、
溺れてから数十分〜数時間の場合、そこそこの割合で救命できます。
ひょっとして・・・いや多分世界で初めて!?その方法をご紹介します。
(しかし、一体これがどのくらいの人に役立つ情報なんだろうか・・・笑)

救命率は体がまだ硬直している状態での発見なら60〜80%、
硬直がとけてしまってからでは20%程度・・・バカにならないでしょ!
では写真に従って進めて参ります。
Kyuumei1
上の写真が溺れてしまったご本人、マルコガタノゲンゴロウのオスです。
発見が早かったのでまだピンピンに硬直しています。
まずやる事は水から出して軽く流水で洗います。水道水で構いません。
油膜や小さなゴミを落とすためです。
細かく書くとこれにもいくつかコツがあるのですが、
とりあえず頭からお尻へ、という方向でやや緩く流して洗って下さい。
以降も全て同じですが、持ち方は力を入れずに
体の上下を親指と人差し指で軽くはさみます。
決して左右からはさんで持たない事!壊れちゃいます!!

次にティッシュペーパーで水分を拭き取ります。頭部の下面や尾端、
頭部・胸部・鞘翅の境目は特に念入りに、吸い取って下さい。

Kyuumei2345

いよいよエアタンクの水抜きです(写真左上)
仰向けに寝かせたゲンゴロウの頭の方を少し高くして、
腹端をティッシュペーパーに付けると、
翅と腹部背面の間にあるエアタンク内に侵入した水が吸い出されて来ます。
様子を見ながら完全に滲み出すまでやってください。
量が多い場合はティッシュペーパーの位置を替えて継続します。
ごく初期の場合、これだけで蘇生することも多いです。

上手く水が出ない場合は、腹端を少しめくって隙間を作り
ティッシュペーパーの角をこよりにしてそーっと差し込みます(写真右上)
ただし、挿入の深さは腹節(後脚の付け根)までに留める事!
これより先は新成虫ではまだ軟らかいので、
ティッシュのこよりでも簡単に傷がつきます。

これで様子を見て20分ほど経っても蘇生が全く感じられないようなら、
腹端をわずかにめくった隙間からフッと軽く息を吹き込みます(写真左下)
そうすると、元々撥水効果のある腹部背面に残った水がはじき出されます。
決して広げた口を近づけ「ハァーッ」とかやらない様に!
あなたの温か〜い二酸化炭素を送り込んでもしょうがないので(笑)

どうしてもダメなら心臓マッサージ(写真右下)いやホントだってば!
正確には心臓ではないのですが、後胸腹面を指先で呼吸のタイミングで
リズムをつけてごく弱く押します。この力加減は大変難しいのですが、
押した時に頭部が僅かにクッと動く程度がいいようです。
冗談みたいですが、これで気が付く事がままあるのですよ。
しかし最後のコレは、本当に微妙な作業です。

蘇生の兆候には個体差があります。
脚から動き出すものも、口ひげから動き出すものもあります。
でも、蘇生の兆候が見られたら殆どの場合復帰します。
ちなみに、このような方法ですから、大型種にしか通用しません。
シマゲンゴロウの様な中型種では、写真左上までの作業が限界でしょう。
でも何より大切なのは、羽化後間もない個体では充分すぎるくらいに
上陸場所を設ける事。彼等は水陸を行き来して慣らし運転しています。
私の飼育経験では、この手の溺死、マルコガタノゲンゴロウに
多く見られます。コガタノゲンゴロウでもたまにありますが、
ナミゲンでは殆ど起きません。
どうしてなのでしょう・・・ちょっと不思議です。

※この記事は私見に基づいて編集しておりますので、一切の責任は負いかねます。
 ご了承くださいませ(笑)

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流域を占領せよ

今日も秋晴れ。残暑という感じではありませんでした。
昨夜のうちに雨が降ったらしく、朝のうちは外がびしょぬれでした。
ここ数日に比べ最低気温が高く、18℃でした。

怪鳥が口を開けたような写真の物体、何だかおわかりになるでしょうか?
これ、キショウブの実です。
完熟して割れ、ぎっしりと並んだ種子が姿を現したところです。
赤茶色の種子はよく目立ち、一瞬大きな芋虫に見えてしまいました(笑)
以前書いたかも知れませんが、
アヤメ類の花の構造は3という数がカギになっています。
子房も例外ではなく、3室に分かれているため実も3裂します。

写真では下の1つが上の2つからパクッと離れたところで、
種子は見ての通り下の1裂片だけで10個並んでいます。
ちなみに上の2つにはそれぞれ8個ずつ並んでいましたので、合計26個。
この実は小さめなので、
大きい実だと種子は軽く30個を超えるのではないかと思われます。
我が家のキショウブは一塊に植えた3株がありますが、
実は全部で40近く付いていますから、種子数はざっと1000個以上!?

