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鈴の鳴る木

秋の大型連休も終わってしまいましたー。
この次にこのような秋の大型連休になるのは6年後だそうですね。
その時は少し遠くにお出掛けできるよう、貯金を始めなくちゃ・・・(笑)
それにしても高速道路の渋滞が凄かったですよね。
あの中に自分が混ざるのはやっぱり避けたいな〜。

さて、だいぶ日暮れが早くなってきた今日この頃、
薄暗いうちは静かな庭の木が、真っ暗になると一斉に鈴の音を響かせます。
それはまるで枝という枝に小さな鈴がたくさん揺れて、音が降り注ぐ様です。

この鈴の音の正体は写真の昆虫、アオマツムシです。
スマートな緑色の体には削り出したようなエッジがあり、
このエッジのラインに脚も触角もキレイに揃えて
植物のふりをするのが得意で、
このポーズで葉の上にじっとされるとなかなか見つける事が出来ません。

じつはアオマツムシは外来昆虫。原産地は中国だと言われていますが
かなり以前から(人為的な?)分布拡大があったようで、
日本では1900年頃には既に入っていたようです。
日本で爆発的に殖えたのは1970年代と言われていて、その理由も
街路樹・造園樹苗の移動が関係しているとか、自然の乏しい都市部の
植栽樹に在来種がいなくなったためニッチが出来たとか諸説ありますが
ハッキリしないのが実際のところ。
自分の体験として言えるのは、1968年まで東京に住んでいた時は
この虫の記憶がまったくないのですが、
東北暮らしを終えて1974年に再び東京に戻った頃には
ありふれたフツーの虫になっていました。

そういえば、日本の鳴く虫(コオロギの仲間で)で
樹上性の種類はそれほど多くなく、カネタタキやクサヒバリなど
その殆どがアオマツムシに比べるとずっと小型です。
その辺にアオマツムシが入り込む隙間があったのかも知れませんね。
森がざわめくかのような鳴き声は在来の鳴く虫の声をかき消し、
その繁殖を阻害するという指摘もあるようです。
しかし、一方でヒヨドリなどによる捕食にもあっているみたいです。
以前11月にヒヨドリの糞をしらみつぶしに調べたところ
多くのアオマツムシが含まれていて、昆虫が乏しくなった晩秋には
ヒヨドリはアオマツムシへの栄養依存度が高くなっていると感じました。

種ごとに「調べ」を持つ在来の鳴く虫とはひと味違う一斉大合唱、
都会では秋の風物詩にもなっているようですが、
私的にはコオロギ系よりもセミに近いものを感じてしまいます。

Aomatsumushi2009

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コメント

こちらにも失礼します。
今年、初めてスズムシを飼育しました(貰い物)。
一ヶ月位鳴きまくって楽しませてもらいました。
産卵してくれているかと期待していましたがダメだったみたいです。
お父さんの生まれた方に、向島百花園というのがあって「虫ききの会」というのがあるそうです。鳴く虫は噛みますよね?
妹がキリギリスに噛まれてひどい目にあいました。

投稿: かぶと小僧 | 2009年9月24日 (木) 21時58分

スズムシはいくつかのポイントに注意すると、
かなりの確率で産卵しますよ。是非また挑戦してみて下さい。
とりあえず●動物質のえさもしっかり与える●隠れ家を充分に設ける
●エサがかびる前に交換する●キリを吹いて保湿する
●決して直射日光に当てない。に注意すれば大抵うまくいきます。

鳴く虫を飼育して音色を楽しむのは、世界に誇る日本文化です!
自然があれば鳴く虫はその辺にうじゃうじゃいますが、あえて
飼育し、愛でることでこちらから自然に向き合う日本流の自然志向術。
「虫ききの会」なんて素晴らしいですね。

キリギリスの仲間はアゴが鋭いので要注意です。
どちらかというと捕食性の昆虫だということをお忘れなく。
エンマコオロギも噛まれるとそれなりに痛いですよ。
スズムシやマツムシは大丈夫ですが、鳴く虫は特にデリケートで
人間の手から病気にかかる事がありますから、
そもそも噛まれるような接し方は避けた方がいいかもです。

投稿: ぐりお | 2009年9月24日 (木) 22時44分

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