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レンゲの旅

温かいというより、昼過ぎなどはじんわり汗をかく程の陽気でした。
ちょうどその頃、アブラゼミの声を聞きましたよ。
まだ生き残っていた個体がいたという事ですが、
「これで今年の聞き納めだろうなー」と思い、しみじみ聞き入りました。
折角ここまで生き残って鳴いているのですから、
メスの生き残りもいてくれるとハッピーなんですが・・・

写真は家の外壁にいたオオカマキリ。午後1:00過ぎに撮影しました。
なんちゅうこともない写真ですが、少々エピソードがあります。

最初に見た時、ここにはハラビロカマキリがいました。
午前11:00少し前の事です。
その時ハラビロカマキリは、オンブバッタを食べていました。
オンブバッタはもう殆ど食べられてしまっていて、
かまで掴まれた笹の葉のような翅の先と後脚が残っていたので
やっとそれがオンブバッタだとわかった程度です。
「そういえば今年はまだハラビロの写真を撮っていないな」と思い
カメラをとりに家に入ったのですが、ちょうどその時電話が入り、
それきりカマキリの撮影を忘れてしまいました(笑)

思い出したのはお昼を食べ終わった頃のこと。
「あれ、失敗したなあ。まだいるだろうか・・・」
カメラ片手に現場に赴くと、その同じ場所にオオカマキリがいました。
ハラビロカマキリは既に、先ほど見た時のオンブバッタと同じぐらいまで
オオカマキリに食べられてしまっていて、
脚1本と僅かな胴体がオオカマキリのかまに残っているだけです。

じつはこの外壁の下にはレンゲとコオニタビラコを栽培するトロ舟が
設置されていて、このレンゲには多くのオンブバッタが付いています。
彼等は葉っぱを食べては時々外壁に登って日なたボッコをしています。

最初に食べられていたオンブバッタもこのレンゲを食べたに違いなく、
つまりレンゲの葉は昨日の午後から午前11:00までの間に
オンブバッタの体内に取り込まれ、更にこの数時間のうちに
ハラビロカマキリの体内からオオカマキリの体内に移動した訳です。

距離にしたら1メートルにも満たない移動でしたが、
これは宇宙旅行にも匹敵する栄養フローではないでしょうか?
無常というか、無限というか、形を変えながら物質が無限の循環をする、
万物の真理の縮図を見てしまいました(笑)
何度死んでも形を変えてちゃんと生きている。無駄ではない・・・
浄土真宗の経典に「朝には紅顔ありて、ゆうべには白骨を晒す」
とありますが、まさにその通り。
南無阿弥陀仏・南無阿弥陀仏・・・

Renge_no_tabi

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庭のphotoログ」カテゴリの記事

コメント

先生、こんにちは。

「僕らは星のかけら」という本があります。

昔々に地球以外の恒星内で作られた原子によって、私たちの体は作られている、という考え方です。

私はこの話を知ってから、あまり細かいことを気にしなくてもいいのではと思うようになりました。

このお墓に入りたくない(寒そうだから(笑))や、この海に撒いてほしいなどと以前は思っていたのですが、私は宇宙の一部であり、月日を経て形は変わっても、私を構成していた原子は存在し続けるのです。

と、悟ったようなことを申しましたが、カナヘビのエサとして飼育ケースに入れられたヨコバイが跳ね続ける音に怯えながらこのコメントを書いております(汗)。

これは食べる食べられるという問題が嫌なのではなく、ただ単にヨコバイが怖いだけです(笑)。

投稿: mari | 2009年10月30日 (金) 22時37分

mariさんこんばんは
この時期に跳ねる音がするほどのヨコバイというと、
ツマグロオオヨコバイ・・・あのバナナ虫ですね。
そうかー、アレがコワいんだ・・・そういえばそんなこと
前にもおっしゃってましたっけね。
今の時期だと、飼育カナヘビには小さめのミルワームで
栄養をつけてやるのがおすすめかな〜

宇宙と原子のお話ですが、先日つくばエキスポセンターの
プラネタリウムで見た、宇宙と歴史と電子のお話も、
そのテーマとかぶっていました。(タイトル忘れちゃった。語りは原田知世だったかな)

結局、川面を流れながら離れては寄るモミジのように、
この体も一時の現象的な仮の姿ってことなんですよねー。
しかし、人間は経験遺伝の塊ですから、「思い」を物質とは別の次元で
残す事が出来るんですよね。これは凄い。
「思い出の中で生きている」なんてもう手あかにまみれた表現のようですが
どうしてどうして、なかなか深いです。

投稿: ぐりお | 2009年10月30日 (金) 23時12分

先生、こんばんは。

コメント、ご助言ありがとうございます。

「思い」は大切ですよね。
教わったことを思い出したり、この人の分まで頑張ろうなどと、励みになったりしています。

ミルワームは生育よろしく、皆、巨大になってきています。
みんな一緒にサナギになるのでしょうか。
そうしたら、また幼虫を買いに走らねばならないんですよね(笑)。

私は爬虫類と暮らしたことがなかったので、今回、頭の中が一杯です。

先日、長男の個人面談があったのですが、教室で飼われているヤモリとカナヘビ談義で担任の先生と盛り上がってしまいました。

そういえば、長男について話すはずだったと思い出したのは、終わりの時間になった時。
平和に暮らしております。

話全く変わりますが、本日、土浦市新治を通りがかったとき、グラジオラスの露地栽培を見かけました。

花って、温室で大切に育てられているイメージがあったのですが、まるでネギ坊主のように一面植えられているのを初めて見て、とても驚きました。
とてもきれいでした。

投稿: mari | 2009年10月31日 (土) 20時09分

mariさん、こんばんは
ミルワームも順調だと同じタイミングで
だいたい蛹になるので、確かにまた走らねばならないかも・・・(笑)
でも、その蛹を成虫にして、累代飼育すると、
交尾・産卵のタイミングに個体差があるので、徐々にズレが生じ
2〜3代でいろんな成長ステージのものが同居しはじめます。
しかし、こうなるともう既に「養殖」ですね(笑)

グラジオラスは遅く球根を作付けすると一番遅いパターンで
10月咲きになります。秋花出荷のものなのか、
球根をだすためのものなのか、どちらなんでしょうね。
いずれにしても、ギリギリの遅咲き、珍しい光景をご覧になったと思います。
グラジオラスはきれいな花ですが、アヤメ科なので連作をとても嫌います。
なので植えっぱなしに出来ないため、ものぐさのぐりおは作れない花です(笑)

投稿: ぐりお | 2009年11月 1日 (日) 00時12分

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