他の多くのアヤメ類の種子がもっとペラッと薄いのに比べ、
キショウブの種子は1個の厚みがあり、発芽率もなかなかいいみたいです。
ぽろぽろこぼれ落ちた大量の種子は水に浮き、
流れて寄ってやがて岸について、翌年の春に発芽します。
キショウブはしばしば水路などを区間占拠しますが、う〜ん、なるほど!
この種子を見るとそれもうなずける気がします。

もう一つ特徴的なのが、キショウブは他のアヤメ類とちがい、
あまり連作障害が起きないため、条件が良ければ大抵大株に育ちます。
このように栄養繁殖も種子繁殖も強力なのですから、
この外来アヤメが各地の水域にごっそり定着しているのは
当たり前なのかも知れませんね。

Kishoubumi

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ブッドレアの力

今年は夏の暑さがそこそこだったせいか、
いくつかの植物に例年とは違った様子が見られます。
メヒシバやヌカキビの結実が遅かったり、ヒガンバナの開花が早かったり、
中にはいつもの年ほど一度に咲かず、
代わりに花期が長くなっているものも・・・
タチフウロやハギがそうですが、ブッドレアもその一つです。

我が家には蝶の蜜源として6株ほどのブッドレアがありますが、
今年は例年よりも、少しずつ、そして長く咲いています。
白と黒紫色(品種名ブラックナイト)はもう花が無くなっている時期ですが
今年はどちらの木にもまだ蕾があります。

蜜源の花が限られて来るこれからの時期、
ブッドレアが咲き続けていることは蝶たちにとってとても心強いようで
連日朝からたくさんの蝶たちで賑わっています。
写真はツマグロヒョウモンのメス、このブログにはもう何度も登場している
今や庭で一番ありふれた蝶です。
冬の最低温度が越冬のハードルにならなくなった今、
蜜源植物と食草のスミレ類の両方が豊富にあれば
この蝶には充分居心地がいい様で、庭を細かく見て回ると
この時期卵、幼虫、蛹、成虫と成長の全ステージが観察できます。

ほかにキタテハ、アカタテハ、ヒメアカタテハなど
成虫で越冬するタテハチョウや、
セセリチョウの仲間、シロチョウの仲間もブッドレアにやってきます。
アゲハの仲間も多く来ますが、ナガサキアゲハとアオスジアゲハ、
ジャコウアゲハはブッドレアにはやってこないようです。

ブッドレアが蝶を引き寄せる力は本当に凄いと思いますが、
花を訪れる蝶でもブッドレアにやってこない種類もいるようなので、
ブッドレアを中心にしつつ他のタイプの蜜源をリレーする事ができれば
よりポテンシャルの高いバタフライガーデンに仕上がるのでしょうね。

Tsumagurohyo090911

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殺気 -オオカマキリ-

今朝は14.5℃まで下がりました。
日中もよく晴れつつ24.5℃と、秋の日和が続いています。
暑くないのに喉が渇くのは、空気が乾燥しているせいなのでしょうね。

夏の間樹液のお客さんで賑わった♯6クヌギの横にしゃがんで
キノコの様子を覗いていたら、左の方から何とも言えない妙な気配が・・・
目だけで横をみたら、その瞬間に動きを止めた彼女がいました。
それは最後の脱皮を終えて間もないと思われる見事なオオカマキリのメス。
クヌギの幹をまっすぐに降りて来たところです。
真新しい鎌のギザギザが殺し屋の本性を物語っています。

向こうも目だけでこちらを伺っています。
いや、固定された複眼なのでそういう言い方は変かもしれませんが、
降りる姿勢のままピタリと止まり、
明らかにこちらの挙動を気にかけている感じです。

普通、ハンターは気配を消すものですが、
このオオカマキリは何だかぎらぎらしてて、
私はそちらを向いていなかったにもかかわらず、
漂う気配で彼女に気付きました。
よほどお腹が減っていたのでしょうか(笑)

おいおい、そんなんじゃ御馳走がみ〜んな逃げちゃうよ、と
苦笑いしながらその場を後にしましたが、
そんな心配はいらぬ御節介だったようで、何時間か経って見た彼女は、
両手に余るアブラゼミに頭からかぶりついていました。
・・・お見それしました!(笑)

Ookamakiri090911

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彼岸花2009

昨夜はすごい雨が降りましたが、一夜明けて秋の日和が戻りました。
今年もぽつぽつ曼珠沙華が咲き始めましたよ。
もともとは中国から渡って来た外来種だと言われていますが、
縄文時代には既にこの植物の鱗茎(球根部)を食していたとの説もあり、
いずれにしても相当に付き合いが古い植物のようです。

