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流域を占領せよ

今日も秋晴れ。残暑という感じではありませんでした。
昨夜のうちに雨が降ったらしく、朝のうちは外がびしょぬれでした。
ここ数日に比べ最低気温が高く、18℃でした。

怪鳥が口を開けたような写真の物体、何だかおわかりになるでしょうか?
これ、キショウブの実です。
完熟して割れ、ぎっしりと並んだ種子が姿を現したところです。
赤茶色の種子はよく目立ち、一瞬大きな芋虫に見えてしまいました(笑)
以前書いたかも知れませんが、
アヤメ類の花の構造は3という数がカギになっています。
子房も例外ではなく、3室に分かれているため実も3裂します。

写真では下の1つが上の2つからパクッと離れたところで、
種子は見ての通り下の1裂片だけで10個並んでいます。
ちなみに上の2つにはそれぞれ8個ずつ並んでいましたので、合計26個。
この実は小さめなので、
大きい実だと種子は軽く30個を超えるのではないかと思われます。
我が家のキショウブは一塊に植えた3株がありますが、
実は全部で40近く付いていますから、種子数はざっと1000個以上!?

他の多くのアヤメ類の種子がもっとペラッと薄いのに比べ、
キショウブの種子は1個の厚みがあり、発芽率もなかなかいいみたいです。
ぽろぽろこぼれ落ちた大量の種子は水に浮き、
流れて寄ってやがて岸について、翌年の春に発芽します。
キショウブはしばしば水路などを区間占拠しますが、う〜ん、なるほど!
この種子を見るとそれもうなずける気がします。

もう一つ特徴的なのが、キショウブは他のアヤメ類とちがい、
あまり連作障害が起きないため、条件が良ければ大抵大株に育ちます。
このように栄養繁殖も種子繁殖も強力なのですから、
この外来アヤメが各地の水域にごっそり定着しているのは
当たり前なのかも知れませんね。

Kishoubumi

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