古くから人間とのいろんな関わりがあるため、
この花に寄せる思いや好き嫌いは、人それぞれにあると思います。
有毒であったり、宗教的な意味合いやお墓と重ね合わさるイメージから
この花を嫌う方も少なくないようです。
またそういう背景があると、この花のサイケデリックな美しさが
かえって仇になっているようにも感じられます。

昨年も書きましたが、私はこの花が好きです。
単体で見た時の繊細な造形美も、群落で畦やノリ面を彩る里の風景も
この季節ならではの楽しみになっています。

写真は庭に植えたヒガンバナ、ビオトープと菜園の境に植えてあります。
土があわないためかなかなか咲かず殖えずで来ていたのですが、
昨年あたりから殆どの株が開花する様になりました。
あとは殖えて密度が濃くなってくれると、群衆美が期待できます。
ただ、栗の木の下になった部分の株は、
この時期落ち始めるイガの直撃を受けることがあるのでちょっと可哀想。
なので切り花用はそこからいただくようにしています。

Higanbana2009

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片付けをさぼる?鬼蜘蛛

えっと・・・今日の画像ですが結構強烈なんで、申し訳ないのですが
特にお嫌いな方は、ちょっとばかり覚悟して下さいね(笑)
2007年の11月13日以来かな、こういう絵は・・・

人家の周りではお馴染みの大型の蜘蛛、オニグモです。
我が家のウッドデッキの上にとても大きな網を掛けています。
この個体は二階の軒先で越冬したようで、
春からずっと二階のベランダの上で営業していたのですが、
成長に伴い作る網もどんどん大型化し、今では二階の軒先から
ウッドデッキの脇の紅梅の枝まで枠糸を掛けて大網を張っています。

オニグモは大きく成長するほど高い位置に網を張るので、
間近に見る機会は案外少ないですよね。
基本的に夜行性で夕方から網を張り、夜明けとともに網を片付けて
日中は軒先などに潜んでいるため、なおさら目にしません。
そう、本来オニグモは、夏までの間は張った網を毎日ちゃんと片付ける
とても几帳面なクモなんです。

それが秋になると、どういう訳か多くの個体が網を片付けなくなります。
写真の個体は8月の15日に初めて網を片付けない日があり、
以降は片付けたり片付けなかったり・・・そして、8月の31日からは
ほぼ連続して片付けなくなりました。
関係あるかどうかはハッキリ言えませんが、
8月15日はこの夏初めて最低気温が20℃を下回り、
8月31日以降はコンスタントにやはり最低気温が20℃を下回っています。
何か関係がありそうな気もするのですが・・・

もし、最低気温の低下が網を片付けない理由なのだとすると、
ひょっとしたらオニグモは意図的に、
夜間だけでなく日中もワナを張っているのかも知れません。
昼間のお客さんもしっかりと捕まえることで、
夜間の気温低下による昆虫の飛翔行動の鈍りが
エサの減少に直結しないように・・・とかね。
実際、日中に引っ掛かった蝶やハチは夜間にちゃんと食べているようです。

網を片付けなくなっても、
朝になると本人は枠糸を伝って家の軒に姿を隠します。
そうしないと、今度は自分が鳥のエサになってしまいますからね(笑)
写真は一昨日の午前8時50分頃に撮影しました。
いつもなら姿を隠している時間帯ですが、この日はまだお食事中。
餌食になっているのはややレア甲虫のコカブトムシ(メス)です。
だいぶ消化が進んで頭部、胸部はバラけていますが、
お腹にはたくさんの卵があったようで、オニグモにとっては美味しい大物。
鳥に食べられたり、ベッコウバチに狙われたりといったリスクを感じつつも、
自分のお腹の卵を充実させるために決死のチャレンジグルメです。
コカブトムシはもうすぐ産卵のゴール寸前で残念!
命の繋がりはいつもドラマチックですね。

Onigumokokabuto

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ひとつ目小僧満開

今年は春から夏までずっと私事により自由がきかず、
庭の作業がほとんどできませんでした。
結果的にいろんな動植物たちに迷惑を掛けてしまいましたが、
それでも飼育栽培種、ビオトープのビジターともに
大きな影響が無く概ね例年通りの9月を迎えられています。

写真の花、パイプカズラ(学名:アリストロキア・ギガンテア
=Aristolochia gigantea )も、本当は新しい鉢土に入れ替え、
今年は緑のカーテンにしようかと考えていたのですが、
昨年の栽培土に植えっぱなしで放置してしまったので、
新枝は下に降り、そこからまた上を向いて自分の茎に巻き付く有様・・・
それでも、8月からずっと毎日開花してくれています。
あーあ、緑のカーテンにしてその所々にこの巨大な花が咲いたら
面白い風景になったのに・・・それはまた来年ですね。

パイプカズラはウマノスズクサ科のつる性の植物で、
まるで布が引っ掛かってると思う様な、巨大な花を咲かせます。
ハートを逆さにした様な花は長いところの花径が20〜25センチも達し、
かなり遠くから見てもそれと分かるほど目立ちます。
赤紫の亀甲模様がなんだか不気味ですね(笑)
花の中心部に続く穴の入り口はオレンジがかったクリームイエローで
その周囲が一段と濃い黒紫褐色なので灯りが灯ったように浮き上がります。
まるでひとつ目小僧みたいなユーモラスな感じもします。

日本のウマノスズクサとはだいぶ違った印象の花ですが、
横から見るとサックスホーンのようにくねった姿がよく似ています。
日本のウマノスズクサ同様、全草に有毒成分も含んでいるようですが、
ジャコウアゲハの仲間はこれを食べることで自分も毒を持ち、
防御に役立てています。
そういえば、去年はパイプカズラにもジャコウアゲハが産卵しましたが
今年はウマノスズクサにしか来ていません。
今年はナミアゲハが春から夏の間少なかったけれど、
ジャコウアゲハもあまり目にしなかった様な気がします。
いや、あまり出掛けなかったせいかも知れませんね。
皆様のところではどうだったでしょう。

Paipukazura090911

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天狗透羽

昼過ぎに少し曇りましたが、
空気が乾いて、ほーんとに秋らしい晴天でした。
最低湿度は各地で20%台だったようですね。

緑の中でちょこんと一休みの写真の昆虫、テングスケバといいます。
漢字で表すとタイトルの通り。分かりやすいネーミングです。
テングスケバ科の昆虫ですが、先日登場したツマグロオオヨコバイ同様
広い意味でセミの仲間です。
テングスケバ科は日本に5種類いるそうですが、
私はまだそのうちの2種類しか見た事がありません。
この仲間は複眼にアブの様な
シマシマの干渉曲線状の模様が見られます。

本種は庭のあちこちで見かける身近な昆虫ですが、
体色には個体変異があります。
写真の個体では胸部背面に明るいエメラルドグリーンのスジがありますが、
個体によってはこれがもっと青味が強く、スジでない地色の部分も
写真の個体ではやや緑がかったオレンジですが、
もっとハッキリしたオレンジやピンクがかったものもいます。
だからスジが濃いエメラルドグリーンで、地色がサーモンピンクといった
極端なコントラストの個体もたまにいて、
まるで熱帯の昆虫のように鮮やかな姿です。

資料によるとイネ科の植物に好んで付くそうですが、
庭で見る限りはあまりイネ科植物でみかけるといった印象がありません。
もしかしたら一見特異な形が、イネ科の植物では擬態効果となって
私が見つけられていないのかもしれませんね。

天狗に例えられたトンガリの部分は、
いかにも鼻先といった風に見えますが、どちらかというとおでこです。
よく見ると目の下のポッチリしたところから
毛の様に細い触角が出ているのがわかります。

この虫を見ると、
いつもクダゴンベという南の海にいる小さな魚を思い出します。
先端のトンガリと、色は違うけれど模様の感じが
なんだか似ているのです。
そうそう、このちょっとトボケた雰囲気も似ているなあ・・・(笑)

Tengusukeba

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狩るも狩られるも

昨日は狩る側の話題でしたが、今日は狩られる側のお話。
写真のクモはコガタコガネグモといいます。
コガネグモやナガコガネグモにくらべると、個体数は多くない種類ですが、
ここ数年は以前より見る機会が増えて来たような気がします。

今年我が家の庭では3個体を確認していましたが、
現在では写真の1個体のみになってしまいました。
こつ然と消えた2個体は、おそらくベッコウバチに狩られたのだと思います。
その2個体、写真の個体にくらべ一回り大きく、
お腹も丸まるとしていました。

クモは生まれた時の大きさは、同じ卵塊から出た兄弟ならみな同じです。
体格性差が大きな生物ですので、もちろんオスとメスでは話が違いますが、
同性同士で比較した場合、その後の成長における大きさの違いは、
ほぼエサの摂取量に比例します。
ということは、狩られた2個体はこの個体よりも多くの獲物を得ていた、
優良経営者といえます。

網で昆虫を捕らえるタイプのクモでは、
その網を張る立地条件選びが成功の鍵を握ります。
いい場所に網を張ることができれば、多くの昆虫がかかります。
しかし、そんな昆虫の主要動線にあっては、
ベッコウバチにも見つかりやすいのかもしれませんね。
写真の個体は玄関脇のぱっとしない場所にいるのですが、
案の定ここは昆虫があまりとれないようです。

写真をクリックしていただくと、
大きく見えるので分かりやすいと思いますが
この手のクモの目は頭胸部の前端に寄っていて、
体の水平より上の半球は視界が確保できますが、下・・・つまり
網の向こう半球は全くの死角になります。
ベッコウバチは、この鬼門から一直線にクモを奇襲します。

ベッコウバチが狙いを定めるのはクモの脚と腹部の付け根あたり、
神経系が一点に集中するところです。ここを一撃必殺!
いや、殺しはしない、強力麻酔です。
ストライクだった場合、クモの運動機能は瞬時に麻痺し、
8本の脚をばんざいする様に上に振り上げた状態で
すとんと落下し、後はベッコウバチの思うがままです。

まれにハチが刺す前にクモが寸でで気付き、
刺されないまますとんと落下することもあります。
この落下はクモの目くらまし作戦、テレポーテーション的な効果があります。
オニグモのようなかなり高いところに網を張る種類だと
いた場所から落下点が離れているため効を奏する場合もありますが、
ナガコガネグモやコガタコガネグモのように網が低い種類では
落下点が近いのですぐにハチにトレース追撃されてしまいます。

普段昆虫を狩る生活をしているクモですが、
いざ自分が狩られることに対しての防御はあまりにも手薄。
しかしその時はいつ訪れるか全くわかりません。
狩るも狩られるもまさに紙一重ですね。

Kogatakoganegumo

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さすらう狩人

今日の当地のお天気は、なんだか変なものでしたよ。
特に午前中。曇りベースなんですが、
時折カッと晴れたりやや強い雨が通り抜けたり・・・
10時半頃は、強く照ったまま雨が音を立てて降りました。
午後は曇り時々晴れでしたがちょっと変な北風が吹いていました。
南西海上の台風に吹き込む風でしょうか。

この時期、庭のあちこちで目立って来るのがコガネグモの仲間。
といってもコガネグモはもう姿を減らし、今目立って来たのは
入れ替わりに登場するナガコガネグモとコガタコガネグモ。
どちらもあまり高くない位置の草間に垂直な丸網を張ります。
そして、そんな彼等を狙う狩人も頻繁に庭に姿を見せる様になりました。

写真のスマートな昆虫、狩人蜂の一種として知られるベッコウバチです。
細かな種類はよくわかりませんが、これはベッコウバチ、
もしくはモンベッコウではないかと思われます。
重ねて詳しくないのですが、ひょっとするとベッコウバチとモンベッコウは
同一の種類を指す名前かもしれません。
ノブドウの葉の上でしきりに触角を曲げたり振ったり・・・

じつは彼から見て右後方の約60センチ離れたところに、
一匹のナガコガネグモが大きく網を張っています。
彼の敏感なレーダーは、既にそれを捕らえているのでしょう。

ベッコウバチは、自分の幼虫のエサとしてクモを狩ります。
クモであれば種類は細かく限定しないようで、
コガネグモの仲間のように網を張るクモばかりでなく、
ハシリグモやアシダカグモなど、
固定の網を張らずに徘徊するタイプのクモも狩りの対象になります。
お尻の毒針で見事に動きを封じられたクモはやがて地下の巣穴に運び込まれ
麻酔が効いた状態で保存され、幼虫のエサになります。

彼が狩りをする様子を見たいと思いしばらく眺めていたのですが、
クモを遠巻きにじりじりと距離を詰めながら、
でも一気に近寄る風ではありません。
大きな目をしていますが、意外に視覚に頼るウエイトは低い様に感じました。
相変わらず、触角は頻繁に動かしています。

結局、あまり時間がなかったので狩りの瞬間を目撃することは
叶わなかったのですが、夕方見た時にはもう、
ナガコガネグモの巣は空っぽでした。
庭を訪れたさすらいの狩人は、見事に目標を墜としたようです。

Bekkoubachi

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ああラベル違い・・・

今日はちょっとばかり暑かったですが、最高気温は26.5℃。
残暑ってこんなもんですよね。
セミもアブラ、ツクツク、ミンミンはまだまだ元気ですが
さすがにニイニイは殆どいなくなったし、ヒグラシも減りました。

今日は栽培して6年、やっと咲いたフラグミペディウム・ヒルツィーを
アップするはずでした。写真の花がそれなんですが・・・・・
これは違う!絶対に違う!!これはフラグミはフラグミでも
エクアドレンセかカリシナムではないでしょうか。

ヒルツィーはこういう花ではありません。
もっとポーチが縦長で斑紋も細かく、いい個体だとリップ全体に
オレンジがかった褐色がのります。
ペタルのフリルももっとずっと細かく不規則で、
ボイセリアナムやレティキュラータムに近いタイプです。

これはやられました。完全にラベル違いです。
ランではよくあることですが、花が咲くまでに随分かかったので
その分ショックも大きいというもの。

動植物の研究をされている方ならみなそうですが、
標本には必ずしっかりとしたラベルが付きますね。
採集年月日、採集地名、採集者名・・・案外どうでもいいのが種名。
これももちろん付けるべきですが、先の3点には準ずる扱いの情報です。
標本はその動植物が「いた」という証明ですから、
いつ、どこに、そしてそれを誰が採集したのか、は絶対に必要な情報。
これがない標本は、傷があったり一部が欠けているなんてことよりも
学術的にはずっと致命的、ハッキリ言って「無価値」なのです。

一方飼育栽培の観点でのラベルは、標本では二の次扱いだった
「種名」が正確でハッキリしていることが必至です。
もちろん、産地や野生採取なのか栽培分け株なのか、実生なのか
成長点などの組織培養なのか・・・なども大切な情報ではありますが。
ですから今回のように種名に誤りがあった個体は、
「ラベル落ち」同様の非常に価値の低い株になってしまいます。
仕方がありません、「あんた誰?」って話ですから。

それでも同定が可能な種類であれば、正しい判断ができる場合には
ちゃんとかいたラベルをつけてあげればいいのですが、
実際には見た目では区別できないハイブリッドもありますから
いざやろうとすると難しいものです。
今回のフラグミペディウムでは、酷似した原種が複数あるので、
あまり詳しくない私にはお手上げです。
とはいえ捨ててしまう様な可哀想なこともできません。
あ〜あ、温室の棚に微妙な立場の一株が出来ちゃいました・・・

Phragsp

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秋の蜜源

今日はまたカラリと晴れて、お出かけ日和。
残念ながらぐりおは仕事で外に出られませんでした(笑;)
午前中、少し暑くなるかなと感じましたが、
気温は昨日のようには上がらず25.5℃。最低気温は17.5℃でした。

今日は本当はナガサキアゲハをアップしたかったんですが
どうもタイミングが合わず、ついに一日シャッターを切れませんでした。
数日前から頻繁に姿を見せているのですが、
カメラを持って庭に出ている時に限って、現れてくれません。
部屋から何気なく外を見ると、
ブッドレアやクサギにフツーに来ているのですが・・・嫌われてる?(笑)

写真はヤマハギ、今年は一段と花付きがよく、
まだまだ長く咲いてくれそうです。
アップで見るとやはり典型的なマメ科の蝶型花ですが、
一輪一輪は小さいので、どちらかというと花の形を意識せずに、
花序ごと花房として見る方が一般的でしょうか?
マメ科らしく、花は昆虫たちにとって良い蜜源になっているようです。
特にコハナバチの仲間が多く訪れます。

庭でヤマハギ以外の秋の蜜源植物と言えば、
先に書いたブッドレアやクサギの他に
オミナエシやオトコエシがあるのですが、
いつもちょっと物足りないと思っています。

秋の後半になるとノダケやフジバカマ、ノコンギクが加わるのですが、
それまでの間をつなぐ花が足りないのです。
ヒヨドリバナやアキノキリンソウあたりがあると
ちょうどいいかなあと思うのですが・・・
昨年種子を手に入れ、春から実生苗を育てている
シラヤマギクやヤマトリカブトが、おそらく来年には花をつけると思うので、
その辺にもちょっと期待しています。

秋の花リレーを充実させることが、
ビオトープゾーンの目標のひとつなんです。
何かいい種類がないかなあ・・・

Yamahagi


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バナナ虫

穏やかに、そしてカラリと晴れました。
それでも最高気温は27℃止まりでした。
「爽やか」と表現してもいい季節になって来たでしょうか。
庭ではオミナエシ、オトコエシがそろそろ実を結ぼうかという体勢ですが
ハギはまだまだたくさんの花を付けています。
ノダケの茎の一部がだいぶ膨らんで、花芽が育ってきました。

写真はそんなノダケにくっ付いたツマグロオオヨコバイです。
小さな虫ですが、近寄るとサッと隠れたりパッと飛んだりする
アクティブなたちなので、おのずと目立ってしまいます。
基本的に保護色ですからじっとしていればそれほど目立たないはずですが、
つい動いてしまう性分なのですね(笑)

この虫、子供たちの間で「バナナ虫」と呼ばれているようです。
全国的にそうなのかは分かりませんが、
少なくとも私は茨城県数カ所と東京で耳にしました。
「バナナ虫」の由来を喋っていた子供たちに聞いてみたのですが、
ハッキリとした答えは返って来ませんでした。
見て察する通り、「色と形から・・・」ということの様ですが、
ハッキリ答えられないあたりに
子供たちの中でこの呼び方が何となく伝播した様子が伺えました。
こういう伝播ってすごく早いんですよね。

ツマグロオオヨコバイは大雑把に言うとセミに近い昆虫ですが、
バッタの一種だと思っている子供も少なくないようです。
言われてみれば黄緑色だし、ぴょんぴょん跳ねるし、
そんな風に思えないことも無い・・・
今回撮影してあらためて見てみると、なるほど、前脚中脚にくらべ、
後脚の脛節(けいせつ)が発達していて極端に長いですね。
先端向きにとげとげが並んでいるところもバッタみたい。
どうやらこれで跳ねるようです。
距離を稼ぎたい時、跳躍に翅を広げての飛行を組み合わせるあたりも
バッタと同じですね。

針状の口吻は案外短めで、先端が前脚の付け根あたりから
ちょこんと覗いています。
吸汁するそばからせっせと排泄するところはセミみたいで、
写真でもアングルを決めている間にお尻からぴゅっと出た水滴が
水玉になって茎に付いているのが見えるでしょう。

面白いなあと思うのが、頭部と胸部に点在する黒い水玉模様。
やはり目の位置をごまかす一種のカムフラージュなんですかね。
目の位置を特定させないような擬態はいろいろな昆虫に見られます。
田舎でも都会でもちょっとしたブッシュがあれば見られるこの虫、
あらためて見るとなかなか面白いキャラクターです。

Bananamushi

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舞妓はんメイク完了

暑さ、戻って来ませんねえ(笑)
もうこのまま秋本番に向かっちゃうんでしょうか?

今年は、ススキの出穂が少し遅い様に感じます。
メヒシバの結実もやや遅れているようで、
なかなか除草作業ができていないためこの点は助かっています。
あの穂からパラパラと種が落ちたら、また来年大変ですからね。
ヒメムカシヨモギやブタナ、セイタカアワダチソウなど、
風で種子が届いてしまうものはやむを得ませんが、
メヒシバやオヒシバは気をつけて種子が落ちる前に除草できれば
かなりセーブすることができますから。

写真は庭で一番小さな赤とんぼ、マイコアカネです。
ごらんの通り、もう成熟した秋の色になりました。
鼻先の青白い舞妓化粧と腹部(しっぽ)の鮮やかな赤の組み合わせは
マイコアカネならではの独特な装いです。
池の畔の林縁が大好きなようで、それぞれの個体によって
だいたい定位置があります。
この定位置を把握すると、日に日にお化粧がハッキリしてくるのがわかり、
覗いてまわるのが楽しみになります。

マイコアカネとマユタテアカネの2種は、
さくら上池が完成したばかりの頃はいませんでした。
池畔の樹木が育つにつれ、まずマユタテアカネが
次いでマイコアカネが現れる様になりました。
昨年からマイコアカネがやや増え、
その分マユタテアカネが少なくなったように思います。

トンボは種類毎に微妙に好みの環境が異なるため、
ビオトープなどでは環境の経年変化に伴って、優先する種類が
徐々にシフトしていくことが知られています。
環境の好みがとってもデリケートなんだと思うのと同時に、
好みの環境になるとすかさず登場する移動能力の高さにも驚かされます。

ビオトープネットワークが充実すると、トンボやチョウは
格段に多様になるのでしょうね。
自分のすむ町がそんな風になるといいんだけどなあ・・・

Maikoakane090901

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戦略的しわしわ

Onibasu_ha

いきなりですが、さて、これはナンでしょう?
しわがいっぱい寄ってますね。
野菜に見えますか?それはハズレです(笑)
分かったあなたは、なかなかの植物通とお見受けしました。

答えはオニバスの葉。
といってもまだ水面に顔を出したばかりの若い葉です。
普通のハスやスイレンではそういうことはありませんが、
オニバスに限って、若い葉はしわくちゃの状態で姿を現します。
オニバスの葉はとても大きくなります。
写真は葉を横向きに見ていますが、画面のほぼ中央を左右に走る
葉脈のしわが葉の中心を通る中央脈。これを境界にして、
上下のしわは大体シンメトリーなのがお分かりになるでしょうか?
実に有機的かつ数学的で、美しい模様だと思います。

この株は大きい植木鉢の底を塞いで水をためて作っていますが、
鉢の直径が・・・だいたい50センチくらいでしょうか。
株が成長すると、1枚の葉がその直径と同じかそれ以上の大きさになります。
すごいでしょ。なぜそんなに大きくなるんでしょう?
それは、おそらく自分が生育水域の水面を占有するためでしょう。

若い葉に見られるこの細かいしわは、
大きく広がる葉がその面積を畳み込んだ、戦略的なタックです。
じつはオニバスが好んで生える水域は、有機質を多量に含んだ底泥がある、
以外に富栄養な水域。そしてこういう水域は、往々にしてウキクサ類など
水面を覆い尽くすタイプの植物が優先します。
オニバスはウキクサの広がる水面を突き破って若い葉をドンと突き出し、
それを水面に横たえると、今度はタックを伸ばしながらウキクサたちを
横に押しのけて自分の居場所を確保するのです。
よく見ると葉の表面のところどころには刺も見えると思います。
葉の裏面にもこれより多くの刺があって、これも他の植物を引っ掛けて
押しのける役目をになっている様に見えます。
他にも刺にはコイなどの魚からの食害を避ける役目もありそうですね。

実に意外なことですが、これほどの巨大な植物体は、
秋にその寿命を終えると地下茎も不定芽も残すことなく消えてしまい、
後に残るのはみつ豆に入っている豆の粒みたいな種子だけです。
しかしながらこの種子、翌年発芽するものはごく一部だけで、
あとは数年から数十年・・・場合によってはそれ以上眠り続け、
発芽のチャンスを個々に待つというスタイル。
このすごい力を秘めた種子を作ることはたやすいことではないでしょうね。

他にもオニバスには面白い話題がいろいろとあります。
また機会があったら触れてみたいと思います。

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よってたかって

気温がジェットコースターしちゃってますよ。
今日の最高気温は23.5℃でした。(ちょっと前の最低気温じゃん!!)
気を緩めたら体調崩しそうです。注意しなくちゃ!

写真の方は・・・ちょっと気持ち悪いでしょうかね(笑)
クロウリハムシです。
一匹で見ると別にそんな気持ち悪い虫ではないのですが、
何の種類でもうじゃ〜っと数がいると、生理的に引くとこありますよねー。

彼等がよってたかって食べているのは、キキョウの葉です。
ウリハムシもクロウリハムシもその名の通り
ウリ科植物が大好きなのですが、それ以外の植物にも
しばしば付くことがあります。
特にまだウリ科植物があまり育っていない春から初夏には
越冬明けの成虫がいろいろな花弁や花粉を食べる場面が見られます。

キキョウにクロウリハムシ・・・という組み合わせも
決して珍しいことではないようですが、
いろいろな植物に付くという割には余りにもこぞっていますね。
キキョウは、ウリ科ではないけれど嗜好性が高いということなのでしょう。
当のキキョウはたまったものではありませんが、
じつはもうこの時期、来年伸びる芽は地下茎の端っこに殆ど完成しています。
でも、花の後に出来た種子がぎっしりの実は、
しっかり齧られてしまいました。

これは真面目なガーデナーなら、決して放って置けない状況でしょうね。
即行でマラソンかスミチオンの散布でしょうか。
私も園芸植物のコーナーだったら、たまに薬の力を借りて
植物を守ることもありますが、ここはビオトープゾーンですから、
当人同士に折り合いをつけてもらうことにしています。
クロウリ君、美味しいんだろうけど、少し手加減してやってくれーい(笑)

Kurourihamushi

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紺色アゲハ?

9月になっちゃいましたね。
アオマツムシの鳴き声のボリュームが日に日に高くなって来ています。
なかなかよく通る澄んだ声なのですが、数が多く樹上性なので
声は上から一斉に降り注ぎます。ずっとこれじゃあたまらんところですが、
彼等は夜が少し遅くなると殆ど鳴かなくなります。
その頃には、他の鳴く虫もこんなに多かったかと気付きます。

写真は今朝のもの、前から目を付けていた井戸ポンプ小屋の
アゲハの蛹が今朝羽化しました。クロアゲハでした。

でも、クロアゲハと言うには随分青っぽいでしょ。
別にこれはカメラの写りの関係とかではないのですよ。
本当にこんな感じでした。
あまり青味が強いので、一瞬ナガサキアゲハのオスかと思ってしまいました。
でも、ナガサキアゲハには前翅の付け根に小さな赤い三角マークか、
赤くなくても何となくその三角形の痕跡が黒っぽく残るし
だいいち後翅のスワローテイルもないので、
クロアゲハであることはすぐに判りました。

今までに見たクロアゲハの羽化直後の個体でも、特に夏型の場合は
確かに青味が強いものがありましたけど、これほど青い・・・というか、
紺色のものは初めて見ました。

ちょっと気になるのは、ふつう後翅表面の内側下部にある
赤橙弦月紋が、全く消えていること。
夏型では小さくなるけれど、全く消えるというのがアリかどうか・・・
アゲハにはあまり明るくないので
詳しい方がいらしたら教えて下さい〜。
まさかナガサキがかかってたりしないでしょうねー(笑)

Kuroageha_okago


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